最近拾った身近なネタからアイデアを考えてみる

ビジネスのネタはそこらへんに転がっているという話をしてみます。それをどうやっているかを具体例ネタで解説してみます。

ネタは転がっててアイデアは毎日見つかる

このブログではくどいほど書いていますが、すごく有名な起業家であり、やばい天才プログラマであり、バリバリできる人であれ、基本同じような日常です。

いや、正確にはかなり違うこともあるんでしょうけど、寝て起きてご飯食べて、仕事or勉強して寝てみたいな繰り返しは変わらないです。要は人間が生活しているということ。

アイデアが見つかる人とそうでない人の差は?

ではどうしてビジネスのアイデアが見つかったり、アイデアが生まれたりする人とそうでない人が生まれるか。

例えば小中学校などでいえば学校の勉強の仕方とか、宿題の解き方とか、調べ方とか、そういうのが分からないというのに似ていると思っています。やや乱暴かもしれませんが。

勉強ができない子は勉強ができないという才能とか、先天的なものでなく、基本そういうやり方を教えてもらってないまたは「不快な感情」から苦手意識が生まれて億劫になっているだけでしょう。もちろん経済的理由やら色々理由は言えるし環境が駄目だから良くすればいいけど出来ないっすというのが実際なんですが。

論理ではそうだけど感情や情緒を解きほぐすのはわりとむずいです。そこで出てくるのは心理的安全だとか(安心して失敗できる)そういう心理面が強いはずです。つまり、勉強ができないことが恥ずかしくないというのはもちろん、どちらかといえば「分からない」といってもいい。当然分からないままでなくそれを調べていく、そうやって解きほぐして学んでいく感じですよね。それで勉強が好きになれば一生ものだなあと感じます。

ちなみに僕は勉強が出来るとは思っていなくて、むしろ勉強しようとするとできないので、自分の興味をうまくマイルストーンではないですが各地に立ててなんとかやれるかどうかくらいです。

つまり「アイデアの出し方」を知っているかどうかだけです。

アイデアが転がっていると信じる(笑)

笑っていますが、大真面目です。笑いながら話すくらいがいいと思ってます。

ビジネスアイデアの話ですがこれも日常にそういうヒントがあるのだということを教えてもらってないというところです。

例えば「こんなこと思ったんだけど面白そうじゃない?」というような話も「そんなのやめておいたら?」とかで話し相手が批判までいかないけど止めてくればそこで終わりですから。つまり、周りの環境もですが、少なくとも止めるだけの人だとちょっとつらいですね。では良い人達に巡り合って何か良い感じの場が生まれるかというのは、ぶっちゃけ運もあるんですが、同時にやり方があるからこそ、ある程度そこで粘っていくということが大事です。

毎日、とても小さなことを見つける

具体的には、日常でアイデアの種を見つけて書いていく、別にブログとかでなくてもいいのですが、それだけで全然違ってきます。毎日アイデアが見つかるというのは「ものすごく特別なこと」でなく、多くのクリエイターや作る人や企画する人、とくに起業家なんかは普通です。

もちろんすぐ課題が解決するということではなくて、アイデアの種だったり、ヒントを意識的にでも、または無意識でも得ているという意味合いです(例えば課題Aを抱えていてそれが毎日すぐ解決するのでなく、課題Bのヒントが見つかったりして、その重層的なものがあるみたいな。イメージですが)。

今回は最近見つけたというか、感じたアイデアの種を紹介します。そんなのでいいんだ!?と思ったらしめたものです。それでいいんです。それを連発していって、少しずつ試したり、手を動かして検証したり、手応えを見ていけばいいんだと思います。

種ですから育てることが面白いし大事ですね。

最近見つけた(と思う)アイデアの種

改元ニーズの対応

平成が終わります。和暦自体変わるだけでしょという人もいると思いますが、こういう一気に変わる場合ニーズが必ずあるはずなので丁寧に調べるといいと思います。とはいえ、僕はこれだというのを見つけ出せていません。

