ブログ記事のコピー回数(7ヶ月分:1800回)データを分析してみた

以前、ブログ運営ネタとして、コピーされた記事や箇所をカウントしていました。その時課題だったのは、元データはあるけど、実際に分析としては目視になるので面倒だなということでした。

その時はGASを使ってやっていたのですが(GoogleAppsScriptを使い、Gmailに来たWordPressコピー通知メールをスプレッドシートに整形する)途中できれいに読み込めないため諦めていました。最近重い腰を上げて、なんとかプログラミングはできたので、解析+分析ができました。

今回はそのブログ記事にてコピーされた記事、回数などからどういうことが言えるかを書いていきます。自分のブログでもやりたいという方向けには、GASプログラミングネタとして別記事でまとめる予定です。

コピーされた回数等の分析

ざっくりしたデータをまず出していきます。その後に解説というか、分析してみたいと思います。

  • 期間:2017/12/2~2018/6/13まで(7ヶ月分)
  • 取得スレッド:100件、1756メール
  • URL取得できなかったメール:6メール
  • 解析対象:1750メール

となっています。

スレッドとは何かですが、例えばGmailを使っていると同様の件名は1つに束ねられます。例えばブログコピー通知という件名のメールが10通これば、それらは1スレッド10通(10メール)ということです。Gmailの仕様は把握していませんが、件名以外の条件としては多分日付か何かでしょう。結果的に7ヶ月分で100スレッドに束ねられていましたから。

ちなみに、以前使っていたスクリプトでは、100スレッドの1件目のメールは見えるだけでした。必ず1スレッド1メールというものならこれでも解析に耐えられますが、今回は1スレッド約18メールなので新たに改造して作ったことになります。

  • カテゴリは、アイデアリスト:123件で、考え方メモ:1545件で、アイデア出し:38件

大まかなジャンルです。1750件あって、ほぼ考え方メモのカテゴリのコピーがほとんどでした。

データを見た気づき

GASなので、スプレッドシートはやや使いづらいのでExcelでダウンロードしてその上で加工しました。

対象記事エントリは、約160本で、概ね全体で600本なので、約25%の記事がコピーされたということになります。また、コピー回数がトップで854回、20位で10回程度という激しい差がありますが、それらのトップ20位で、全体コピー回数の8割を占めたのでこれら20件をじっくり見ることとしました。

コピーされた回数が多いトップ20

  1. WordPressテーマLightningでフッター部分のコピーライト部分を削除する | シゴクリ
  2. Google Custom Search APIを使ってGoogle検索をやってみる(GAS) | シゴクリ
  3. WordPressでonclickコードが消えてイベントトラッキング出来ないのを解決するプラグイン | シゴクリ
  4. 知るカフェのビジネスモデルは広告モデル。創業者のMVPがダントツにイケてた。 | シゴクリ
  5. アイデアを応募・提案出来るサイトまとめ | シゴクリ
  6. Webサービスを宣伝できるサイトまとめ | シゴクリ
  7. レンタルスペースに固定客を集客するアイデア11 | シゴクリ
  8. ソニーの新規事業創出プログラム(SAP)はどんな事業があるか調べてみた | シゴクリ
  9. アイデアマンが考える「思いつき」と「アイデア」の5つの違い | シゴクリ
  10. 居酒屋の集客イベントで使える7つのアイデア | シゴクリ
  11. 白熱電球(一般家庭用電球)がコンビニにいったらなかった話 | シゴクリ
  12. Windows10がシャットダウンできず再起動を繰り返す場合の対応方法 | シゴクリ
  13. ココナラが日経MJで取材されていたので、ざっくりと売上を試算してみる(おまけ:スキル系CtoCサービス) | シゴクリ
  14. 儲けると稼ぐの違いから、人のためにシゴトをするということへ。 | シゴクリ
  15. GoogleAppsScriptを使い、Gmailに来たWordpressコピー通知メールをスプレッドシートに整形する | シゴクリ
  16. WordPressで特定のカテゴリの件数をSQLで取得し表示する | シゴクリ
  17. 物々交換アプリのSpirale(スピラル)を使ってみたレビュー。マネタイズアイデア等も考えてみた。 | シゴクリ
  18. Windows10+Google Chromeで新規サイトを開く時に「ホストを解決しています」が多発する問題を解決! | シゴクリ
  19. ContactForm7でreCaptchaさんが動いてなかった→解決 | シゴクリ
  20. レンタルサーバービジネスの市場予測から今後を考える | シゴクリ

こんな感じです。コピー数は、1位が842,2位以下は、98,84,57,52,49,36,28,25,24,22,22,18,17,16,16,14,12,12,10となっています。1位が異常値という感じで理解頂ければ。感覚的には240日間(7ヶ月)ということから、240で割ると1日あたりコピー回数が分かります。1位で1日4回で、2位3位で0.4回程度です。

