アイデアマンが考える「思いつき」と「アイデア」の5つの違い
シゴトクリエイターの大橋です。
最近友人のtakebonさんが、ヒラメキクリエイターと銘打ってサイトを公開しています。サイト自体は元々あるので、自身のブランド名が変わったというところでしょうか。変わったというのも変ですが。
デザイナーでもあるtakebonさんがヒラメキクリエイターとして出している点が面白く、アイデアやひらめくこと、発想に関してもヒントになることが多いと思います。ぜひ気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに、ヒラメキクリエイターの役割という記事では、ヒラメキクリエイターはキャッチコピーであり、ロゴとなるようです。そして「デザイン」というのは、色や形の造形や装飾という雰囲気が未だにするのは同感です。それを思わせない、省くためにデザインという言葉を使わなかったそうです。
さて、今回は、ヒラメキとは少しずれますが、思いつきとアイデアの違いについてがちっと考えてみます。
目次
なぜ「思いつきとアイデアの違い」について書こうとしたか?
今回は、なぜこのテーマで書いているかですが、非常にシンプルで、自分の専門性をアピールするためです(笑)そういう意味ではやや誇張したかのように聞こえるかもしれませんが、別に誇張したいとかはなく、単に自分はこう考えているという話です。そういう意味ではいつもの雰囲気と変わらないでしょう。
そして、専門性をアピールすることで何か得られるのかというと、お客様が得られますよね。当然、読んでいる方が面白いと感じてもらわなければ駄目ですが。
ぐだぐだいってないで行ってみましょう(笑)
「思いつき」だなと感じる時
最近あるアイデア提案において、それはないだろうというか、「思いつき」だなと思ったことがあります。そこで僕が思ったプロセスというか、なぜ「思いつき」だと思ったか少し書いてみます。
まず仕事においてクライアントの要求というか要望は聞くべきです。聞くというのは「話を聞いたけど考慮されてない」という「上っ面ヒアリング」ではなく、ちゃんと受け入れるということですね。
思いつきをそのまま提案してしまっては駄目
例えばこんなことがよくあります。「クライアントの依頼にある条件や設定を無視している」提案がわりとあります。実際にそういう提案はスタート地点に立てませんからスルーでいいのですが、今回はスルーする作法とか姿勢の話でなく「なぜそんな思いつきを出してしまうのか」という考察の方です。
おそらく思いつきを出してしまう方は思いつきを出している感覚がないのかもしれませんし、そこは分かりません。ただ客観的に見て「クライアントの依頼を読んでない」ことが明確に分かります(笑)
これはこないだ書いた営業メールのネタとほぼ同じですね。そして、アイデアが欲しいと言われて「これがアイデアです」という時、それって「思いつきじゃないの?」と言われるか、「アイデアですね」というかの違いは誰が決めるのでしょうか。
正解は決まっていて、クライアントです(笑)クライアントが神様とはいいませんが、正解はクライアントが握っています。そしてそのクライアントの感覚やどこを押して欲しいかどういう部分に期待をされているか。そこが分かるかどうかです。
これって難しいことかというと実はそこまで難しいことではないと思います。なぜなら、相手のことを考えたり、条件から何ができそうかを考えるのですから、そこに「Aじゃないもので考えてね」といってるのに「Aでいきましょう!」ということであれば、「コミュニケーション」としても「提案」としても、そもそも成り立ちません。
思いつきとは素朴なダイヤの原石
思いつきとは、アイデアに含まれることはありますが、アイデア全体ではないと思います。アイデアの一部が思いつき、またはアイデアの想起トリガーとして、何かひらめくスイッチとして思いつきは素敵なことだと思います。ただ、それって「そのまま」であって、文章でいえば「メモや草稿」に近い、いや「メモ」よりも「走り書き」かなと思います。
だからそれは例えば人に見せるものではないかもしれないし、また「意味が通じづらい」でしょうし、「そもそも条件を満たしてない」こともあるでしょう。それらを考慮せず、メモ書きを出版することってまずありません。もちろん、ブログやSNSなどの文章をどこまで推敲するのか、どこまで修正するのかっていう話もありますが、それは「誰にコミュニケーションを取るか」次第です。例えば気の置けない友人なら「ざっくりした言葉で通じる」わけですが、それが不特定多数だったりすると色々とカチっとした言葉になります、よね?という話です。
特定のクライアントであり、かつ条件も提示されている状況で、「思いつき」を入れるのは無謀というか、どうしたのだろうと感じます。もちろん、思いつきが駄目とは思っていなくて、思いつきのままではアイデアになり得ないし、企画ではないと思います。
思いつきはダイヤの原石に近いでしょうか。それそのものでは価値はないが、磨いたり余分なものを除くと価値があがる。その編集や加工や研磨や売れる市場へ持っていくとか、そういうのって見えづらいですがめちゃくちゃ大事です。そこを手抜いてしまえば思いつきをぶつけているだけとなります。
