アイデアの状態によって重視される思考モードが変わる

アイデアが重視されるのは、アイデア化の段階であったり、その前後という感じがしています。逆に、ある程度仕組みができたら「アイデア」要らないってパターンは普通にあると。

つまり、アイデア自体が求められる状況でないと価値は低くなるんですね。ここでの価値とは他者評価という意味で、自らの絶対評価が下がるってことではないです。

そういうことを考えていたら、そういえばアート思考、デザイン思考、ロジカル思考の話を思い出したので、それらを書き出すことで、それぞれの状況で振る舞いが変わることを確認してみました。

アイデアが事業化し展開される流れ

上の数字があるところが、左から右に、アイデアが生まれて形になって事業になって展開されていくというイメージです。ちなみに、僕自身は事業を大きくしたという経験があるわけではないので、このあたりはポンコツ的な視点かもしれないですので、そこは留意してください。

よく言われるかと思いますが、最初にアイデアを見つけてというところとそれを形にするところと、そしてそれを大きくするところは別ということですね。全部やれるゴリゴリの人もいれば、一部しかできない人もいるしというわけですね。

こういうと全部出来る方が良いと思う人もいたり、一部だけだとヤダなとかは価値観の話です。例えば全部出来ると確かに出来るのだけど、誰かに任せづらいかもしれないですし、自分でやりたい範囲なら最適かもしれないですよね。一部だけでもそれは多くの人にとって十分だなと思っていて、自分の力を発揮出来ていることで評価されているなら幸せですよね。

という意味で、全部できるから、一部だからという優劣をつける意味は全くありません。

次に、アート思考などの思考モードと一応いっていますが、それぞれの面積で表してみました。進んでいくと大雑把にいって、アート思考は消えるし、デザイン思考もここまで要らないのでは?というところです。そもそも、何かを生み出す時に使われるので「経営や事業継続」において、「アート的な」「デザイン的な」考えが全く不要とは思わないのですが、アイデアを出すという部分やヒアリングをして噛み合うところまで走るみたいなのとは、やはり一線を画す気がするからです。

とはいえ、じゃあ経営がうまくいかないぞとか、新たな施策をしようとか、新規事業を立ち上げる時に結局その観点がいるので、ロジカル思考を鍛えておけば別に経営はできるみたいなそんな甘い話でもないと、少なくとも素人的に感じるんですね。

それらを可視化するところで、状況やフェーズが違うのでズレていることを確認できたり、または必要とされそうかどうかを見極められるかなというのが今回の狙いとなります。

アイデア化フェーズはアート思考重視

まずアイデア化フェーズです。0→1というのはアイデアを事業化するという意味で使う人もいそうですが、ここでは最初のアイデアを出すとか、こんなのどうだろうかというように考えて動けることを指しています。このあたりの定義は曖昧ですが、結構定義しても見えづらい点はあるので、さらっとって感じです。

言いたいことは、アート思考的に、俺が考えたのはーとか、私が思ったのはこれ、というような私が主語で考えるということですかね。お客さんがどうだからというのは「全然あり」ですが、それが起業家である人が言い続けられることはなくて、それをあなたがどう消化して取り入れられるかだけです。

後でも書くのですが、アート思考でいけるというと、アート思考を学ばえばいいとなりがちですが、別にデザイン思考とかロジカル思考を否定することはないし、僕も思ってないのですが、割合が低いって感じが適切です。ツールというか、選択肢というか、そういう意味ではあまりないと。

例えば、このアイデア化のフェーズで、ロジカルシンキング=ロジカル思考ですね、を強調してもあまり意味がないです。決められた枠から脱出出来ないので、ハマるかなと思います。皮肉ではないですが、ロジカルでいえば、起業をするのはリスクでしかないので、やらないほうがいいんですよね。そういう矛盾する感覚があるわけで、一旦ここではそういったロジカルのスイッチは切った方がいいと。

