アイデアファシリテーターという存在や概念が必要ではないか

アイデアファシリテーターというアイデアや概念は今までも持っていた気がしますが、ちょっとここで整理しつつ、まとめてみます。

着想のきっかけ

アイデアのプラットフォームをつかっていて思ったのは、当たり前なのですが、Aではあまりアイデアが盛り上がらないのに、Bではなんか壁打ちっぽくなっているなあと。

当然似たようなアイデアでの体感としては、盛り上がるから価値があるとか、盛り上がらないから価値が低いとかってことではないんですよね。そのプラットフォームがですね。

一方で、この違いはなにかというと、まあシンプルにアイデアを出す時にそこにいる人(リアルなら分かりやすいですけど、オンラインでも結局人との対話なのでそこのフィードバックが肝になるだけですね)だなと。

それをファシリテーターと名付けてもいいのですが、多分ここでいう「何かしら意見を促進する」「会議をより納得度が高いものにする」とかのファシリではなく、アイデアに特化したアイデアファシリというものがいるのではないか。と考えたのがきっかけです。

アイデア出しの場の違い

まとめる前に一つだけ。まずアイデアを出す場とは、かしこまったアイデア会議であるとかってことでなく、普段の会話、気付いて調べ物化するとき、本を読んで思いついたことなど全てに対して僕は「アイデアの場」と命名しています。というか、アイデアが出てくる場ってのはかなり場所の縛りはないので、ほぼ頭の中でなにか感じたらチャンスってことでもあるからです。

では具体的にどういう場でどういう違いがあるか、ものすごく掻い摘んでますけど見てみましょう。

アイデアプラットフォーム

そのプラットフォームも一杯あるので、これも一概にコレとは言えないです。ただ、プラットフォームで動く運営者を含めて参加者が異なります。そのサイトやサービスの思想や初期ユーザーなどの物理的現実的な施策もあるでしょうが、それによって大分毛色が変わりますよね。

一言でいえば、プラットフォームなら第三者というか知らない人にぶつける形なので、心理的安全がなければまず投稿されないし、コメントも面倒くさいです。

ここでモチベーションとかインセンティブという言葉を使うと危険でして、経済合理性を求めてそもそもアイデアプラットフォームって使うのかというところです。お金が得られるのはいいけれど、それだけではきついと。この議論は「ITエンジニアになればお金が儲かるのでそれになりたい」みたいな話でそれに対して「プログラミングって金のためにやるのかというのは大いに疑問」というカウンターがあります。僕も同感で、別に金のためにやるのを否定しないのですが、シンプルに金を追う人は「プログラミングによる技術獲得」を無視しています。具体的には「常に創作と開発があり、その障害があり、それがどこかを特定して日々積み上げるような行為」があるのですが、そういうのが日常で地味ですよね(僕はエンジニア経験もあるのでこれは真実でしょう)。それを楽しめない、地味なものを楽しめない人は、ぶっちゃけ「エンジニア」でなくてもいいわけですよね。だから、この時点で色々悲しいことになりますよね。

脱線しましたが、そういう意味でもお金が得られるのを是としていくと、あんまり良い形になりません。アイデアシェアというプロジェクト経験からしても、多分ここにゴリゴリお金がついてもだめだったのだろうと思ったりします。

友人とのアイデア出し

カジュアルにこんなこと考えたということを話し合っています。話し合うというよりも、普段くだらないか、色々と話す中にしれっと会話にアイデアを検討するみたいな話です。遠くからみれば、なんだろ職場で違う部署にいってなんか「ちょっと話いい?」といって色々話して、話が盛り上がったらコーヒーでも飲みながら別の場所に移動するみたいな感じでしょうかね。

だからこそカジュアルなので、肩に力がはいらず、良いアイデアを出すぞ!みたいなことがないです。そのまま会話の中にアイデアがあって、アイデアの中に会話がある。つまりフラットなんですね。

こういう場では、アイデア出しという成果がどうということでなく、またその見返りみたいなものとして(友人にお金を出す出さないとか、仕事として依頼するは別です。ここではそういうことは起きづらいですよね。関係性があるからで、そうでないなら別ですよね)はあまりないと。

