なぜ無料や格安提供はまずいのか

フリーランス的な立場、とくに業務委託という仕事形態において、この課題は何度も話題になります。

今までもいろいろ書いたつもりですが書きすぎて悪いことはないので、何度も書いてみます。

どういう事例がありえるのか

事例というか、無料提供や格安というのがまかり通るのは条件がないと厳しいです。額面ではボランティアとなってしまうからですね。最も趣味でやっているならそれでいいのですが、趣味だけどお金取りたいって思えばそれは仕事って感じです。

条件は一つで、提供者(依頼者ではなく)側が了承している、承知した上ならいいということです。

例えばその了承しているというところでは、

  • 実証実験、試しにやる、ニーズが分からないので、まずは無料お試しという限定でやっている
  • 実績を積みたい、まずは試してみて手応えを得たい
  • 自信がなかったり、知見や経験がないからまずはやりたい

要するに経験不足とか、知見がないとか、経験値が低いとか、まずはやるために「それでもよければ」という意味合いでの無料や格安です。

だからこそ、それでアウトプットが良質なものを期待されればアウトなのでそこはきっちり期待値を下げないといけません。それはある種依頼者の責務という感じがします。

この状況において似ているのは、例えば友人価格みたいなものです。ただ、これは細かくいえば、提供者が「友人価格」でいいよという意味で、ここでは安くということですね。それだけです。友人側が「友人だから負けろよ」というのは、友達をなくすか、そういう友達であるので、むしろ、「友達価格」として、高く出すならそれは良い友だちかもしれませんよね。そこはおいておいて。

つまり、関係性があるかないかでまず分かれます。ないなら、無料や格安は経験値を積むなど何かしらの条件があっての上です。当然それは依頼者側が言うべきことではないです(最初は安くして次は正規価格みたいなのは論外ってことです)。

関係性がある、つまり友達や知り合いなら、譲歩してもいいというのはあるでしょう。それはもう自身の関係値の中でやるべき話で、友達間の問題なので色々な関係があると。それだけでとくに言うことはないと。

ここでいえるのは、関係性がない、ドライな感じなところで、どう振る舞うかです。経験値があるのに安いとか無料とかは、ある種罠な気がするので、それって何か良からぬことかもしれませんよね。

何が問題となるか?

無料にすれば頼みやすいので、依頼数は伸びる

基本的におカネがかからないなら、発注し放題です。ただこれ、当然作業側は時間を使うのでその分ロスしています。その分の経験値、実績があれば良いならオッケーです。

ただ、当然これは長くやるべきことではないです。というか続かないです。何か別のお金を得る手段があるとか、違うプランやメニューがあるというならいいですが、それがないなら命取りです。

依頼数があると安心するかもしれませんが、意外でもなく無料はいくら積んでも無料でしか無いです。

はっきりいえばそこでの受注は受注ではない。仕事とはそこでお金か何かしら対価を得て初めて仕事といっていいので、これらは仕事ではないといい切ってもいい。

多分、こうやって無料で伸ばしたい人はどこかで有料化したいのだけど、どこでやればいいか分からない。または依頼が来なくなるのが怖いとかってメンタルはありそうですが、それはちょっと注意ですよね。

依頼者側の支配者意識がある

支配意識というのもあります。これは依頼者側のコントロールしたい願望みたいなものです。

例えば「無料でやる」=「実績に餓えている」=「何でもやる」=「なんでもいってしまえ」みたいな論理です。そんなこと言う人あるのかな?と思いますが、単純にいえば、依頼者側が強いというか、ありきじゃないですか

だったら何でもやるのか!というところで、支配みたいになるんですね。依頼者が上、作業者が下みたいな。これって上下関係なくとか、対等でとか言ってるかどうかでなく、行動や態度で見極めてください。

実はこれは依頼者側が意識してないけどやっているところもあるので、かなり複雑ですが、まあ別に近づかなければいいだけですよね。

実績積めるからお願いしますみたいな人はまあ関わらないほうが僕は良いと思いますってところです。

良い点/悪い点

良い点は、実績のためとか、そういう限定的な意味って感じですね。それ以外にはないですね。中には群がってそれでなんとかしようなんて人もいますから、世界はなかなか残酷です。

悪い点は、それに慣れると価値を毀損しがちです。自分の価値、仕事の価値がないのではないか。安くしないと依頼がないのではないか。これってめちゃくちゃデメリットです。

なので、やるなとは言わないですし、経験が浅いなら選択肢としてありです。その場合、きっちりどこまでやるか、やらないか。そういう線引きなり、条件を決めておくことです。

そういう無料格安で受けるとかでなくても、普通はコミュニケーションは対等ですし、色々言えるのが普通です。そういう世界があることを前提に、その時だけと思えばいいと。

ただ、これが分かりづらいのは、そういう世界や限定モードはいつまでかです。これはもう10件までとか、1ヶ月だけとか、時間というか稼働によるのですが、決めちゃって集中して終わらせる感じでいいかと思います。本当そんな感じでいいと。

実績が見えたり手応えがあっていいなら、そこで普通に有料として仕事でやってくださいと。これでいいと思います。

世界として正常なのは感謝し合うもの

例えばサバイバルモードはきついわけです。なんとか生き延びる、生き残らなきゃみたいな。ハングリーな感じですね。これって生存できないから辛い。メンタルもすり減ってしまうと。

あるべきというか、あるのは、「お互い感謝してありがとねーまたよろしく世界」ってやつです。感謝世界はお互いをリスペクトして「お金」もついてくるわけです。これが正常でしょう。

