絞り込んでアイデアが湧くなら多分本物

絞れば絞るほどアイデアが沸き起こる。

レモンを絞れば普通は果汁が一定量でて終わりです。絞ったレモンには果汁はありません。果実自体がなくなるからです。

でも、レモン自体を無尽蔵に生成できるなら?そう、レモンをまた絞れるので果汁は無限となります(笑)

結局絞り込むってこれと似ているよねというマインド的な話です。

Webサービスアイデアに絞り込むと起きること

最近Webサービスアイデアに特化したところでアイデアは出したり考えていこうとしています。これ自体は実はアイデアなら何でも良かったりしています。最もこれは関心がないということでなく、アイデアを考える要素があればぶっちゃけ誤差でしかないというくらいの意味です。だから嫌々アイデアを出したりしているわけではないんですね。

もちろん、女性向けのアイデアより、男性向けだったり、また自分が好みやすい、知っている方が親近感がわくのかなというレベルです。

この場合は、

アイデア>ビジネスアイデア>Webサービスアイデア

という絞り込みです。人によっては、Webサービスはビジネスアイデアではないものもあるから違うのでは?ということもありえますが、そこはスルーです。自分の中のざっくりした定義で問題ありません。

また、定義がどうこうよりも、ここでは「具体化されやすい」ものが見えることに意味があります。

例えば、「人を集客出来るアイデア」は、ターゲットも曖昧ですが、「子育て中の男性が気軽に入れるカフェアイデア」のほうがよりビジネスに貢献しそうです。さらにWebサービスという視点であれば、「子育て中の男性向けに配慮のあるカフェ情報をまとめる」などが一つのアイデアとなります。

これって論理ではかろうじて分かる話だと思いますが、実際に「よーし、Webサービスアイデアで形にしていこう」という時に、自分の感情に何が起きるかがポイントです。

冒頭の話では、レモンを絞ればレモンから果汁は出なくなります。しかしレモンをなぜか生成出来ればレモンは無限に果汁を生み出せます。

レモンの話は妄想ですが、比喩です。つまり、絞り込んだ時にテーマから出てくるアイデアがあるのか?ということです。アイデアがそこで出てこないなら実は1個のレモンを絞っただけなので、それで話は終わりですし、続きはありません。絞った後にアイデアがあるとは、まさに新しいレモンが勝手に生成される、ということでして、アイデアが生まれるならその絞り込みはある程度成功だと言えるわけです。

絞り込むと出て来るアイデア達

絞り込んだ時に出てくるアイデアはどういうものがあるか?以前も書いたと思うのですが、再度書いてみます。

  • Webサービスアイデア集というシンプルなリストやアイデア集が出来る。本としてもいいし、PDFで配布してもいい。
  • Webサービスアイデアに対する情報アンテナがさらに高まる。より情報を集め、解釈する脳が動き出す。
  • Webサービスのビジネスモデルやマネタイズなどビジネス的視点で考察することが考えられる。これはすでにWebサービスチェックという企画でやってますね。
  • 既にあるWebサービスで例えば大手やベンチャーではない、中小企業や非IT系会社が作るサービスを集めるなどのニッチなところを調べてみる
  • Webサービス集めましたなど運営するサービスとネタを連携したり、より強固に出来る
  • Webサービスの使用感レビューから、Webサービスのリサーチなどの仕事として広がりやテストが出来る

他にも細かいですが、流行っているサービスがなぜ流行るかでもいいし、自分が推したいサービスを紹介してもいいしとアイデアは無限です。

実際にこれらのアイデア自体は小粒なものですが、いくつも重ねていくと厚みが出てきて、それはそれで一つの力にもなっていくでしょう。

またこれらの事例も貯めていくことでポートフォリオや実績、お客様の声などとして、簡単なランディングページを作り分かりやすく説明することも十分可能になります。これは蓄積されたら面白い形になって面白いですよね。

絞り込むと何もなくなるという心理的恐怖

一方で、絞ればいいというわけでもなく、絞れば何もなくなるパターンも存在すると思います。例えば、男性向けの居酒屋がうまくいかないなら女性向けにしたらますます客足が落ちたとか。男性客も若い人向けにしたらますます来なくなったとか。

