続けるという前提や土台があり、同時にそこに他人に役立つを入れるとビジネスになる

最近、たまたまですが、続けることが大事という話を目にしました。これって継続が大事だとかって比較的言われるんですが、大事っていうのは、ある種の成功者バイアスもあるものですよね。

つまり、継続したから成功したから継続はいいぞという形です(笑)これを疑っているのでなく、実際にじゃあ疑いつつも継続するとやはりそこには何かしら知識、知見、経験、やり方、色々なニーズ、社会の人というのが分かってくる。こればかりはもうやってみたら?という世界観になるので、何もしたくない、楽したい、痛みはやだって人は縁が遠いというか、厳しい世界かなと思います。ちなみに僕は「厳しい」という表現はあまり適切ではないと思っていて、厳しいといってもそのイメージができない人が「厳しい」と言われても意味がないからですね。このあたり感じる人は意外に多いのかなと。

さて、今回は、続けるというところと、もう一つ、フレーム問題という最近僕の中では熱いというか面白い視点を入れると、実は色々整理されそうだなという予感を持って、書いてみます。

続けるとは、基本的に近いOSでやり続けるということ

近いOSの話は何度も書いていますが、要するに自分が気にせず、ふとやっている、気づけば、無意識で、ついついやっているようなことです。趣味的なことでも、ちょっとした動作でもいいわけです。ついつい書いちゃうでもいいし、観察しちゃうでもいいし、一言入れたくなるとか。癖といってもいい。ただ基本的にその癖って悪い意味でなくて、それを活かしましょう、持ち味としましょうって感じです。ちなみに短所と捉えてしまう人はなんでも長所に捉えられるので、ここは無理しなくていいのですが、概ね持ち味化できるって感じです。

それでこの近いOS、つまりついついやっちゃうことってストレスがなかったり、むしろ楽しいからエネルギーが回復するような意味合いなんですよね。だからストレスとは無縁といってもいい。

じゃあそれで薔薇色なんですが、実際はですね、ここですぐ結果が出せるかというとそうでもない。というか多くは、異世界モノにありがちですが、「こんなスキル使えない」って嘆く(笑)主人公モノですね。これは視点を変えれば役立つのだけど、っていうのを目にしても、自分のリアルでなかなか変えづらいってやつでもあります。

今、まさに今ですが、そうやってついついやっていることで、何かしら結果を出す、役に立つということをやれている人は、それが「お金を得る」ことができるという直接的な意味でですが、活きているならば、コツは掴んでいるはずなんですよね。つまり、なんとなくやっていきて、なんだろこれ?ってふと我に返る、または振り返る時に気づく、違和感ってやつですね、ズレでもあると思いますがそのギャップが学びになると。

例えば、つい一言入れちゃう人は、状況によって「イチイチうるさいな」ですが、違うところでは「よく、そこに気づいてくれた!」となるんですよね。この差分、違いが何故起きたか。そこを考えるとヒントになるわけですし、本質的な話となると。

役に立ちそうにない、すぐ結果が出ないからといって、ここで諦めるというか、違うことをするのも手ですし、止める僕は何かをもっていません(笑)なのですが、役に立つかどうかとかすぐに結果が出るものって大概すぐ壊れるというか、道具としてもイケてないというものが多いはずです。つまり、すぐ結果が出るけど、またその薬を(笑)求めるというか。この手の超短期思考でうまくいくケースもありそうですが、僕はちょっとそれって本質的ではないのでは?って感じているわけですね。

うまい話というのはフレームが出来ている

次にフレームの話をしましょう。

こちらの松村さんの話は面白かったので、全部読んでもらうと良いのですが、

ふつう・おかしいを決めているのは、目に見えない「フレーム」
日常の「あたりまえ」を問い直すための、人類学の視点

例えば、フレームとは、決められた考え方みたいなものです。ルールでもいし、ここではこうするとかでもいい。うまい話とは、ある局面で結果が出た儲け話みたいなものですかね。それを繰り返せば儲かるわけです。という話であって、基本必ず儲かると言うことはできるけど、実際にそうものはない、ですよね?ここ大丈夫かどうかで大分違うのですが(笑)

