初心者向けのアイデア出しワーク。楽しいボールペンを考えてみよう。

ちょっとした資料を作ったので共有します。

全体スライドはドクセルに置いたので見てもらえれば。

今回はこのスライドの説明は簡単にしつつ、どちらかといえば振り返り重視で書いてみます。

もちろんワークをやってみて分からないとか、感想とかあればお気軽にお問い合わせからどうぞです。励みになります。

本ワークで出来ること

スライドは誰でもみえるので見てもらって、そこでワークをやってみてください。

骨子は、

  1. 初心者向けにまずはアイデアを考えるイメージを掴む練習となっている
  2. 今すぐ目の前にモノがあればそれを使える
  3. 楽しいという感情など誰でもあるものを使っている
  4. アイデアを組みわせて作る練習となる

というところです。

振り返ってみて課題はありそう

これで誰でもアイデアが出せるのでハッピー!なら話が終わりですがそうならないですよね?なぜか?あらゆる発想法も全てそうですが、そうでなくても、ノウハウや知見やハウツーものには全てこれがつきものです。

シンプルに提供者や書き手と、立場が異なるためその追体験がやはりどうしても違ったり、そこが分からないが解決できない、分からないが初心者ゆえに分からないなど、ズレが生じるからだと思います。

僕のこの考えたワークもそうなんですよね(笑)

いくつか書いてみます。

1.現実的に考えるバイアスが強すぎて「楽しいボールペン」とかの空想が一時的にでも出来ない

これ我慢して考えてくださいとかってことじゃないですよ。そうでなくて、楽しいボールペンってなんだろうな、あったらいいなあこんなものって感じです。ニュアンスがここでズレている可能性もありますが、基本的にアイデアは楽しくですね。

この場合、楽しいボールペンってまず設定で、現実性はないというか、なんすかそれ?ってなるんですね。だからそこで思考が止まるというか、もう考えたくない、そんなのは嫌だ!(笑)ってやめちゃう人もいるんじゃないかって懸念です。

逆にいえば、これくらいの空想や非現実的な設定を一旦受け入れて、まさに自分の中に一時的に飼ってですね、養えるか。別に一生ではないですよ、5分くらいの話ですがそれができるかどうか。結構ポイントのような気がします。

体質的に、生理的に!出来ないなら終わりですが、別に体内に入れるとかでなく、紙に書けばそこまで「中にいれた感じ」ではないからいけるんじゃないかとかも思います。これもやり方ですよね。

2.感情の要素を取り出す点が困難

本ワークでいえば、楽しいを思い出すところです。思い出すは多分出来るはずです。できないならまた考えます(笑)

その上で、要素としてこれかなあーとか、2,3出すことができるかどうか。自分がいう楽しいってこれとこれかなというやつですね。これとこれ、が出せるかどうか。

正解もないので、人によっては自分が分からないことが分かるようになることが「楽しい」とかもあれば、もうちょっとネガティブなのでは、「いたずら」するのが楽しいとかもあるでしょう。まあそれも倫理的社会的な問題はあるので、公開しないほうがいいならしないほうがいいですが、そういう内々の気づきも出てくると。

そうなると、心理的に自分と向き合う感じがあるんですよね。思い出す行為そのものがそれがあるというか。

だからそういう自分と向き合うとかやだし苦しいし逃げたいって、心から思う人もいると。そういう人はこれきついんだろうなあって思ったんですね。

というわけで、感情→向きあう→取り出すところでの難しさでした。取り出すには、抽象化も必要です。つまり、先の「分からないことが分かる」みたいなもので十分ですが、そこまで言えるかですね。もうちょっと具体的だとエピソードベースで出てくるはずなので。

例えば「自分が数学やっていて教えてもらったら嬉しかったなあ。ものすごく考えたけど分からないところをうまくサポートしてくれた家庭教師が良かった」みたいな話をまとめられるかですよね。伝わりますか?

