他人の違和感から発想できるかどうか

今回はリサーチとして、僕でなく人の違和感から発想できるかという点、また違和感から切り口までに他の人はアプローチできるかを検証してみました。

簡単にタスクを投げかけて協力してもらいました。これによって大分見える点がありましたので、共有出来ればと思います。

調査概要

設問を2つ用意しました。1つは違和感を教えて下さい、もう1つは違和感の理由を教えて下さいというものです。

ここでは違和感をもってそこから「発想」してとは言ってません。切り口とするところまでの一歩前、つまり分析フェーズ前のところまでが出来そうかというところでした。

調査結果

簡単にいうと、30人ほど協力頂き、この問いの設計の課題もありつつも、やはりこちらが想定するところは5件ほどでした。つまり2割ほどが期待された結果となります。

期待された結果とは、違和感に対して理由を考えてそれをある程度分析できているかということです。

考察

かなり考察は長くなりますが、メモがあるので書き出してみます。同様の調査をする人はいないでしょうが、とはいえやることで見えてくることがあるので、なにかヒントになれば幸いです。

仮説「なぜ?」と理由を問えばある程度切り口になる→微妙

まず問いかけの仕方です。なぜ?と問えばある程度、違和感が分解されたりして切り口になっていくか、違うことに気づくなどの気づきを誘発したりということを想定しました。

今回は違和感を3つもだしてもらったのでそこが微妙だったのはありますが、それを踏まえても、「なぜ?」と考えても理由っぽいけど思考されているかが怪しい。または「違和感を感じたから」というようなこちらの想定ではないものもありえました。これは問いかけが悪い可能性もあります。

それはおいておいて、少なくとも「なぜ?」ということを教えてくださいでは弱い気がしました。少なくとも「なぜ?」というところを、詳細に解像度高く言える人は少数と言えます。

自身のN=1体験である違和感から具体的なエピソードを引き出せる

これはグッドでした。やはり違和感自体は色々な人の事象を引き出せそうです。それは一人ひとり違和感が異なるからとも言えます。もっといえば隣で一緒に歩いている友人とも見ている景色が同じでも受けている点、観察すること、考えることが異なります、よね?そういうワールドが違うことが出てくるのはグッドだなと感じました。

違和感発想法でも「違和感」がそういう良い入り口になるから使っているし、使いたいというのがそもそもの動機でした。

雑談が出来る人は、話を色々と展開している

結果を見ている時に思ったのは「これはまるで雑談だな」ということでした。色々な人のおしゃべり、話しかけを聞いて、僕は「こういうことですよね、ならこういうこともいえますかね?」みたいなことを一人ずつやってみました。もちろん実際は対面でもなく、Excelシート上です(笑)

それで、分解して切り口化してみたのでそういうことをやったのですが、共感、ツッコミ、展開、まとめ、共有など頭の中でやっていて、雑談が広がったりが出来るということはこういうことかもしれません。

もちろん、相手のことが嫌いとか、話したくないとか、色々な状況はありますが、取り出すとそんな感じになるかなとも思いましたね。相互作用でもあるので、一方的に聞いて分析は違うのですけどね。

違和感なりを受け入れるのは柔軟性が必要

これはWSでは他人の違和感を受け入れることが求められるってことですね。ただ自分でやるなら、自分の違和感を受け入れる=許すみたいなことが要りますね。だからどちらも必要ですね。

違和感をぶつけられて「いや、それはあなただから」で話が終わればなかなか話が始まらないですよね。そういう意味でやはり、違和感自体を受け入れることは世界Aの人が世界Bの人にアクセスする、そこで見聞きする感ととても似ていると感じました。SF的というか、小説的というか、そういう印象ですね。

SF思考は面白かったので、ワールドが違うというところはやはり想像力が求められますが、自分にない世界だなって楽しくないですか?というところがポイントとなりそうです。

なぜを答えられるかどうかは思考による

いわゆる分析というところでは、理由としてどういうことを書くかです。その時、例えば違和感事象を見て、推測としてこうではないか?というのをどのレベルで書けるか、考えられるかとなります。

思考の補助輪がないと、「違和感があった」「こういう理由だろう」という枠は当てはまっていても、「理由」が発展しないんですね。理由が発展しないというか、そこで止まる感じです。自分が感じたものなので、色々言えそうですが、言語化であったり、思考の慣れであったり、分析感もあってこれが難しいという気がしました。

WSでやるとそこを僕がフォローするので「なんとなくいける」のですが、これはちょっと特殊状況なので、そのまま使えないなというのも大きな気づきです。

違和感から切り口化率は多分1-3割もあれば十分

人が違うので駄目ですが、あくまで使えそうなのは2割でした。僕が自分でやると3割程度でした。よってばらつきはあるのですが、違和感を考えて分析してもそのまま使えることはないかなと。2,3個も使えるものがあればラッキーくらいで構えるのがいいというところです。

では切り口化できないもの、使えないかなというものは意味がないかというとそれはないですね。思考トレーニングになるし、違和感ソナーを鍛えられるし、その過程で知ったものは全てあなたの糧になります。