そういう意味ではこれはコミュニティや関係性に近い気がします。関係性があってのアイデア出しみたいなものですよね。

仕事としてのアイデア相談

これは僕が仕事としてやっていることですが、この場合は確かに相談者やクライアントはお客なので無下にどうということはないです。お金もらっているからというのがその本質です(笑)ただその表現や伝え方は色々と変えたりします。

さてこういうお金をもらって仕事であるという時のこの場はなにかというと、とはいえ心理的安全を作るために、コミュニケーションをするわけです。このコミュニケーションがあまり密にならない人もいるのですが、こちらの態度は特に変えているわけではないので、ほぼほぼお客さん次第です。お客さんがうまく関わらないと(関われないというよりも、対話に慣れてないとか、そもそも意見や何か考えることが絶対量が不足していることもあります。それはマウントをとってこちらがなにかはもちろんないですけど、ただその違いがやはりないと、つまりこちらがある程度ないとお金を取りづらいですよね。)うまく価値を出せないというのもあります。

よって関係性がないけれど、その中で密にやり取りしていって、何かしら本音や考えていることを掘り出していくと。これはまさに対話ですね。そういう意味では、アイデア相談というのも何か特殊な感じがしますが、実際は対話であり、そこにどれだけアイデアに対して関連することを入れ込んで放り込んでいけるかというところですね。

この3つというやや偏っているのですが、Webサービスとしての場、友人など関係性があるところの場、仕事での相談の場というところでも、かなり違いがあります。というか僕にはその違いがあると思っていて、そこをどう解像度として区分けを出していくかは別です。また追々考えられるところで考えてみます。

アイデアファシリテーターとは

ではそういった諸々があるとして、アイデアファシリテーターとは何かというところです。

一つは、簡単にいうと、アイデアを出す人とアイデアを得る人(いわゆるアイデアが欲しい人)を緩やかにつなぐ人、その役割となります。

分かりやすくいえば、リアル会議やリアルの場で、ファシリテーターがいて、その人自身がアイデアを出すわけでもないし、欲しい人でもないのだけど、その場にいた参加者がアイデアを出す人がいる(役割ではなく、出した人といってもいい)、またそのアイデアが欲しいという人がいる(これも役割でなく例えばそれいいねと評価する人でもいい)状態を作ることです。これならイメージ出来るかと思います。

アイデアの場の課題

それで、なぜアイデアファシリテーターかというと、基本的に課題として、アイデアの場、アイデア出しの場には以下のような課題があります。端的にアイデアプラットフォームの課題としてもいいと思います。

  • アイデアを出す人はいるが、アイデアを欲しい人がいなかったりする
  • アイデアを欲しい人が潜在的顕在的にいようが、それらの人にアイデアの価値が伝わらないことが多い
  • アイデア自体を買う、評価して取り入れるというところで「アイデア」自体は企画レベルの実行性がないのがほとんどであり、アイデアを取り込んでの実行レベルを求めると「買う価値がない」ということで取引とならない

これらは全て「アイデアが欲しい人」「アイデアを評価する人」となり、アイデアを原料とするなら、その原料を欲しい人の抱える課題です。

一方で、アイデアを出す側の課題もあります。

  • アイデアを出しても売買につながらないか、つながりづらい
  • アイデアを評価する側の完成度レベルや期待値が高すぎる。例えば企画実行出来るレベルなのに「アイデア」として求めるのはどうなのか
  • 性質として、実現度が低いものもアイデアで放り込みがちである

これらは、結局まとめてしまえば、両者のすれ違いとなります。

故にこのすれ違いを減らす意味で、仲介者を設ける、メーカーと小売における卸的な立ち回りといってもいいし、もっといえば直接マッチングではないことで間接マッチングでよりバリューを出すという視点です。

