webサービス「kindle本集めました」を1年間でクローズし、運営を振り返る話

今回は運営Webサービスの振り返りです。

奇しくもちょうど一年前、2017/3/27にkindle本集めましたをリリースしました。新サービス「kindle本集めました」をリリースしましたに記事があります。

それでちょうど1年経ったわけですが、これは失敗というか思ったよりダメダメなので1年という区切りでクローズしたいと思います。

以下、企画当初の狙いから、データ的なもの、ざっと振り返ってみたいと思います。自分版のサービスを弔うでもありますね(笑)こっそりカテゴリにも入れておきます。

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kindle本集めましたを振り返る

上の記事にも書かれている通りですが、どういうサービスかなどを諸々書いていきます。

何ができるか

webサービス集めと同様で、気軽に投稿して自分のkindle本が宣伝できるというものです。webサービスでなくkindle本を宣伝できるのが特徴であり、それだけともいえます。

ターゲット想定

amazonのKindle本を出している作家向けとなります。個人電子書籍作家向けといえます。年代や細かな嗜好などは細かく検討していませんが、作家以外使うことを想定していません。

つくったきっかけ

自分がkindle本を出して宣伝に困ったからです。宣伝する場をamazonプラットフォーム以外で設けることは色々と考えるべきですが、まあ単純にプラスかなという程度で。

運用イメージ

基本的に宣伝したい本をもらって怪しすぎるものでないなら承認していく。これらは知られてない本もあるでしょうから自分の知見を広めることにもなりそう。他にはコンテンツが溜まってきたらランキングなどもやろうとしていました。

マネタイズ

商売として考えると、Adsense広告収益を最低集めつつ、濃いユーザーが想定どおり集まればそこからビジネスに発展するという狙いでした。例えば作家向けの宣伝サービスを強化でもいいですし、作家が売れる本を作るみたいなものとか、ややコミュニティみたいなものも出来たらなというところでした。

PVやセッションなどアクセスデータ

1年間で、セッションが約500くらい、ページビューが約1200くらいでした。月間でいえば、40-50セッションで1日に1,2セッションしかなかったといえます。

悪いことにen-usなど英語圏ユーザーのアクセスもここには入っているので、賞味400セッションくらいなので、もっと落ちます(笑)

投稿数データ

投稿データとしては102でした。ただ自分の読んだ本をまず登録してコンテンツを盛り上げるというところが8割程度で、17投稿程度が投稿頂いたものでした。

他者投稿という観点でいえば、開設後一週間で1件あり、いけるかな?と思ったのですが、次はなんと4ヶ月後でした。それで軌道に乗るかと思ったのですが、翌月はいくつか投稿頂いたものの、次も3,4ヶ月後でした。

年で慣らすと、月に1-2投稿しかなかったといえます。これはこれで趣味ベースでやるならありなのですが、さすがに運用の手間と、あと投稿頂いても残念すぎる結果にしかならないのでこれはどうかなと。さすがに一手間入れたらもう少し手応え欲しいのが人情でしょう。

何が駄目だったのか?

web集めと同様に、コンテンツを自分で作らないというやり方が面白く、利用者に力を貸してもらう。そのかわり宣伝になるよというバーター的視点です。ユーザー投稿型サイトといえばいいでしょう。

ただこれは逆に言えば、ニーズをしっかりキャッチしたり、投稿しても良いと思ってもらったり、宣伝自体も大事ですがそれがなければ空回りです。一言で言えば過疎りすぎたというところでしょう。

いくつかの視点から振り返ってみます。

検証した期間

最初のスタート3ヶ月で見切ることが出来たかもしれません。後でいえばですが。ポイントは当時kindleunlimitedをわりと読んでいて面白かったのですが、最近面白さが減っていてこれも運用意欲に対してネガティブな原因となります。

最近では運用していることすら忘れがちだったので、もうこれはあかんぞということで、クローズすることにしました。

感覚的にですが、最初の1ヶ月はわりと踏ん張って、3ヶ月くらいまでに何かしら手応えとそれに対して仮説とアイデアをいくつか持っておくのが良さそうです。

何を解決できたか

Webサービスであってもなくても、企画は世の中の課題を解決するものが大体です。今回のkindle本集めましたは、kindle本作者が宣伝できないのを解決するものです。もっといえば、より宣伝する場所を増やして本を売ってもらう知ってもらうことです。

これって競合というか先達サイトにきんどるどうでしょうなどの優良サイトがありますから、webサービスで独自の価値を出せるかは相当疑問の上で(笑)やってみました。ただ他に宣伝出来るサイトがなかったのでいけるかなという淡い期待はあったことも恥ずかしながら告白しておきます。