プログラミング系記事はコードがコピーされやすい

7ヶ月間くらいで、1800回くらいコピーされた回数があるわけですが、ほかは100回から10回で20位までとなっています。ジャンルでいえば、プログラミング記事は、コードを書くのでそのコピーが多いということに気づきます。

コピーが悪いという意味では全くなくて、自分も参考にさせてもらうときは同じ行動を取るので、「コードはよ」みたいな心理になるんですよね。またコードがあれば検証出来るので、検証や実装をしている方が多いともいえます。同時にWordpressテーマの改造ネタがここまでヒットするのは、そこまで困っている人達が多いとも言えます。

WordPressを使う人がカスタマイズを全て出来るわけでなく、ITにそこまで詳しくない人も自分で勉強したり手探りでやられている人も多いはずです。そういう時全体のコードなんて分からないし、部分的な改造を少しでもしたい。そういう時にこういったTIPS系は刺さると言えそうです。

コピー回数自体が多いというか、手応えとしてプログラミングコードがあるとコピーという「手応え」で数値化できるという点が明確です。

僕はそこまで興味はないのですが、もしプログラミング系サイトを運営していたら、今回のようにCCCプラグインを入れて、分析することは見えないユーザーの動きが分かるので、効果的といえそうです。あまり聞いたことがないんですが、やってる方多いんでしょうか。やってないならぜひやってみてください。

まとめ、調べ物、考察なども健闘。5割がまとめ系。

こちらでまとめたり調べたり、考察した記事もそのエッセンスや結論的なフレーズなどをコピーされる方が多かったです。

今回見ていってプログラミング系が多いのは分かるのですが、(20位の中で6個あり、Win10などIT系をひっくるめれば8個)、まとめ系や調べ物系が多いのは意外でした。そこのニーズも見える化出来るのは大きいです。

まとめ系で3記事、調べ物で4、考察で2となり、9個となります。これらはプログラミングが8程度ということで、半分を占めることになります。

つまり、全体としては、プログラミング・ITで8個、まとめ系で9個、残り3個はアイデア記事でした。4:4.5:1.5となるので、ざっくり、全体を1とした場合、まとめ系45%、プログラミングIT系が40%、アイデア系15%となります。

アイデアを欲する人がコピーするのは15%程度

この20位だけの割合からはざっくりした傾向ですが、多くのコピーされるもののうち、15%程度はアイデア系記事3本が対象でした。それらは、レンタルスペースネタ、居酒屋ネタ、スピラルネタでした。

これらの3記事については、アクセス数自体は居酒屋記事がダントツですが、一方でコピー数はそれほど多くないといえます。

つまり、1アクセスあたりのコピー数を割り算で単純に見ると、レンタルスペースネタは、居酒屋記事の36倍もコピーされていることが分かります。

アクセス数が多いからコピーされるということでなく、記事の内容如何でコピーされやすいものがあるということです。逆に言えば居酒屋記事はアクセス数は膨大だけどコピーするまで至りづらいというわけです。

スピラル記事も、居酒屋記事よりアクセス数は少ないですが、コピー回数は居酒屋の6倍程度あります。

ここで、アイデアを欲する人が居酒屋等アイデア記事を見ていく流れで、さらにコピーする人というのはどういう人かを考えていく必要があります。調べ物をしていてまとめたいとか、使えそうなアイデアだからコピーしておこうとかそういうことかなと推測できます。

単純にコピー回数×アイデア記事でランキングを作ればそれは「コピーしたい」アイデアになり価値はあるかもしれませんね。時間があればやってみます。

コピー数でなく、アイデア記事というカテゴリだったり、アクセス数も掛け算していくと色々な動きが見えることが分かります。

新事業プログラムSAP記事も奮闘している

他に意外なのはソニーの新事業プログラムSAPを調べたものが、健闘しまくってくることですね。ターゲットが絞られているのか、そういう新規事業創造系を調べていてメモりたい人がいたかもしれません。

アイデア系というよりも、こちらはどちらかといえばアイデアプラットフォームまとめとか、そういうアイデア系の調べ物、まとめ系というところでした。

本記事は結構力を入れて調べたので役立てたようで嬉しいですね。

本ブログではデータが貯まるのは最低3ヶ月。半年が適切か

今回たまたま7ヶ月でやりましたが、実際には、1ヶ月とか3ヶ月とかではデータ数が半分以下になるので、コピー数が10回以上データも少なくなって、あまり傾向が見えづらくなるといえそうです。

そういう意味で半年くらいの期間が最低限かもしれないですね。もちろんサイトによりけりなのと、コピー回数によりけりなんですが、次はまた半年後とかになるかもですね。

効率化に使えるGAS

効率化的な話をすると、これらはGmailを目視でも出来るんですが、さすがに1800件のメールを見るのはつらいです。

件数的には100メールくらいまでならまあいいけど、実際に見た後でExcelで整理してとかをやるなら、100メールでも辛いので、GASおすすめしておきます。

対象記事のどこの箇所がコピーされたかを見る

プログラミング系でいえば、Wordpressテーマのやつならコード部分がコピーされていました。GoogleCustomSearchAPIも同様にコード部分ですね。Wordpressプラグインの解説記事は、プラグイン名で検索するためにコピーされた人が多かったです。