もう一度言います。基本儲かる話なんて、ある特殊状況でできた話であって、それ自体「儲かりますよ!」なんて言えるけど、「絶対儲かる」話なんてないですよ(笑)ということです。

万一「そういう儲かる話があるんだ」「この人は何を言ってるんだ」なんて反応をする人がいれば、まさにフレームにハマっています。話術でもいいですし、最初は疑っていたのに実は騙されているとかもあるし。

じゃあそういうフレーム自体を僕は否定するわけではないんですよ。フレームがないと、「えーっと、家に帰るにはどうすればいいんだっけ」と毎回調べるようなことが起きます。他には料理の仕方で慣れたものも覚えられない。「フライパンはこのガスコンロの上に置くのであってる?」みたいなことを毎日やらないといけない。これは超ストレスですから。

だから、フレームというのは偏見や固定概念にもなるんですが、一方で学習というものにもなる。この二律性というか、両面があるから、分かりづらいんですよね。つまりそういう見方があるというところで止めていて、評価自体、フレーム自体ですよね、良い面もあるし悪い面もある。まさに、アイデアの切り口として良い面はあるけど、それは固定概念などバイアスになって障害にもなるというわけです。

人類学はそのフレーム自体を問い直すということで僕はそこに痺れたのですが(笑)まさに、ここで「儲け話」を疑えるかって、フレームを問い直すってことなんですよね。これが分かっている人は、くどい話になりますけどね。

そして、問い直す=考えること、疑うことでもあるのですが、これって自分でやらないといけないんですよね。つまり、誰かが考えてくれるなんてぬるい話ではなくて、ぬるいというか無理なんですよ。あなたの代わりに考えておきましたってとてもすごそうだけど、実は非常に危うい。代行的なものの危うさといってもいいでしょうか(笑)

なぜなら、人と同じ人はいない、つまりあなたと僕は違うわけで、似たかんがえてもあるけども、違うじゃないですか。それだけです。考えることを代替ってやっぱり難しい。そりゃあ哲学なり考えることって大事で、やるんですけど、誰かの代わりになにかやるってことは基本ないわけですよね。

つまり、フレームを問い直すこととは、儲け話を疑うこと、または考えてなんだろこれ?って問い直せること、それはつまり、考えること、ってことになると。

つまり、考えること、思考ですよね、まさにそうやっていれば、妙な話とは距離が取れるし、まともな人がやってくるしとなるわけですよ。ここかなり大事ですと。

仮に今、なんか怪しい人ばっかりだな、悪い意味でですけど、そういう人がいたとします。でも、実際はその人が怪しいことをやっているからであって、それだけなんですよね。これ否定するのは難しくて、類は友を呼ぶというわけですが、実際はこの本質的な考えることに対して、つまりフレームにはまっていて、フレームを意識できてない、ってだけなんですよね。

役に立たないことが実は役立つ

合理的には矛盾しているのですが、役に立たないこととは、ここでは人類学というか、そういうフレームを問い直す考え方、思考法みたいなものです。これは役に立たないわけです。

何を言っているかというと、例えば、儲け話を否定するわけですから、「あーこれ自分は儲けられないな」で話は終わる。その超短期的な意味で、または儲けたい人はそのチャンスを失うわけです。それだけなんですが、実はその超短期を繰り返せば、誰かの良いカモでしかないんですよね。

では役に立たないことが役立つとは何か?そうです。短期でなく長期で考える、本質的に考えるというわけです。そういう意味で短期的なものは、結果を焦るので表層的なものとなります。誰かを騙すことは当然(笑)まあだめですけどそういう思考になりやすい。そして薬が切れればまた求める。中毒ですよね。

長期で考えるとは、フレームを疑った、問い直したことで、実はこういうことが言えるのではないかと気づける。ここで言っているようなことは、実は「すぐ役立つ」なんてないですし、また僕が考えてきたから気づいたのであって、同じ記事を見てもスルーする人も多いだろうし、また儲け話とかビジネスに繋げられるかなんて、今まさに僕だけかもしれないわけです。だからスゴイとかでなく、それくらい人は違うってことですかね。

