アイデア出しが得意な人の頭の中身を聞いてみた

ヒアリング企画として、2名ほど聞いてみました。結論的にはかなり参考になったので、紹介出来る範囲で書いてみます。

アイデア出しが得意な人の頭の中

まあ2名なので、それだけではなくて、僕の今までの知見も踏まえて以下の仮説はほぼ支持されたかなというところです。くどいですが、たまたま聞いた2名によって証明されたとかではないです。

仮説としては、2つくらいあります。

1.自分なりのアイデア出しのやり方が説明出来る人は、アイデア出しが得意である(解像度が高い)

2.トレーニングなど自分のやり方に応じたインプットや取り組みがある

1は当たり前のようですが、やはり解像度が高ければ人にそのやり方を教えることが可能です。逆に低ければ自分ではできるけど教えられないって感じですね。もっと低ければそもそもやり方が分からないって感じです。

2はいきなりそのやり方が分かったわけではないってことです。そのために取り組んで来たことがあるし、それらを踏まえてそうなっていった。これは意図的であってもいいし、無意識でもありえるかなというところでした。

僕はどうなのかというと、意図的に企画をしたいとか、色々学びたいというところで手を動かしながらやってきたと。そういうところでやはり仕事としてもですが、解像度を高めてきました。今では教えるというところを意識してより細かいレベルと、苦手な人にも伝えられるところがないかを学びつつというところです。

2はアイデアノックとかでもいいし、もっと地味には普段の観察とかメモですよね。これ地味ですが必須かなというところでした。

最初にまず「アイデア」が出るかどうか

面白かったのは、アイデアって良くわからないものだと思っています。良くわからないとは、単なる思いつきも含めて、ある種の概念、気づき、思ったこと、妄想なども含む感じですよね。

ある人は、「こんなのがあったらいいじゃないか?」というものがある種のアイデアという感じでした。確かにこの「これやってみたら」などの感覚は、意外に習得が難しいです。そもそも「これやったらいいのでは?」は全く初めての人は出てきません。例えば、食品メーカーの人で、新しいチョコレートを作りたいとします。その人に「行政の課題を解決したい」という課題を持ち込まれても、「???」ではないですか?実際には、メーカー視点つまりメーカーの知見、チョコレートで出来ること、その関連がストックされているのでそこから考えるわけです。

これはメーカー=企業の話でした。では、個人ならどうなのか?となると、個人が学んだ知恵、気づきが全てです。それがないとなんともならない。だから、ヒアリングした方は、自分で学んでいるし、本を読んだりとかそれは「既にある」ものであって、あとはそれらを統合したり、分解したりということになります。まあこれは基礎的なところで、アイデア出しの基本だなと思いました。

一方で、リサーチもですが、アイデアを出してそれをどう肉付けするかというところで、この「こうなればいいとか、こうなったらいいかな」というある種の仮説が出てこない人もいるのではないかなとも思いました。これはリサーチなどでも出てくる話で、サービスを作る時でも、事業を作る時でも一緒だなと。「そのターゲットいないじゃないんですかね」とか「それ誰が使うのか」とか「それって何を調べたいんですかね?」みたいなツッコミが出来ることは多いです。

難癖をつけたいのでなく、この最初のスタート、アイデアらしきもの、またはアイデア未満の何かは水面下の活動です。または今までの蓄積ですから、それを怠ればまあアイデアは出てこないことを痛感した次第です。

トレーニングやアイデアの出し方

トレーニングと出し方は厳密には違うのですが、ほぼ一緒としても怒られないでしょう。

アイデア出しが得意な人は多分これらをやっています。以下5つですが、増えたりまとめることで減らせるかもですが、まあそう外してはいないはずです。

1.言語化する
2.組み合わせる
3.インプットする
4.仮説を立てる
5.リサーチする

このあたりをやっているかなと思います。今まではインプットという言葉だけで説明していたのですが、多分これくらいはやっています。

1.言語化する

リサーチでも必須です。というのは生活者など、色々な生きている人の感情がわからないと刺さる提案もできません。これについては、言語化とは、自分が感じたことをメモするということになります。感情でもいいですし、観察事項でもオッケーです。