多分ですが、直接1v1でやったほうが全て良いという考えに固執しているとこのアイデアは出てこないと思います。偉そうに言っていますが、アイデアを委ねる事ができるとは信頼性が問われますし、それをどう説明するか伝えるかのスキルは端的にいってかなり高いものが求められるかと思います。

アイデアが伝播する場合の溝がある

ちょっと絵を描いてみました。

アイデアファシリテーターだけではないのですが、アイデアの溝みたいなのがあると思います。アイデアを企画といってもいいし、事業企画といっても、新規事業といってもいいのかなと思います。

具体的には、起は0→1の人物や考え方の人です。タイプとしてはアーティスト型と言えますが、思考方法としてはアート思考が適用できます。何もないところから文字通りアイデアを出す、アイデアマンですね。クリエイターはアイデアマンという見立てです。当然クリエイターはそのアイデアを自らの技術で具現化できるからこそクリエイティブなんですよね。

次は承です。これは1→10というもので、ポイントは0からではないということ。人のアイデアというと「見立て」が悪いですが、別に自己発電でなく、他己発電でそれを活用して仕上げる形です。これはどちらかといえばデザイン思考に近いでしょう。観察して磨いていくのは全く違いますから。

最後に、転と結です。これは既に固まってきたアイデアを仕上げてさらに伸ばしたり、別の展開をする形です。ここまで来ると、ロジカルシンキングとなり、アート思考は消えているし、デザイン思考もあまりないでしょう。

起承転結の考えは竹林さんの本がめちゃくちゃ参考になりましたし、アート思考などの思考法の違いは若宮さんの本が参考になります。

それで、当然これは各エリアというか、得意とするところはずれ込むことがあるので、そこは分かりやすくというだけです。ちなみに、0→1してさらに1→10して、さらに10→100って人はスーパーマンだと思います。仮に出来てもリソース不足なのでどこかに集中するか、チームで分散するかとか、だから組織やチームがあるんですけど、そうなりそうですね。

それで緑の波線に注目してください。これが、溝です。つまり、なぜかそこで話が切れます。途切れたり、通じない。文化とか社会通念がずれるといってもいいでしょうか。言語が違うといってもいい。それくらい違いがある。同じ組織であってもですね。

この時、アイデアファシリテーターの役割は、この波線の溝を「汽水域」と捉えました。汽水域とは、淡水と海水が交じるところで、豊かな漁場となりやすい、はずです。逆に言えば、見た目はよくわからない、カオスなんですね。そういうところは曖昧ですが、逆にアイデアファシリテーターはそこでこそ価値を見いだせるってことです。

アイデアファシリテーターのスキル

ではアイデアファシリテーターでのスキルというか、力って何かというと、色々あるのでしょう(笑)

ただ、あえていえば、対話、好奇心、つなぐの3つは欲しいところです。

まず対話は、ここでは、アート的な0→1的なアイデアマン的な人がいて、その人の話を聴く。それで終わりでなく、承や転や結の人にそのアイデアをしれっと壁打ちする、または分かるか伝わるかをチェックする(別にアイデアを漏らすとかが本意ではないですよ)。そうやってズレを見つつ、「あーなるほど、その視点で見られるな」とかを対話を重ねていくんですね。

もちろん、この溝を埋めるという行為は、アイデア自体をエッジを外して丸いものにするってことではないです。組織に迎合して(笑)それで受け入れられて何も最初のコンセプトが消えるとかなら、ちょっと違いますし、それってアイデアマンとしては腹切り(笑)ものでしょうから、嫌でしょうね。一方で受ける側や1→10的な人はそれが伸ばせるところはどこかを見ているわけで、これはもう対話しかないですよねって感じです。当然どちらかが強いとか主張してバランスが取れないとまあ想像通りで失敗です。それも溝があることでそこを強引に埋めただけではだめなんですよね。

次に好奇心です。これは0→1の人ならあるわけですが、そうでなくファシリテーターにも好奇心があったほうがいいかなと。そうでないと、ワクワクするとかの主体が弱いです。説得力がないですよね。もちろん好奇心を伝えればいいのだってことでなく、一方で冷静にこれはロジックとしては弱いならそこをどう強くしていくかを考えていけるとかですね。