平成から元号が変わるということに対して、あまり情報がないとよくわからないと思うのでどういう視点で考えればいいかを説明してみます。

ざっと調べるだけでも、

  • 出版物など元号を修正して出版しなおすなど修正ニーズ。自治体とか銀行とか色々あるみたいです。これらは各業界に詳しければよりアイデアが出るはずです。実際に印刷物はWebと違ってすぐに修正出来ないからこそ、例えば平成32年と書いていたらそれは、平成31年までしかないので新元号元年?みたいな形で表記し直す必要があるということだと思います。
  • 元号にかぶせた町おこしがありえる。平成という元号では実際にあったようです。全く知らなかったのですが(笑)ありがとう!平成時代などを見ると、そこからそういう時代やシーンもあったのかと勉強になります。元号でかぶせてって馬鹿げてると思う人もいると思うのですが、チャンスでもあるので面白いですよね。馬鹿げていてもそれで人が「動く」のであれば、祭りになるし話題になります。そこを軽んじてはいけないという感じえすね。
  • システム開発とかでいえばその和暦部分への対応とかでしょうか。プログラミングの詳しいところは分かりませんが、表示するコードを内部的にどう処理しているか、そもそも和暦変換プログラムというのがあった場合、平成はここまで、それ以降は新元号とするみたいな書換がいります。実際は和暦習慣がそこまでないならそこまでしてシステムを改修しなくてもいいけれど、そうはいってられない場合はまあ改修することでシステム開発の仕事が一時的に増えるんでしょうね。逆にもう和暦やめようっていうのも出てくるかもしれませんが。

この話を平成から元号が変わるからその時に出てくるニーズと捉えるのは正しいです。ただ、ここではあくまで具体的な事象としてそれがあるだけなので、可能ならここで抽象化して、つまり鳥の目で広げるというのがグッドです。そうすれば、この「視点」がさらに使えるアイデアの種以上になるわけです。

どういうことかというと、

  • 元号が変わるということ、平成になった時もそうだったから、明治、大正、昭和など全部言えないか?というか、他の国は何かあったりするの?などです。これも調べればどんどん組み合わさってアイデアになります。
  • 社会が変化するということ、とくに法律であったり、慣行が変わるという時に注目するといいことが分かります。住宅ローン減税があるから住宅ローンを組んで家を買う人が増えるとか、消費税が増すから駆け込み需要が生まれるとか。それって関係しているものもあるし、「風桶理論」(風が吹けば桶屋が儲かる理論)的に全然関係ないのではないかというのも含めてです。2,000円札が出た時自販機やら色々な「自販機」が対応することでそれで自販機メーカー等の売上が伸びると推測することが出来るかどうかです。妄想でもなく、これが起きたらどうなる?ということを日々考えると、そういう時に生かされるんですね。

など、他に応用ができるということになります。

結局ここでいう小さなネタというかアイデアの種はそんな形のものです。Aというものがあった、Bという動きがある。で終わらずに、Aの次は・・・Bがあるから、ということで自分の頭で考えるということですね。それこそがアイデアを考えることであり、アイデアを見つける脳というか視点であり、日常にあるネタが見つかるということです。

くどいですが、ネタ自体はニュースレベルで多くの人が同じものを見るわけです。しかしそこから感じることはかなり異なることが多い。それは人それぞれ似たような生活をしていても、細かい点で異なるし、それこそ生き方や人生、価値観で異なるから「読み取り方」が異なるわけです。ニュースを知りたくもない人もいるでしょうが、それをアイデア発想のネタに使えると思う人は「アイデアの教科書」とは言い過ぎですが、必ず目を通すようになるわけですね。別にニュースでなくてもオッケーです。歩いていて見つけることもできるわけですし、見なくても人の話で聞くこともあるからですね。

そしてそれを自分の頭で考えるということが大事です。というかそれ以外だと多分アイデアというか、人の考えとなってうまく咀嚼できない、消化できずに終わるかなと。もちろん一定のアイデアを考えたり実行したりした人がやるのは別です。要はアイデアを乗りこなせない、使いこなせないって感じになるはずです。

プラスチック製の代替ニーズ

これもガストだったかファミレスチェーンがプラスチック製のストローを廃止するという話があったりで、動きが出てきています。ガストドリンクバー、プラ製ストロー提供中止 年内めど

それがどうしたの?と思う人もいると思います。関係ないとか。

そうなると話が終わるので、どうなっていくかを想像していくしかないです。想像が正しいとかでなく、想像してみどうなるかでトレーニングをするということです。想像しないと想像力はつかないというジレンマが常にありますよね。