僕がやっている実践例だと、観察ノックなんかがいいかなと。あれも同じ事象もメモする人によっては全く別になるからです。ポイントは同じとか正解とかどうでもいいので、あなたが何を感じたかを言葉で書くことで、言語化ですよね、それがポイントとなります。

これを鍛えていくと、もちろん言語にしなくても、言葉での発話も出来るし、自分の考えも言えるようになると。当然頭のキレは良くなります。また振り返りでも言語化がいるので振り返りする力にもなります。

悪いことはないのですが、多分結構面倒くさいというか、例えば面倒なので「動画でいいや」とかになります。ですが、動画も最近はまとめが求められるので、結局伝えることって映像と文章の比較はあまり意味がない(それぞれ強みがあるので)のですが、サボらずにやることというのがストイックさになるんですね。というかストイックさが求められる。

だから苦手とかやりたくない人が多いのだと思います。この言語化はくどいですがめちゃくちゃおすすめです。やっているかどうかで人生変わるといっても怒られないはず(笑)ここで躓くとか面倒くさがる人も多い。やれるだけで強みになるのかなと思っています。

2.組み合わせる

アイデアは組み合わせです。オリジナルなんてない!くらいでいいかと思います。実際に組み合わせたらオリジナルなものになりやすいですから。オリジナル議論はそれくらいにしておきます。

それで、組み合わせるのは、脳内でもですが、この状況にこういう人が来たら面白いとか。これだとお笑いとかですよね。川柳ならうがち的な見方が大事で、そういう意味でも人と違うとか、ルールややり方も型があるのでそのトレーニングはいりそうです。

僕が考えるアイデアというのも、色々な事例や現象を見て、ニュースやネットを見てそこからというものです。だからものすごく変なことをやっているわけではないはずです(笑)ですが、そこにあるネタ、つまりあなたが取れるものから組み合わせているだけといってもいい。でもそれでも違うアウトプットになるわけです。

これは秘密でも魔法でもなく、組み合わせているということです。ですがこの組み合わせるは、異質なものであったり、あまり想定しないものでないと効力は出づらいです。アイデアジャンプと呼ばれるのはその距離が、高さがあるほど良いわけですね。

でもそんなものをいきなりやるのは無理なので、まずは妄想でもいいし、自分が思ったことをまず試してみるとかでもいいわけですよね。

例えば、創作ならこの作品のキャラAと別の作品キャラBが出てくる作品なら見たい!なら、創ってみるとか。もちろん公開すると怒られるので、クローズドでやるとかですよね。こういうアイデア自体はどんなものでもほぼほぼ一緒になるのかなというところです。

組み合わせるの大事さは、逆にアイデアが苦手な人は思った以上に組み合わせをしてないし、そのまま無加工で使おうとするからだなとも言えそうです。

3.インプットする

あらゆる情報や現象、つまり自分の中ではない、他のことと言えます。それを取り入れることがインプットです。そういう意味ではリサーチもインプットですが、調べるという行為はまた別かなと思うので別で取り上げました。

インプットとは、本を読むでもいいし、人と話すでも良いかなと思います。社会を知るというくらいでもいいかと思います。実際に人間は社会に生きているので、不合理とか不条理なニュースもあれば、感動する暖かくなる話もあるというのが社会じゃないですか。

そういう魑魅魍魎というか様々なものを見ていて分かることがあり、わからないこともあり、ということ自体がインプットかなと思います。分かりたいことだけで成立する世界はないし、わからないことだけでのそれもないはずです。

思ったより社会はバランスが取れていたりするのかなと。今がそうで変えていく必要がないってことではなく。

4.仮説を立てる

仮説とは、AならBであるというようなある種の考え、意見です。実際に企画であれば、顧客XはYに課題があるので、Zという解決をするという感じでいいきれるかどうかです。いい切れるとは、別に「言った」からいいのでなく、それで仮説として示したら、検証する必要があります。

例えば、行列に並んでいる人は我慢強い人に違いない、も仮説です。どう検証するかはアイデア次第ですけど、我慢強いというよりも、その行列の先にある店の商品やサービスを受けたいので、それで立って並んで時間をつかってもいいというコスト以上だという判断をしているだけですよね。我慢強くなんかないわけです(笑)多分ですけど。

こういう仮説は普段から先の言語化をしたりして、これはどうなんだろう?という疑問やツッコミがあるかどうかな気がします。いつも花が咲いているけど、そもそもその花壇は誰かがメンテしているからだよな?誰がしているのだろう?まてまて、その花がないと結構感覚的だけど「町の潤い」みたいなものがなくなるよな。めちゃくちゃ大事じゃないか?