そういう本質的に見られることは、本当に役立ちます。

正確に言い直しましょうか。

つまり、役に立つことを追い求めると、短期的、合理的、表層的、中毒的になりやすいため、持続性は低いってことです。そうです、これが近いOSの反対、遠いOSですね、自分が何かやりたいわけではないような、なぜそれをやるのか?お金のためだからみたいなのが典型的です。短期はいいですが、それを長期でやると体を壊したり鬱になります。そういうことを皆やって幸せや豊かになっているわけではないと僕は考えています。というかそんなのヤじゃないですか(笑)

逆に言えば、役に立たないこと、長期的、感覚的、本質的、持続可能的ということです。これは近いOSってことです。メタスキルや汎用的といってもいい。こういう「それってどうなんだろうね」というのはとても大事で、違和感発想なんて僕は言っていますがそれとも重なってきます。

ビジネスとかシゴトづくりも同様で

ここで、シゴトづくりだーとか、ビジネスだーとかもそんな流れです。つまり、近いOSなり、フレームを問い直す本質的なところでやってくださいと。それで人に役立つことをしましょうねと。小手先でごまかすようなことは辞めましょうねってことです(笑)

とはいえ、それとは矛盾することも、まあやるわけですよ。それは基本的に失敗とか経験とかってやつで、そこから学ぶと。そうやって色々繰り返して学んでいくこと、それって単純にある一つのフレームだけで終わらない、他を見ることで、自分のフレームを見つけることに近いわけです。

本質ってやつは、この面倒くさい作業をやれるかどうか、続けられるってことも似ていて、実は面倒くさいんですよね。一見ですよ。でもやっていくとなれたりして、違うものが見える。それが専門家であったり、その解像度が高くなるみたいな話ですかね。

まとめ

最後にまとめてみます。

まずは近いOSでついついやれることを持ち味としてやっていくと。ただそれってすぐ結果が出ることではないんですね。よって持続しつつ、そこにあとはニーズであるとか、人に役立つとかを入れると。

注意して欲しいのは、そこで短期的に何か結果を出さないといけないという、短期思考を入れると色々厄介です。まあ儲け話みたいなのがポロっとあって、フレームで固められた(ある時点では儲かったエピソードみたいなものですよね)話ですが、そういうのを疑えなくなるんですよね。逆にいえばそれを疑っていて、自分はこの近いOSでやるんだ、長期的にやるんですよって言えるとか、そうやってスルーできるなら、普通に大丈夫ですよ。

それは必ずとは言わないですよ、けど概ね何か役立つことになるんだと。最初はなんでも役に立ちそうにないことから始まって、それこそ視点ですよね、切り口が変わる、かわったよね、という時、まさにフレームが変わる時ですね、「役立つ」わけです。

全ての短期思考を否定しませんが、概ねフレームにハマっている時ってあまりうまくいかない事が多いです。ハマっていることは分かるけど、って時はまさに、静かに違うことをやったり、リズムを変えてみるみたいなことで意外に突破できるかもしれません。

というわけで、フレームの話が面白かったでざっと書いてみました。続けることも、基本的に自分のフレームで考えているので「悪いフレーム」ではないんですよね。ただじゃあそうやって同じフレームでいけるかどうかは僕も分からなくて、やはり適宜アップデートしたり、違うフレームを学んでケアするとかはまあ必要だと思います。僕も考え方が変わることは普通にありますし、知らないとか狭いなって感じることは日々あるので。当然ですが、出した意見や考えが絶対変わらないとか、みたいなことはないわけですよね。

そういう流動性に耐えられない人はいそうですが、それって何か誰かが正解を持っているとか、どこかの国や権威者、為政者とかですかね、何かやってくれると思っているかもですが、贔屓目にいってそれはないです。なぜなら誰かが提示したフレームがうまくいくのってうまくいっているときですよね、あなたが。でも、あなたがそれで違うなと思えば違うわけですし、誰かのフレームってここで踊らせられるというか、うまくコントロールされて言い様にされるということが多い気がしますね(笑)

まあ話はこれくらいにして、自分の持ち味を生かして、フレームをばんばん見直したり疑ったりして、結果的に続けていくことができれば、ほぼほぼ仕事やビジネスは出来たようなものですってことですね。土台が出来ているので、あとは良い形で仕上げるとか、調整して仕入れるとか、ケアやメンテナンスをどうするかとかってことです。人に役立つこととか、ニーズってそこで土台ができていればかなり楽なはずです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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