地域通貨はなぜうまくいかなさそうか

地域通貨ネタを最近見かけたので少し考えてみたというところです。

実際に、地域通貨は今、最近でなく昔からありますよね?というところをちゃんと調べたわけではないですけどね。

それらのリサーチはまあ各自してもらうとして、結果的にうまくいかなさそうなところについて考えてみました。

地域通貨は何を目指すのか

まず地域通貨は多くが地域での経済活性化を目指すと思います。それ以外は考えづらいのですけどね。

経済活性化とは要するに商品・サービスをそこにいる住民等が買うこと、消費するってことですよね。A店で買えばそこにお金が入るので、A店の店主やスタッフの生活費となったり、またはB店舗に発注して今度はB店がーというように循環しますよね。結局このお金のサイクルみたいなものが大局的に血液のように動いてないとまずいわけです。

それで地域通貨自体は地域限定、エリア限定、自治体とか色々でしょうけどそこで循環することを目指すものと言えます。

ちなみに法定通貨=日本だと円ですが、そういうものとの違いは発行元が違うとか、期限があるとか色々ですけど、本質的に通貨としてそれで使おうと思ったり保存がある程度出来るってことで違いがないんですね。

もちろん1年後使えない「円」はないはずで、それは国が保証しているというか信頼されているゆえに、使うことが出来るってだけなんですよね。

独自の価値を作るのが難しい

地域限定の通貨というとそれを色々コントロールして消費が活発にできそうと思うじゃないですか、僕も思います(笑)でもですね、例えば名古屋市は大きいですが、独自通貨作ったとしてそれが何になるかなんですよね。

つまり、より消費が活性化されるか、モノやサービスを買うようになるかなんですが、多くは割引的に使うか、ポイント的に何かすると付与されるかというところで、まあ循環がもっさりしています。

よくあるのがボランティア等とか、何か自治体内での活動に付与するものです。ボランティアでなくてもいいのですが、あまりぱっと思いつくものがないのは、自治体側が言えることも、市民が出来ることも、通貨を渡すとなると(地域通貨とはいえ)なかなか見えてこないってだけなんだと思います。あればいいですけど、なかなかだと。

例えばボランティア活動といっても、実際にボランティア活動をする人、しかも継続的にかつ頻度を高めてやらないとそのリターンがないわけですが、かなりレアでしょう。まず労働人口である人は多くは働いている、正確には勤めているからです。では主婦や主夫が出来るかというと、家事育児がありまず無理です。そんな日本になんでなっているんだってことになるんですが、まあそういう社会を作ってしまったという現実がそこにあると。そこは疑いようがないですよね。

よって、学生、とくに中学生以下となるわけですが、塾や習い事で忙しくなかなか可処分時間がない。だから行事や学校側からボランティア活動みたいなのをさせるような話になっていくのかなと。それはいいとして、ではシニアで仕事してないから暇かというと、それも失礼な話で。やること一杯あるわけで、あとは時間があるからといってボランティアをやるというのも、なんか失礼な話ですよね。受け入れ側も。

というわけで、そもそもボランティアなんてやる人はレアだと。かつレアな人はそもそも、インセンティブですね、自分がなんでやるかはわりと分かっているので、外発的動機づけ風な「地域通貨」なんて要らないんですよね(笑)

となると、ボランティア活動で地域通貨を得られるからやる人は地域通貨が欲しい人であって、大分趣旨とずれます。またはそういう人はポイント活動みたいにやるのだと思いますが、それが続けばいいですが、まあ地域通貨って儲けるためではないはずで、それなら多くは日本円を稼いだほうがいいぞと。いわゆる労働対価に見合うものではないはずとなりそうです。

仮に見合うもの、時給1500円程度に該当するものが出されたとして、それがどこで使えるかってだけなので、近くのスーパーで使えますと。それならありかもと思います。ただここで問題なのはそれって円で良くて、地域通貨にする意味が薄れるんですよね。

ここで、法定通貨のような利便性があることや信頼性を求めるとやる意味がないというジレンマになります。

これを解決できないので、面白い試みなんだけどゆるゆる消えていくか、運用していても結果的に想定したように人は使わないみたいなことになっていくのかなと言えそうです。

解決アイデアは結構ない(笑)

