クイックコマース市場規模リサーチ 人力VS生成AI(chatGPT、Bing)

ちょっとやれてなかったのでやります。企画っぽいですが、まあどこまで思考の補助にAIがなるかというところです。

VSと書いていますが、AIと戦いたい気持ちはないです。入力も人がやるし、その結果を読み解くのも人ですからね。

おまけ:後日人力でExcelでまとめたので、Googleスプレッドシートで挙げておきます。気になる方はどうぞ。クイックコマースサービスまとめ

概要

30分程度の時間をGoogle検索(人力)と生成AI(chatGPTは3.5無料版、Bing)を活用してそれぞれリサーチしてみました。

テーマは、クイックコマースの市場規模、あとは企業とか動向ですね。

人力Google検索:従来

従来とありますが、別にこれを辞めるとかはなくて、僕なりのやり方です。

仮説出し

まずリサーチにおいて明確にしたほうが正確というかなんで調べてるの?ってことになるので。

  • 業界の概要、規模など成長性もあれば
  • 企業として主なプレイヤー
  • デリバリーフードサービスは撤退が多いがそれと比べてまたいけるのか?
  • 都心しかないけど、それでいけるのか?
  • Amoなど後発もあるのでその特徴は?
  • 他面白いものがあれば取り込みたい

などです。ざっくりですが、市場規模とか企業の動きとか得られると良いのではってことですね。

市場規模

パンダマートの方の語りであるので孫引きなのでちょっとあれですが、例えばオンライングロッサリー市場なんて言葉が出てきます。

「pandamart」を展開するDelivery Hero Japan(デリバリーヒーロージャパン)の新規事業開発本部 佐藤丈彦本部長は、「国内のフード(レストラン)市場の規模は約18兆円だといわれているが、グロッサリー(食料品、生活雑貨、日用品など)の市場規模は約52兆円だといわれている。『フードデリバリー』はコロナ禍で大きく伸びているが、『クイックコマース』はまだ拠点が少なく、サービスの認知度も低い。グローバルでのオンライングロッサリーの市場規模は現在約21兆円だが、2027年には120兆〜125兆円規模になるといわれている。国内でもポテンシャルは大きい」と語る。

https://netkeizai.com/articles/detail/5219/1/1/1より 太字筆者注

国内規模とかは分からん感じです。ちなみにデリバリーフードサービス市場は、2022年で約7500億円規模らしいです。意外に多いのかなと感じますね。<外食・中食 調査レポート>2022年1-12月計のデリバリー市場規模は約7489億円の見込み、成長率は前年比5.3%減、2019年比79%増

国内の物販EC市場を見るというのもあってなるほどと思いました。(参照:Yahoo!が参入するクイックコマースは日本で広がるか?市場動向をWebサイトデータで分析)日用品なので、化粧品や生活雑貨も入れたほうがいいですが、

https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.htmlより

EC市場だとクイックコマースだけではないので粗いですが、1.8兆円→2.2兆円→2.5兆円と拡大していく流れで、ここにクイックコマースも入ってくるんじゃないかって認識です。化粧品や生活雑貨も増えてますが、コロナ禍というのがあるので今後2023年でどうなるかを人なら後で考えたいですよね。

というわけで、市場規模は結構ざっくりで、フードデリバリー規模を参考にもしづらいですし、地味に企業ベースから推測するほうが良さそうかなと感じました。とはいえ情報が断片的なのでそこは推計ですかね。

主なクイックコマース企業

これについては検索結果などの記事を読み込んでいってこれかなーというのをざっとメモしていきます。当たり前ですがリンク切れ、サービスクローズなどはそれらが概ね分かるので、そういうのは人は強いですよね。最も全然知らないならやはりきついのもありますが。

ざっと箇条書きですが、

などです。

売上規模は不明ですから、ここで主なプレイヤーが見えれば御の字かなと思います。

その他

クイックコマースという言葉が見つけられるかでキーワードを深堀りできるかはありそうです。実際にすぐ配達してくれるサービスという認知でもそれくらいはできそうかなと。この市場がありそうでどこまであるかは不明です。

