アイデア出しには発想率が必須

元ネタはこちら。

【本当に賢い人を見抜くクイズ】パン屋の売上3位がチョコパン、2位はメロンパン。では1位は?

こちらの記事に

発想できるアイデアの広さ=自分の頭の中に潜在するアイデアの広さ(①)×発想率(②)

【本当に賢い人を見抜くクイズ】パン屋の売上3位がチョコパン、2位はメロンパン。では1位は?より

これが素晴らしいなと思ったのでこれをネタにして色々と考えてみます。

発想率って概念がかなり良いなあと思ったので、そこからアイデアを出すにはどうしたらいいか。この確率意識について考えてみます。

ポッドキャストでも話していますが、ネタは一緒なので重なりはありますが、ブログ記事は当然オリジナルで書いていますので、雰囲気が異なるかと。どちらもお楽しみくださいね(笑)

💡【発想ネタ】潜在ネタの収集と発想率を意識するとイイかも!

既存の問いかけや気付きは既にバイアスがある

まずバイアスです。業界の常識とか、今あなたが想定しているすべての考えがそうです(笑)バイアスが悪ではなくて、ダメでもなくて、それを踏まえて考える必要があるということです。

つまり、発想をする際に「既にはまっている」というわけですね。術中に落ちているということを意識して、上の記事ではシンプルにいえば、パン屋だからパンが売れているという「罠」があるんですね。罠というか、別にそうやってはめたいという意志に関わらずそう考えてしまう。

数学とか、クイズとか、謎掛け、謎解きもですが、ほぼ同じで、意外なギャップとはそこにあると。これは前書いた看板から俳句を作る話でも書いたかもしれません。看板俳句というファンキーなイベントで遊んできました。面白かった!

そのギャップが起こり得るとは、想定しているものとは違う気づきがあるということです。つまり、バイアスを突破している、罠を回避していたり、違う切り口でやっているわけですね。

このバイアスブレイクとか、突破しているが大事です。突破していないと、多分平凡なありふれた、典型的な、どこでもあるアイデアになります。

例えば、お菓子→甘い→子どもが好きみたいな偏見にまみれたものです(笑)偏見というかそのままでひねりがないわけです。こういうアイデアを出したいわけではないのにっていう人は、まずこの罠にハマっていないかをチェックをした方がいいでしょう。

そうです。パン屋だからパンが売れているという固定概念は、出題者とか誰かが意図したのでなく「パン、パン、・・・パン」という流れを勝手に読み取っているんですね。

ある種ひねくれた人だと、「パン」って罠だなと一瞬で見破り、違うものだろうなあと。例えば「パン屋で車が売れていたら」面白いじゃないですか。小山薫堂さんがやっている(今もあるかは知らないですが)、パン屋の先にある隠れオフィスみたいなのが結構好きで、そういう発想があれば、実は企画やPRが売れていると。まあパン屋ではないので反則ですけど、そういう事例を知っていれば簡単に突破出来る。またはパン屋だからパンですよという押し付けがあっても、キレイにかわせるんですね。

僕がやっているアイデアパークも絶賛参加者募集中です。気軽にそういうニュースを投稿して集めていけばかなり質の高い気づきになると仮説レベルですが立てています。僕がとことん付き合うのでぜひ(笑)

潜在的なものに当てられるか、刺激できるか

上の記事で著者も言っているわけですが、まずインプットとして顕在=明らかに見えるとかでなく、見えないけど自分の頭のデータベースの奥底にあるとか、まだ引き出しをあけてないとかが大事なんですね。

そこに刺激として当てて、引き出しを引き出せるか、最適なつながりを出せるかがポイントです。

秋元康さんとかだと、面白いことを記憶していてそれを思い出せるかだったかなと思いますが、そういうのが出てくるか。

せっかくなので、パン屋でいきましょう。パン屋で面白いことってなんですか?という問いかけがあるとします。無理にしてみてください。そこで何が出てくるかです。

これは体験がそもそもないならパン屋でないもので代替しないといけないですよね。あと面白いものがないなら、面白いって何かを定義しなおすということが必要です。そうやって頭が動く感覚ですね。すぐ出て来ればいいですが出てこない場合、そもそも頭が眠っていることが多いですね。潜在で埋もれてしまったらいけないと。

これが頭の速さでアクセススピードだと思います。次に距離もあります。近いところにあれば早いですよね。あと頻度です。まさにこれは頭の良さというところとリンクしていると思っていて、それが早くて、近くて、頻度が何度も出せればまさにアイデアマンだと。頭の良さのくだりは、アイデア出しを身近にするにはスピード・回数・視点の3つを意識するといいのかもとかで書いていますのでご参考になれば。