では僕が思いつきをぶつけてないのかというと、そうでもありません(笑)ただ、少なくとも思いつきそのままになりそうなら、根拠を提示したり、着想のネタを入れたり、こういうことも考えられないかという形にします。そこまでやれば「視点」が増えるでしょうし、少なくともそういう考えというところまで高められます。「ライトなアイデア」くらいにはなると思うという話です。
アイデアだなと感じる時
一方で、アイデアを感じる時はどうでしょか。
最近本屋で見つけた「不便益」という本はまさにアイデアだなと思いました。不便益システム研究所はめちゃくちゃ面白そうです。仕掛け学もその類に近いかなと思います。一緒ではないですが。
また最近感じた小ネタとしてはいくつかあるのでまたアウトプットしますが、マッサージ店での新人スタッフ施術による半額キャンペーン、自社商品の掲載誌の店頭ポップ風の見せ方などもアイデアだなと思います。
実は日常にアイデアはたくさんあります。どう見つけるか、仕組みが見えるかだけなのですね。それは今回の主ではありません。
そのようなアイデアが入っている、またはアイデアがあるなあ!いいね!みたいなものって、「工夫」がそこに感じられるかどうかです。
そして、アイデアを感じる時は、例えばマッサージ店の話なら、看板に若葉マークとかを書いて新人スタッフだから半額でマッサージします、というものです。それって「新人だから施術レベルがご納得頂けないかもしれない。だから半額にすることで勘弁してね。」ということです。ターゲットは確実に施術をして欲しい人でなく、マッサージというものを受けられればまず良いとか、試しにやってみるかとかそういう人を想定しているのでしょう、きっと。
そういうターゲットに対して、新人が対応して施術する。新人スタッフからしてももしかしたら「先輩などのようにきちっとできない点で正規料金を取るのは申し訳ない」みたいなことや研修期間みたいな意味合いもあるかもしれませんから、そういう意味で両者納得の行く形なのかもしれません。
例えばこれをマッサージ店で「そうだ、新人割ってやればいいんだ」といってやることも当然想定されます。でもそこで「それって誰向けにやるの?」というツッコミがあったとき「それはやってから考えましょう」みたいなノリは多分思いつきです。しかし、「それは例えば新しく試したいけど最初からガッツリやってもらわなくてもいいというお客さんを狙ってみてはどうか」と説明できれば、多分これはアイデアです。ちなみに、新規のお客さんに微妙なサービスをしたら二度と来ないケースもありますからその実際のアイデア実行の話はひとまず置いておきます。
思いつきとアイデアの違い
では、もう少しじっくりと考えてみましょう。上で出てきたのは、思いつきは素朴だが、アイデアは加工が入っているという点。とくに読まれる相手のことを考慮しているとかなどですね。
次に、思いつきはターゲットなど決まらず「やればいいじゃない」くらいの勢いがあるが、アイデアは「それって誰向け」なのかをある程度決めていることなどです。もちろんターゲットを決めたら思いつきでない、決めていたらアイデアかということではないですが、なんとなく決まってないほうは思いつきですね。
思いつきは根拠はあまりない、「思いついたから」で逃げ切れるが、アイデアは「思いついたから」では逃げれない。少なくともソースや着想のきっかけ、どういう概念かが分からないといけない。
そんな3点くらいは違いとしてありそうです。
再度まとめると、
1.思いつきは素材、アイデアはその素材を加工したもの
2.思いつきは明確なターゲットがない浮いたもの、アイデアはターゲットが少しは考慮されている着地が少しは見えるもの
3.思いつきは思いついたからが根拠、アイデアはソースや着想やどういう意味かをちゃんと伝える必要がある
という形になります。
もちろん、ここからアイデアと企画で比較すれば、アイデアはより思いつきに近くなると思います。つまり、思いつき<アイデア<<企画みたいな関係ってことでしょうか。ざっくりですが。
再度思いつきを提案することを考えてみましょう
では思いつきを提案するとは、上のまとめた特徴から取り出すと、「思いついたものをそのままとりあえずどうぞ!」って感じです。シンプルで素直、素朴です。それを求めるクライアントも稀にいますが多くはアイデアを求める人が多数です。思いつきがニーズがないのは「思いついたから」だけであって、それを説明できないからです。根拠が弱いってことだけですね。
だからこそ、思いつきを活用するには、思いつきスイッチとして出して、そこからアイデアにステップアップしていくという仕組みで考えたほうがいいとなります。よって、思いつきを提案している方は、おそらく一旦戻してアイデア工場にちゃんといれて加工して生産しないといけないでしょう。そうしないといつも「思いついたから!」だけで、偶然や運でしかありません。
それは乱暴にいえば懸賞であり、運だけです。少なくともアイデア自体を評価する仕事であればアイデアは論理性が求められます。論理的でないなら駄目ということではないですが、アイデアの概念自体が伝わらない論理は駄目ってことですし、直感ベースも「論理的に」寄せないとクライアントには伝わらないって話ですね。
一方、アイデアを提案することは?
