生成AIでのアイデア出しはアシスト利用でいこう

生成AIがついに!ということで、アイデアコンペで見かけました。アイデアコンペでAI禁止を明記していないのでそこでNGではないんですよ。ここで個別具体例をどうこうでなく、そこからじゃあ生成AIとどう接すればいいのか。アイデアや企画というアウトプットに関わる人はどうすればいいか。僕なりに考えてみました。

生成AIでのアイデア出しとは2つ

まず生成AIを使うことは僕は全然良いという考えです。ただ、アイデアという具体的なアウトプットにおいては、大きく2つに分かれると。

ここで1つ目は、生成AIに「アイデア」を出してもらってそれをそのまま使うケース。もう一つは生成AIに「アイデア」を人がぶつけてそれを磨いていくケース。

当然、前者は「アイデア」といえるかが疑問なのでやらないほうがいいということです。後者はアシストとして、人間がどこまでアイデアを投げているか、対話しているかというところです。

めちゃくちゃ感覚的ですが、AIにアイデアを出させるというのも、人間が質問を工夫しているならば「アシスト」的と僕は考えています。一方で、明らかにAIのアイデアはどこかの集約や学習したものを出しているだけなので「アイデアらしき」ものでしかないはずです。

例えば、商品アイデアを考えてといっても、なんかパッとしません。よって、細かい点を指定するなどして対話をするわけですが、それで、アイデアはAIから出てくる感覚はほぼありません。僕がそう感じるということです。

出てくるというのは、AIとの対話というUIUXにおいて、そこで僕=人が気づいて「あ、こういうアイデアならどうだろうか」と人間がアイデアを出すことです。これは僕はAIが出したアイデアではないと明確に異なると考えています。これ何度か例を出した方が良いかもしれないですが、またやります。

AI生成アイデアが問題なところ

ざっと書いていますが、

  • アイデア自体の質が高くないのでおすすめできない
  • 評価されてそれで良いというのを否定できないが、短期ではそれだけ。中長期では人間の成長を妨げるし、クライアント自体も気づくはずで全体にとって誰にとっても良くない
  • AI依存症は冗談含んでいますが、人間がアイデアを出せるしやれるならアシストで使えばいいだけなのでそうしましょう

というところです。百害あって一利なしくらいといっておけばいいでしょうか。

AI生成をアシスト的に使う問題点

こっちは問題というか、まあ当たり前ですが、人が考えるのでAIで出して!で楽できないってだけです。当たり前です。ですが楽したい人はこれがたまらなく嫌かもしれない。アイデア出しが苦手な人は、やりたくないでしょ?というところです。

ですが、主旨はこっちです。これがアイデア出しであり、人が考えることなんですね。そこを手抜かずやりましょうよと。

アウトプット自体は判定できないので術者の善意のみ

機械的にですが、アイデア自体をクライアント側や第三者が判断できればいいとは思いますよ。そうであれば、「このアイデアはAI使ったな」ということが明確ですから。ですが、今の技術ではどうも分からないっぽいというところです。

また仮に分かってもですが「AI使った」というところで、僕が考えたアイデアなんだけどというミスもあるはずです。ミスの場合に何を証左とするか。ここでいえば、唯一思考のメモくらいしか防衛手段がない。それも捏造していないという(笑)かなりきな臭いですよね。

僕で言えば、明らかにメモして書いて思考して発想やネタがあってやっている。それを出すしかない。AIを使っていないと人を信じてもらうしかない。そういう世界になっちゃうんですよ。

故にこの判定が機能することはないのではないか。明らかでもミスがある時点で無理と。だから提案者の善意、倫理、道徳に訴えると。ですが、そんな倫理が全て守る人ばかりではないですよね?となると、結果的にその人を防衛するためにルールを作るとかになる。

けどもですが、それで判定できないんですね。この理屈では、AI生成したアイデアと僕が言っているけど、それも本当かどうかは100%確証はないんですよ(笑)だからいたちごっこだしキリがないと。

アイデア出しは思考の塊

はい。アイデア出し自体はアシストでというところでした。それは普通にアイデアを出す時と一緒です。

楽ができるのは、アイデアを出すところでなくて、

  • 対話によってAIから何かヒントがもらえる程度(アイデアではない)
  • やり取りで、自分が気づく、思い出すことがある(連想の促進)
  • 文章をまとめるのがだるい場合、要約をしてくれて楽できる(文章作成のアシスト)

くらいじゃないでしょうか。よって、真の意味で、アイデア出しをAIでやっているというのはアシスト的でしかなくて、それ以外は意味をなさない、価値がほぼないとすら僕は考えています。

主は人間です。AIに創造はやめときましょう。当然AI文学みたいなのがあっても否定しないのですが、再現性とかコントロールとかできないので、多くは問題になるんでしょう。実際テキストはそれほどでなくても、画像生成はまあかなり議論しないと使えない感じですよね。内々でしかって感じです。

二極化というと安易ですが、アシスト的に使う人はアイデアマンとか企画屋でまあ賢い人は使っているかなと。そしてどんどんアイデアを出していると。AIを活用しているのであって、元のアイデアや気付きはアイデアマン自体がやっているだけです。効率化しているといってもいい。

AIのアイデアをそのまま出してしまう場合はまあその術者が学習できないので学習阻害ですらあると。エンジニアがプログラミングコードをAIで出してもらう。全然いいのですが、それもコードの意味が分からないなら使っちゃだめなんですよね。だめというか自分で遊びならいいけど、再現性も低いし説明できないなら、それは理解してないわけで。そういう意味でコード生成が人間ができないのに、AIが生成したものを判断できないってことです。このAI生成物を人間が判断できないものは放置ですから危ないわけです。できないなら普通に学習してくださいと。出来るならOKってことですよね。

おわりに

あるコンペではAI生成は禁止となっていました。そういうのは明示したほうが良いですよね。一方で文章作成では良いけどその作成部分は明記してくれとありましたが、このアシスト的利用であっても倫理や道徳になっちゃいますよね。ここは使った、ここは使っていないと。

ここで一番良いのはAIを使わないこと、とは僕は思っていなくて、一人で考えても詰まるなら、AIを擬似的に使って対話したほうが多分捗るんですよ。UIUXのことで、一人で擬似対話をするよりも、一人でAI対話のほうが明らかに脳が自然に動くってだけです。それが真実でも全てではないんですけど、このあたりは壁打ちともかなり高い意味で比較しても近しいです。

ただ、人間の壁打ちとAIの壁打ちは違うのは、あくまで疑似人間?でありAIでしかないので。それで選択肢としてAIでやるのか、人とやるのか、自分とやるのか、3つ合ったほうが良いだけかなと。自分でしかできない1つだけより択が多いほうが僕はいいかなと考えているってことですね。

今後もまた考えていきたいテーマですな。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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