これはサバイブ本でも述べたように、ある種クレームクライアントが前者で、賢者クライアントが後者って分かりやすい図式ですね。

問題は、前者のサバイバルで生きているフリーランスにとっては、後者は夢でありまさに夢の世界で「ない妄想ワールド」となっていることに注意。そして、両者を経験しているか、「後者」でやっている人でないと、「サバイバルモード」きついっすよねという感覚が分かりづらいところもあります。

例えば汽水域というのがあります。河川みたな淡水と海水が交じるところ。逆にいえば、河川しかいないと、海を知らない。海にしかいないと河川を知らない。しょっぱいなみたいな(笑)コレは何でも言えるわけですね。

同じように、サバイバルモードの住人は「感謝ワールド」があると想像しづらい。またはないと思ってしまう。実際にはそれはない。あるべき姿は感謝ワールドでしかない。別にこれは資本主義であっても社会主義であろうがなんだろうが「人に感謝して」お互いそうするほうがまあいいんじゃないのかって感じがします。

別にこれらはどちらかの一方の住人にしかなれないわけではない。どちらに住んでもいい。のだけど、あえてサバイバルを望む人はあまり得がないので、多くは感謝ワールドを目指す。

よって、サバイバルモードは、かなり限定的だが、初心者キラーとか、ニュービー狩り(笑)みたいな恐ろしい場になっている。起業初心者(という言葉がはてなな面もあるが)がビジネス交流会でなにか良からぬマルチに絡まれて被害にあうとか、都心の駅前で怪しい人にアンケートやLINEを聞かれてそこから友達になって・・・マルチだったとか詐欺だったとかは枚挙にいとまがないわけで。それもここではサバイバルモードと僕は捉えている。

勉強代としてはありえるが、その支出は本来あるべきではないという意味で勉強代とは本人しか使えない言葉だと思う。という意味で勉強代ではないと。

サバイバルワールドからの脱出

サバイバルワールドにいる限定的な経験値が少ない人がいるとして、数は不明だけど、そこにいると思えば脱出を検討して欲しい。そして、それは分かっているけど方法が分からんという時こそ、冷静に振り返って次の策を練るべきとなる。

当然難しいのは、提供価値というのは相手によって決まるので、サバイバルオンリーだと叩かれて終わる。鶏が先か卵が先かになるのだけど、顧客を変えようとする、違うところでやってみる、仕事アウトプットを変える、違うインプットをしてみるなど「変化」「ズレ」をどこかで試みることに尽きる。

でないと、ワールドが変わらない。このワールド自体が「意識概念」でしかない。もちろん仕事をサバイバルモードでもらっている人はいると思うしそれを全否定するわけではない。だが、電源を落とす=例えば寝ることで、そことは距離を取れるなら、寝ようみたいなことだ。寝て解決とかでなく、距離を取ることはできる。

また仕事でいえば案件数があるとして、全部サバイバルワールドで取らないということである。くどいがこれらは安い、無料、誰でも出来るみたいな世界観で、「一見」優しい言葉だが、それらはある種のサバイバルモードへの入り口であり入場門でしかないわけだ。そうではないものをどう取るか、関係を作るとか、違うアイデアをだしていくことが大事となる。

ここで具体的なアイデアよりもそこをくぐらないという予防的な話の方が多分大事だと思う。くぐればアイデアは無価値化する。モンスターに何を言ってもわりと意味がない。より条件がきつくなる理不尽になるだけだから。そうアイデアはそこではない、そこをくぐらず、賢者クライアント、感謝ワールドで使うべきなのだ。手段は誰にどう使うかであって、どこでもその手段が万能薬で使えるわけではないのは伝わると思う。

おわりに

価格や価値って本当色々です。分からないのものもありますよね。

なのですが、自分が決める価値があるとすると、それが分かる人も分からない人もいる。なんでそれにお金を出すか分からないとかザラにあるわけですよ。

一方で自分の価値はこれで、これでならやらないが通る世界もあれば通らないところもある。

ある種自信といってもいいですが、世界・社会の認識といってもいい。他人や経験を通して社会を知るので知らないと分からないことも多いわけです。それが絶対ではないけれど、やはり年を取って分かることというのは、絶対的な差がある。当然年上が絶対優位とかではないのだけど、「年を取る」という話は年を取った人しか分からないという意味で。想像はできるのだけど。

そういう魑魅魍魎というか、分からない感が強いときは、分からないから行動しないのもありだし、逆に色々やれる範囲で動くというのもあり。どっちも良いのだけど、最終的に自分が値付けするのが、フリーランスであり自営業の醍醐味。それは怖い、不安だ、何もないかもしれない(笑)でも、それも込みだから、そこの反応が決まらない、不確定だからこそ、思わぬ出合いやきっかけもある。そこが楽しめるかどうか。

やっぱこれって性質やメンタル、マインドセットであって、そこを見極めつつ、学習してナンボって感じもしますね。

というわけで、無料格安はほどほどに、条件絞ってね、というところで、それをしていれば、あとは割りと経験積んでいけばいいのではないかって話でした。もちろん、経験積んで学べば何でもなんとかなるなんて絶対世界はないし、保証は僕はしないしする立場でもないですよ(笑)そんなこと怖くて言えないです。

ただ、チャレンジしたり、前向きに色々やれば、可能性として色々出来ることは増えるし、それは練習や取り組みが裏切らないのと一緒ってことですね。

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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