ビジネスモデルとしては、疑問だったのはやはり都心部のみで、効率的にどう配れるか。勝者は一人のみというか奪ったもの勝ちみたいな感じだからですね。

そういう意味で便利で速く、個別の需要に応える。悪くないんですが、コンビニみたいにブランドが色々確立されていくかは疑問って感じですね。

ちなみに、クイックコマースの定義は30分以内に配達はなるほどなあと。誰が言ったかはおいておいて、しっくりきます。だからネットスーパーではないってことは区別したいですね。

chatGPT/Bing:AIを用いたリサーチ

次に同じくらい30分ということですが、生成AIを用いてリサーチを行いました。基本的にプロンプトに入れて結果を見てどうするかって感じです。

chatGPT(3.5)

市場規模は、クイックコマースのグローバルでは2021年で約320億円で、2020年では約130億円と言ってきました。2022年では700億ドルまで伸びるという形です。

これどう検証するかなので、ここでは「そうかもなあ」という保留くらいです。

提供企業は10社ほど挙げてというところでは、ちょっとデータが古いです。楽天EXPRESSは終了していたり、PrimeNowもアプリ終了でスーパーと連携して配達もおそらく数時間以内なはずで(一部地域とかですかね)、どうも「即日配送」というネットスーパーとの違いがわからないようでした。ここは教えても無理っぽかったです。指摘したところで、厳しいですね。リンク切れも散見されたので、URLは精査必須ですね。ここはBingを使いましょう。

上場企業などは分からんというところですが、確かになさそうですね。

Bing

Bingは実質chatGPT4と言われているのと、検索特化で情報も鮮度が高めなのでそこが良い点でしょう。

市場規模については、アメリカのクイックコマース市場規模は2021年で200億~250億ドルと推定とあります。

こちらのソースサイトを見ても、確かに書かれていますがそのソースがないので、ここも保留ですね。やはり市場規模は怪しいというか「そうかな?」という態度が必須ですね。

提供企業は、Y!マートとか、オニゴーとか、クイックゲットとか、カクヤスEXPRESSとか出してくれました。がクイックゲットは死んでますね。惜しい!

上場とかは分からんというところでした。

人力リサーチとAI補佐リサーチを比べると?

色々言えそうですが、個別事例としてはあくまで今回はこれくらいというところで、まだまだAIの良さを出しきれてない感はありますので、懲りずにやっていきます。

人力検索の特徴

Google検索を含めて人間が記事を見て考えていく従来の方法です。これが図書でも文献でも変わらないでしょう。この場合、例えば個別企業のサイトを見たりその事例やインタビュー記事などを見ていくわけですがそれで様々な情報が広がります。

例えばビジネスモデルとしてはどうなのかとか、そういう広がりが出てきたりするわけです。ちなみに、レビュー記事が多いですが、アフィリエイト記事が多くビジネスとしてどうかとしては飛ばしがちなものですよね。

人間側が明確に地図や思考として仮説があって、それに基づいて考えてメモしつつ、Google検索で打ち込んでその結果を見て組み立てていくというのがこの方法です。

だからこそですが、仮説、あとは頭の中で補助線を入れたり、思考として今何を調べているか、メモですよね、それがあって初めて活きる気がします。キーワードレベルで入れるので、ここでも違いは出てきそうです。

AIリサーチの特徴

プロンプトで調べたいことをさっと入れることで、何かしら出てくるのは初見なら「おー」と思うんですよね。ただ慣れてしまうとそれっぽいことを言っているのではないかと耐性が出てきます(笑)だから、それのソースとか、実際はどうかを調べる必要がある。判断する必要がある。

今回ではグローバル市場がーとか色々言ってますが、Bingならより厳密にしたほうがいいとかそういう癖もありそうですけど、一応今回は厳密型でやってますね。

その判断を人が求められるのはGoogle検索でも変わらないです。粗い何かしら情報があるのでそれを手がかかりにすることはできるかな?というところです。というわけで、ある程度知見があればそこまでですが、全くないなら最初の走りにはありかもというところです。

