「アイデアのつくり方」を再読して気づいたこと

「アイデアのつくり方」を再度してみました。

改めて思うのは訳本というのもあり、意外に読みづらいのではないかなと思うところです。僕は慣れてしまったのですが、進めてもなんか読みづらいなというところで慣れてないとキツイかもという意外な気付きがありました。

気づいた点

ノウハウを開示しても真似できないでしょ!

第一は、この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ。第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知能労働が必要なので、この公式を手に入れたといっても、誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということである。

アイデアのつくり方、P.19より

著者がアイデアの出し方を開示した理由はこの2つにあると言うわけですが、文字通りマネできないっしょという煽り(笑)とすら受け取れるかもしれません。

実際に1つ目は、簡単だから「ふーん」で通り過ぎる感覚は分かります。僕が信じたのはここに書かれているからでは当然ないです。自分がやってきてそのように「まとめられる」からというところです。逆にアイデアを出す経験が皆無ならこのように「信用できない」のかもしれないと言えそうです。

2つ目は、さらっと言っているのが「最も困難な種類の知能労働」とあるので、ここなんですよね。つまり頭に汗をかくではないんですけど、楽に簡単にというわけではない。常時苦しむわけではないけれど、それなりに負荷はかかる。ちなみに、この部分どう英語で書かれているかも気になったので、手元の英語版も見てみました。

If you ask me why I am willing to give away the valuable formula of this discovery I will confide to you that experience has taught me two things about it:

First, the formula is so simple ti state that few who hear it really believe in it.

Second, while simple to state, it actually requires the hardest kind of intellectual work to follow, so that not all who accept it use it.

Thus I broadcast this formula with no real fear of glutting the market in which I make my living.

A Technique for Producing Ideas (ラダーシリーズ Level 5) P.6より

なるほどなあと。それだけですけど(笑)

本書を知っている人ならどう感じたかですけど、結局色々アイデアについて考えた人がここにたどり着くなら、そういう人は「その通り」だろうなと思うのかなと。一方で考えてたどり着いていないなら、この煽り(笑)も文字通りその通りになってしまうかもしれないですね。

ここでいう、実行するとなると難しいというのはなんでもそうですよね。

あとこういう時に気になるからやってみるかと自分が動くかどうかで、自分が何か新しいアイデアを生み出したいかチェックにはなりますよね。

アイデアは組み合わせ、アイデアは事物の関連性を見つけ出す

P.32あたりの話。

組み合わせは言い尽くしているところですが、事物の関連性を考えるは意外に盲点でした。というか見落としていたかもしれないです。

あらゆるリサーチやインプットや体験、つまりあなたが日常生活を行うところで、見たものが何か関連がないか?

例えば、道端に落ちていた落ち葉、公園の芝生、定期的に訪れるパン屋、美味しいドリップコーヒー。それらは関連性がないようですが僕から見れば生活の中にあるので、統合されたり、少なくとも同経験をしていない人よりは「それら」に近いと言えるわけです。つまり、何か似たことやトリガーとなる刺激があればこれらがヒントになることがある。

落ち葉はひらひら落ちてくる風物詩としてもいいし、その落ちたものが絵に見えるとかこれは雲が何か絵に見えるのも一緒ですよね、芝生も手入れが必要だったり、パン屋さんは新作が出たり新しいキャンペーンをやっていたり、全てヒントになるんですね。

関連性があると思ってみるというよりも、例えばですけど、全てのあるものは誰かの仕事で出来ていると捉えれば、どうでしょうか。解像度がぐっと増すはずですので、そこを機会にして興味を持ってみる、関心を持ってみると何か違ってくる。観察ってことですけどね。

この連想や関連性も、結局具体的な体験や観察を持って、抽象的にまとめたり、類推したりというところで同様の事ができますよね。

アイデアを形にするまでが一応教えとしてある

ジェームス氏の法則としては、5つの流れで、第一で決まりそうな印象です。つまり、リサーチとか何でも見てやるとか、調べてみるとかって好奇心ファーストで、それで決まるというところです。そうは書いてないですけど、ここのストックがないならアイデアは生まれないと僕は考えています。

