KDPセレクトの無料5日間キャンペーンを試してみた結果

シゴトクリエイターの大橋です。

今回は先日リリースした「クラウドソーシング本」について、KDPを使った無料キャンペーンを初めてやってみました。その時の結果も出てきたのでそれらから個人電子書籍の販促など、少し共有できればと思います。

KDPは無料キャンペーンを5日間出来る

KDPやキンドル本などをリリースしているとか、それらについて知らないと全く何のことか分からないと思うので簡単に説明します。

その前に、対象となる電子書籍はこちらの本です。宣伝でもありますが、良かったらチェックしてみてください。

それで宣伝と実験を兼ねて、上の電子書籍に対して無料キャンペーンを行いました。本書は1,000円で販売しています。値付け等の詳しい狙いはちょっと長いですが、電子書籍「クラウドソーシングでシゴトづくりを3年以上実践して学んだ19の気付き」をリリース!生の企画書+実際の作り方も共有します。をご覧ください。

KDPセレクトといういわゆるキンドルのみで専売すると、本の売上に対してのロイヤリティつまり報酬ですね、それが70%になります。また同時に無料キャンペーンが3ヶ月のKDPセレクト契約期間中に1回行えます。1回は5日間です。今回は、2017年5月15日から5月19日の5日間行いました。

5日間無料キャンペーンの結果

その前になんで無料キャンペーンをするかですが、シンプルに1,000円の本を無料で読んでもらって体験してレビューをもらったり、それによってランキングに載せて認知を広げるというのが王道かなと思います。他にも何かあるかもしれませんが、基本的に宣伝ですね。

5日間の無料キャンペーンで59冊を配布

こんな形のレポートが出力されます。本書における緑の線が無料配布で、有料配布が赤い線です。当たり前ですが赤い線の売上はありません。売上というか冊数ですね。

本書は5,10,15冊という横線が入っているので、初日15日に13冊、16日に11冊、17日に11冊、18日に11冊、19日に8冊、20日に5冊となります。20日も入っているのは、おそらくですがKDP無料キャンペーンの実際の時間は日本時間午後5時から、終了日翌日の午後4時59分とあるので、ずれこみがあるのかなというところです。上のグラフだと6日間あるように見えますけどね。正確なところまでは把握できてないですが。

KENPは5日間で656ページ

ざっくり無料キャンペーンで配布された冊数は、59冊となります。この数字がどうかは全く検証目安となる材料がないのですが、ちなみに本書はkindle unlimited対象本なので、KENPもグラフで見えます。KENPとは、ケンプと読んでいいのか分かりませんが、KindleEditionNormalizedPagesの略で、要はアンリミテッドは読み放題なので、支払い対象はどれだけ読まれたかのページ数を基準にしているんです。そのページ数をざざっと示してくれています。

KENPはこんな感じです。ページ数は、100、200ページが縦軸ですので、例えば、14日は265ページ、15日は38ページ、16日は21ページ、17日は129ページ、18日は195ページ、19日は8ページとなっています。で、このページ数が1ページあたりどれくらいの報酬かは実は決まってなくて、アマゾン側の計算式で出されるっぽいです。ここらへんはある程度読まれれば入るし、読まれないなら入らない、そのままですね。まあ目安となるかは分かりませんが、5日間で656ページ読まれたということになりそうです。

これも多いか少ないか分かりませんが、まあ少ないでしょう。

ランキングの結果

無料ランキングというのに配布数によってランク付けされます。それらはニッチな分野などでやれば上位を取れたり、1位は夢ではないというところです。本書では、産業研究(笑)という分野のランキングで、3位でした。これはもちろん嘘でなく、実際のキャプチャを載せておきます。キャプチャ日時は18日の21時頃です。概ねランクインは継続的にしていたので、おそらく10冊くらい売れれば、この産業研究というニッチなところであったら、これくらいは取れるというところです。ただ売れる本が一杯ライバルがいたら無理でしょうね。

