アイデア出しにインプットがある程度必要で、かつ展開する技術も必要
必要!必要!って感じで固いですが、最近の自分の経験からの知見です。
アイデア出しということで、海外向けのアイデアを考えることとしたんですね。その時、その国や地域のことを知らなかったので、「えーと、◯◯ではそもそもどういう生活があるのか」などでイメージができないと。
そうなるとどうなるか?当然ながら、当てずっぽうで考えたり、決め打ちで出してもそれは実情とはズレていたり、それこそ「靴のない国で靴を売る」みたいな(これ理解の仕方がわかれますが(笑))ことになると。少なくとも雨が降らない地域で、傘を売ろうとしていないかくらいトンチンカンとか、違ったアイデアになるんじゃないか。
つまり、アイデア自体はその実行保証をするものではないですが、とはいえ品質が低ければ流石にというところで、これはアイデアとしては弱いなあと感じたんですよ。
というわけで、インプットが一定程度必要だと。一方でそれだけでもダメなのは読書諸賢ならおわかりで。そうです。そこから思考できるかです。セットで考えたほうがいいよねということで共有してみます。
インプットがなければアイデアは出せない
だがしかし、インプット自体が当該テーマになくても(当該テーマとは考えるべき対象テーマってことです。ここでは海外向けビジネスアイデア)出せるんですね。品質は目をつぶってですよ。でも、それってなぜか?みたいなことを書いた謎フローチャートがこれです(笑)
左上からスタートして、インプットがあればアイデアは多分出せる。ただこれは思考しないとダメですし、あとバイアス注意です。20年業界にいたからアイデアは出せそうですが、ただそれってその業界のアイデアを出すには結構困難ですよね。常識化しているのでってことです。とはいえ、インプット自体を評価すると出せる側だと。
次にそういう当該テーマのインプットがない場合です。そこでは、当該テーマではない、別のインプットがあるか?となります。なぜここで当該テーマと関係ない話があるかというと、ここで直観的な話になりますが、「ない」から「補う」みたいな。インスリンではなくて忘れましたが、あるべき糖がないと補う物質が出るみたいな。そういう代替としてできないかを脳が探るんですね、きっとです。間違っているかもしれない(笑)
だから「海外行ったことがない」ならば、「海外行ったことがないので何も思いつきません」もありなんですよ。ですが、アイデアを出せるかというところで、「男性なのに女性の感覚がわかるのか」みたいなことで、実はこれ想像していってある程度出来るという前提です。違いはあるとはいえ。多分このあたりはマーケター的視点だと思うのですが、また今度書いてみますので、今回は割愛で。
つまり、海外を知らなくても、そういう違う地域、異文化、違うものがある。例えば小説で読んだ外国体験とかでもいい。人の話お土産話でもいい。分かりますか?そういうので代替すると。これをブリコラージュ的といってもいいし、代替して何かで補うみたいな感じの思考でもいい。まあ少なくとも「思考」なのは確かです。多分ですが。反射的に出すものですが。
これらの代替物がない、インプットがないってことですが、流石にそこからアイデアはない。つまり、そういうネタですね、小説での疑似体験、アニメやドラマや映画でもいいし。そういうのがないなら、ここで創造(想像)の扉は消えるか、開かないという感じです。絶望ですが、実際に瞬時に分かります。「あー、でないな」と(笑)だからダメとかそういうことでもなく、そうなるんじゃないかって話です。
そして、そういう代替ネタや代替できそうなインプットがあれば、そこを突破できると。つまり、インプットは何かしら非常食ではないですけど、置き換えできたと。そうするとインプット問題は解決します。なのでステージ1はクリアだと。
ですが、ステージとしてはアイデア出しは、ステージ2はあります。つまり、インプット→思考→アウトプットなので、これでステージ1をクリアできただけなんですね。
そして、次の思考です。何かしらインプットがあってそこからアイデアを考えたことがあるか。これは、派生とか展開とか言ってますが、上の代替経験とかでもいいんですね。割と緩めで広めです。