なんですけど、明らかにこれは難しいだろうなという「ロジカル」感覚は大事ですよ(笑)なんでも「えいや!」でやれってことではない。このあたりが最も分かりづらいのですが、要するに自分の状況や状態を見極めつつ、これかなー?というところで手札を選んで出すイメージです。見極めが甘い、手札がないなら、自分で判断したことにならず、流されるだけなので、それこそがポイントかなと。

起業化フェーズはデザイン思考優位

ある程度アイデアが出てきて何か動きが見えるようになったとします。例えばプロトタイプ的な物が出てきたり、このアイデアがある程度いけそうだというヒアリングをしたり、アンケートをしたりとかですかね。

ここではイノベーションみたいな、プロダクトアウト型でオラオラしていくものは想定していません。聴いて出来るものではないからですね。

デザイン思考の定義とか考え方はこれというのは難しいですが、基本的に顧客やターゲットの声を聴いてそこに応えていくというようなものと考えています。つまり、顧客的視点と考えていいのですが、それが当たり前の人にとっては何を今更というところもありそうです。

アイデアを形にするにはその検証が必須なので、ここで揉んでいって、ちゃんと事業になりそうか、ターゲットは本当にいるのか、マネタイズは出来るのか、仕組みを作れそうかというところで、アート思考的な割合はどんどん減っていくかなと。発想ではなく、収束してそれが現実的に動くかというところに重視される点が移るって感じですね。

誤解がないようにいえば、デザイン思考で事業化?しないとダメとかではなく、事業が形になっていくところでは、デザイン思考的なモードになることが多いのではないかという仮説ですね。ロジカル思考も結構増えてくるというわけですが、やはりここで「俺が」「私が」という内なる衝動って求められないかなというところで、アート思考はほぼないって感覚です。

ここだけでも分かると思いますが、アート思考の重要度が前フェーズと全く違うので、ここで私のようなアイデアマンという人はここで消失します(笑)自分がどこで動きやすいか、魚なら水がある場というか、そういうところを目指していきたいですよね。

経営化フェーズではロジカル思考優位

最後は経営化フェーズです。僕は経験がないので、かなり推測も入りますが、まあこういうものでしょうと。

つまり、経営するということは、創業や起業とは違うわけですよね。どういうリソースがあり、時間を使ってどう経営効率を高めていくかみたいな話だったり。事業を買収したり、またはどう人を食わせていくかみたいな。または既存組織を変えたり、誰かを採用したりというような経営の営みがあると。

そこでもちろん「アイデアが不要」ではないのですが、事業としてのアイデアは当然要らなくて、アイデアの質や求められるものも違うってことですね。

ここではデザイン思考も高めに見えますが実際はロジカルで回すこと、そのために穴がないとか、漏れがない方が優先で、網羅的であったり、広く遍くですよね、動いていける仕組みづくりみたいなの感じになるかなと。当然これらは企業、経営者ごとで変わるのでこれが唯一とかではもちろんないです。

例えばアート思考全開の経営もあってもいいですが、相当コミットした人がいないと疲れるでしょうが、できなくはないと。このあたりは、成功者バイアスもあるかもしれないし、こうすればいいという世界ではないんだろうね、という理解でいいのではないかなと(笑)

逆にここでロジカル思考が使えないとか、得意でないならな、やはりそこでの活躍ってしづらいですよね。そんな論理で考えて何が楽しいんだろう?って僕は思っちゃう方なので全く向いていませんよね(笑)

フェーズ毎の思考モードの特徴

簡単にそれぞれの思考モードとフェーズの関係を書いてみました。

アート思考は内なる衝動ということで、0→1に強いというところでした。アイデア化ということですね。分かりやすいかはおいておいて、僕はこのアート思考の話を聴いた時に自分のことだなと感じました(笑)

アートだから芸術性があるとかそういうことではないですよ(笑)