元も子もないですが、アイデアとしてこれらを解決できるのってないかなというところで、ぱっと思いつくことってないんですよね(笑)

そもそも地域通貨を使うというところの前提が、やや魔法っぽくて、つまりやると経済活性化するでしょうとか、そういうポーズをとって社会貢献ではないですが市民にとっての政治をしていますよとかっていうくらいでしかないというか。

逆に運用が手間で、コストがかかって不幸になるという感じもします。保守的といえますが、そういう人は多いのかもしれないとも。

つまり、そもそも制度というか「固定化された」何か期待値が高いアイデアというわけですが、これ先回書きましたけど、やはりそういう魔法感があるなと強く感じています。

経済活性化なら地域通貨でなく他の仕組みややり方がもっと出来ないのかと。そこを考えないといけないので、地域通貨を使ってという手段を限定するとアイデアが生まれるかは激しく疑問なんですね。もちろん、何か素晴らしいアイデアが生まれるかもしれないのですが、地域通貨って通貨である以上、お金に縛られるというか。

お金を発行できるという自由度は面白いですけど、独自国家を作るわけでもないので、あくまでサブ通貨なんですよね。それを敢えて使う、作る意義が大体見いだせないわけです。理想や想いはあってもですが、これって行動経済学なり、CX=顧客体験なり、実際にやろうとすれば分かるんですよ。

実際に僕がある地域Payを入れているのですがこれも普通にやったら使わないし、面倒だなと思ってしまうと。それだけですよね。だから、利便性とか円に敵わないので、そこと戦っているようでは、またはそう思われるようでは別だと。だから、めちゃくちゃそれらの顧客体験を考えまくっているサービスレベルで落とし込めるような人が、地域通貨をやらないとまずダメなんだろうなってことです。

そう考えるとぱっと出てくるのは、カヤックのまちのコインみたいなものでしょうか。これがうまくいっているかは分からないですけど、先書いていたような、ボランティア活動ももっと細かく噛み砕いたり、家事活動をもっと細かくとか、それこそ訳あり食品って出てきたんですけど、そういうフードロス防止のためとかって価値につなげるとかが多分セオリーかなとも感じました。

つまり、経済的価値とかは通貨に任せて、地域通貨は社会価値とか関係価値みたいなもの、価値自体をそこにフォーカスを合わせる意味があると。逆にいえば、経済的に地域で経済も社会価値・関係価値も今不足ないというか、十分なら意味がないんですよね。あえて使う意味がないので。

もっといえば、1つ解決策として見えるのは、経済としてはあるんだけど、社会関係価値みたいなものをもっと動かすというか感じてもらっていくことで、循環する。それは地域通貨という通貨性というよりも、単に「儀式」というかなんでもいいんですよね。そこが崩れたり壊れたので、「通貨」というものでイメージしつつも、実際は「お隣さんに醤油借りに行く」みたいな感じで。これ自体は消費ではないですが、円滑になるので、そこからなにか別の消費やアイデアが生まれることを期待する、まさに間接的な消費活性化というのが着地になるのかなと感じました。

おわりに

よって、地域活性化のためにとだけ大上段に構えても意味がないですし、それを政治のためのポーズとして使っても厳しいだろうなと。まあこれらは多分やっても消えるはずです。

残るのは、地域通貨という形はしているけれど、別の価値、上では社会価値とか関係価値、つまり経済とかお金の仕組みでは測りづらいもの、経済成長とか売上とかってことを否定するのでなくそれでは窮屈だよねと。そういうところでは効果を出せるかもしれないなというところです。

結局個人として、使おうと思ったりやろうというところがなんか変な感じだなとか、手間だなとか、究極は面白そうかどうかなんですよ(笑)そうでないならまず使わないしやらないし。あと無理してもですね、2回、3回と続けないじゃないですか。それなんですよ。結局は。

というわけで、地域通貨アイデアなんてない!わけではないですが、やっぱ厳しいだろうと。いくら考えても枝葉でしかなく、本質的なところ、つまりやったり使うことが楽しいか、面白いか、続けられるかでないと厳しいだろうねという話でした。

これは地域通貨の話をしていますが、そうでなくて本質的に突っ込んでない枝葉的なアイデアなら全部一緒です。ごまかしてもダメで、ごまかす意味がないんですね。露呈するだけというところでしょう(笑)

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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