最後につなぐです。つなぐとは、この人面白そうだということでフラフラして風の人ではないですが、動いていって情報を得たりまたは伝えたりができる感じの人です。これはなかなか説明が難しいですが、ある種の変換スキル、翻訳スキルが高いと言えます。実際にハブ的な人は、Aさんにとっての価値を見極めて、Bさんから出てきたAさんに役立ちそうなパスをしれっと出来ます。これが出来る人はかなり稀という印象ですが、色々な人と会話や対話を重ねている人は概ねこの能力値が高いです。

以上3つがあればアイデアファシリテーターであるとか、なれるみたいな資格商法(笑)ではないのですが、概ねそういうスキルを持って動ける人が出来る仕事という気がします。

アイデアとコミュニティの役割

次に、いわゆるアイデアプラットフォームなどの方向性というか主義みたいなものを考えてみます。主義というか志向くらいが適切かもしれません。

僕が観測する限りですが、アイデアプラットフォーム自体は、コミュニティ志向かビジネス志向どちらかか、両方となります。なのですが、ビジネス志向だけではコミュニティが成立しない(いわゆるアイデア搾取となる)ので、両者があってやっと立てるというもの=成立するということになります。

だから両者というか、両方の考えがあって、かつそれをまわす、つまりアイデアファシリテーターがいることが成功の鍵となるわけです。

まず氷とかんがえてください。この水面上はアイデアです。アイデア自体は経済価値がないという主張はありますが、ここでは買う人がいて買うことがあるということをまず前提としてください。そして、そのアイデア自体はコミュニティ的な場で生まれると考えています。

アイデアを売買するのは資本家というと怒られそうですが、まあ資本家でなくても、企業や何かしたい会社や主体が買うわけです。この時ポイントはアイデア自体を考えてそれを何か検討してみたいなことは自社になかったりあっても色々と大変だぞ(人がいない、考える文化がない、考えても検討が分からない、そもそも実現する方法が見えてない)となっていて、それを省略できるという意味での利便性があるという意味です。だからこれは資本主義的な考え、つまり合理的で経済的だから「それならアイデア買わせてもらう」となります。この感覚があなたにあるかはおいておいて、アイデアを買うとはあとは納得度や実行性など色々と検討したいこと、どうせ買うなら成功したいですよね、という色々と注文はあれど基本的にこの省略にあると僕は考えています。でなければ、自社で色々やればいいわけですからね。

次にコミュニティです。これは水面下です。つまり、中の人であり、参加者です。アイデアを出す人とかってことですね。ここの価値はコミュニティなので、関係性です。キズナというとクサイかもしれませんが、文字通りキズナです。もちろんそこにいる人が仲間であるという意識はなくても、悪いようにはならないだろうくらいの心理的安全が問われます。そういう意味でアイデアコミュニティとすらならないのは(偉そうに言ってますが僕も成功していません(笑))そういう心理的安全が作れなかったというのが大きいですね。もちろんそこにいる価値としてメンバーの行動は自由なのでつなぎとめる何かがないといけない(それをすぐお金があればとかにしないのが大事ですね、体験もありますから)わけです。

コミュニティから生まれたアイデアの価値は、コミュニティ的にはあまり価値がそこではないです。どういうことかというと、アイデアを普段出す人にとっては、そのアイデア価値自体はそれほど価値がないからこそ、別に固執しないからこそ、どこからでもアイデアが出せるからこそアイデアマンなんですね。仮にアイデアが人生の中で3個しかないとしますよね。その1個手放しますか?手放さないんですね。当然この3個のアイデアが出せば消えるとか、価値が一定程度あると考えている場合です。そう価値がないなら検討すらしないので(笑)