結果的には、電子書籍作家の宣伝を促しより売り上げるなどのことは全然出来なかったと言えます。

宣伝プラットフォームの価値

冷静に見ている方、読者諸賢なら分かるはずですが、amazonというプラットフォームで売れるのがkindleの魅力です。というかそこを売りにするから、いわば個人が長いものに迎合(笑)して売るということでもあります。これは言い方が悪いなら「プラットフォームを活用させてもらう」ところです。

さて、kindleはそもそも出版すればとんでもない本でないなら、個人の詩集でもなんでも出せます。それで一応はデビューです。そこで問題なのは、ランキングなど露出されないなら埋もれます。というか基本的に出てこれません。どちらかといえば、売れる本はいかに光を浴びさせる、地中から引っ張り出すということが出来るかのゲームといってもいい。そのゲームがうまいといえます。

もちろん内容が駄目なら駄目なんですが、内容以前に見せ方が駄目なら戦えないのが実際です。

そういう中で、単純にamazonで売るとか、amazonで出している以上のことってないんですね。つまり、Webサービスであーだこーだするよりも、その人の本を読んで面白いからツイートするほうが多分売れます。もちろんその本が面白いとか読みたい何かがないとやる気がないので出来ないのですが、要はWebサービスを作って何かいうほど出来ないよね。amazonプラットフォームに勝とうとか、勝てないのだから、独自な何かを出さないといけないわけです。

その独自性が出せなかったのも敗因です。

独自性を出すとしたら?

もちろんプラットフォームとして一定の利用者数が見込めればそこから着火することができます。が、それが出来ないので王道パターンは無理でした。

そして、独自性ということをあえて考えるなら、人力で何か見出すしかない感じです。例えば売れてる本を探してそれをより売るとかのほうがまだ簡単です。徹底的に売れている本を研究していくとかのノウハウのほうがまだ筋がいいというところです。それをしたいかどうかは別として。そのノウハウを投稿するともらえるみたいなのほうが若干王道すぎてあれですがまだいけたのかなと。ただそれを今からやる気はありません。

他には個人作家が売れる場合のトリガーというかきっかけなどの研究です。これもっと出来るんですがそういうところをまとめている人が少ない感じもします。単にデータが無いのもありますが、簡単にいえば売れている人は売れているよというだけでkindle本になるだけの強みがあるというか、コンテンツになるくらい強さがあります。売上げは正義ですね。

投稿してコンテンツを作るというのは、もっとシズル感というか、困ってしょうがないものであり、かつそれを助ける緩和するものが担保というか見えてないとまあやらないですよね。そこが弱い感じがしました。最も個人電子書籍作家のお悩みにどうすれば売れるかは絶対にあると思うので、そこの解決を今の自分が出来ないだけと捉えて、違うアプローチを試みるという感じになります。

単純なkindle ulimitedへの飽き

飽きというか、ku自体はいいのですが、出てくる本が情報商材系が多くてなかなか良い出会いがありませんでした。これはku自体に対してです。そこからkindle本を探してたので、自分が読んで面白い本をあげるみたいなメモ的な位置づけで運用投稿をしつつというのが作戦でした。

これは当初は良かったのですが、感覚的には半年くらい、最近だとさすがにもういいかなと思っていて、kindle本を読むことに慎重になっています。時間の無駄というか、ひどい本が多すぎるというところでしょう。

ひどいものになると、言い方が良くないと思うのですが、kindleユーザーは暇人でありその人達の欲を満たすみたいな位置づけでした。これってどっかの漫画で週刊誌やゴシップ的なものはそういう姿勢だったみたいなことが書かれてた気がしますが、ユーザーである読者をなめてかかってるんじゃないかと思いますし、仮にそういう態度では仕事というか自分が書いたものを読んでほしいとは思いません。また仮にそうでしかできないなら、そんな本書くなって思いました(笑)

これは僕の課題というか運用エネルギー切れにも直結します。またそういう良くも悪くもランキング操作的なテクニックはまあ合法というか操作出来るわけでもないのでいいのですが、それだけで微妙な本が上がってくるのも癪ですよね。そういうところもあって、kuで読む本をどうしていくかも自分の中で折り合いをつけないとなというところがあります。

そういう諸々があり、とにかく、kindle本を読み続けるのもあれだなというところになります。ただ普通のkindle本でkuではないものならもっと選択肢が多く違ってくるのでku本はコスト的にお安く済むだけなので、ここは本に対する投資をケチったという裏切りなのかもしれません(笑)