僕でいえば、パン屋で面白いという時、そのパンの見せ方であるとか、変わったメニューがあるとかですかね。ワクワクするパン屋さんっていいですよね。地味に楽しいのって、焼き立てが並べられるのを見てそれを取ってしまうシーンです。あれなかなか他では得難いはずです。ですからそういうシーンをもっと見せるようにすると売れるんですね。

コンビニで唐揚げがーとか声掛けをしているのは10%くらい売上が上がるっていう話があって、それは事実で、声掛けってやはりお客は僕もですが聞いていていいならそこで見に行って買うってありますよね。

潜在的なものに当てられるかは、そもそも潜在的にストックがあるかが問われます。ないならストックしましょう。くどいですがアイデアパークとかも使ってください(笑)身銭を切ってもらう必要がありますが。そしてあるのに使えてない、アクセスしても出てこないなら、なにか課題があります。

おそらくですが、ただ情報を集めるだけなら誰でも出来て、その網羅性というよりも、深度ですね。体験として面白いとか、ちゃんと感動するとか、ちゃんと見ることが大事です。ちゃんとやってないと、簡単に流されます。話せるネタがあるかって視点でもいいかと。話すネタがないって人は色々日常で見ているようで見てないだけかもしれません。

当然話す相手もいりますが、アイデアパークならそれもできますので(笑)くどいくらい書かないと伝わらないこともあるので今回は結構書いていますよ。それリアルベースでなくてもチャットとかこういうサービス形式でもいいんですよね、と僕は思うので。

確率で考えられるか

最後は確率です。発想率の「率」はその通りで、「これいいかな」ってアイデアがそのまま使えるかは大体ないんですね。多くは捨てられるか、却下するか、違うなと思って自分でばつとする。でもそういうアイデアが絶対ダメってことはないんです。多くはその時使えないだけ。

そういう意味で、率を意識することが出来ればアイデアの発想というか、生まれる事自体はぐっと楽しくなると思います。解像度が増すというか。

実際はアイデアはとりとめもないようなものが一杯あって、そのなかで色々やって「これは!」というものに気づくんですね。なので、質より量がまず求められます。量をやるには、インプットと思考が大事というわけです。

その先が出てきたものをどうするかです。そこでは行動して検証が求められるので、アイデアがどうとかいっていてもしょうがない場面です。

アイデアを出すことと実行を分離すると効率的ではないかと僕も思ったことがあります。ですが、身体性として、つまりそのアイデアをやるんだという気概みたいなもの、熱量ってやはりその人が考えた人からしか生まれづらいです。同様のことを同レベルで考える可能性もありますが、あまりないですね。当然同じようなアイデアを同じ熱量で同時的にやられることもありえますが、それってありえることですからね。

確率的に考えられるのは、おそらくアイデア初学者には厳しいと僕は考えています。ある程度量をやった上で実行して色々試行錯誤した先にあるのがこの確率論かなと。

逆にいえば良い意味で量を出してやって失敗してもらって。その上で率があるんだと僕は考えています。

失敗したくないとかって人は全く適用できないのですが、失敗してもいい、学べられればいいという人はいける考え方だと思います。もちろん僕は失敗を恐れて動けない人向けのなにかノウハウがあるわけではないので、結局率でしかない、結果論ですけどそうなるんですね。

おわりに

アイデアを出すことって多分誰もが出来るんですね。ただアイデアというアウトプットに対して期待値が高すぎるのではないかというのが前からあります。仕事としてやっていてもそれを感じるんですね。

その期待値を良い意味で下げつつも、アイデアだけではない、その前後のインプットからどういう視点で見るか。これだけでもアイデアコミュニケーションとして価値があるし、評価頂くのでそれを磨いていくことが僕の今後の課題です。

発想率というのはそういう意味では玄人、中級者以上の概念かなと思っていますが、一方で確実にこの確率的な考え方は必須でもあるなあと。

10個考えたアイデアが全部うまくいくとかはなくて、実行で1個でも出来れば良い方です。あとその1個がうまくいくこともなくて、大体そこで終わります(笑)なので、次のアイデアなり手応えなりを踏まえて次のアイデアを考える。そうやっていくと、アイデアはどんどん必要で、アイデアがないからとかでなく、物量としてロジスティクスとして、常にいるんだよなというのが僕の考え方です。

もちろん、量産アイデアとして意味のない、同じ切り口を出す(例えばパン屋で焼き立てを見せるなら、SNSで見せる、Youtubeで見せるは同じであって、これを2個としちゃダメですよってことです。当然その枝葉でなく本質が違うなら複数としていいですよ!)のは意味がないんですね。そういう留意はあれど、量があればそこから次の一手が見つかるかもしれないってわけですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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