記事にもあるように、代替品を開発するということになります。金属製とか、紙製とか色々あるようですが、現状プラスチック製に匹敵するコストでかつ機能を維持するのは難しそうですが、まあなんとかするという勢いでしょうか。

単に1企業が何かしら環境配慮への行動だけなんじゃないと思うことも出来ますが、大手がやることで加速します。つまりそれがスタンダードになるという未来です。ポツポツと「当社も」ということで大手が手を上げる動きがあったとして(ないかもしれないですが)、そうなると「していない企業が取り残される」ことになります。つまり、プラスチック製を使っていることで「環境意識が低い」ということになり、消費者からのイメージがマイナスになるというものです。少なくともプラスにはならないということですね。その影響を抑えたいからこそ取り組むというところが多くなったらまあ社会的にはかなり認識は変わっているでしょう。というような想像です。

またプラスチック製品を作るメーカーにとっては痛いわけですが、一方で代替品を作る機会やチャンスともなるのでそこをチャンスとして動くところも出てくるはずです。

何かが替わるという時そこにチャンスがあります。例えばあなたが特許としてストロー的な何かを持っていてそれを提案すればもちろん企業的にメリットがあるならばですが、簡単に採用されるかもしれません。それを見越してストロー特許を取っているという人はまずいないでしょうが、そうではない読みから特許なり何かストローについて専門的な知見がある人は開発のアドバイザーなりに呼ばれるかもしれません。そこから仕事やビジネスにつながります。

ストローはこうして世界を席巻した、その短い歴史なども面白かったです。この記事だと単にコストが安いから使っているだけという形です。代替案があってもコストが安くならないと普及しないのかもしれないということですよね。とはいえ、環境負荷がどうかというところとのジレンマになります。ただ、廃棄処理としてポイ捨てなどされて適切に処理されない部分がそのまま自然に影響を与えているインパクトが大きいので、なんというか廃棄物は適切に処理するという当たり前の話にもなるし、それが出来てないというかされないなら作らないことという根本の話にもなりそうです。

さらにいえば、これがストローだけで終わるかどうかです。プラスチック製のものに影響を与えていくとなると、普段便利に使っているような惣菜のパッケージから色々なものがプラスチックですからこのあたりがどうなるか。いきなり替わるとは思えないですが、マイボトルよろしく、ドギーバッグとかなんかそういう雰囲気のものが再度ブーム化するかもしれませんね。かなり身近な生活に影響を与えそうなので、注目している人は多いのではないかと僕は考えています。

プラスチック製ストローが廃止されるだけ、といえばそれまでですという話でした。一方で想像力を高めていけば、次何が起きるかを一歩先を読んで動けます。仮にストローの次を想像できるならその代替品を開発するのも一つありかなと思います。あとはもっと楽に考えると、代替品を作れるメーカーなり工場を探すというようなサービスを作るとか、経費削減とかに近いビジネスですよね。詳しくないとこれらは提案ができませんし、一括相見積もりさせるサービスとかあるかもしれませんし、既にやっているところは「プラ製ストロー代替提案出来ます!」とか既に言ってるかもしれませんね。

ポイントは、具体的な事象を受け止めてそこで終えずに、想像力を発揮して次の展開を考えること。そこから次のニーズを考えてみるということです。これもくどいですが自分の頭で考えることが大事で、もちろん調べてもいいわけですが、どうなるんだろう?こうなるのかな?と頭をつかうことです。

自分が意識している情報はどんどん箱に入れる

ここでの意識とは興味とか必要性にかられてとかなんでもいいです。例えば僕はユニークな自販機をまとめた記事を今つくっていてそのネタを探しています。ただほぼ無意識レベルなので、気づいたら読んでる感じです(笑)

例えば、こんな記事を見つけました。Googleの元CEOも出資!ヘルシーなフードメニューを24時間いつでも買える自動販売機という記事を見て、「お、面白そうだ。追加しよう」となるわけです。

箱とは別にブログ記事のことでなく、メモ帳、自分の企画書、自分のアウトプットする話に入れていくということですね。可能ならコレクションしたほうが面白いです。

なぜなら意識している情報は、それだけ集めたいものであり、調べたいことなのでコレクションする価値があるんですね。もちろんその集めたものが他人から評価されるかは別です。ただ集めたものがなければ、出していかないと何も分からないのも事実です。

