総合型選抜(旧OA入試)はどれくらいの実施率か

ちょっと気になったのでカルリサーチ(軽く調べること)です。

結論

大学受験における選抜というタイプは、いくつかに分かれるんですね。いわゆる一般入試である一般選抜、推薦入試、総合型選抜(旧OA入試)の3つです。他にもありますが一旦省きます。

この主要3タイプの選抜で、OA入試(総合型選抜)はどれくらいあるかは、文部科学省の令和4年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要で書かれています。これが最も信頼できる情報かなと思います。

そのままアンサーとしては、そこにあるキャプチャしときますが、これは国公立や私立などの大学で、短大は除きます。

となります。

黄色部分は僕が描いています。なので、国公立私立の合計からすると、652大学で実施していてその割合は83%となっています。

ほとんどのところがやってるんですね。

ここでトリックとしては、大学での実施率は高い感じがするじゃないですか。でも、実際の学生数とか入学者では圧倒的に私立なので、その学生ベースでいえば総合型入試=私立学生がほとんで、国公立の総合型はかなりマイナーというのが後で分かりました。大学数ベースでみるとわからないですよね。

ざっくりですが国公立の入学者が13万人であるとき、総合型の入学者数は6,733人というところから入学者における割合は5%程度ってことですね。

他補足であれやこれや

令和4年度国公私立大学入学者選抜実施状況では細かいデータがありますが、既に答えは出ているので面白がるくらいで見ていけばいいでしょう。

まず全体を押さえる

ここで全体としては、

  • 国立は82大学、公立は95大学で、国公立は177大学ある
  • 私立は602大学ある。
  • つまり、国公立私立大学は779大学ほどある

ということです。学校機関のデータを見すぎて覚えてしまったのですが、確か小学校2万、中学1万、高校0.5万だから、大学となると1000を切るんですね。だからどうとかはなくて、数字を覚えるというか、ついにで見ておくと色々広がりますよね。

選抜別も見ると面白い

総合型選抜だけ見ても面白くないので比較するといいですよね。

一般選抜は実施大学が書かれてないのですが、そもそもデフォルトであるってことなんですよね、きっと。いいですよね?というわけで779大学で実施。

総合型選抜は先程書いたように652大学ですから、8割くらいってことですね。殆どやっていますと。学部数も先程ありましたが、2,027学部で実施ということですね。

推薦もあります。学校推薦ですよね。これもほぼ771大学なので全部でやってる感じですよね。

他の選抜は、専門学科・総合学科卒業生選抜というのと、帰国生徒選抜というのでした。これは前者はかなり少なく25大学ですが、帰国生徒選抜は342大学で結構やってますよね。半分くらいみたいな。

選抜の入学者割合で感覚を磨く

入学者数は、一般選抜は約30万人、学校推薦は22万人、総合型は8.4万人という感じです。他2つは数字が1,000人未満なので無視しましょう。

そうすると、全体入学者が60万人くらいいて、半分は一般、3-4割は推薦、残りが総合型って感じなんですね。1割ちょっとが総合型なんだなってことが分かります。

という意味では結構マイナーというところですよね。

多分ですが、これは総合型の中でも国公立は6,733人しかいないので、私立が圧倒的にほぼ9割方私立なんですね。これはよく旧OA入試の時代でも私立にはOA入試があるって感じだったので肌感に合致しています。今後どうかは分かりませんけどね。

志願者→合格者→入学者の遷移も面白い

一般選抜では、360万人程度志願→合格は120万→入学は30万人という感じです。

推薦は48万人→30万人→22万人入学と、わりと手堅いですよね。

総合型は、20万人→10万人→8.4万人とこちらも手堅いです。

手堅いとは、一般選抜が一番ふるい落とされる、3分の1しか受からないし、かつ滑り止めとかもあるので、実際は合格のうちさらに25%程度しか入らない。最初の志願者からすると、1割くらいしか入らないというのがデータから分かります。

しかし、推薦は、志願→入学でも、半分程度はある、4割くらいですよね、あるので大分差がありますよね。

国公立はやはり人気

昔から国公立は人気だったと思います。数が少ないのと、学費が安いからですよね。品質は高いはずですが、それはさておき、国公立のデータは各大学のデータがあるので面白いですね。

まず国立大学です。募集人員は約10万人で、最後はそれくらいで着地するものの、志願者数は3.6倍はある36万人。それで受験者は26万人(受ける人は結構減るのは私立受かったらやめるとか、色々あるんでしょうね)、そして合格者は10万人まで下がります。入学者は少し下がる形です。

国公立大学は、3.2万人の募集人員で、受験者は15万人程度で5倍程度です。公立の方が人気があるのは意外でした。受験者は11万人で、合格者は4万人ということになると。

単純に募集人員が国立のほうが公立の3倍ですから、公立出身の人って結構少ないのだなということが良く分かりました。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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