つまり、全くやったことがないとか、そのやったことを思い出せないなら、ほぼほぼできないに近いです。ですが多くの人はやってるんだけど、思い出せないか、慣れてないので忘れてしまったり、または錆びついて扉が引き出しが開かないみたいなことなんだろうと推測しています。
少し整理します。
今回は海外ビジネステーマですが、代替物は海外行ったことがないので想像できない。けど、外国の小説を日本語で読んだり、海外文学ってことですね、何か想像はできる。異文化ってこういうことじゃないか。それが空想でもOKなんですね。ですが、それだけだとステージ1のみでした。
ステージ2は、それとは別で、じゃあそういう代替物であってもなくても、何かしらアイデアを思考したり、違うもので補った経験があるかってことです。例えば、日常生活でいえば、急に雨が降ってきた。どうします?傘はありません。こういうのが発想力といえますが、例えばですが、正解はないですよ!、パーカーのフードがあったので被る、帽子をかぶる、カバンを頭の上にあげて濡れないようにする、コンビニへいって傘を買う、小走りで屋内へ戻る、一時的に雨宿りして様子を見る、誰かに借りる、家族に傘を持ってきてもらう。
正解はないですよ!というところで、色々と出せるわけです。この時、反射的にやっている行為なんでしょうが、やはり雨という課題に対して解決策を考え実行しているんですね。
他にも例を上げてみます。花火を持ち寄って花火イベントをやろうとしました。でも肝心の火を忘れた。ライターとかマッチがない。さあどうしますか?そういうことですね。これも正解はないですが、色々と考えられます。
もっと直接的でもいいでしょう。何かアイデアないか?と振られた時に、「そんなアイデアないですよね」というか、「関係ないかもしれないですけど、これ役立ちませんか?」とヒントを提示できるか。それがアイデアとしてすなわち役立ち使えるものでなくてもいいんですよ。アイデア未満のものでもいいので、何か出せるか。
というところが大きいのだろうと見てみます。そういう経験があったりして、感覚が分かるということがポイントです。
話を飛ばすわけではないですが、世界が別というところに持っていけるかという感覚が「極めて」近いです。異世界に飛ばすって最近言ってます(笑)それくらいのインパクトや違いがあるということをやっている意識でもいいかと。実際はそんな大げさではないです(笑)
上の図では、左がコーヒーで、現実世界で、右が異世界で紅茶となっています。コーヒー世界で何かアイデアを考えていてもあまり良いアイデアが出ないんですね。補うというのは、今あるものを違うところで転用して使うか、または異世界のものをこっちに持ってくるか。もっとわかりやすくいえば、業界の非常識をやるとか、他の業界の常識を持ってくるみたいなことです。でもこれって言葉で慣れすぎていてピンときづらくないですか?そもそもそれができないって言われそうなので、そこを分解しているつもりです。逆に分かりづらくなってるかもしれませんが(笑)
上では紅茶の世界では、ティーバッグを出す場所がいるので別の視点が得られるみたいなそれだけです。大した話ではない。
ですが、コーヒーワールドにいればそこで染まるので見えないんですね。実際はコーヒーならドリップすればコーヒーフィルターにコーヒー出がらしというか余りますけどね。まあそれはおいておいて。
で、戻すと、そうやって代替物ではないですけど、何か補ってアイデアを出そうとしたりして出したなら最高です。でなくてもそう考えたことがあればいいと。逆にその経験が1mmもないか、または思い出せないならその場では頭が動かないのでやはりアイデアは出せないってことです。
思考してアイデアを出した経験があればなんとかなる
ちょっと長かったですが、もっとまとめてみます。
つまり、インプットが当該テーマであろうがなかろうがどちらでもいいということです。あれば出しやすいかもしれない。しかしバイアスに注意したいと。なければ補うと。当然、ムラがあるけれど出せるかもしれない。そんな感じがステージ1のインプットステージでした。