一応留意として、アイデア自体は経験や知見との組み合わせでしかないのでこれ自体は「ロジカル」的とも言えますから、ロジカル思考がないわけではないんですよ。コミュニケーションにおいてはロジカルに伝えることも大事ですから。でないと、アイデアを伝えられないですよね。

ということで、感覚全開でオラオラしているってことではなく、アイデアを生み出す最初の創発や起点がアート的ということがポイントです。

そしてそれをアート思考と言うとき、他のフェーズではそこまで重視されない、いやほとんど重視されないことに留意したほうがいいということになります。

例えば僕でいえば、既に固まっているところで、アイデアを出しても「あーそれは今いいんですよ」となって、全く噛み合わないわけです。満腹のお客さんに、超美味い料理を出しても食べてもらえないんですよね、ってことです。

デザイン思考は、文字通りデザイナーの思考といってもいいかなと。ただこの時のデザイナーが絵を描く人みたいな解像度だと誤解するので、これはちゃんと調べてください(笑)

実際には発明家でなく、リサーチャーとか、なんちゃらデザイナーという「デザイナー」という仕事をする人が適切な感じがします。つまり、意図性です。

なぜそういう配置にしたか、なんでこの形になったか。カンでなくて説明ができるわけです。なぜかというと、説明にも理屈があったりすると。自分がやりたいだけなんですーだから作りましたーではないと。そこに何を根拠とするかは、ヒアリングであったり、観察やエビデンスがあるんですよね。そういうものを通して磨いていくフェーズや思考といっていい。

なんで感覚と論理は3:7としちゃいましたが、もっと論理は高いかもですね。

自分がこれをやりたいんだーという形でアイデアを思いついてやっても、そこを引いて客観的に見て検証していくことが出来るか?って結構難しくて。この切り替えが出来るかとは、実はモードの切り替えに近い気がします。

僕の感覚では僕がこれを主戦場に出来るかは怪しいなと思っていて、ギリギリ出来る部分もあるかなーくらいです。そもそも興味を持ちづらいというか、色々頑張って考えてもやはりニーズはないものはないですし(笑)当たり外れが大きいのでそこで一喜一憂する人は向いてないというか。もっと淡々とそれをこなしていけるというところのそもそもの胆力が要る気がします。

よって、このあたりで僕の生きるフェーズとか思考モードは消える感じがします。とはいえ、ロジカルに考えられないと壁打ちとか整理もできないので、僕がそれらの思考が出来ないとかって話ではないかなと(笑)

ここでは分かりやすく大きな企業とか、ガチガチの組織って感じですよね。そういうところで働く人がいて、それに向いている人もいると。それだけの話です。

ここまで書いていてもっと実践的にスモールビジネスを一人で起こすならある程度それぞれのフェーズとモードを使い分けが完璧でなくていいので、なんとかしていくことが大事かなと感じました。僕が目指すのもそこなので、これはどこまで出来るかがやはり問われそうです。

ロジカル思考って色々流行ったのか、なんかそれができるとすごそうですが、僕としてはロジカルに考えることで何か見えるのか?というと、結構減点法的であり、ヌケモレがないというのはいいのだけど、面白みに欠ける感じがするんですよね。実際に創発やアイデアが生まれるわけではないのでってだけなんですけどね。

なのでロジカル思考はこれくらいで(笑)

まとめ

最後に何が言えそうかを簡単にまとめてみました。

冒頭でも書いたかもしれませんが、このフェーズと思考モードがわりと変遷するよねという確認をしてみました。なので0→1局面でロジカルで考えるとかってやっぱり悪手で。かなりストレスですし、上手くいかないのではないかなというところです。何かアイデアを生み出すのがロジカルであるという人に出会ってないだけかもですが、やはり無理がありそうです。

自分がどの状態にいるかというところは分かるかもしれないですが、チームや他の人に伝える時にこういう感じではないですかね?ということで伝えられることで、改善していくこともありえるかもですが、これはどこまでできるかは不明ですね。