そしてコミュニティの価値はキズナもありますが、アウトプットとしては創発です。創発とはアイデアがそのメンバー間で盛り上がったり、それぞれが思ってもなかったような、ある種高次元のアイデアです。つまり高いレベルのアイデアであり、切れ味も良いということです。それが僕はコミュニティで出すアイデアの価値なんだと思います。分かりやすくブレストででてきたアイデアがあまり良くないのは、その中で出して決めるからですね。実際には参加者個人が考え抜いたものを出してさらにそこからアイデアを出すのが創発に近づくコツかと思います。ですが、そうやっても必ず創発するわけではないので、そういう意味で創発って価値なんですね。

このアイデア資本主義みたいな世界と、コミュニティ関係性世界というのをアイデアでつないでいるというところが面白いです。そして、当然アイデアファシリテーターはこの間を行き来できる、ある種の世界をまたぐ、横断者でもあります。どちらの意見も分かるので、その世界で見えた上で考えられる、対話を促すことが出来るわけです。

さて、アイデア資本主義とコミュニティ世界というところで、どうすると成功するかですけど、実際にはコミュニティが生成できないとまず駄目でしょう。次に、コミュニティがあっても、アイデアを売るという仕組みとか買えるという仕組みがあるだけでなく、それがそれこそ対話やファシリで伝わるようにしていく、先の話で言えば「溝を埋めていく」ような「汽水域」での活動が肝となります。これらに対して「何か分からないので価値がない」という人がいるわけですが、その価値のものさしをずらしたり違うものがあるということを示すことが最もポイントとなります。これは新規事業において、出島を作るのが良いということと似ていて、評価軸を既存組織の売上と新規事業組織の売上としてしまえば、新規事業は常に評価されないですよね。こんなことが分かっていても改善できないのは、組織や人の集団の妙、要するに利権や保守したいとか都合が良くないことがあるわけですね。こればかりは集団力学となりますけど、個人なら葛藤みたいな話ですけどね(笑)

それで成功できるプラットフォームとは、ここでアイデアファシリテーターみたいな立ち回りが出来る、つまり両者の視点が見えていて、かつそれぞれがアプローチできる具体的な価値が見えている、を実現できることです。言うは易く行うは難しです(笑)僕はめちゃくちゃ難しいと思いますが、とはいえ絶対出来ないことでもないんですね。

時間がかかるのですが、これをどういうレベルやテンションでやり続けて価値を出せるかってのがポイントかなと思っています。

アイデアファシリテーターと命名することの価値

最後に蛇足ですが、このアイデアを命名することでの意味というか明確になったことがあるのでそれらを示します。

アイデア壁打ちのバリューが高まる

まずアイデアの壁打ちって何か簡単にやるんですね、少なくとも壁打ちする側は簡単にやっているし、依頼する側もそう見える。なのですが、これ壁打ちって簡単ではないです。然るべきスキルがあるとして、対話やファシリというところもだし、それぞれの専門や知見や実践があるので、安売りしないのが大事かと思います。

それで、壁打ちって例えばアイデアファシリテーターがやっていることややりそうなことですけど、これを例えば単に事業を考える人に対して持っていくだけでなく、組織向けとかより高いレベルを目指す人に持っていくと、バリューは上がるってことが証明できそうです。

少なくともアイデアファシリテーターの価値が高いのに、壁打ちの価値が低いってないんじゃないかって話です。

もちろん、壁打ちって単に言われたことを言い返すとかなら文字通り「壁」なので、概念操作や違う情報をどこまでその会話や対話で入れられるかがポイントです。

アイデアとお金の価値を切り分けられる

先の図では、資本主義的なお金が強いところではアイデアの利便性を出せばいいとしました。利便とは、アイデアをウンウン唸って考えて色々検討したり、そのリサーチや情報を集めたりというところを省けるって意味です。ここにお金を出すトリガーがあるってことです。

では、コミュニティ側の価値って何かというと、創発でした。関係性からアイデアをワイワイ出し合ってそこから創発する。そこでまあ売れるアイデアが何かは分からなくてもいいのですが、アイデアファシリテーターがいることで、それをつなぐことができます。創発されたアイデアをどう出すかですね。ここの世界でのアイデアやアイデア出し、創発はおそらくめちゃくちゃ価値が低いです。これは当然範囲の問題でそこにいる人たちは「アイデアを出せるのが普通」だからですね。

