地域貢献活用のためのアイデア

Q.今回、アイデアを頂きたいのは、地域貢献のビジネスに関してです。

自分が住む街を盛り上げたい、地域の人に喜んで貰えるようなサービスを模索しています。

色々アイデアを考えましたが、既に、日本やアメリカでサービスがあったりして、中々良いものがありません。

あっと驚くような、アイデアや新しい視点または、誰もやっていないサービスのアイデアがあれば助かります。

A.以下で回答致します。

1)はまぞうのような地域ブログ
浜松市の地域ポータルブログです。
http://www.hamazo.tv/

正直このモデルがうまくいく時代ではないのでしょうが、
一つの視点です。例えばこういったポータルを作って盛り上げることは、
地域情報が集まるので一つかなと思います。
当然このサイトやポータルに人が集まるというのは別にアイデアが必要で、
おそらくそこを期待されているかもしれませんが、ほぼ全部地味なアイデアしかないというところです。

例えば地味なアイデアとは、
回覧板にこのサイトがオープンしたことを知らせる・・・というようなアクションです。
結局新規でやるとはそういうことで、既にあるリソースが使えない限り、
多くはこのような打ち手になるかなと思います。

それだけではあれなので、
例えば限界集落のみ自治体を集めてそこに特化したものを作ると、
問題や課題が共有しやすいです。少なくとも限界集落かそうでないかで
全く課題と危機意識は異なるかなと思います。

2)空き家の貸出し
空き家が社会問題になっていますが、これらについて単純にマッチングサービスを始めます。
Airbnbの地域版です。そもそもAirbnb自体はサービスが海外から降ってくる、ローカライズされるだけであって、地域の事情やそこは行かないほうがいいなどのなかなか現地ならではの情報がありません。

もっとコミュニティビジネスっぽくするならば、
それらを貸出して必要な人に安価で提供。
その代わりそこからビジネスを生み出す、空き家拠点のビジネスというのはありそうです。

3)駐車場のシェア
空いている駐車場や空き地をシェアします。
既に都会などではシェアリングが行われるサービスがありますが、
田舎や地方では聞いたことがありません。そもそも車が必須なところであれば、
駐車場シェアというよりも、駐車場専有でないと困るわけですが、
最も、全員が同じように所有したいかというと違ってくると思います。

4)シェアリングコミュニティにヒントあり
AirbnbやUbar等のサービスはシェアリングサービスと呼ばれます。
既に所有から共有という概念も少しずつ広がり、それらがサービス化され、
どこか強力な運営者がいないと回らないというわけでもない時代となっています。

例えばマンション管理は自治会、またはそのマンション管理協議会等の組合で
運営されるわけですがそのやり方がいいかどうか、最善かどうかは分かりません。
単に所有者や区分所有者等の意識は異なるからです。昨今の傾いたニュースではありませんが。

海外でやっていることは日本でそのうち来るかもしれないのでそれは
他でやっていることをいち早く見つけそれを導入するだけでも大変です。
よって他でやっているからやらないというのではなく、それが解決策やアイデアになるならやってみるというのアイデアかなと思います。

5)地域や独自の特徴があればオリジナル性が高くなる
全体に言えることですが、自治体は1700程度あり、
かつ固有の課題があります。行政の職員、住んでる人の気質、
売れているものは特産物、課題となっていることなどは全部違うはずです。
もっとも同じものもあるとは思いますが。

それらを一気に解決するのか、それとも個別に一個ずつしていくのか、
郷土向けに何か貢献したいなら、ビジネスというところでなくても、
寄付を毎年行う仕組みを考えるだけでも一つのアイデアだと思います。

ビジネスが手段であるならば、地域貢献や盛り上がりをしたいのは
やや自己目的化になりがちです。
よって、地産地消みたいな運動をもっと盛り上げるために、
インターネットで地産地消アイテムを紹介することで
生産者から直売所システムを作るなども一つですが、
こういうアイデアは、ITだけでは全く成り立たず、農家さんの教育や、
その生産システムと在庫をどう確保するかなど泥臭い話になってきます。

とにもかくにも、オリジナル性を求めている場合は、
組み合わせしか手はありません。
地域x課題xリソースxアイデアでほぼ全く違ったやり方になります。

6)ヒアリングする
当該地域などここを盛り上げたいなどがあれば、
そこの住人にヒアリングします。案外満足している人もいれば、
不満をいう人もいます。

不満をいう人が行動するかはどうかは別ですが、
問題をまず知らなければ話が始まらないともいえます。

ヒアリングしたものがニーズとなるかも怪しいこともあります。

例えば、住みやすい町など行政が掲げる政策は浮ついた言葉になりがちですが、
実際に公平や平等を考えるとそうなってしまうのが行政の立場といっていいでしょう。

ビジネスであれば、例えば事故が起こりやすい道路や歩道等に
いかにお金をかけずに安全対策をできるか。
ガードレールやミラーの設置だけでもお金がかかりますが、
そういう問題にフォーカスを当てていくと思わぬヒントが見つかり、
そこから展開されることもあります。

