【違和感発想事例】硬貨の両替手数料

一つ企画として、違和感発想事例というのを始めてみます。

違和感ネタからの発想はアイデア生成プロセスにおける違和感発想の課題を掘り下げてみたで実際の違和感から切り口化というところをやっています。

もう少し頭の中で実際のアイデアはどう出しているかは、アイデアを出す時に実際に頭の中はどう動いているのかで書いてみました。

これらを統合すると、結局違和感からアイデアは出しているのですが、どうもまだまだ伝わってないというか弱い気がしています。そこで、上でいう違和感寝たみたいなものを実際に出してそれをどう加工して、切り口としているかを書いてみることとしました。

最終的にはアイデアにしていくところですが、結局アイデアがなにかによるので、切り口で使えることも、アイデア以上の企画となることもあるので、厳密に「アイデア」として使えるぜ!みたいなところは一旦保留としています。

ただアイデアとはこのように出していって結局あとは調理的な意味でアレンジするところであって、その前のネタ集めとしては違和感発想をする取り組みで十分だと僕は考えています。

ではいってみましょう。

違和感ネタ

今回はネットで見かけた硬貨の両替手数料についてです。これ細菌だけでなく昔からわりと視点としてあったんですね。

僕が最初に知ったのは、ニュース記事で両替手数料がかかるようになるくらいで、確か銀行でも有料になっていって、それは事務コストがかかるからだーみたいなところで把握はしていました。

一方で話題になっているのはおそらくゆうちょ銀行が有料化したことかなと捉えています。

ソースとしてはこちらのゆうちょ料金新設・改定のお知らせです。これでATMでの硬貨預け入れ、払い戻し時に料金がかかるというものです。窓口は50枚まで無料ですが、実質的に50枚では現実的ではないでしょう。それくらいなら自分で数えるというわけですね(笑)よって実質有料でしか使えないことが話題となっていると。

ここで違和感としては、シンプルに「なぜ硬貨手数料が問題になるのか?」というところです。

切り口

切り口としてはシンプルな問いかけが生まれました。それを調べていくことで、さらなる切り口が期待出来ます。実務というか実際には、違和感としてはいくつも複数同時にあっても、忘れてしまいがちです。また一つ調べていてさらに次の違和感が生まれることもあります。よって、違和感をトリガーとして最初の突破口にするのが実践的で、あとは詰まったらなんだろう?と立ち止まって考えられるフックとしておけばいいと思います。

まずは、「なんで問題になるのか」を調べつつ考えていきます。

無料で使っていた恩恵が受けられなくなる人がいる

有料化で問題なのは、有料化で支払えることで特に問題がない人でなく、無料なりコストを下げて使えていた人はそれに依存していたからこそ、その選択肢が消えるんですね。

例えば、銀行での硬貨手数料が有料化となったらゆうちょがあったからそっちを使えばいいと、常に代替方法があったから良かったと。これがなくなって、全ての金融機関では有料であるとなると、困りますよね。

ここで無料で使っていた人って誰なのかです。個人で100円玉貯金している人が困ったとかはありがちですが、それなら諦めて普段の生活で小銭を使うとか、ゲームセンターで使うとか(趣味でないならきついですが)、自販機で使う用にするとか色々と知恵は出そうです。

おそらく個人となることもありえますが、業務として仕事で使う事業者が大変になるというのが課題となっていそう、というのがあります。

有料でも見合えば使われる

もうひとつ有料で駄目な雰囲気に飲まれてしまうと見過ごしがちですが、有料コストを払っても全然良いなら問題になりづらいんですね。先も書きましたが。つまり、コストに見合うリターンなら成り立つ。

これは昨今の物価高騰と同様で、高騰してもそれに見合うなら買うよと。価値あるものなら多少高くても買うというそれです。ただし、ここでいう物価高騰は、全てのものが上がる、かつ生活に必要なものがおしなべて上がることが問題なんですね。エネルギー価格は結構来ますよね。

くどいですが、有料でも見合えばいいとすると、多くは見合ってないか、有料ではコスト高となり、厳しいというのがあるから問題になっているんですね。

価格が下る分には問題にならない

もうひとつ更に考えると、これらが有料化していて無料になったり、手数料自体が安くなると、問題にならないですよね(笑)むしろ歓迎されるわけですね。

硬貨を数えるってなかなか原始的なものですが、機械で処理するためにその機械が高いと。それらがべらぼうに(笑)安ければ、使い捨てカイロみたいになっていれば、全然問題にならないと。ただ預け入れるとかだとお金を預ける機能がいるので金融機関の独占みたいになっちゃうんですかね。