アイデアについては同じように考えると、「思いついた素材を加工してみました。それを考慮できる推定のターゲットに当てはめるとおそらくこういう動きになるかもしれません」ということで、より具体的であり現実的です。
あ、具体性や現実的ってのもありましたね。追加しましょう。
4.思いつきは具体性や現実性が欠ける、アイデアはそれよりは具体性や現実性がある
もちろん人によって、アイデア=思いつきという感覚で使われる人もいると思うので、あくまで僕が考える概念ということはご承知ください。
思いつきを提案すると、「細かい話をするので具体的に見える」のですが、実は現実的にはできないことが多いのでその提案自体の価値がゼロに近くなります。
アイデアを考えるのは時間がかかる
アイデアを売っているとか提案をしているという時、「思いつき」を売っているのですねという解釈をされる方がいます。これ自体がどうとは思わないですが、正直そんなに甘くないです(笑)楽しそうにやっていても「楽ではない」のが実際です。なんでもそうですよね。もちろん楽しいですよ。
そして、この点についてはもしかして上の説明でご理解頂けるのではないか、つまり「思いつき」がぱっと出てくると思われているからだと思います。そして出て来るからそれを出すだけでビジネスになる。いやいやいやいやいや、それはないです(笑)さすがにそこまで甘く考える人は稀でしょうが、極端なケースとして書いておきます。
時間がかかるとは、思いつきは「素材をそのまま思いついたからポーンと出して、現実性?知らんよ」というものです。これらが全部組み合わさるかは分かりませんが、4点の特徴を組み合わせればほぼ無価値です。ただくどいですが、思いつくというアクションやスイッチ自体はとても良いというか人間ですのでどんどんやっていって、ただそれをそのまま「提案」したりしないことが大事ということです。中には思いつきがスーパーアイデアになることもあるかもですが、多分そういうレアケースは一生に一度レベルなのでまず考慮していません。
アイデアは「素材を加工して、現実性や具体性、ターゲットや理屈を述べることでクライアントに伝わるもの」となりますが、この4点の特徴であれば、一個一個が結構時間がかかります。時間とは、考える時間です。ネタをさらに磨く時間です。例えば、ある閃き(紛らわしくないように)をメモして、調べて、条件に合うだろうか、現実性はそこまで低くないか、またはターゲットとかちゃんと着地して伝わることになるか。という思考です。
そして、今思ったのが、そもそもアイデアは科学的に作れます。アイデアのつくり方という本が有名ですが、やっぱ思いつきとは一線を画していて、インプットや体験、考えることがないと、「アイデア」にならないんですね。思いつきはそういうプロセスはなく「出てきた何か」に過ぎません。
これも追加しましょう。
5.思いつきは科学的に生産しづらい、出てきた何かに過ぎない。アイデアは科学的に生産できる。あえていえば知的生産。インプット、考えること、寝かせること、ということで、一定のフローがあってアイデアが生まれる。
ということで、出てきた何かであれば時間は全然ってこともないですがかかりません。当然言葉や図解などアウトプットして伝えるものによって変わってきますよね。それで時間もかかります。
僕のお客さんでアイデアなんて簡単に出せるよね・・・という人はいらっしゃらないです。簡単であり、誰でも出せるなら「価値」として対価を僕がもらえないですし、報酬を頂けないことになります。僕が言うのもおこがましいですが、これが知的生産の基本というか、スタートであるのかもしれませんね。
先達はどう考えるか?