本屋に泊まれるイベント

ジュンク堂書店だと、秋の夜長は書店にお泊り 「丸善ジュンク堂に住んでみる」ツアー2017 名古屋で開催があったり、蔦屋書店だと草叢BOOKS主催の“書店に1泊”「朝マデBOOKS」 好評を受け定期開催へというのです。

本当に名前の通り本屋に泊まれるのが面白いですね。書店が好きでないと「変わってる」程度なのでしょうが、僕は非常に興味があります(笑)

このようなネタを見た時、ポイントは当然イベント自体だけ見ていてもアイデアは膨らまないので、「誰が主催で何を狙っているか」かを見ます。草叢ブックスの方は、新たな書店体験を提案という点では確かに他でないので面白いですよね。頻繁に出来る企画ではないでしょうが、たまにあるからこそインパクトになります。それらがなければ考える癖をつけるのがいいでしょう。

調べると例えば上のジュンク堂の企画はなんと協賛として、小夜子で有名な漬物メーカーが協賛したそうです。丸善ジュンク堂に住んでみる」ツアー2017協賛のお知らせ

協賛が何をするか分かりませんが、例えばご飯は夜または朝食べることが想定されるので、10名と少数ですがそこでアピールするとか、粗品として漬物プレゼントとか。これらは想像に過ぎませんが、協賛という視点が面白いですね。

【募集終了】秋の読書週間まっただ中!「丸善ジュンク堂に住んでみる」ツアー2018参加者募集でも、5回目ということと、Twitterではじまった企画ということで面白いですね。ちなみに、夜時間帯を使うので書店業務に大きな影響はないでしょう。

と思ったら、2016年では、色々な会社が協賛していました。【終了】秋の読書週間まっただ中!「ジュンク堂に住んでみる」ツアー2016開催にバナーが並んでます。また、【募集終了】秋の読書週間まっただ中!「ジュンク堂に住んでみる」ツアー2016参加者募集では、カフェのコーヒー、井村屋のカステラ、ギンビスのビスケット、湖池屋のポテトチップスだったり、箸、給茶機などのマシン提供、キングジムから着る布団の提供、ニッセンからラグ、福助からルームシューズなど協賛の数が半端ないですね。

なぜ企業が協賛するかですが、本好きや読書好きにはおそらくこのイベントに応募を何度もしている人がいるはずです、多分。またTwitterでは話題になるのでそういう意味でアピールになります。面白いですよね。

「ジュンク堂に住んでみる」ツアーで本屋に宿泊する貴重な体験をしてきたを見る限り相当楽しそうです。

読書の秋は本屋に住む 倍率1000倍ジュンク堂宿泊ツアーに潜入では、2014年の初開催は3組に募集に対して3000組の応募があったそうです。1000倍ってすごいですね。そこから考えるに、やはり一定の協賛があっても企業はPRできるし、参加者は嬉しい体験をより特別にしてくれるわけで素晴らしい企画ですね。

2018年は既に募集は終わっていますが、エア参加という企画も。面白そうですね。

このようにネタが面白いと思ったら調べていくと、意外なことに気づきます。本好きで泊まりたいニーズがあること、協賛PRも集められること、一定の認知度の高まりが認められること、一回きりでなく息の長い企画になっていく可能性があること、ジュンク堂または蔦屋も本屋のやることとして何か新しいアイデアを考えてチャレンジしようとしていること。

もちろんだからといって本屋に企画を提案して通るかは全く別の話です(笑)ただこれを知った上で研究すれば、仮にそんな企画をしたい人は企画の精度を上げられるはずです。例えば参加者にインタビューをしてもいいかもしれませんし、あとはアイデア次第ですね。

おわりに

今回はどういうネタからどうやって加工するか、アイデアのきっかけや種としているかをざざーっと書いてみました。

アイデアだけ欲しい人にはつまらないのですが、一方で「アイデア」だけが閲覧出来ることってまずありません。そもそも「そのアイデアを理解するには、アイデアと書かれた前提や文脈、知識、体験が必須」だからです。仮にあっても理解ができないんですね。

さらにさらにそれを理解できても実行は厳しいでしょう。それこそ「まさに絵に描いた餅」であり、「靴の上から足を掻く」というような状況です。

何かヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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