フェーズと思考モードの優劣はないと思っています。なので僕はーというところで、0→1フェーズではアート思考がある方が進めやすい、1→10の起業化フェーズではデザイン思考やロジカル思考があると形にしやすい、10→100の経営化フェーズではロジカル思考で考えると展開しやすい。という仮説ってことです。どれもそれぞれ使えるので、全部学んで損はないですが、あとは自分に合ったものとか面白いとか、楽しいってものがどれかってことです。

僕の実践では、やはり思考モード自体は全部面白いですが、アイデアフェーズとか起業化というところが面白いので、やはりアート思考とデザイン思考が面白いと感じやすいです。ただロジカル思考もできるというところで、ミックスしていくとユニークなことになるのではないかという見立てがあります。アイデアという漠然としたものを、言語化できるってことが強みになるってことですね。今回のような概念を言語化したり、図解化していくことって僕の中では普通に好きだからやっているのですが、こういうのが異様に苦手だったり、めちゃくちゃ面倒な人入ると思うので、そこらへんで何か価値になるんじゃないかってことですよね。

あと起業家自体は少ないのでそして自分でビジネスをやろうって人も少ないですよね。だから、アート思考とかって浮くというか稀な感じがします。天然記念物と言わないけど、数が単に少ない。でもそういう人を欲する人はいるわけで、うまく噛み合うといいのかなというところですよね。大企業にいるようなビジネスマンは優秀だと思うのですが、ロジカルなどで考えるところで優位で、新しく生み出せるかはまた疑問です。当然数が多くて鍛えているので企業からは出るけど、従業員での数から考えるとなかなかレアなんじゃないかと見ています。これらは完全に推測でしかないですけどね。

実際には中小企業の方が数は多いので、もっと思考モードもフェーズもぐちゃっとしていたり、求められるのは経営化された組織というか、フェーズとしては既にある組織に入ってそこで仕事をこなすことみたいになりがちですかね。だから、ロジカル思考というところで終わるか、思考自体に関心がいかないか、みたいなところで止まっちゃうのかなともいえます。例えば中小企業のBtoBでものづくりをして下請け的にやっているところは経営が回っていてロジカル的に考えるだけでいいというか、アート思考やデザイン思考って入る余地がないですよね。

あるとすれば、新規事業とか、あとは何か危機感があって備えるとか、何か変化する時に必要ですが、そうでないなら全く蚊帳の外かなと。そういう実際とのギャップがあることを大いに理解していけそうですね。

僕自身が整理できたのでこれで良しなのですが(笑)やはり、思考が色々あるのは楽しいですし、それぞれの向き不向きですよね、当然人にも僕にもですがそういうのがあって、どこで動くのが適切かというのはありそうです。

アイデア発想とか、何かアイデアを生み出すとかって価値が高そうですし、僕もそう思っています。ですが、当然必要としないところに持っていっても買われないんですよね。この点を冷静に考えつつ動いていけるか。そういう時に、この思考モードとフェーズの違いというところを思いついたのでざっとまとめてみました。

あと今回はあまり書いてないですが、バトンパスというか、それぞれのフェーズがキレイに分断されるわけではないので、グラデーション的な切れ目ですよね、そこでハブ的につないだり、それぞれの思考モードが分かるというところで対話したりまとめたりできる人が求められる気もしています。ある種翻訳ですが、翻訳って単に置き換えでなく、その人の意図が分かるってことじゃないですか。

例えばアート思考的なアイデアマンは俺がーという主張があると。でも、それってあなたの感覚だからそこはスタートでいいけど、絶対ではないと。そうやっていなしていって、その方向性で考えるとこんなのがありそうだよね、というマイルドにまとめていくことができるんですよね、きっと。

逆にロジカル的に考えてもアイデアは出ないので、アート的にいきましょうといって、アイデアマンが活躍するということもありえますよね。起爆剤というか、まずは散らかすというか(笑)

そんな感じで状況、フェーズですね、あとはその時の考え方、思考を平たくみつつ、楽しんでいくことがポイントかなと。

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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