過去の文献などを出してどーというのもいいのですが、そういう資料がばばっとあるわけでもないので、今回は他のサイトを見ていきたいと思います。
経営雑感
「思いつきとアイデアと企画」の違いでは、素晴らしいですが、冒頭で全てを物語っています。さすがプロですね。いや、僕もですけど(笑)
「思いつき」という言葉は悪い風に使われていますが、これは社会の動きや流れに対するセンサー みたいなもので、大事な出発点です。ただ、これだけで走りだしたり、これに振り回されたり固執 したり、という失敗が多く見られます。
ピカッと閃いたものを精緻に検討し、体系的に整理したり、様々な手法で分析したり、別の視点で 考え直すなど、「アイデア」に育てることが企画立案の一番重要な作業なのです。足し算や引き算だけでなく、 掛け算や割り算ができるかどうかがプロの所以といえます。
(同上より引用)
いやー、気持ちいいくらい考えていることを指摘してもらっています。思いつきってことが駄目なんて全く思ってません。ただそのままやると「アイデア」ではないよねということなんですが、全く同感です。逆にこういうセンサーである思いつきがあまりない人は企画には向いてないですし、それをそのままやると「痛い」ことになるのはご経験ある方もいるのではないでしょうか。夜にラブレターを書いたりして、朝見返すと超恥ずかしいのに似ているかもしれません。
そして、思いつき、アイデア、企画と3つを区別してそれぞれについて書かれてます。さすがですね。今回は僕が書いた思いつきとアイデアについては、
思いつきが材料みたいなものと書かれていて、
・思いつきは重要だが、断片的な一時的なモノにとらわれて、散漫な動きに走る愚は避けるべき。
・目的意識を持ち、関心領域を広げながら、社会事象や日常生活を注意深く見つめること。(個人のセンサー能力を高める)
・体系的な情報収集を継続することで、自分の中の「引き出し」を増やし、関係性を整理していく。(スキルの蓄積になるか?)
(同上より引用)
思いつきはスイッチやキッカケでしかなく、それに引っ張られると右往左往してしまうってことですね。例えば、マッサージ店の新人割でいくべきだ!みたいになると、そのWhatであるやることばかりをみて、そもそも「なんでこの新人割をやるのか」が見えなくなります。これは良くわかります。ただ目的って「新人割をすること」でなく、「新人割で新規お客さんを集客すること」ですよね。そこのあたりが見えなくなるので、右往左往になるんですよね。
続いてアイデアです。アイデアは、加工した部品?と書かれていて、
・一つの思いつきに固執しないで、いろいろ考え出した後に自分なりに整理する。(視点を変えた分析)
・現実性や実現性について、様々な観点からチェックし、修正し、付加してみる。(新たなアイデアが生まれる可能性)
・特に、市場性とターゲット(ユーザー)を緻密に検討すること。
(同上より引用)
アドバイスであるのでそのものの説明ではないですが、材料を加工していることで違うということが感じられます。整理したり、実現性のチェックも入っています。
最後は企画です。計画みたいなのものというのは言い得て妙です。計画とは本来は違うので「みたいなもの」と分かりやすく書かれたのだと思います。
非常に参考になるので何度も読んでもらえるといいのではないでしょうか。
Life is like a journey
思いつきとアイデアの違い。では、筆者が新しく仕事をするパートナー(企画未経験者)に企画をどう伝えるかという話です。そこでは、「思いつきとアイデアは違う」「落ちてない」ということだったり(確かに落ちてないですね。落ちているとそれは罠かもしれません(笑))、谷山さんのコピー本で「何かいいよね禁止」のネタだったりが紹介されています。
そして、思いつきとアイデアの違いとして、
思いつき:一過性、打ち上げ花火的、落としどころが曖昧、根拠が不明
アイデア:経験値やある背景・根拠に基づいてゴールまでの道筋ができている、何かを解決する意図を含んでいる
そして、常にゴールを意識した「アイデア」≒「企画」という形にすることで、「思いつき」もアイデアに近いものが生まれやすくなる気がする。
(同上より引用)
思いつきは打ち上げ花火というのはいい表現ですね。確かにぱっと散る感じです。ぱっとするときは勢いがあるんですよね。そして根拠が不明というのはやはりというところです。
アイデアについては、根拠や背景、解決の意図があるとあります。確かにこの解決の意図というのは、狙いといってもいいですが、今回なぜ新人割をやるのか。そういう意図がなければ思いつきってことです。
最後の指摘も鋭いですね。思いつきはセンサーでありそこからどうアイデアとして高めていくか。この視点がないと、そのまま打ち上げ花火をして終わりになり、何も残らないわけですね。