思考の共通点はなにか

僕が思ったのは、思考する仕方を変えないとこれはあまり変わらないなと。補佐というところであればあくまで人がメインだからです。それを変えるとおかしくなりますが、切り出しとかはもっとできるかなと。

どちらにせよ共通点は、情報を出してくるところはどちらもやってくれるけど、判断したり精査は人間がする必要があります。

そして見落とされがちですが、思考の水面下、見えない部分、潜在的なところでの地図ですね。つまり全体像はこうだからーという粗い仮説みたいなものがないと、どちらでも崩壊します。断片的過ぎて使えない、全体として言えることが少ない。まとまっていない、ぼんやりしているということになるんですね。

それを成立させる、つまり全体像を固めるのは人ですし、そこをココが弱いとか、ココは十分とかって判断も思考に含まれます。

そういう思考の流れややり方は変わらなくて、あとAIリサーチが出来るとか得意なのは切り出した時に何か思わぬ視点や気づきがあったり、冷静に問いかけるというところで客観視出来るかどうかかなというところでした。

思考していくとは何か?

まだまだわからないですが、そもそも思考する、リサーチしてかんがえる、目的の情報を得たりかんがえることって何か?というところが気になってきました。

ここで僕は明確にクイックコマース市場を調べたいと考え調べたわけですが、どちらも思考をしているし、出てきたアウトプットの出し方は、Google検索→プロンプト入力という違いくらいしかまだ見えてません。それだけではAIリサーチという意味ではまだまだ出しきれてないのがあるし、これからでしょう。僕のスキルもあります。

そして例えばですが、ビジネスモデルが面白いなと思って、クイックコマース自体はどう考えても僕の頭ではですが、全部似てしまうので、ダークストアを良いところに置いて配達員を確保して、労働集約的に回す。商圏を確保して取れば勝ち!みたいな、新聞販売店モデルとか、昔の松下電器ではないですが、水道哲学みたいなのを思い起こしました。が、それが合っているかはおいておいて、そういうビジネスモデルとしてどうなのか?

というところで、人件費率が高そうとか、固定費が高そうという印象ばかりでそこまで踏み込めてませんが、仮にスーパーが1店舗10億円くらいの売上で利益率は小売だから高くないよね、みたいなモデル?スキーマがあるとして、僕にあるわけですが、その確からしさを修正しつつ、クイックコマースってモデルってそもそも1店舗あたりどれだけの顧客を月あたりで売上ないと駄目なんだろうか?なんて試算とか推測が出来るわけです。考えれば。

おそらくそういう考えをするのは人で、それに対して情報やそこそこ筋が良さそうなことを人が考えて入れてあげて教えてあげる。そうするといい感じで仕上げてくれるかもしれません。

ここで明確なのは人が考えるところがかなりあって、これは質問文とかだけでは見えなくて、ラリーをしていくと見えると。ラリーでその人の思考が見える、つまりAIが考えてくれるとかでなく、そのように見えるのも分かるのですが、人が考えてどうか、人が考えるのがわりとバレる感じがしています。

ウィットなことを言っておくと、どれだけ考えているかは、AIのプロンプトを見れば分かるというか。だからそこを見てどう思考しているかを見える化もできそうです。もっといえば、AIプロンプトを見せてくれたら思考として広げたり、違うやり方もあるんじゃないかとかって添削ができるかもしれないと。それはAIに良いアウトプットをだしてもらうプロンプトをいじるとかそういう手法とかでなくて、それは一定レベルでは有効ですが、人間が思考するレベルを上げるとか、ギアを上げるにはここなんじゃないかと勝手に考えました。

おわりに

というわけで、リサーチネタを従来の検索とAI検索とやってみたわけですが、やはり思考は奥が深いのではないか。そこから見えることってもっとありそうですし、AIをパートナー化するにはある程度使わないと見えないとも感じました。

まだまだ癖とか何に使えるか見えない点は多いですが、使っていって慣れてまた知見を共有していきたいと思います!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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