一方で、最後の第五は見過ごしていたのですが、「形にするまでチャレンジして試行錯誤」ということが書かれています。つまり、アイデアを「自分の中にしまっておかない」ということまで書いてありました。

アイデアを出して終わりでなく、出てきたらそれをリアルに(あなたの脳から引っ張り出す(笑))出してそこでもんでいくと。ここの形にするところがしんどいわけですが同時に楽しいところでもあります。多くは一瞬で消えるというか、「すいませんでした!」といって終わるものも多いです。しかしそれでもアイデアは生まれてくるのでそれでなんとかすると。まさにこの形にするまでは、アイデア出しだよなあというところをしみじみ感じました。

同時にですが、この法則は実はある程度やっている人は後天的にということです、やれる人は自然とやっている話でもありそうかなと。つまり、好奇心ファーストなら、調べてやって試して忘れて、って繰り返すはずです。何でもやってみるという人はそういうことをやると。

だから、その結果ある日「閃いた!」が出てくるという感じがしています。これありがちじゃないですか。多分そういう人はこういう本を読まなくてもやっているのかなと(笑)

解説の竹内氏もすごいということ

解説も本書は多くてしれっと書かれているのですが、これもすごいなと。原稿用紙をきっちり埋めて本を出しまくると。そういうことをどんどんやれてしまうのも「才能」と言いたくなるかもしれませんが、そうでなく、そういうやり方を採用してやっていくと出来るというところがポイントですね。

そういう意味で本書は解説も読む価値があると痛感します。

意外に読みづらいということ

冒頭にも書いたのですが、これ意外に読みづらいなあというところです。実際にもっと読みやすい本はあるような、というところですが、例えば考具みたいな本の方が読みやすいかなと。

一方で発想法とかツールに初心者は「飛びつく」傾向はあるので、それは分かるとしても、中長期であれば抽象的な理屈の方がもみがいがあります。そこで、こういう発想法というか、考え方でしっかり学んだ方が良いのかなと。とはいえ読むだけならかなりすぐ読めてしまうので、結局読んだことを頭で色々と考えつつ実践してみるということが求められるわけですね。

ここでいう初心者とはアイデア出しがということです。一方で、アイデアを自分で出し続けたいなら、ある程度学べば出来るわけですが、それをどこまでやりたいかは人次第なので、アイデア入門書ではあるけれど、あなたのレベルに応じて本が可変するのではないかとも言えそうですね。

アイデアはまずインプットから始まる

インプットを知識や何か知っただけ、暗記ものというか、そうやって馬鹿にする人もいそうです。Googleで調べればいいやみたいな。それは確かにあるのですが、既に深層Webが検索できないという点で、書物に勝てないですし、知見というのは断片でなく総合、水面下、重層的な組み合わせなんですよね。

だから得たこと自体はその人、つまり僕なりあなたが個別に同じ「ような」ものを得てもやはり違うわけです。そこが大事で、そのあなたが得たインプットはあなたのものですから、それを糧にしていけば独特なものってやはり出来るんですね。

インプットをしていればいいわけでなく、そこから本書の公式でいえば、組み合わせて練って考えてどうかを繰り返す。そして出てきたら、臆せず試す。そうやって試すことでしか磨けないですね。

ここでインプットを楽したいとか、アウトプットも楽したいは怠惰、怠慢といっても怒られないでしょう。そのためにやれるかは本気というみたいな精神論もありですけど、どちらかというと「楽にアイデアは出ない」という認識でもいいし、コントロール出来る部分と出来ない部分があるでもいいし、知的労働は楽ではないとかでもいいわけです。

少なくとも、ここでいいたいのは、学ぶということがインプットといっていいと思っていて、それを怠けて何もアイデアが出ないはやはりNGとなるわけですね。実際にその通りサボればサボっただけのキレ味のないアイデアですし、どこかにあるようなものとなるし、心を動かすのは難しいと僕は思います。

もちろん、1000時間学んだから良いアイデアが出るとは言えないし、1時間何か見たら出たもあるので、頑張ると良いみたいな話ではないですよ(笑)しかし、0時間では駄目なはずで、あとはよしなにというところですよね。

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