ただこの率感を知っておくと、「ああ、全部使えるわけではないのだ」ということで使えると。もちろんWSでは全部使えるという感じでやってましたね。これは良い悪いはともかく、考えれば何でも使えるというところになりそうですね。

分析量としてはイケてるものが140字程度はあった

これはそのまま第二弾で使いました。つまり、文字数=情報量=分析量がないと、密度が上がらないなというところでした。たまたま140文字はTwitterですがそれくらいの量がないと、分析として耐えられない、観察や情報が少なすぎるという感じでした。これは貴重な発見と言えます。

WSでは付箋に書いてもらうのですが、それそのままだと弱いかなと。説明して補足してもらうことである程度話してもらえますが、いきなりフレーズ化したりまとめるのはきついだろうなというところでした。キーワード化もそうですね。

分析方向、理由付けが一般解になると途端に面白くなくなる

例えば、「常識としてはAだから」というようなものがあるとき、それはつまらないですよねということです。僕が面白いかどうかだけなんですが、それはN=1でもなく誰でも言えるからですね。N=1を知りたいというのではないのですが、仮に僕がこう思うが「常識ではこうだから」だと、常識ってなんですか?ってなります。常識の説明がいるのですが、常識は社会通念や一般的に認知されていることとなるのですが、それ思い込みもありますからね。

つまり、分析方向は、抽象化するのでなく具体化してその人が何を感じてどう思ったかなんですね。それが欲しい。だから、実際に頭の中では、具体的違和感→具体的理由→切り口化(抽象化)となっていて、ここでは前者2つなんだろうなということです。切り口化までは今回やってないのですね。だからここで「常識的だから」とか「そう思われているから」では弱いということですね。

だからこそ、自分がどう思ったか、どう感じたかを言語化したり、そういう視点で語れることをしてないと、まあいきなり言われても出来ないだろうという仮説が立てられます。

一般解だと、自分が違和感を気付いてもそのエピソードになりづらく、印象にも残らないんですね。だからより細かく具体的にその時のワールドを描写する感じで、観察したり情報を得る感じになりそうです。多分これってほぼ小説のシーンを描いているに近いのではないかと思ったりします。

事象に対して分析は人によってかなり違う

ここでは粒度といっていいですが、ある事象Xに対してなぜ起きたかを問うてみるとやはり人によってかなり違います。つまりもっともらしいものまで言えるのか、事実や推測など様々で、知識経験の総動員です。だから分析とか考察って難しいって言われるんですね。

ただこれは誰でも出来るところであって、方向性が異なれば修正していって、考えられる地点までいってそこからやると。これはどんどんやりたいというところでした。もっといえば、一回なぜだろう?と問うて出てくるもので終わらず、さらになぜだろう?と考える。この時、具体的に掘っていくのがいいですが、時にはより上の視点、メタ視点もありかなというところです。

が、このあたりはやってないとムズい感がありますので、人によって違うくらいで留めておきます。

理由は感覚でなく、論理や事実や推測や仮説が欲しい

これは僕の欲求です。感覚で反射として、こうだからでは弱いなと。実際に五感で感じたものは大事ですが、その説明が難しいですよね。暑い寒い、美味いとか辛いとか、痛いとか。なぜ痛いって痛いから(笑)ですから。でも痛いわけでないのに痛みを感じるなら色々言えると。そういう話です。

だから違和感として五感で説明できちゃうというかしちゃって終わると終わりなんですね。展開しづらいので広がらない。押し付けてしまうことになるので、これだけは料理しづらいのかなというところです。美味いって違和感じゃないですからね。前考えたのは「美味い」のが違和感になるって、期待してないのに美味しかったとか、そういう感じですね。だからやはり説明がいるのかなと感じました。

他人の違和感からは発想できる

そうそう、記事タイトルの話として、これは出来ます。ただ違和感ネタ的には、2割くらいでした。だから別に他人の違和感からネタ化して切り口化できるわけです。あとは情報量とかそのネタ次第ですね。自分のネタでも変わらないので、これは面白いと言えます。

ただ他人の違和感を集めて発想したいとかってことではないです。正確には教材ではないですが、違和感集めでなく、違和感から考えるトレーニングとしてはありかもしれないですね。これも正解はないですけど面白いかも。

それはいいとして、やりたいのは違和感から自分で考えるということなんですね。そのための思考、つまり違和感を考えてどこまで考えられるか、思考の補助線や補助輪をどこに入れればいいか、または考えられる人はどこをやっているか、または考えられない人は何が足りてないか。そのあたりをさらに細かく見ていければいいかなと考えています。

ただこれはヒアリングしても見えづらいので、あくまで仮説を立てつつ、検証していく感じですね。

それで、以上を踏まえた第二弾も試してみて、精度が上がるか。つまり違和感→分析するというところまでもっといけるか。そうすると切り口化率は高まるので、WSでも使えるし、あと違和感発想トレーニングとしても使えるのでいい感じになるなというところでした。

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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