観察ノック28本目:丸善は図書館事業で稼いでいた

観察事象

丸善は本屋さんですがその丸善の事業についての考察記事が面白かったというところです。詳細は以下の記事をどうぞ。

ポイントは、ビジネスでもなんでもですが、見方が1つだと1つしか得られないものの、もっと深堀りするなりしていくと見えるものが違ってくるということですね。

何が面白いか

書店小売事業の営業利益率が極端に低いが安定経営

経営的な見立てというのが面白いと思ったのですが、記事の著者によれば、丸善は670億円の売上に対して営業利益が1億ちょっと。つまり率にすれば、営業利益率は0.1%となると。他競合よりも極端に低いというわけです。

でも安定しているのは、他事業つまり、書店の小売業で稼ぐのではなく、他で稼ぐモデルということですね。具体的には文教市場販売と図書館サポート事業となるわけです。文教市場の説明は割愛するとして、図書館サポート事業は、要するに図書館へのシステム提供とかコンテンツだと思われます。いわゆる紙の本でもいいですけど、システムががっつり入らないと回らないので、そのシステムがあると思われます。

図書館は確か3300くらい全国にあるのですが、気になる人は調べてもらって、さらに著者によれば、これらの文教市場や図書館サポート事業で867億円もあって普通に670億円超えちゃってるんですね(笑)また営業利益も56億円くらいあって、普通に儲かってると。

電子書籍自体は電子図書館を最近使っているのですがそういうリリースもコロナ禍対応として見られつつあります。とはいえ電子図書館は100館くらいしかまだないはずで、全体的に見ればまだ一部の自治体のみですね。とはいえ、これはポテンシャルがそれだけあると言えるので今後も成長すると言えそうです。

あ、9割シェア握ってるのがTRCなので実質独占といってもいいですね。

長くなりましたが、結局丸善は書店で稼いでない、稼げないといってもいいと思います。本の小売ってまあ儲からない世界といえるので、儲からないからやれないわけでなく、トントンがやっとという世界でしょうか。ビジネス的に考えるとやるべきではない世界ですが、教育やその文化や学びという意味では価値があるわけですしね。

商店街にある書店が潰れない理由

これ気になる人もいると思いますが、まあ人が来ない=売れてない=売上ない=潰れるわけですが、そうならないにはかならず理由があります。

当然お金持ちがやっているとかあるのですが、それはまあないでしょう。すると、地代などの家賃が発生してない=商店街は古ければ購入しているわけで、いわゆるオーナーです。戸建ての家で店舗をやっているわけで、当然固定資産税とかはいるのですがそれもかなり限られたものでしょう。つまりほぼないとすると、コストはほぼかからないといえます。もちろん、水道光熱費とか色々かかるんですが。

コストがまずかからないということで、家賃コストはでかいです。

その上で、一般客でなく、法人、団体向けといえそうです。裏は取ってませんが、小学校等の教育に使う本、つまり学参などと呼ばれるものであったりをずっと仕事で受けていれば安定します。年齢が高めのオーナーなら力作業となるのですが、そういうのを自分でやらずに若い子ども達に任せるか、外注すれば一人食っていけるくらいのビジネスにはなるのではないかと言えそうです。

まあ勝手な推測ですが、そういう仕掛けがあるか、またはテナントではないですが、不動産を他で持っていて貸しているとかの収益があるとか。年金で食えるのでコミュニケーション的にやるとか、そんな感じですね。

これは消極的な事例ですけど、とはいえこういう見たままでは分からないことって、大体仕組みとか、見えない潜在的なことになりそうです。そこを考えるのが面白いですね。

切り口

  • 一見すると儲かってないけれど、実は回っている。そんなビジネスを探してみて、何で稼いでるのか仕組みを考えてみよう。
  • 知っているビジネス、ここでは本屋ビジネスは小売り業ではそこまで儲からなかった。でも別の事業でしっかり稼いでいた。グループ事業で安定というのはよく言われるが、そういったバランスの取り方も出来る。個人なりスモールビジネスでもそういうことができないか、考えてみよう。

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