この部分も引っかかるというか、難しいところだろうとは推測しています。

3.要素を組み合わせるのが出来ない

これは最後のボールペンとかモノに対して、取り出した要素である、例えば「分からない事がわかる」を組み合わせるかです。

楽しい×ボールペンであると、なんか「ワクワクする」「使って楽しい」みたいなのしか出てこなくないですか?だからアイデアが広がらないんですよね。って僕は思っています。

ですから、一旦「楽しい」という具体的なエピソードを思い出してもらって、個の作業をする。そして抽象化して取り出した「分からないが分かること」という切り口を得る。

そして、それを「分からないがわかる」×「ボールペン」とすると、学習促進のようなボールペンかもしれないし、分からないが分かったら色が変わるでもいい、分からない時に家庭教師にメッセージを送れる(分からないというのが恥ずかしい生徒向け?)とか色々出てこないですか?

っていう、色々出てこないかというのがポイントです。ここが出てこない可能性もある。なぜか?

これはワークの設計とかでなくて、そもそも考える人の知見、経験、知識などが不足でなく(それもありますが)、多くは取り出せない、つまり脳内や経験としては確かにあるんだけど、「分からないが分かるボールペン」ってことで、脳がうごかないんですね。「えーっと、なにそれ?」で終わるというか。

そこで脳が止まったら終わりですからね。そこを動くようにするのがアイデア出しでもあります。分かりますかね?

アイデア出しって脳を動かすイメージです。変なお題でも考えるにはどうすればいいかって、色々と問いかけを出して違う視点にしてみたりする。なのでパズルといったもののトレーニングに近いと。

だからトレーニングとか練習とかずっといってるんですよ!分かりますかね。

練習は何でも必要です

アイデア出しに練習が要らないなんて世界はないので、いかにそれを練習っぽいとか学びっぽいとか、勉強っぽいみたいな、つまらないと思うやり方としないことです。つまり、面白いと思えるやり方にしてくださいね、というのがまずアイデアで求められることかなと。

つまり、散歩中なら楽しいなら散歩中で色々見つければいいんですよ。ショッピング中ならそれでやればいいし。絵を描くのが楽しいならそれでやればいいというか。

なぜかアイデア出し=スキルであると思われてない節もあって。ですが確実に上手い下手があると思ってます。一方で正解はないので、上手いから良いアイデアになるかは別かなと。ただ筋が良いとか、早く色々出せばやはり正解でなくて、やることにすぐたどり着けるかもしれません。あと、試行錯誤回数が増えるのでビジネスならより現実化しやすくなるんじゃないかなと考えています。

練習という意味では、ネタをインプットしてそれを考えて(思考ですね、今回のワークでいえば、楽しいって何か、思い出すこと、要素を取り出すこと、組み合わせることが全て思考です)、で何かそれぞれのタイミングで出てきたアイデアがあると。それがアイデア出しです。

これを何度も何度も何度も何度も・・・やるんですね。練習です。そして練習と本番?の違いってあまりなくて、練習しているから本番でも出来るそれだけです。本当それだけです。

誰でも出来るので、それをやるにはどうすればいいか。方法論というよりも、比較的多くの人が出来るようなやり方を見つけたり研究したり開拓しないといけないなあと勝手に心から思っています(笑)僕がですね。

おわりに

初心者向けのアイデア出しのやり方を少しワークで紹介してみました。やはりワークは面白いですが、それでもこれを一緒にやるとやはり初心者的には出来るようになったとか思ってしまう。分かるんですよ。

でも、これを一人でやると、途端に難しくなるのも分かる。簡単に一回やって得られるものではないですからね。これなんでもそうじゃないかと。ギターの演奏的な音楽技術、プログラミングとかも一回本を写したからできます?できないですよね、デザインについて学んだらスライドが劇的にかっこよくなるか多分逆にいじりすぎて駄目になったりが普通じゃないかなと(笑)

つまり、スキルとか芸事とかって簡単に上達しないんですよ。だけど、確実にやれば上手くなる。そのために練習すると。

あ、それでアイデアを出すとか、日常のネタを探すとかは、アイデアパークという場があるので上手く使ってもらえれば嬉しいです。こういう誰かとアイデアネタを共有したり、気づきを共有する場がないので出来ないってのは課題だと思っているのでその解決としてアイデア公園なんていう妙な名前でやってますので。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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