と、色々書きましたが、想定や課題も含めつつ調べてみましょう。

調べてみると分かることがある

調べることをえらく嫌う人もいますが、スルーして、まず調べましょう。自分が如何に偏っているのかとか、知らないことがあればかなりのヒントになります。

銀行等の収益悪化

低金利が昨今ですが、めちゃくちゃ安いため、お金を預けて利子を付けてお金を増やすなんてまあ出来ない時代ですよね。だから、お金を預ける消費者でなくて、金融機関も預かって法人なりに融資して利ざやですよね、を稼ぐモデルもきつい時代ということでしょう。まあそれだけで終わるのですが、そのために、手数料が色々改定されていますよね。

例えばATM手数料が無料分が減ったりとか、コスト削減でATM統廃合、それこそ銀行自体が店舗なくなるとかも普通で、M&Aも色々ありますよね。

これは直接硬貨手数料の有料化ではないですが、色々なもので収益を得られる環境と、得られるものが少ないなら、無料枠が減ると。その影響を受けたのが硬貨手数料ってことになりそうです。

さらにいえば他に無料のものが有料になっていく流れがここから読み取れますよね。具体的には銀行では通帳自体を新規発行とかに限られそうですが、紙の通帳が有料だったり、口座自体の維持費なんて名目もありつつなので、ポイントは無料化されている他サービスを注視ということでもあります。これらが全て有料化されるとなると、何のためにお金を預けるかとかが分からなくなりそうですけどね。

硬貨マシンはコストがかかる

硬貨自体の回収で、日本のお金でないものとか、メダルとかで詰まるとその修理なりメンテナンスが大変のようです。専用機械ですからそうなるんですね。ファミコンみたいにカセットふーふーやればいいとかではないってことですね。あと、当然預かったら誰がやるかですけど、人が機械に入れるわけで、またその量が半端ない量なら持つだけでも大変ですよね。お札のほうが楽ですよね(笑)

なので、まあコストかかるしあまり良いことがない。硬貨って便利ですけど、なんとも同情したくなる感じでもあると。

小銭を普段扱うところはどこか

実際に調べていくと、駄菓子屋さんなどの個人商店。これは金額が低いのと子どもたちは小銭で買いますからということですね。

ゲームセンターなども小銭ですよね。

そして神社などの賽銭も多くは小銭で、札束しか投げない人ってなかなか聞かないですから(笑)これもまた扱っていると。

あと募金なども気づけば小銭ですよね。募金箱は多くが小銭ですからこれを換金手数料取られると辛いですよね。

ただ、扱っているから全て課題になるかは解像度を高くしていくと違っていて、金融機関に預け入れるタイミングがどれほどあるか、回数が多ければ大変ですし、一回の量が多ければ手数料がかかるわけですね。

例えばゲームセンターでは確かに小銭だらけですけど、自販機と同じと考えると、これらは自販機オペレーター任せとなり、手数料を待つだけのモデルです。どういうことかというと、クレーンゲームがどうかはおいておいて、クレーンゲームの機械から一個ずつ小銭を取りだしてそれを数えて、売上チェックして、月に何回か?集計しに金融機関に持っていくなんてことをしているところもあるわけですが、オペレーターに任せればそうでなくその手数料も込みでもらえる仕組みなんですね。要するに委託していて実質の硬貨を触ってすらいないってことです。

では、ゲームセンターが業者に任せているから無傷かなんてそれは甘くて、その業者さんが今度はどう処理するかですよね。仮にクレーンゲームの硬貨をどこかで入金しているときに金融機関に持っていくと、そこで取られると。それをゲームセンター側に請求できるかですけど、プレッシャーから出来ない(設置側の方が強かったりしますからね、もちろん逆のケースもあり得るわけですが)となると、そうです、オペレーター側がその手数料を飲むことになると、オペレーターのコストがあがり利益を切迫すると。

これは駄菓子屋さん、神社、募金などと全部一緒で結局最終的に持ち込むところ、持ち込んでいたところが痛いってことは変わらないんですね。

アイデアは何がある?