コンテンツを投下して再度着火までいかなかった

コンテンツが溜まってきてそこからランキングをするにしても、セッション数が上記の通り少なすぎるので、ランキング化する価値がないということです。これは悪循環です。

こういう場合はどっかを立て直す必要があります。投稿数をあげて逃げ切るか、ひとまずコンテンツとしてランキングをいれて活性化をはかるなどです。ブログでもっと宣伝してもいいし、そのあたりは手数が足りてないのも事実でした。

1年やってweb集めの1ヶ月分に満たないセッションというかアクセスしかなかったのがニーズがずれていた結果でもありますね。

表紙の見せ方の工夫も足りなかった

これはCSSなどデザインスキルの話です。あとWordpressテーマの修正などをやるとさすがに技術的にもつらく、いい形で見せるアイデアと時間を投下しなかったのがあります。

要はトップサムネイルの顔である電子書籍の表紙が、真ん中をトリミングしたり、切れている形になっていたことです。これは認識していたのにやらなかったので、こういうところをまず出来てないのも駄目だなと思います。

これらをやれなかったという理由は言い訳でしかないのですが、こういうところを少しでも治していくことが出来ているとまた変わったかもしれません。

学んだこと

色々得たものは多かった気がします。いくつか書けるだけ書いていきます。

シズル感に対して本質的なところにアプローチする

言い方がまどろっこしいですが、不快に対してならそれを和らげること、快ならそれかまたはさらなる快をというのが王道です。

kindle本を売りたい作家や作者は何を望んでいるか?これってアンケートとかを大体的にやらなくても、可能ならサイト上でアンケートを募るとか、若干謝金を出しても出来ることだったかなと思います。貴重な意見が得られるからそこはやるべきだとなります。

その場合kindle本が売れないのは多くの人が該当するわけで、それらを一発で解決するアイデアがあるわけではありません。地味にやるしかないのですが、それってどこまで出来るのか、または同じ売れないでもどう売れてないのか認識(レポートすら見てないとかもありそうです)が違うので、そこから何か出来ないだろうか。

そういう意味で、レポートを解析するサービスのほうが筋が良いと言えます。プログラミングとしても面白そうですしね。

つまり、刺さるサービスとは、使ってもいいかなというのも大事ですが、使いたいっす!といえるものでないと人は動かないし、名もなき個人のものを使ってくれる奇特な方は普通にいません。いてもレアです。

その点を探るとか考えるとかって意味での今回のサービス検証だったので、このトライ自体は良いと思いますが、検証自体はもっと出来るなあと感じています。あとはエネルギーとかパワーの問題です。

ユーザー投稿型に頼るのはやめたほうがいい

ユーザー投稿コンテンツで成功しているわけではないので、というか出来る人が稀だと思うのですが仮にそれをやるにしても資本力や人材やサービスの魅力などキラ星の如く素材が求められます(笑)

それは無理なので、安易に自分がやりたくないからということで、「やってもらう」「頼る」という意味でやるのはまずい気がします。

100%頼るわけではない証拠としては、開発者や運営者側がユーザーの立場で考えているか。またはユーザーに喜んでもらう何か設計ややり方があるか。そこだけです。本当に。これは商売の鉄則ですし、外したら終わりなところです。そこから信頼が生まれるし、いっちょうやったりますかとなる。それを外して何が言えるのか。それって何も解決しないし、誰も幸せにしません。

コンテンツファーストという意味でも、コンテンツがあれば行ける時代はもはや終わっていて、どう関係値を構築していくかがどんなサービスでも問われるんだろうという感じを受けています。こんな小さなサイトですらというところで、いわんややってるところはきちっと立ち回りを意識してやって抜けているというわけですね。それなら勝てるわけがない。さっさと去るべきとなります。

当分、ユーザー投稿型のものはやる気がありません。またアイデア投稿型でも結局過疎るというところがあるので、そこを改善するアイデアや設計がなければ、つまり勝ち手がなければやらないだろうなと思います。といいつつ、こっそりやって失敗してそうな、懲りないやつにもなりそうですが(笑)

電子書籍の根っこのところ、もっと調べたくなった

このサービスを通して、電子書籍ってまあ色々いってますが、個人の人が書いたものが面白いことも多いです。これは確率論では1割くらいなんですが、でもその出会いが面白いからやっているというか、読んでる。

個人というか、書店をぶらっとするのがやはり強いというか自分が好きなのは、棚が変われば本の見せ方や見方が変わるのだから、そこは全く違うものになる。

通販やWebサイトの本屋さんが面白くないと思っているのですが、買うには便利だけど、見て楽しむ感覚がなかなかリアルのそれとは違うからなんですね。じゃあリアル感をネットでも入れられるかというのは筋が悪くて多分失われない、もちろん「ネットでいいじゃん」といえば終わりなんですが、多分そう簡単になくならないはずです。僕がここでなくなるといえば、多分相当の本を読む人たちが結構残念な気持ちになっているはずだと想像できるくらいです。