地域という利他的なことをやると最も儲かりづらくなりますが、
地域に役立つものであれば価値となるのでビジネス化はおいておいて、
喜ばれることは間違いないともいえます。

ヒアリング結果はデータとしてそれらをどう使うかというところでしょうか。

7)行政の課題を集める
何をやるかによりますが、大きなサービスなのか、小さな特定の地域で成立すればいいのかで
全くサービスが異なります。
例えば外国人が住みやすいというところでいえば、英語があったほうがいいわけですが、
昔から住んでいる人には英語は不要です。

行政の課題を行政がやるより効率的に行い、
かつそれらを成果が上げるという条件のものを探していくことで
ヒントが見つかるかもしれません。

例えば受付窓口などでは話し相手がいない人がクレームをするかもしれませんし、
ただの雑談をしているかもしれません。それが悪いとはいいませんが、
違う切り口から考え、新しいコールセンター的なコミュニティサービスがあってもいいかもしれません。

8)マイレポはんだ
愛知県半田市の事例ですが、他にもあります。
https://www.city.handa.lg.jp/s-kyodo/kurashi/mairepo/myrepohanda.html

これはオープンソース、要はフリーなわけですが、
Fixmystreetというサービスを使っています。
ローカライズは札幌のシステム開発会社さんのようです。

例えば道路に穴があいてた、看板が壊れてるとかを
市民がスマートフォンなりで報告できるという仕組みです。

ビジネスの種としては、これらに広告を付随するとか、
より精度の高い運用を自治体に提案するとか、
またもっと小さいエリアで落書き防止をこれで行っていくなどでしょうか。

9)保育子育て課題の解決
例えば子育てうつみたいな、転勤族やまわりになかなか話せる人がいないということは核家族世帯には相当ありそうです。

これらではないですが、例えばまんが喫茶のような仕組みで解決する事例があります。
http://yonkomama.blog114.fc2.com/

こういった切り口はご自身の得意とすることやできそうなことと、
課題が何か、それをこういうアイデア解決したらどうかというアイデアの
組み合わせに過ぎません。

例えばこれも子育てカウンセリングみたいなことをしても地域貢献になるわけですし、
一緒に公園で遊ぶというのもありなわけですね。

10)行政の公募が新聞の投稿欄のようになる
例えば行政が何かしら市民に公募するとまあ意見なんて集まらないわけです。
それらが何か優れたアイデアがというとなかなかそういうアイデア自体が集まらない。
これは、まちづくりという視点ではよくある話かなと思います。

実際に集まるには、学びや面白さがある、つまり楽しいということですね。
そして当然そこで何か面白い関係値が作れる。友達でもいいですし、仲間でもいいですし。

それらがあって、かつ中長期で3-5年くらいで何か成果が出ること。

簡単ではありませんが、難しく考えて全く何もしないのもナンセンスです。

例えば、
まちの広報誌は1割位しか読まれないという話を聞いたことが有ります。
また読む人はシニア等、若い人は読まないらしいです。
そこで、スマートフォンにして配信する仕組みを考えた会社があります。
http://ikouhoushi.jp/

最初は数十くらいでしたが今は240までいっていますね。
もっともこれは広報誌に企業の広告が入ります。
自治体はそれらの導入コストは要らないので広告で稼ぐというモデルですね。
これも一つの地域貢献かもしれませんがどうでしょう。

他には、コミュニティタクシーは乗り合いタクシーなどで、
民間企業がバスやタクシーを走らせるのもコスト、または高くて投資が見合わない。
そういう場所での展開が期待されるモデルですね。

最近読んだ本では、人工衛星で米の美味しさが分かるという話がありました。
これもこういった技術を安価で使うというアイデアで一つのビジネスになっているようです。
http://www.city.hakui.lg.jp/sypher/www/service/detail.jsp?id=2736

まとめ)
ITと地域貢献。おそらく発想次第で何でも出来るのではないかと思います。
最もそれが何をどのようにしたいかこだわりややりたいことがあると思うので、
それらに応じて考えてみると面白そうです。

一つでも参考になれば幸いです。
失礼致します。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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