面白い神社の取り組み

コインチェンジという取り組みは、交野の住吉神社の両替手数料対策が注目されてるで書かれています。商店主は地元のお店で、これらは両替して小銭が欲しいけど手数料がかかる、神社は小銭があるけど先の入金手数料がかかると。そこを打ち消すアイデアです。

面白いと思ったのですが、そもそもですが、小銭を両替したいのか、入金したいのかでその事業者や役割で変わりそうです。意識していたのは、小銭の入金手数料だったのですが、ここで商店主の両替手数料というのは「盲点」でした。

つまり1000円札を100円10枚にしたいとかですよね。お釣りを用意しておく必要があるので、その場合どう崩すか。そこですね。

その両替したい事業者がどれくらいいるかは不明で、むしろ小銭の入金で困る人が多いのではないかって課題にはそこまでフィットしないかもなと思いました。アイデアは面白いですよね。

古銭やギザ十などプレミアム探し

砂金採りみたいなアイデアですが(笑)

仮に駄菓子屋さんが困っているとします。一杯小銭があると。その時、あるサービスがあって、それは古銭を扱う人とか、ギザ十みたいな価値が高くなる硬貨を探している人です。

今までそれらは金融機関に流れていったのと、そこで流通していたと考えられます。金融機関がギザ十を見つけてそれを別の硬貨とするは考えづらいので(笑)それも10円と扱うだけでしょう。

駄菓子屋さんの小銭→サービス通す→プレミアム価値があるものがある→手数料をむしろもらえる→紙幣になる

みたいなものが面白そうです。ですが、お金を扱う時点で色々法律がありそうでそこでブロックされそうですね(笑)ただ、小銭を見て全部同じものではない、価値があるものを見つけるという人にとってはこれはチャンスとも言えます。

毎回必ずあるわけではないけれど、とはいえ確率論で一定のヒット率があればビジネスとできるかもというアイデアです。

資金決済法とかにもろ掛かりそうなので、資金移動登録を持っているプラットフォーマーとかがやるといいかもですが、なんかメルカリで古銭が売られるイメージで、まあメルカリは基本お金は駄目ですね。現実的には難しそうです。結局マネーロンダリングとかにもなっちゃいますしね。金券類の出品可否について

振り返る

ざっと違和感→考える→アイデアということをやってみました。このネタで現実的な突破口は無理だった(笑)のですが、それでも何かヒントになれば幸いです。例えば、このネタに対する課題解決を考えると駄目でも、他の視点で使える切り口が得られればいいというのが、違和感発想の視点と考えています。一個一個で評価していたら体が持たないってことですね(笑)

例えば今回は切り口として、

  • 銀行等金融機関の収益環境の話などを踏まえる必要がある
  • 小銭等を使っている事業者が思ったより多い(小銭は利便性があるが、換金が手間という実態)
  • 小銭の存在が即ち問題でなく、その取引数や量によってダメージが異なる。とはいえ小規模事業者、非営利団体などが最もダメージを食らいやすい
  • お金自体の取り扱いは法的にも厳しいので、お金自体の扱いから外して考えるみたいなトリッキーな物が求められる

というところです。なんか知らないですけど、三店方式とか(笑)なんか色々とグレー何じゃないかってみたいなところに行っちゃいますよね。だからお金の取り扱いは難しいってのがあります。

以上から、4つほど視点や見えづらかったものが得られたので良いのではないかと感じました(笑)

あとは、この切り口はリサーチなどをささっと出来るか、気付けるかってことですよね。問いかけをしてみる、実際はどうかを見てみる、自分の体験から考察してみるなどでも本当に色々と掘れるので、考えていきたいところですね。

逆にこの問題を解決できる、少しでも改善できるなら、神社、駄菓子屋、募金団体からめちゃくちゃ感謝されると思います。神社自体は8.8万社程度はあり、駄菓子屋は2014年で1.4万箇所だそうです。募金団体数は例えばNPO法人であれば5万程度はありますが、常時街角やお店にある募金団体はかなり限られるが規模が大きいところと言えそうですね。

というわけで、違和感からアイデアを出すという実践例でしたー。

アイデア出しから壁打ちまでアイデアで困ったらお気軽にご相談くださいー。

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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