ビジネスモデルを考えると色々とアイデアが膨らんでくる

今回考えたのは、知るカフェと相席屋の共通点ということで、どちらもご存知の方は考えてもらって、知らない方もこれを機に何かヒントになれば幸いです。

1つの事業やビジネスを色々考えていくとアイデアが広がるよねという話です。

知るカフェと相席屋のビジネスモデルは一緒

知るカフェとは、学生が無料で使えるカフェでそこに企業が学生を得たい(人材として)場として使います。面白いのですが、これってもしかして相席屋と同じではないかと思いました。

相席屋とは出合い系サービスで、居酒屋風や色々あるかもしれませんが、男性客は女性客に奢る(会計全部だと思います)、女性客は無料だけど誘われたらちゃんと会話してね。

僕はどちらも行ったことがないのであくまで想像です。知るカフェは出会い系であるとか、そういう事を言いたいのでなく、抽象化したり、モデルとして見ると面白いよねという話です。

マッチングモデルだけど、片方が有料、他方が無料モデル

両者はマッチングで、片方が無料であり、片方が有料というところが似ています。

例えば、

  • 無料利用=知るカフェの学生側、相席屋の女性側
  • 有料利用=知るカフェの企業側、相席屋の男性側

当然これらは有料でお金を出す側がコストであり、それに見合う何かがないとやらないです。最もこれらは仲介者や運営者がいるのですがここでは飛ばします。

有料利用する価値は何かを考えれば、企業は学生にアタックできるし、見込み人材を早い段階でアプローチできる、コンタクトを取りながら自社セミナーであったり、知り合いなど優秀な仲間を誘ってくるなど実際は分かりませんが青田買いというと怒られますがそれに近い印象があります。言い方ですけどね。

相席屋は、男性客は有料だけど容姿とか、あまり言うと品がないので(笑)話してみて面白ければ誘ったり出来るので、その分確実にまず「コンタクト出来る」ので出合いがないとはいえなくなります(そこに来る女性客がどうとかはここではスルーです)。

よって、それだけのコストを出してもいい(例えばまちなかでナンパしても断られるしいけてもご飯を奢ることは確実なので、それなら釣り堀にいる魚を釣った・・・っとここらへんにしておきましょう)というわけですね。もちろん男性客によって数回のアタックで元が取れる人もいれば、全然うまくいかない人もいるので、運営者はそこらへんを見込んでやっているのかもしりえませんが、少なくとも飲食代で売上が上がる(4人がそれぞれ支払うのでなく二人がトータル4人分を支払うだけだから総額は手数料など入れるのか分かりませんけど、激高というわけではないでしょう、きっと)。

お金のとり方を変えるとビジネスが変わってくる

無料には訳があるとかそういうことでもないんですけど、なぜ成立するかはきちっと考えたいものですね。これは別に知るカフェが相席屋のような出会い系であるとか、そういうことを言いたいのでなく、全く違うジャンルだけど似たようなモデルだなと感じたという話です。

お金自体は、知るカフェでは学生個人と企業というところですが、相席屋は個人で男性と女性というところで、個人と企業か個人と個人かで異なります。個人と個人の方が成立しづらい気がしますが、一般的に広告ビジネスとは、企業同士か企業と個人が多いと思っていて、個人同士ってそもそも広告するとかスポンサードするとかって発想になりえないですよね(近いかもしれないのはファンがアーティストやクリエイターを応援するコミュニティですが、これ別に広告宣伝したいわけではないので)。他にありそうなのは、個人間のフリマサービスで売りたいものを目立たせる広告オプションにお金を出すとかですかね。でもこれも個人の消費に対して支払うけどその代わりの見返りを得るとは大分違う印象です(宣伝出来ることは変わらないですけどね)。

お金のとり方を変えるだけで全く違うビジネスになるのも面白いですよね。これを逆にして、学生がお金を払うから企業にエントリーできたり、女性がお金を出すから男性が無料で食べられるというのが成立しないのか?まで考えるとさらに深まりそうです。

お金を出してエントリーするというのは実際にあった

例えば、お金を出すのは実は昔ドワンゴあたりがやっていた気がします。受験料みたいなものですね。

新卒入社試験の受験料制度についてで、2016年新卒採用で3,000円のエントリー料が発生しました。これは背景として、適当なエントリーを避けるという意味だったようですので、やや今回の意図とは異なります。

他に関連しそうなのは、逆求人モデルです。これは学生がアピールしてプレゼン。企業担当者が着席して学生に質問していくというまさに逆求人です。今やっているところってあるんでしょうか?イベントとしては面白いですが、ハイスペックな学生しかそもそも逆求人で出展できそうになかったり、なんか偏りそうです。

