100円ショップアイデアを集めて商品化するみん100を調べてみた

みん100という100円ショップのアイデアプラットフォームがあります。100円ショップに絞り込んでいて、デフレ時代には成長が見込めるのか、アイデア出し→ディスカッション→商品開発→商品化をぐるぐる回す稀有な存在でしょう。

そこで、このみん100が興味深いのでどんなサービスがざっと調べてみました。アイデアプラットフォームの一事例として参考になれば幸いです。

みん100とは

みん100は、100円ショップにあったらいいなというアイデアを投稿して商品化していくユーザー投稿型のサービスです。こういったサイトはありそうで実は存在が難しい(継続が困難なため)ので、非常に稀有だと考えられます。

無料で利用できます。

アイデア投稿した人が商品化された場合は、見返りに自分の名前が載るというところのようです。

商品化されたもの

日常生活や身近な商品が100円ショップには多いので主婦層が多そうです。そこで、出てきた商品アイデアがどこまで形になるか、いわゆるアイデア商品化率などが気になります。

みん100のできたよ!ページにはその商品化されたものが閲覧できます。このページから19のアイデアが商品化といえそうです。いくつか画像がないものもあるのでそれは省いてます。野菜袋は見かけたことがありますね。それで19くらいかなと思ったのですが、こちらの公式での発売済み商品一覧では35程度はあるので今のサイトでは載ってないものもあると考えて良さそうです。

公式サイトでは、40ほしいで商品化となっています。この40ほしいはわりとハードルが高いのかもしれません。

なお、つくっているよ!など進行形は進捗率も0%が多かったりしますが、かなりの数があるようです。

ヒットした商品としては、ライフハッカー記事あっこれ欲しい。100均好きの消費者のアイデアから生まれた便利アイテム4選によれば、野菜袋は70万個以上の大ヒット商品。

みん100のユーザ数等

プレスリリース(ヒット商品連発!ユーザーの声を商品化する100均商品企画サイト 「みんなの100円ショップ」に芸能人も参戦!)からは、サービススタートが2014年2月で、上記リリースは2017年6月ですから、開始3年で約3100名のユーザーを獲得したと言えます。またそこに書かれてるのが、17アイテム30品番の商品化に成功していて、廃版は1アイテムで、3年という期間でみても1年で5アイテムほどを市場に出していくサイクルが成功しているといっていいでしょう。

運営元である有限会社バランスの一事業ということになりますが、公式サイトは更新が止まっているようなので情報がほとんどありませんでした。

開発の動機はこちらのリリースに書かれていました。100円グッズをエンドユーザーが開発できる画期的なウェブサービス! エンドユーザー参加型のSNS「みんなの100円ショップ村(みん100)」スタート

面白いのは、2014年頃はコワーキング等も全国に波及していく頃で、名古屋でも2011年頃から芽吹いてきたところでした。代表者の勘所として、ポテンシャルの高い人材やネットワークを活かすというところが、このみん100になったということです。一方でこれは開発会社や工場等の企画調整も必須ですから、それらのノウハウがある程度あったのかもしれません。

ユーザー視点の投稿感

利用者として一ユーザーが投稿したアイデアがどこまで商品化されるかは、冷静に考えればかなりレアです。具体的にはユーザー数から今は数千から1万人以上いるとして、アクティブなユーザーがどれくらいかにもよりますよね。

仮に3000人が月1でアイデアをだしたら、年で3万6000アイデアとなりますから、年4-6ペースとなると、至難の道でしょう。実際にアイデア数が月100程度であっても、そこから40ほしいを取れるものが限られるのと、さらにそこから突破しても作りたい企業がなければ進まないんですね。

泡で出てくるスプレーボトルが100均で発売されるかもしれない!しかも白黒で。の記事では、投稿したアイデアが40ほしいを集めて商品化の道へ!とはいえ、そこから進捗が上がってないというところで、実際には願うばかりというのが多くのアイデアなのかもしれません。とはいえ、投稿したアイデアが進捗するだけでもレアなのかもしれませんね。

企画として成功するには

みん100を調べていて思ったのは、企画としてそもそも100円ショップの開発工程、その仕組みが分かっているなど解像度が高くないときついということです。何を言っているかというと、110円(税込み)のものだけでないのが今の100円ショップですが(300円、500円とかもありますからね)、基本110円で作られるということは、その生産量が膨大で、売れる見込みが想定あるということに限られます。

つまり、初期投資というか初期で商品に掛かるプレッシャーは相当で、また売れないなら速攻消えるわけですよね。

例えばダイソーではダイソー、利益1円でもメーカーが日参する「規模の力」の凄まじさに、「利益1円」としても、国内外5000店あるので、1日5個でも2.5万個うれて、年間で900万円という規模感です。つまり、1円2円がやばいということなんですね。逆にいえば、メーカー側は「日参」する、つまり採用されても売れなきゃ駄目ですが、ダイソーの開発力(小売力?)からすると、メーカーも詣でるわけですね。ダイソーは直近で年売上が4,757億円あります。ただ、セリアは営業利益率が10%近く薄利多売的ではないかもしれません(参考:100円ショップ界屈指の高利益率を誇るセリア “安くておしゃれ”の裏に隠れた緻密な戦略とは (2/3))。

なお、100円ショップ業界大手は4社で、100円業界のセリア、生き残る武器は「データ」の図が綺麗にまとまっていました。各社月間アイテム数が500-800となっていて、毎日20くらいは出ているんですね。

要するにアイデア投稿商品化というのは、個人からすればなかなか出来ないことが出来るくらいが着地点なのかもというところです。企業ですら難しいのにという印象を覚えました。

これを突破出来る、継続して商品化出来るというのはすごいことだというのを再確認できました。一方で、このみん100のデータを活用して確実に売れるを証明していくことで、最前線(100円ショップの売り場)に並ばせるというのも面白いアプローチなわけですよね。

ここから言えるのは、あなただったらどうするか、どうやってアイデアを形にしていくかということを考えてやってみることです。実際に自ら商品を持っていってもいいわけですが、成功率が著しく低いのであれば、クラウドファンディングであったり、SNSで賛同者を集めたり、協力者を求めたり色々出来ることはインターネットがない時代よりは幅広いわけですね。(これは同時に選択肢や手段があるからできるのでなく、あってもそれを試すまでいく人は少ないのですから。いつの時代も一緒ですね)

おまけ

100円ショップの製造元・仕入先の会社をまとめましたは、文字通り製造元であるメーカーなどのリストです。ダイソーは自社開発のせいか分からないことが多いようですが、これらをリストアップされているだけでも、色々と使えるかもしれませんね。

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