まとめ系でいえば、Webサービス宣伝まとめ記事は、意外に「サイト名」「コメント部分」を中心にコピーされていました。情報をまとめたり、実際に登録したい人が使ってるかなというところですね。アイデア募集まとめ記事もサイト名やコメント部分が同様に多かったです。

知るカフェの調べ記事では、スポンサー費用とか売上シミュレーションとか、数字データ。または大学数とか、知るカフェとは何かなど、知るカフェに興味がある人が調べていてそれらを知りたい人がコピーしていると言えそうです。

アイデア系でいえばおそらく同一ユーザーと思われますが、アイデアをコピーされたというところです。そういう意味ではあまり参考値として使えないかもしれませんね。正確にはIPアドレスも取れるのですがそこまでやっていません。スクリプトに追加すれば対応できるけれどということです。

考察系でアイデアと思いつきの違いは全文コピーもあったりします。あと、結論として箇条書きでまとめたものが比較的コピー回数が多くそういうまとめが欲しい人もいるんだなという感じですね。

スピラルネタだと明らかに、スピラルを調べていてその中身を知りたいとか、参考にしたい人が引用していそうな感じもしますね。

ざっくりいえば、想定どおりで、プログラミングIT系はコード部分のコピーが中心。考察やまとめ系などは、そこで紹介されたサイトやコメント部分をコピー。アイデア系はアイデアの小見出しやその概要をコピーということになりました。

コピー箇所自体は具体的なので、「そこコピーされるんだ」とかという小さな発見はありそうですね。

分析から言えること

以上データを見てきてこれはやったほうが良いかなということがいくつか出てきました。

プログラミング系などはコピー回数も手応え目安になる

IT系記事でコードがあればそれはコピーされるのでリアルな手応えが分かります。ただ本ブログでこれをメインとするわけではないので、どちらかといえばどちらでもいいというのが正直なところです。

アイデア系や考察系のコピー回数をどう捉えるか

本来は重視したいアイデア系のネタです。これらの手応えとして「このアイデア良かった」とかはまずフィードバックはないですから、コピーされた回数が多い=探している人にはある程度刺さった(少なくとも見るだけよりは)と言えそうです。

そういう意味で、アイデア系、まとめ系であれば、アクセス数だけでなく、コピー回数も一つの指標になり得ると言えそうです。

例えば、レンタルサーバネタなどは実はコピーされたのは市場規模などの部分で、本記事の趣旨とかなりずれます。ただ居酒屋ネタの方がアイデアの方がコピーされています。回数だけで見るとミスリードしそうな点も考慮したほうが良さそうです。

アイデア系記事については、半年か1年単位のもので、人気があった記事として以前書いたエントリがありますけど、それにコピー回数という数値から考えるのもありということですね。

すでに書きましたが、アイデア系記事に対してコピー回数がどうだったかはまた改めて調べてみます。

意外な手応え記事を発掘出来た

SAPの記事とかは意外でしたし、レンタルサーバネタ自体はアクセス数はそれほど多くないので掘り起こしにつながるかなと思いました。

スピラルネタはアクセスも多いけど、コピーも一定されていて踏ん張っているなあとも言えます。

知るカフェも意外でしたが、一人であろうと刺さった記事は大事にしたいものですね。あと、調べるとそれだけで価値になるということも身をもって示すことができたのでいいかなと感じています。

他には、意外にGAS記事も人気があったということなので、次にGASプログラミングネタも書いていこうというモチベーションになりましたね。

これもコピー回数という数値がなければ放置されていたかもしれないので、生データはやはり大事ですね。もちろんデータだけあって放置なんていくらでもあるわけですが。

まとめ

ざっくり知見をまとめると、

  • プログラミング系やIT系ではコードがあればコピーされやすい。プログラミング系ブログなどは一つの目安になりそう。ただ本ブログはそれを主とはしない。
  • アイデア系記事のコピー回数や箇所で新たなデータを再度まとめてみたい。
  • 意外な記事が手応えがあったという発見は良い気付きだった。
  • アクセス数とコピー回数が比例するとかではなさそう
  • コピーされたらいいとかではないが、一つの目安の数値にはなりそう

という感じでした。

おわりに

やろうやろうとしていてサボっていたことがいよいよできました(笑)こうやってまとめると、この工程も価値となるのでいいんじゃないかというところです。

気づきもあるし、分析の仕方もある程度伝えられるしということですね。

近いうちに、今後は上のデータを取ってきたGASプログラミングの記事を書くのでしばしお待ち下さい。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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