その後、思考です。ステージ2としては、ここで考え抜いたり、少し工夫して解決したりということがあるかです。傘ないからなんとかしたとかって誰でもあるのでは?ってことですよね。それがあればその応用ってことですが、この事例は「たとえ」なので、僕が言いたいそのものではないんです。たとえでしか言えないので、これを抽象化すると分かりづらい。異世界とかになるわけです。
そこで、思考経験がなければまたはほぼそこで思考経験を思い出せないならやはり厳しいと。多分ここで厳しいのは一生無理とかでなく、単に慣れとか環境とかってことなので学習可能です。
そして、最後に、言いたかったのはこうなります。
インプットとかあればいいし、なくても出せる。深みとか広さとかも当然あるけど、なくても補えるので、インプットはある方がいい。けど、なくても出せるものは出せるという感じです。ふわっとしていますがそうなります。曖昧性があるくらいでいいのかなと。
そして、思考経験みたいなもので、考えて解決するとか、しようとしたことがなければやはりきついってことでした。これは何度も言っていますが、インプット→思考→アウトプットの一連の流れがあってアイデアは生まれるのだということを言ってきてるので僕の主張とは一致します。
そして、ここでもインプットだけとかインプットがないとかそっちのステージ1だけで終わると片手落ちです。ステージ2の思考に進みましょう。そしてそこで考えることでアイデアが生まれるってことです。このセットがないとやはりきついと。
アイデアに価値がないという人がいますが、アイデアと行動どちらもやって価値があるので、逆にいえば行動に価値もないともいえるわけです。直観に反しそうですが、行動だけしてそこに視点や解決策のアイデアがなければがむしゃらに動いているだけの人ですよね。多くはそこで行動後に体得する気づきがある、それがアイデアにつながるインプットであり、またはアイデアそのものであったりするのを「見過ごしている」だけだというのが僕の認識です。
なのでセット理論です。両方あって両輪で回るので、次のことは筋が悪いです。
- インプットだけひたすら頑張る。その後に思考するなら自然ですが、ここで辞めると不自然です。アイデアは出ないはずです。
- 思考だけ頑張る。ネタがなければやはりラーメンは作れません。麺や茹でる器具やお湯や器は?ということですね。念じてもネタは生まれないので取りに行きましょう。または買いましょう(笑)
- インプットをしない。思考だけ頑張るのと同義ですが、ネタがなければ考えられないのでダメなわけです。
- 思考をしない。インプットだけと同義ですが、これもただ材料があるだけでは材料コレクターです。コレクターであればいいですがそうではないですよね。
あと、当然ですがステージ3はアウトプットです。考えたアイデアを脳内に思いついたら即座に出すか、何かしら表現すべきということです。
なので、
- 思いついたアイデアをそのまま放置する
- 思いついたアイデアを何かしらメモする、表現することをしない
- 思いついたアイデアをやらない
などもアウトプットとしてステージ3が出来てないということになります。なのでステージ3もやりましょう。というかやれてないと、器がある、スープがある、麺もある、けどそれぞればらばらでなぜか器にスープとラーメンを入れてない、完成させられてない(アイデア自体は完成してないですよ)みたいな感じになるんですね。勿体ない!
おわりに
今回は、インプットがなければアイデアはやっぱり出せないなあというところが初期の気づきでした。ですが、インプットだけがあっても出せないので、それは技術の問題だなとも感じています。そこまでいくと、インプットの有無では枝葉で、やはり思考としてアイデアを考えたり出したりという経験が大事になると。そうすると、インプットして思考してというのがないとアイデアは出てこない。出てきたら即座に捕まえてしまうというところまでやって、アイデア出しです。
これを手抜くことなくやりきれるか。やってみせられるか。そこがアイデアマンではないかなと感じました。というわけで、僕としてはかなり面白い気づきを得たので、後々効いてくるかなというネタでした。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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