島国大和のド畜生
アイデアを出すことが企画だと思ってる奴は100万回死んでいいという記事は以前見たことがあり、なるほどなと思いました。
ここではゲームプログラマやゲームプランナーなどが想定されていると思いますが、思いつき=フラッシュアイデアで、アイデアについてはロジックがいる、ちゃんと考えたものであることがいると書かれています。全く同感です。
明言して置くと、「自分で手を動かす能力に欠ける人は、アイデア偏重する」傾向がある。
(同上より引用)
確かに、自分でアクションを動かしたり試す経験がないか毛嫌う人は、「アイデア」を重視しすぎの傾向はあると思います。逆に言えば、自分で動く人はアイデアをそこまで「重視」しない。もちろん、僕がいいたいのはアイデアは価値がないのでなく、価値があると見せていく、または価値があるならちゃんと仕上げていくということです。これができないならやっぱ価値はない。だから起業家がアイデアをくれといってそれでもらったアイデアでは動けませんとかってなることが多いと思うんですが、それは偏重ってことにつながっているかもなと思います。
また、アイデアがいいから出来るのでなく、やる人が考えて落とし込んでいくから企画となるから出来るのが正しいと思います。そうでなく、アイデアももらったものをそのままできるのは提案者が相当企画してかつそれなりに余裕があって出来るのであって、多くはアイデアがあればそれができると思ったらそれはさすがにそこまで甘くないというところですね。もちろんアイデアをぱくって実現するとかもあるので、できなくはない。ただそれは原型ではないだろうし、意図したことはできないでしょう。
思いつきとアイデアの違いのまとめ
思いつきとアイデアの違いについて考えてみました。最後に出てきたものをざっとまとめておきましょう。先達の見聞も少し考慮してみます。上の参考サイトですね。
思いつきの主な特徴
1.思いつきは素材そのもので材料
2.思いつきは明確なターゲットがない浮いたもの、打ち上げ花火であり、着地しない
3.思いつきは思いついたからが根拠。根拠がない。
4.思いつきは具体性や現実性が欠ける
5.思いつきは科学的に生産しづらい、出てきた何かに過ぎない。
アイデアの主な特徴
1.アイデアは素材や材料を加工したもの
2.アイデアはターゲットが少しは考慮されている、着地が少しは見えるもの。
3.アイデアはソースや着想やどういう意味かをちゃんと伝えられるし、伝わるもの。
4.アイデアは具体性や現実性がある
5.アイデアは科学的に生産できる。インプット、考えること、寝かせることなど一定の仕組みでアイデアを作れる。
となりそうです。もちろんこれはそれぞれの定義をしたいわけではありません。違いが何かという話です。思いつきとアイデアの違いですね。それが明確になったのではないでしょうか。
もちろんこれを覚えるとかで使えるわけではないので、なぜそうなのかをぜひ企画初心者の方は考えてみてください。逆に思いつきが企画だよ!とかいってる人がいたらかなりまずいのでアラートチェックとして使って下さい(笑)
おわりに
思いつきとアイデアの違いが分からないアイデアマンは多分いないと思います。なぜなら、アイデアマンはその思いつきとアイデアの違いに敏感で、例えば僕なら「ジャストアイデアですが」といってから話す時は概ね「思いつき」です。思いついたよー!っていってるだけです。それがブレストを盛り上げることにもなるわけです。そういう価値が思いつきにはあります。
そして、アイデアを出すという時は「この点が考慮不足かもしれませんが」という断りを入れたりします。また企画にはなってないが「アイデアを高めていけば企画になるかも」という感覚は良くわかります。
プロであれば、これらの違いがどう表現されるかはおいておいて、何かしら違いがあると言われるのかなと思います。友人が言っていた言葉を思い出しますが、専門家とはその違いが分かることでした。つまり、初心者の企画とプロの企画の違いが分かる、それは多分同じようなことをしてもです。本当にそれ見せつけられたら分かるかは怖いですけど(笑)
思いつきで食っているわけではなく、アイデアで食っている、いや企画で食っている。そういう立場ですから、やはり思いつきで簡単にちょろーっとやってるわけではないですよ。少なくとも、こうやって考えていますという前の、僕のアイデアというものに対する考え方もご理解頂けると嬉しいです。
こいつは少しは使えそうなやつだなーと思ってもらえれば、ぜひご相談くださいませ(笑)
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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