みたいなことを感じられるか、出てくるかです。当然花への興味、町への興味もありますよね。漫画が好きな人なら漫画の細かい表現から言葉、絵柄や技術まで分かるかもしれません。ならばその領域でツッコミを入れる、仮説を立てていけばいいと。例えばですけどね。

仮説はいくらでも立てられるはずですが、アイデアが苦手な人に限っては、「仮説として」という言葉はあまり聞いたことがないです。おそらくですが、「仮説」として客観的にぶつけていく方程式や論理的に示すことに抵抗があるか、慣れてないからです。示したものを客観的に見直してどうかを検証する。これは意外に客観性が要ります。

なぜかというと、「アイデアを出した」=そのアイデアが否定された=自分も否定された=もう嫌だ、みたいなことは普通にあると思っています。仕事でもそうでしょう。ある資料が全く出来が悪いので怒られたとします。でもそれは求めているものが曖昧だったからすると?まああなたの責任ではないですよね。もちろんどうコミュニケーションしていくかとかは別であります。この時、自分が関与したものが全て自分になるというのはある種のプロ論というか、プロ的な感覚です。

それで終わりではなく、だからこそ客観的に見直して、どうやっていくと成功率が上がるか。仮説は検証されるといえるのか、またはどういうアイデアが有効だろうかとなるわけです。

つまり、仮説など何か暫定でいいので、まず仮の足場なり土台がある、そこから橋頭堡ではないですけど、固めていく。そうやって少しずつやるというのがいいかなと思います。逆に一気にやってとかはまず色々前提を飛ばしているので、自分の存在とか考えも吹き飛ばされる感じですかね。突飛なことや一発で何か挽回みたいなのは大抵失敗率が高いですよね。

5.リサーチする

リサーチはかなり大事です。インプットの中に入れてもいいのですが、別として立ててみました。

例えば、仮説としてあるものを肉付けするという感じです。先の行列する人は我慢強いなら、そうなのかそうではないのかを調べていきます。

カジュアルに友人に「行列とか並んでも苦にならない?」とか聞いてもいいし、アンケートとかを集めてもいいと。他にもラーメン屋側から行列ってどう目に映るか、事業者視点もあると面白いですよね。他にも、警察というか並んで大変みたいな事例もあるかもしれません。

そういう意味で、リサーチをするということは、意図的にそのテーマを頭に入れつつ、調べていく。肉付けとは、増やすだけでなく、明確にしたり、またはこれはないなと方向を明確にすることともいえます。

このリサーチについては、誤解として「リサーチするとアイデアが出ない」なんてものがありそうですが、それはないです。そういう人は逆で、リサーチしてないのでアイデアが出てこない。つまり仮説がそのまま無加工で、素朴な原材料なので、磨かれてないってことですね。

もちろん、リサーチすればアイデアが出るということではないです。アイデアが出るのはリサーチということでなく、その中で、インプットして、組み合わせたり、問いかけをして出てくるわけなのでということですね。

以上5つ程度はアイデア出しが得意な人はやっていることで、総合科目的なので人によっては言語化は得意だとかリサーチはそこまでとかはあるかもです。インプットをして組み合わせしまくるとか。色々ですよね。