絞れば成功するというのはかなり安易で、少なくとも「自分がその分野でやり通したい」とか、「やり抜きたいという揺るがない情熱」が1mmくらいはないと厳しいでしょう。ここでの情熱とは、僕ならアイデアで何か貢献したいとか、そういう程度のことでいいんです。それがなければ、一瞬先は闇です。

テクニックや上っ面として、なぞるように「絞れば成功」は相当甘いです。少し考えればそれらは分かるわけで、上のように考えれば、絞り方も色々あるわけで、絞ればいいのでなく、絞ることでどうしたいか、絞ることでターゲットに対して濃いメッセージを出せるなどの勝ちパターンや何か見えることを意識しなければ「絞った。それでどうする?」となるだけです。

一方僕の場合は、絞ることで、よりアイデアが出るというか、集中出来るようになったわけです。とはいえ、ビジネス視点であるとか、企画視点のことを捨てたわけではなく、見えるわかりやすさとしてのWebサービスのアイデアがあり、地下には根っこのようにビジネスについてや今まで見てきたことややってきたアイデア出し、企画してきたことがしっかりあるわけです。

上っ面の上の部分で絞る絞らないでは、レモン1個を絞った絞らないの話で終わりということです。レモンが無限生成されそれを絞る事ができる話として「絞る」を捉えられれば話が違うわけです。

絞って何も残らなくなるのではないか?という問いはある種正しいです。答えはないのですが、根っこがなければ何もなくなり、あればとくに絞ることでより分かりやすくなるのかなと考えています。

さらにいえば、根っこがあって絞ってもそれが成功する保証なんて当然ありません。ですから、絞り過ぎたら緩めればいいでしょうし、絞りが弱いなら絞ればいいでしょう。こういう柔軟な考え方が出来ない人は、おそらく「言われたことをやればいいのだ」と考えがちで、「本当にそうだろうか」と考える人は、自分に応用出来ることや出来そうなことを試す人だとも言えます。

試す人なら、やってみてダメならやめればいいということで、シンプルに試せます。うまくいきそうなら次をやればいいわけです。これらの試してうまくいけば次をやるというのはある種魔法の言葉ですから、詐欺として人を騙すことには倫理的に使っては駄目なわけです。僕がいえるのは、こうすればうまくいくなんていうことはなくて、「こうすればうまくいくかもしれないからやってみよう」というくらいです。これは謙虚と言えそうですが、人によっては断言しないから自信がないとも思われるかもしれません(笑)

ですが、そういうのって言葉とリンクするイメージの問題なので、あまり強い言葉でどうこうするのが好きではないんですね。強い言葉を発しても、それは弱めていきたいし、逆にそういう言葉が来てもニュートラルに戻す感じがあるんでしょうね、きっと。

おわりに

ターゲットを絞り込むといいとかってよく聞きます。これも何がいいのか、どういう考えがあってやるのかを理解してないと「ただ絞る」だけでは意味がありません。

でも、テクニックとかノウハウ的なものは「それ自体」が流布されがちで、肝心のどういう状況でその行動を取ったからうまくいったというストーリーがないんですね。あっても、それらのストーリーがかなり恣意的に解釈されパッケージになっていて見えないというのもあります。

本当は統計の嘘や平均の嘘として、見破れなかった人が勝手に流布して終わっているかもしれません。それは僕の考えに一部あったとしても、自分が考え抜くことである程度弾けると思っていますから、やはり考えなければダメだなとなりますね。

絞り込むとそれにとらわれて自由に考えられなくなるのもありそうです。これって多分うまくいきません。少なくとも初動や自分が動きやすくなるかどうかを試してみてそれでいけそうならGOですが、やってみてダメなら違うことをやればいいのかなというところです。客観的に見れば失敗ですけど、自分からみれば試したことが1個結果が出ただけですからね。そういう意味ではどんどん試す中で、検証していく前提ややっていることありきで、絞り込むがなければこれも絵に描いた餅になるわけです。

これを書いている時に絞ったけどどうだったかなというのも脳裏に色々出てきています(笑)一方でチャレンジをしていくスピードやその検証においてもなんとなくコツが見えつつあるので、また共有できればと思います。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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