Webサービスとしてのオファー型サービスはそもそもオファーが来るのかというところで展開があまりないかもと思っていて、ありそうなのはこちらでも紹介されているイベント型ですね。驚いたのは企業側もどこまでか分かりませんが「自社に興味をもつだけではない、関心がないところからも集めたい」とか「学生としっかり話して接点をつくれるところ」を価値としているようです。確かに興味を持って来てくれるのはいいけどそこできちっと話せる場があるかというと、面接で見極めるだけのはちょっとなあというところでしょうか。いま“逆求人型”の就活が必要とされるワケ (1/3)

女性側が有料というモデルは思いつきませんが、男性優先車両とかそういう視点かもしれませんね。まあこれはビジネスではないですけどね。

お金を出す側にその支払う分メリットがあるということが見える、またはそれを払ってまで何か価値があるなら多分成立します。出会い系はおいておいて、知るカフェなどのマッチングサービスは面白いですよね。

もっと突っ込んで調べるとさらに広がる

知るカフェなら、そういう広告系サービスは今までありそうだけどなぜなかったのか。今成立できたりある意味は何か。そういうことを考えるだけでも面白そうです。

相席屋も出会い系でくくれば終わりなんですけど、そうではない例えば結婚相談所や婚活パーティーなどとは何が違うか。ポジショニングしてみると面白いかもしれません。

自分が近いことを考えていればさらに精度が上がりますし、サービスを受ける側(ここでは学生だったり、出合いを求める社会人など)の心理が分かれば何を提供すればいいか分かるのでこれも広がりますよね。

学生と社会人のマッチングサービスというと色々ありますが、本質的にオファー型で待つものは、シゴトづくりっぽくいえばインサイドセールスというか関係構築型であり、リファラル紹介型に近いなあと感じます。つまり、ガンガン営業していくやり方ではないですよね。最も企業にエントリーしてアピールしていくやり方がガンガン営業型なのかというとそういうやり方しかそもそも提示されたり、見える形ではなかったのかなと思います。

社会人の出会い系では、街コンなども普及しましたし、また婚活学校のようないわゆる結婚をサポートするサービスも充実しています。とはいえこれらのジレンマとして、多様な価値観というのがある時代において「結婚=良し」というところに追随するようなものでは浅いのかなという印象です。もっともビジネスとしてはウリを出すので「婚活学校」にいけば結婚出来るとは言い過ぎですが、効果や進展がないなら人は辞めていくわけです。

冷静に見れば、結婚をしたい時、多くは自分がどうということを考えすぎます。視点が自分、利己的になりがちというところでしょうか。これはシゴトづくりも似ていて、自分のサービスや商品がとなってお客さんのことをどこかに置いてきてしまうんですね。最も結婚ということで、仮に男性が女性と結婚したいという場合、その時、男性はお客さんではないですけど、その女性の気持ちを考えたりしていくことが必須となります。最も男女でなくても人の気持が100%なんて分からないですが、自分のことばかり考えるのと他者への配慮は全く異なるため、そこを考えていく必要があります。

提供されているサービスが一体何なのか。ビジネスモデルからみていくのも面白いし、そうではない視点でも突っ込んで調べていくと広がっていくのを共有できれば嬉しいです。

 

おわりに

軽めの話題と思ったら、知るカフェがきになって来たので(相席屋はここらへんでスルーです)別途調べてみます。

僕としては一つのことを調べると複数の気になる点が出てくることが普通なので、それらを仮に調べ尽くしてももぐらたたきのようにまたネタが出てきます。尽きることはないわけですが、時間や優先度などを見つつ切り上げることになります。

仮に学生と社会人をマッチングしたビジネスをしたいのであれば知るカフェモデルは調べて損はないでしょうし、マッチングという仕組みで何かしたい人も見ておいて損はないでしょう。

最近思っているのはそういう具体と抽象において、具体的経験や調べたり考えている人は「ある状況」を見てその色々な情報を得られますが、そうでない人にとっては「ある状況」を見ても、そこまで得られません。それが専門家ということだと思いますし、プロということですね。

ではプロが知っていることを一般の人が理解することは不可能かというと言葉を尽くしていけば多くは分かるはずです。この言葉を尽くしていけばは教育や理解、知識の共有、前提の共有、わかりやすい言葉、一般の人にも伝わる言葉などと結構なスキル、つまり教える・伝えるスキルであって高めのスキルだと思っています。

一方で「ある状況」を見て「面白くない」と一般の人が思えばそれはそこで面白くない評価されるだけなので、プロ側は「ある状況」の全部を伝えなくても分からなくても「面白さ」が伝えられないかと考えるわけです。それがキャッチコピーだったり、一点だけ強調したいことを伝えるとか、お客さんの立場にたった不満や課題や悩みを解決してくれそうとか、そういう話になるのかなと思います。

この一般とプロの差を踏まえつつそこを丁寧にどう説明するかできるか、またはそこをブラックボックスにして説明せず任せろというのか、またはそれぞれで説明して最適な解決で対価を得るかなどこのあたりは人によって考え方(ビジネス的な仕組み以上に、ビジネスとしてどうしたいかなど)でものすごく変わりそうです。

今回は以上です。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。