アイデア出しが苦手な人と対比するとかなり明確になります。

アイデア出しが得意な人と苦手な人を対比する

ではせっかくなので、僕が考えるこれらの人を比較してみます。

 アイデア出しが得意な人アイデア出しが苦手な人
言語化する感情をメモする
面白いネタを集める
観察する
メモをしていない
言葉にしていない
組み合わせるXとYなど組み合わせで遊ぶ
こうなったらいいという視点がある
パーツなどストックを結合している
「考える」時に組み合わせることが少ない
あるXとYは別ものとして扱い、結び付けられない
「これはうちの会社では使えない」と言ってしまう
インプットする日常からインプットをしている
時には呼吸するように無意識にしている
本なども含めて自分の知見を大事にしている
普段からインプット慣れしていないのでインプットのみで疲れてしまう
インプットしたものを加工するフェーズにいけない
インプットすれば何か出てくると思い込んでしまう
仮説を立てる自分なりの「これどうかな」がある
仮説が出てこないなら自分なりの取り組みを回している
XならYであるなどの仮説を立てていない
仮説を立てるためにリサーチやインプットをするが、仮説にたどり付かない
仮説など論理的、客観的な打ち立て方が出来ないか、慣れてない
リサーチするアイデアや仮説はまずリサーチして肉付けする
アイデアの方向性やベクトルを固めている
相手や企画全体を見てどうかを考えている
自分が考えたアイデアや企画主体であって、肉付けや客観性が欠如している
使えるデータや短期的な結果などに注視するあまりリサーチをしていないか、ほぼしていない

若干粗い感じですが、MECEとかでもないですよ(笑)まあご参考まで。

アイデア出しが苦手な人とか苦手意識がある人は、ここでいえば、インプットなどはやっているんですよ。ただ、インプットするところで疲れて終わるというか、そこから加工していない感じが強いです。それを僕は「考える」フェーズとして挙げていますが、

インプット後のフェーズですね。今回でいえば、組み合わせる、仮説を立てる、リサーチするは考えるフェーズに近いかなと。リサーチはインプットでもあるのですが、仮説があったものを調べるのは考えるフェーズに近いのかなという感覚です。別に順序はこだわっていません。

言語化するは、考えるにもあたりますが、どちらかといえば、全般的にアイデア出し以前でもあり、アイデア出しとしても直結するというものですから、これが不足すると全般的に辛いというか、苦手な人はそこかなと感じます。

これで結論が出たとか、この比較表もあくまで僕の調べと考察によって出したものですからどうかは分からないです。ただ、一つの地図というか、これから苦手な人へのアドバイスとかも考えると、これはどうですかね?って見せることができるので解像度は高まっていきそうです。

面白いのは、得意な人でも自分のアイデア出し方を言語化出来る人は少ないということです。肌感に過ぎませんが、10人得意な人がいて1割いればいいかなくらいです。それくらいレアだと思います。なぜなら、まあこの言語化が面倒というか、僕は興味があるのでこんな「面倒そうな」(笑)ことをやっていますが、興味がない人からみれば、多少興味があっても、「うわーこれは自分では無理だな」と思う読者も多いかなという感覚でいます。

まあ僕はそれを仕事にしているし、したいというところもあるのでやっているだけですから、そこは興味もあり、楽しいですからね。そうでないと多分やらないです。人からこれをリサーチしてくれといわれても、興味がないならな「うーん、申し訳ないですが」で終わりますから(笑)

おわりに

今回のヒアリングで得意な人もやはり言語化はきつい面もあるなという副産物的なものも得ました。

それ以上にやはりアイデア出しはトレーニングで鍛えられるし、あとはやり方もあるなと。ただそのやり方も地味なので言語化とかやだなー(笑)楽しそうじゃないで終わるんですよね。実際に楽しい面も多いので、トレーニングも付き合いますし課題も相談乗りますし、わりとここらへんは僕のサービスや仕事と結びつきも明確になってきました。自主企画や自主調査って感じですけど解像度が上がってくるのは超楽しいですね。

そうすればするほど、将来のお客さんに貢献できるかなと。両方、つまり苦手な視点と得意な視点を踏まえつつそれに対してここでは苦手な人に対してアドバイスしたりそれこそトレーニングのやり方を教えてくれるって手前味噌ですが高度な領域になってくると思います。なぜかというと、得意な人は自分が困らないのでそれを教えるって概念はなかったり、教えるにしても「日本語を話せる」のと「日本語を教える」は意味が異なるので、教えるって興味がないときついからですね。僕は教育したい!とかはないのですが、学びたい人のモチベーションを受けつつやはりそれに応じて何か提供したいなというおすそ分け感覚はずっとありますから。だから出来るのかなと思います。

同じことをやろうとしている人でもまた違った切り口やサービスになるかなと思っています。

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