中学生向けの学習塾をやるとしたらという簡単なリサーチをやるかどうか

ビジネスを実行する上でという偉そうな話ではないんですが、簡単に調べてまたはデータをそこそこ集めて検討するということを「しない」人がいると思います。

それはそれでいいのですが、シンプルに成功率が減るだけですよねと。あと、稀にリサーチすると色々見てしまってやる気を失うとかなんかそこらへんは・・・「うぶ」だなと感じます。その程度のものか!って感じですよね。そんなこと言わないですけどね。

こちらの本にそういうことを調べない人が多いという話もあって、ここで難しく統計だとか、色々なデータをものすごくデータマニアみたいに集めたり、分析しろって話ではなく「簡単な」話なんですね。

それをしてビジネスの成功確率を上げましょうというわけで、僕もそこで書かれていたネタを調べてみました。こちらの本は泥臭くやっている点もあって面白く読めました。気になる人はぜひぜひ。

調べるべき項目

ざっとですが以下のようなことを調べます。

1.全国の中学校、中学生の数
2.該当エリアにどれくらい中学校があるか、中学生の数は?
3.テーマとして学習塾の数は?
4.学習塾に通う中学生の数は?

自分が学習塾をやるとしたらどうするか?そこを意識してやってみてください。

1.全体の中学校、中学生の数

文科省調査でデータがありそうです。

文科省の学校基本調査であるので、最新版見ときましょう。

黄色で塗ってますが、中学校部分を見ましょう。

約1万校あり、中学生は317万人程度。教員数は24万人となっています。平均などで出してみるといいかと。

317万÷1万校=317人/一校あたり

となり、中学生は学年あるので、1学年100人程度はいるってことかなって思います。これは平均なので、もっと多いとか、少ないとかありそうです。

肌感では、僕が中学生の頃は、6クラスくらいは1学年にあって40人学級だったので、240人となると、大分多かったのかなと。最もこれは地域によりけりなので、あくまで肌感として。

2.該当エリアにどれくらい中学校があるか、中学生の数は?

エリアによるんですが、市区町村であれば、どこかの自治体エリアとかにしてみましょう。例えば、愛知県としてみます。
学校基本調査で都道府県別にデータがあるので、そういうのを使いましょう。

ここではさぼって、愛知県が出しているデータを使います。同じですからまあいいでしょう。

学校数は434校で、前年度に比べ4校減少となっています。
生徒数は207,714人で、前年度に比べ854人減少し、2年連続の減少となっています。

令和5年度 学校基本統計速報 学校基本調査の結果速報(愛知県分)

なので、207714/434=478人なので、一校あたり結構いる感じですね。

当然、時系列で小学生も減っているので今後減るのだろうと考えられます。もっといえば出生数で赤ちゃんの12年後みたいな感じで時差があるという感じなんでしょうね。

それはともかく、愛知県の中学校434校の分布は?どうか気になりました。

こちらも愛知県が出している学校一覧で、中学校のExcelファイルがあるのでそれを見ましょう。

一部抜粋すると、

となっています。やや見づらいですが、国立とか私立とかあるけど、まあ無視できると。無視していいかはおいておいて。

もう少しエリア別にあるので見ていくと、

名古屋市エリアで112校あり、1704学級あり、生徒数は5万人。逆に名古屋市外だと約15万人となる。これで合計20万人の中学生というわけですね。名古屋市は今回は外して、ここで仮に一宮市としましょう。人口約30-40万人の都市って感じです。

一宮市を見ると、19校あり、346学級。生徒合計数は1万人程度。1校あたり500人と比較的多い感じはしますよね。これが地方の感じかもしれませんが、どうですかね。

3.テーマとして学習塾の数は?

これ結構難しいかもですが、すでにある情報を一旦仮で入れてみましょう。

ホームメイト・リサーチでは48件、これダブりもあるかもですが一旦これで。

一方で、特定サービス産業実態調査だと、2018年で46,734件で、これも特定サービス産業実態調査を見たほうがいいでしょうが、省いておきます。

全体を考えましょう。自治体数でいえば、1724程度あるので、

46734/1724=27件/1自治体

となるわけですね。なので、そこそこ妥当?かなと。最も人口とか無視していますから、あくまで目安として。

4.学習塾に通う中学生の数は?

例えばこちらでは、6割程度は通うっぽい。公立中だと7割程度までいくっぽい。あと25万円くらいかけるのか。というところが分かります。中学生が塾に通う割合はどれくらい?通塾のメリットや注意点を解説!

一宮市の中学生は1万人。そのうち6割が通うとすると、6,000人程度。
学習塾が50件とすると、1学習塾に120人が通うことになるが、実際はどうなんだろうか?
って感じの疑問となります。

もし、学習塾が足りてないのであれば作れば入る可能性が高い。充足していれば厳しそうではある。というところが分かるわけですね。

あるデータでは個別指導塾(グループ形式って今あまりないんですかね?)だと、大手では生徒数60人規模となるようですが、個人規模では大きいしって感じですね。何教室もあるとか、どうやるんでしょうね。

このあたりの着地はもっと突っ込んでもいいのですが、塾の経営に挑戦してみます(1) 市場概要、市場規模、独立or加盟、加盟先比較、初期費、固定費、収支特徴などの下調べ。こういった素晴らしい調べもあるので、うまく活用されたほうがいいですよね。

J-Net21の学習塾の売上シュミレーションだとやや弱気な感じもしますが、生徒数40人モデルで年商1000万円みたいな感じです。個人規模なのかなーというところですが、一旦これが最低ライン。

となると、先の一宮市の中学生が塾に通っていて充足するかというと、メガとか大手学習塾で充足していない可能性も高いのでは?

っていう目算が立てられます。もっとしっかり足を運んだりリサーチをしたりするべきですが、ここまでで一旦軽めではいいのかなというところです。多分ですが(笑)

軽く調べておくだけで精度が上がる

最終的に冒頭で提示した簡単な調べ程度はできた、と思っています(笑)ですがこういうのを調べないのに、いきなり該当エリアに学習塾を作るってしないですよね?っていうことなんですが、それをしちゃう人もいるかもしれない。またはもっと違うところでは、無駄な投資をしてしまうかもしれない。そういうことですね。

こういう失敗というかやらないことってないって思う方もいそうですが、それでもさぼったり、面倒くさがって調べないとか、計算しないのは僕は怠惰だろうと思います。怠惰を否定しませんし、さぼりたいこともあるのも人間ですよね。

ですが、自分がやりたいところで成功率を上げたいのにここでサボってしまうのはちょっと勿体ないなあと。そういう意味で、軽リサーチというか、調べすぎるってあんまりなくて、調べ過ぎでちょうどいいくらいじゃないかとそんなことを思ったところでした。

ビジネスの解像度というところでリサーチって全部に効くはずですが、お客さんの数がどれくらいなんてわからないわけですよ、普通は。でも目安で抑えられないか、どの程度なんだろうとある程度見えないとちょっとさすがに「ギャンブル」ではないかと思ってしまうと。なので、話としては、やはり予約とか見込み客を「ビジネス」を開始する前に集める。これかなと思います。

これ難しいと思いますか?実際にこれができなければビジネスって成立しないので、集客ですね、人が集まるとか、そこに飛び込んでいくとか、そこでアンテナを立てるとかですね。営業をするのもいい。やはりそこが肝なのでできないならやらないほうがいいというところもあります。これは僕も何度も失敗しているので、なので、最低限軽いリサーチをしてから、ぜひ自身のビジネスの成功率を、やらなければ失敗もしないのですけど、やる前に色々とやれることは「かなり」あると思って参考になれば!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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