「夜明けの図書館」がすこぶる良かった

図書館司書のレファレンスストーリーを描いた漫画。おすすめされて面白そうだと思ったので、買ってみたら面白いこの上なし。連載は10年間のようで、既に完了。全7巻なり。

でなんで読んだかと言うと、司書世界観とレファレンスについての理解を深める意図で。結論的にはレファレンス良い!!としか思ってなかったし、それを裏付けしただけなんだけど、エモいしやはりおすすめ。

図書館好きーはもちろん、本を介するというのが好きなら万人にいけるという感じがしたところですな。

ネタバレも含むので、読む予定で内容を知りたくない人はスルーしてくださいね。

夜明けの図書館

まずはざっと忘れないうちにリンクだけ貼っときます(笑)

レファレンスとは何か

レファレンスって何か知らない人も多いはずです。実際に聞いた人でも知らない人が多いです。図書館が何をしてくれるか学ばないのと、図書館を使わないならまあ知らずに終わるので。というわけで知って返ってください(笑)

レファレンスは一言でいえば、本の探しもの相談といっていいでしょう。どんな本を探しているかがふわっとしていれば質問で詰めていけばいいし(あなたが探す人なら詰められるわけですが(笑))、明確に探しているものがあればそれを伝えるようにいえばいい(相手の司書が知っているわけではないので)ということですね。このズレは絶対的に消えないので、当然情報を共有しながら話すのが得策でしょう。

夜明けの図書館とは

夜明けの図書館は、このレファレンスを主体、主役として扱っていてそこが読み応えがあります。ストーリーとしての脚色は当然あれど、レファレンスを通じて、レファレンスすることをピックアップしているのがポイントです。実際の図書館業務においてレファレンスは当然あるものの、ごく一部のはずですから、図書館司書になってレファレンスを沢山出来るという考えの人は初心なので、そこはぜひリサーチをしっかりどうぞ(笑)

そのあたりの脚色はおいておいて、リアルの話ではないですから、とはいえリアルに近いことも多くおても勉強になると。

レファレンス自体を知らない人ももちろん、レファレンスを知っている人も、「人が探している本とか、探しものの手伝いするのっていいよね」と思える人ならまあ楽しめるレファレンス漫画となっているわけですね。

そういう意味で異色ものですが、とはいえ本好きにとっては王道路線かもしれないという感じです。あなたはどうでしょうか?読んでないなら読みましょう(笑)

学んだこと

さて、今回はレファレンス漫画を楽しめたーで終わったらあまり得るものがないので、学びを最大化していきます。

実際に読んでみて思ったことは色々あるのですが、

  • レファレンス自体で運命も変えられるかもしれないし、または学習者の助力になることもあるかもしれない。探すってエモい。
  • レファレンス自体は情報がないとか、断片的なところから推論や推測をたくましくしてもいいし、現実的に見つけていくも大事。実際には時間がかかるし、労力がやはりかかる。主人公葵の戸締まりまで調べているシーンを覚えている人は多いと思う。あれ残業代出てるかというと出てないんでしょうね、邪推ですが(笑)
  • 図書館司書にとってのあこがれの仕事であり現場であることが痛感できた。改めて。これはヒアリングでもあったポジティブ評価であったのだけど、やはりそうだなあと。出てくる人はほとんどレファレンスにポジティブで、職場も一部ストーリーとしては違いはあるけど、良い職場という形になっている。というか描かれている。本に対してポジティブでレファレンスに対しても結果的に大野さんがレファレンスへの態度変容があったのは最終巻でしれっと描かれていて良い。実際は出来すぎな印象もあり。
  • 丁寧に書かれているのは、学校とくに小学校への学習支援ということで、学校司書さんとの連携もあったりして、結構リアルに近い。もちろんそれをどこまでやっているか現場は分からないが。つまり、レファレンスだけではなく、図書館自体の業務も丁寧に描いているので、結局読み終わると図書館に対する解像度が高まることこの上なし。
  • 図書館とくにここでは公共図書館の存在がやはり誰もが立ち寄れるという点で様々な利用者が出てくる点が魅力的といえる。これは醍醐味といえるかも。そこでコミュニケーションをしたり社会を知っていくのは面白いともいえるのだろう。

レファレンスの世界観という視点でいえば、基本的に限られた時間で(実質最大で数時間なのでしょう、多くは窓口で10分程度かもしれません)最大のヒントを出す。それは面白い一方で正解はないわけです。この世界観は、効率性なのか、それとも対話性なのか正直分からないです。ただ、探す人に最適な支援をするというのは理想でありつつも、それを近いレベルでやっている人達はいそうということも伺えます。そうでない人もいるのでしょうが、ここで注目したいのは、レファレンスによって、美談化されるストーリーがあるとしてそれを割り引いても、相談者の悩みは浄化されていくのが本書に魅力といっていいでしょう。

レファレンスもその効果効能があるといえるわけで、レファレンスによって、知的世界に飛び出してもいいし、独学の迷宮に入ってもいいし、自分なりのマイテーマを調べる研究室としてもいいし、想像はいくらでもでき、可能性が膨らみます。図書館は万能ではないわけですが、少なくとも個人の抱える蔵書をはるか超えたものがあり、そこには蔵書という巨人の肩というか、先人の知恵が詰まっているので使わないことが勿体ない=選択肢として常に持っておいた方がいいという印象を受けました。

そして選書サービスとして、または図書館の存在感としてはやはり適切に評価されてないのではないか(例えば夜明けの図書館を見て面白いという人がいて図書館を活用したくなったのであれば、それは評価機会すらなかったということであり機会損失的と言っても良さそうです。ので使いましょう(笑)あなたも税金を納めていてその図書館に使われてるんですね)とも感じたわけです。

それらの図書館への評価を是正するという立場にはもちろんないのですが、一ユーザーとして、図書館さらには本を読む、選書などの世界観をもっと魅力的にすることはできるのではないか、いやしたほうが社会的に良いのではないかというところを再度感じました。

そういう意味で大変良い読後感でしたね。というわけで、気になればぜひ読んでみてください(笑)

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