大手企業のWebサービスの立ち上げキッカケ

楽天の方の話が聞ける場があったのでさくっと一部書いておきます。サービスの作り方という中において、とくにサービスの立ち上げとなる部分について絞ってメモします。

その他のメモもあるのですが、そこはここではスルーして、立ち上げ周りのみです。またここでは楽天の話ですが、大きな企業なので他にもあるかもしれないと思いつつ、参考程度にどうぞ。

大手企業の事業立ち上げ方

僕自身は大手企業出身でも所属経験もないので、完全に人の話ということで。

あと、当たり前ですが、大手企業が行うWebサービスは事業化や事業としての位置付けががっちりしているはずなので、Webサービス=簡単に出来るってことでなく、事業感が強い印象です。

メモとしては、

  1. 社内公募
  2. お客さんの要望
  3. ホワイトスペース
  4. 他社との協業
  5. M&A
  6. リニューアル

という6つに分けられるということでした。

ここからプロジェクトチームが結成され、事業化のためにスモールスタートしていくのが楽天のやり方のようです。ちなみにメンバーは6名程度が良いとされているらしいです。

社内公募

大きな企業であればありそうなネタです。社内で公募して「こんなことやりたいやついないか」といって募るということですね。中小企業でも出来なくはないですが、「また始まったか」と言われるかもしれません(笑)

ここで思い出すのは、ソニーの公募プログラムですね。ソニーの新規事業創出プログラム(SAP)はどんな事業があるか調べてみたで、前調べましたので気になる方はどうぞ。

大手企業ならではって感じもしますね。

お客さんの要望

例えばこんなのやってよとか、こういうことしてほしいというのが事業化されるってことですね。よくありそうですが、仕事の中で見つかるということで比較的ニーズが見えておりやりやすい形な感じがします。

自分の中でも普段の仕事で見えるお客さんの困ったことを解決する時、出てくるアイデアや実現すると良いことってありますからね。

ホワイトスペース

空白地という意味です。つまり、まだあまり誰も知られてないマーケットや気づかれてない市場ということですね。これ自体をやれば成功ということではないですが、比較的新規な場ということで捉えました。

こういう新規性の高いものとかアイデアについては、注意点としては、それってやってみたけど屍累々状態だから誰もやってないか少ないのではないか?という問いが有効ですね。まあその判断もしないといけないのですが(笑)

他社との協業

他社が何を指すかですが、パートナーや取引先ということでしょう。それらのコラボで作る事業となります。提携など大手ならではのやり方がありそうですね。もちろん自社の自由度は低くなりそうですが、これも相手次第でしょう。

個人レベルでいえばレベニューシェアとかです。売上を一定比率で分けていくなどですけど、これでうまくいったパターンを僕は知らないので、逆に小さいビジネスをうまく形にした事例の中で、レベニューシェアでいい感じになったものがあれば教えて欲しいくらいですね。

M&A

こちらも大手な感じですが、企業買収や合併などの進め方です。小さい会社なら売却側ですかね。

リニューアル

システム開発ではありがちですが改修などを行う、数年に一度だけど確実に仕事になりやすいところです。それらをきっかけに新規事業が起こるということですね。

どう自分に活かすか?

具体的な事例もあったのですが、そのままでは使いづらいのと、そこまで感もあるので自分で考えるとどうなるかをメモしておきます。

お客さんからの要望を逃さない

小さなWeb制作会社がつくったBtoB Webサービスで課金が発生するまでにやった8つのこと。をすぐに思い出しました。グルモというグループウェアサービスで、法人向けです。では、このサービス自体は、グループウェア自体が多数ある中、既存グループウェアで使わない機能を削除したり、非表示にするカスタマイズの相談が多くあったという話が書かれています。

つまり、顧客からの要望となります。こういうニーズを獲得するには、普段の仕事としての制作や開発が欠かせないということですね。これは非常に現実的であり、かつ成功確率も高いと思えるので、いきなりサービスを作って一発当てる夢もいいのですが、地味に手を動かしてニーズを聞いてその人のためになんかなれんか。という考え方や問いは有効だと考えています。

事業というレベルではないですが、企画レベルでも、僕が運営するWeb集めでも、インタビューやお知らせなどのブログ記事をあげているのは全てお客さん、ユーザーの要望を元にしています。全てそのままやればいいというわけではないですが、それは何かヒントやきっかけになるんですね。

社内公募、M&A、他社との協業は小さい会社にはつらく、あとはホワイトスペースとリニューアルくらいでしょうか。リニューアルも限りなく顧客先があるのでその要望に近いですね。

ホワイトスペースの狙い方が分かっているわけでもないので、基本これらの話から導き出せるのは、まずは現在の仕事などから見えてくるお客さんの要望を確実にキャッチできているか。またはそういう「こんなことできたらいいんですけどね」というのを見逃してないか?という意識になるかなと思います。

おわりに

ホワイトスペース自体は軽く飛ばしましたが、例えば自分の体験や気づいたところでアイデアを出して考えるのは一つのやり方です。

ただこのやり方の場合、えいやで終わって運試しみたいなイメージもあります。ですから、成功確率を高めるにはどうすればいいかという合理的、ロジカルな見立てを入れておき、高めていくやり方が望ましいです。

例えば失敗回数が0回の人はまず成功しづらいですから、いい失敗=トライをしていくということ、を積んでいくことをおすすめします。もちろん0回でいきなり出来る人がいないわけじゃないですが、まあ僕も自分が天才だとは思ってませんし、多少の何かで上手くいくとは絶対に言いません。ただ、じゃあ何もせず黙っていていいとか、勝手に物事はうまくなるとかはないです。ですので、出来るレベルでまずは動いていく。

それが結果的に成功確率を高めていくことにつながるなら、大いにやるべきという感じです。

大手企業のやり方自体はそのまま使えることもないですが、他の話も似たようなものです。自分で咀嚼してどこまでできるか、踏ん張っていくのがいいですね。

今回の話から、自分の足元や流れてくる情報やヒントから意外にやれるということを感じました。というかそういうところを疎かにしてはまずは駄目かなという話ですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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