それくらい本の出会いは面白いし、根本は変わってない。電子書籍だからというところで手抜くというか、チャンスはあるのだからもっとできないだろうか。そこを感じました。だからこそ、もっと売れたり、面白いと思えるものの出会いを増やしていけばまたこのようなサービスをやることはないのですが、他でやれないか、アプローチを変えてトライしたいなあというエネルギーが出てきそうだなと思っています。

Web集めではスパイラルが一定起こせた

逆にweb集めがうまくいきそうだったからこそこのサービスを作ってみたというのもあります。ただweb集めについての一定の循環は結果論や偶然もあって、勝ちパターンが作れています。これらについてはまた整理して書きますが、簡単にいえば、ブログで誘導できている、投稿のペースが保たれているので新規でもやりやすい、一定の投資というかアピールをした成果で外でも使ってくれて紹介してくれるユーザーが増えているというところまでいけたからです。

こういう循環は一度回ればおそらく相当ヘマをしたり、何かやらかすか、時代の流れでやられることがないかぎり回ります。

このようなスパイラルというか循環を起こせるかどうか、web集めの場合は、2ヶ月で100投稿で、概ね2割の投稿をいただきました。これが良い形になったのか、そのまま10-20ペースで月投稿がもらえる形になりました。実際に最初に何もないところに投稿する人はなかなかいないので、こういうのは大事です。(Webサービス集めましたが100記事達成。2ヶ月間の運営を振り返る。

kindle本集めは、電子書籍という粒度と、webサービス紹介というサイト紹介文章+画像とは粒度が全然違います。当然サイト運営者であれば紹介するだけですが、僕にとっては本を読むという時間もかかるというところがずれたのかもしれません。もっと投稿する側からすればそんなのは関係ない話です。

コンテンツの紹介フォーマットなどの改善

あくまでも読んだ本を投稿すると、感想や簡単なレビューにしかなりません。これって熱がないんですよね。これはかなり痛い事実です。

作家本人であればどうすれば伝わるか、誰か見てくれるか。それを真剣に考えるはずです。もちろん本当に見てもらいたい思いがあればです。文章が下手とか、紹介が下手とかそれとは関係がありません。

だからこそ、電子書籍作家が自著を宣伝するのもいいけれど、電子書籍で縛らなくて、本との出会いなどという形でエピソードやドラマを書いていくことで本への興味を増やすというほうが僕としてはありだったのかもしれません。とはいえ、人が面白いという本でもその人と関係と同時に本自体への興味がある程度ないとなかなか手に取らないのも事実ですから、ネットでどこまで出来るかは分からないところです。

おわりに

大体そんなところでしょうか。

サービスの独自ドメインも取っていたので、なんと更新を早めにしてしまったので1年また余分に払うことになったのは笑い話としてどうぞ(笑)

色々振り返って思ったのは、

  • 本って面白いし、出会いがある。電子書籍でも同様。そういえばスピラルとかの物々交換は近いものがあったなあ
  • 個人の電子書籍作家支援でこれというアイデアはないんだけど、何か出来ないだろうか。本を読む人もだけど、本を書く人は増えていくのは面白い。そして、やっぱそこそこ売り上げられるというところにいきたい。ここらへんは商売などへの意地ですね。
  • 頭の中で考えても仕方がないなら試すのがいい。結果的に失敗だけど、その上で得たことがあるので大きなリターンをもらったと考える。次のステップというかやることのエネルギーともなる
  • 失敗ネタもブログ記事になるし、美味しいことだらけ。これからやる人は同じ罠にはまらないようにしましょう。とはいえ、大体は同じ罠にはまっていることが分からないことが多いんですけどね(笑)

そうそう。こんなサービスでしたが、問い合わせを頂いたり、お礼を頂いたこともありました。あまり件数はないので、連絡先が分かる方はこそっとご連絡致しておきます。

最後になりますが、こんなサービスですが、ご利用頂いた方、とくに投稿頂いて宣伝をしようとされたユーザー様、問い合わせ頂いた方も本当にありがとうございました。

これにて、kindle本集めましたはクローズ致しましたが、また別のサービスを懲りずに作るはずなので、本や電子書籍の面白さ、または作家支援など何らかの形でチャレンジしたいと思います。

ビジネスって面白い、アイデアの価値ってもっとある。そんなことを自分なりに伝えられないかという思いから、シゴトクリエイターをやっています。一緒に楽しいビジネスを生みだしていきましょう。

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