一方でこの3位という結果はもちろん使いやすいわけではないですが、キャッチとして「産業研究3位獲得」といっても怒られないでしょう。ただ、それも無料配布キャンペーンで出来た結果なので、通常時は何位かというと確認すれば見えますが、起業・開業カテゴリで139位です(笑)

このランキングについてはなるほど、こうやって無料キャンペーンをすることで認知が増えるのねーということで意味が理解できました。おそらくですが、より効果を出すなら知り合いに宣伝をしておいて0円だから買ってねーといって1位に持っていくとかはできそうですね。ただ、それも無料キャンペーンで1位なだけなのでその価値があるかはおいておいて、キャッチにはなりそうです、というところです。

無料キャンペーンを踏まえてどう売るか

無料キャンペーン自体は以上の結果で終わりです。ランキングとかってもっとハードルが高い感じでしたが、無料キャンペーンを使えば多分数十冊も売れば1位を取れるかもしれないですし、ライバルがどれくらいいるか、運もありそうです。あとはカテゴリでどういうところに載るかというのもありそうですね。

本書についてはキャンペーンが終わった21日以降は、注文としてはkindle本として普通に1,000円で買うか、またはkindle unlimited対象として講読するKENPが増えるかしか見るべきところはありません。

狙いとしては、1,000円でさっくり買ってくれる人はいないと見て、kuで読んでくれるユーザーがどれだけいるか、というところに賭けています。もちろん、本ブログから買ってもらえればとても嬉しいです。興味があればというところです。

KDP無料キャンペーンは3ヶ月毎で出来るので、年間で4回出来ることになります。そうなると、正規ユーザーがたくさんいれば無料で読めるかどうかで色々とゴタゴタとなりますので、ちゃんと無料キャンペーンの意味をうたって、例えば「キャンペーンで読んでもらう人を増やす」ということを書いたほうがいいでしょうね。別にキンドル上でそれを書けとかはなくて、単に宣伝やアピールを意図的にやるかという意識の話です。

今後の売れ行きをチェックしていく

当たり前ですが、これで終わりでなく今後売れ続けるか、または微妙なのかは定点観測をしていきます。著作が増えるということは良いことかなと思います。適当に書いたわけでなくわりときちっと書いたのと、1,000円の価値はあるという自信をもってやっています。

友人らのフィードバックでは、クラウドソーシング系の実践本などはあまりないので興味ある人はいるのではないか。だから今後売れるだろうという言葉をもらっています。うれしいですねー。

他には、クラウドソーシングのワーカー向けの本に本書はなるけれど、実は発注者側クライアント側向けの本もニーズがあるかもなあというアイデアも出てきました。実際にクライアントでも初めてやるとどうにも良くわからんという人がやはり沢山いるので、手引書ではないですが法人担当者向けに一冊みたいな、まあキンドルで売る必要性がないかもしれませんし(PDFで配布でもいいわけなので)そのあたりはまた考えていきたいですね。

少なくとも商品ラインナップが増えたので売れる機会は増えるはず!ということで、結果の共有でした。

おわりに

電子書籍は出して終わりでなくこのように販促キャンペーンをやったり、時にはイベントをやったり色々売るための仕掛けも展開しないとやはり売れづらいのではないかなと思っています。

少なくともブログでの宣伝で認知が一定数増えていく仕組みとかでしょうか。基本たくさん一気に売れるとは1mmも思ってないので、また時をみて結果を報告していきたいと思います。

少なくとも無料キャンペーンについては一つのデータが取れたので、本の企画から販売それらの販促ということで一貫した経験値が少しは貯まったのがグッドだなと思っています。

ぜひ電子書籍を出す方の参考になれば幸いです。

産業研究ランキングで3位!の電子書籍の販促結果でしたー(笑)産業研究だと分かりづらいので、もっと何か言い回しはいるかもしれませんが、使いづらいですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。