つまり、アイデアをお金という価値に買えるのは、コミュニティ側ではあまり価値がないアイデアを創発することで得られるとなります。こういうと、コミュニティ視点では「そんなアイデアを売るなんて詐欺ではないか」となるのですが、詐欺ではないですよね。なぜならそもそもアイデアが価値がありますよーなんてラッピングするわけでもなく、本質を突いて利便性を説明すればいいからです。価値がないと思っているのはコミュニティ側であって、アイデア資本主義側はそういう「価値」のものさしではないので、見ているところが違うわけです。

アイデア資本主義からすると、どうやってそういうアイデアを出せるかが分からないし、仮にノウハウを教えても実践が非常に難しいので、やはり買うことになります。世の中にアイデアを出し続ける組織がいかに少ないかが根拠となりそうです。

このように、わりとアイデアの価値は全く違う世界から見つめることによって、全然違う価値となります。これはクリエイターが自分の作品や技術は低いから価値がないと嘆くのと似ています。当然それは価値がないのではなく、出来ない人からすれば「そんなの出来てすごい」わけですね。このズレの世界観を1mmでも認識できた人は、多分アイデアファシリテーターであったり、そうでなくても、何が価値かを自分と違う視点の人で検討できることになるので、自分で事業ができると思います。

アイデアコーチのポテンシャルが上がる

僕はアイデアコーチ、アイデアトレーナーということもやっているのですが、これについていえば、対象者はアイデア資本主義的な人はお金でなんとかしてアイデアを買う人なのでそういう人ではないですよね。もちろんそれを否定するのではないです。

どちらかといえば、アイデアコミュニティにはいりたいとか、何かしらアイデアを自己発電していきたいって人ですよね。まあそういう人はレアではないけれど、そういう人はいると。

そういうったアイデアを考えられるスキルとは、アイデアファシリテーターでも見られるように、結果的に対話、好奇心、つなぐという全部になるかはおいておいて、アイデアを出すということは全てを底上げしてくれるかと感じました。つまり、アイデアの出し方を教える全ての人の価値も上がるということですね。

アイデア出しだけではアート思考で終わるのですが、そこにデザイン思考やロジカル思考といったものを入れて融合することで、アイデアをわりと再現性高く出せる。ただしこれは思考をしてナンボなのでインスタントに出せる何かだけでは浅いはずです。そこは留意が必要ですね。

今後がアイデアファシリの自体になる!

と言ってみたいだけですけど、結果的に自分だけがいいやみたいな世界観はなくて(笑)アイデアによってそれがコミュニケーションや媒介する手段となるなあと感じています。これは何度も書いていますが、アイデアを出す人でないと分かりづらい世界やものさしかなとは思います。

一方で、ロジカルや転結側の思考が分からないわけではなくて、そりゃそうですよねということもわかるわけです。

であればそれらをつないだり、どうすれば対話出来るか。実際には対話をするとか、考えが違うという前提がなかったりして、それは間違っているという「ロジック」が間違いなんですけど(笑)感情的になるとこれらはうまくいかないですよね。

アイデアファシリテーターを増やすとか、そういう組織で暗躍(笑)する人を増やすことで、よりアイデア社会として(これは別にアイデアを資本主義みたいなものだけを志向するのでなく)、アイデアがあれば機嫌がいいとか、楽しいみたいなセルフメンテナンスや組織自体の風通しが良くなるとかもあるので、悪いことはあまりないんですね。

多分アイデアが流れるけどそれは全く実行されないとか、ガス抜きですよね(笑)あとは、騒いでいるけど自分は関係ないみたいな冷めた感じとかはありそうですけど、そこは対話であって、そこをどうにかしていくことがまあアイデア組織とかアイデア企業を増やすには必要なところだよなーということは分かりつつあります。だからそこを僕が出来るかはおいておいて、色々仕掛けたいところではありますよね。

長くなりましたが、アイデアファシリテーターという概念から、世界観の違い、そしてアイデアファシリテーターの重要性を説いてみました(笑)

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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