英語教育コンサルティング事業のビジネス化アイデア13

質問

Q.アメリカ大学への学習及び留学経験をいかし、英語の指導を10年程家庭教師や塾講師でしてきました。

現在英語講師が飽和状態の為、差別化をする為にも、不労とまではいかなくとも体の負担なく収入を得るべく、英語教育のコンサルティングの事業や(自身が)コーチとしてセミナー等行いたいと思います。

持ち味としては、英語が苦手な方やずっと成果が出なかった方を短期で英語力を伸ばせるようなメソッドが私にはあります。

3つあるのですが、それをどうやってビジネス化していけば良いのか悩んでいます。
情報は出し惜しみするなというアドバイスを頂くこともあるのですが、その3つを全面に出してしまうと容易にまねされやすいので悩んでいます。

ご意見何卒宜しくお願い致します。

回答

A.以下でお答え致します。

1)メソッドと実践は異なる

既にアドバイスで出し惜しみをするなという話があったわけですが、半分同意で、半分異なるという感覚です。ここでいう「情報」「ノウハウ」「メソッド」のようなものが結局何かによるからです。私の仕事上もそうですが、「企画書」がどんな素晴らしいものであっても、それを実行できなければほぼ無意味です。無意味というか、企画を実行したい、何かしらの行動があって意味があるからです。

今回は、その特徴的なメソッドが行動レベルで誰もが出来るというのであれば、結局ですが、賢い人であれば盗めるのではないかと思います。仮に生徒レベルに教える形でも、その生徒からどんどんコピーされるというわけですね。

この手の話題は不安や盗まれるのではないかということが0になることはありません。

特許系でもつきものです。だから何も対策をしないということではないのですが、いきなりノウハウをウルのではなく、体験セミナーとして少し出してみたり、既に実証済みならその実証された声をあげていけばいいのではないかと思います。やや異なるかもしれませんが、アクティブラーニングは聞くだけでとありますが、実際はどうかは分かりません。でも聞くだけなら誰でも盗めるような気がします。

つまり、ノウハウがあっても、それを教材や指導方法でまとめていても、具体的にはアドバイスやコーチがいないと稼働できないのが多くの「ノウハウ」ではないかと思います。雰囲気としては「そうなんだ、でも自分だけでは出来ないですよね」という感じになればいいのではないかと思います。逆にそういう風にもっていくことが大事になりそうです。

2)3つのノウハウを少しだけチラ見せする

例えば、小さな部分だけ見せるということです。
目次だけ見せるのはいいのかどうか。または一部は全部開示してもオッケーであればそれを開示します。
実際にやってみると簡単な部分を見せるのもいいですし、あえて難しい部分、ノウハウのポイントを提示していくのもいいですね。

3つのメソッドの異なる部分を提示していくことで、全体がなんとなく見えるセミナーや教材という形にもっていけるかもしれません。

3)全面に出すのは今までの実績のみとする

1とやや繰り返しですが、ノウハウ3つを全てフルオープンにするのが心理的に嫌な場合、そうしないほうがいいです。なぜならそうすることで「不安」が増すだけだからです。ここまでなら出しきってもいい安全なところを決めて出すほうが多分心理的にグッドです。

例えば実証済みなら、お客様の声を出す、ターゲットや年齢やどういう英語学習目的があったかをそれらを書いて見せることでも十分かなと思います。

当然そこから具体的な方法を知りたいなら有料ですよとか、契約してくださいというわけですね。

4)ハードルを作っておく

例えばメソッドの一部は一定のスキルがいったり(英語学習経験がいるとか、特定の英単語数とか、スキルや実務がいるとか)、のれん分けのようにして「免許」「資格」として、その資格がないならやってはいけない、あるならやっていいという資格ビジネスにするやり方もあります。

これらは資格化ビジネスを支援するビジネスもあったりするようなので使ってみたり見積もりをとるのも面白そうです。

資格があるとか、認定セミナーがあるとなると、それがどのような形であれ「認定」されてない人が浮き彫りになるのでハードルになりやすいかもしれません。もちろんそれらを無視してやる人もいますが、言い方は微妙ですがお店等で万引きがなくならないのと同様、数%は捨てるというしかないかもしれません。
または通報システムとかもありです。SNSなどは通報や不適切なコメントを運営側に報告できますがあのようなシステムですね。

5)教材等で特許等の知財で防衛する

これらは防衛コストもかかるのでベストではないですが、素人意見でありますが、独自の教材+画期的な方法などであれば特許等が取れると思います。同時に、特許が難しいなら実用新案など出願することで、逆にバリアをはることも可能です。

学習メソッドの特許に詳しい人などに相談したりするのもいいですが、アウトプットを何にするかで変わるなら、防衛するよりも、オリジナルに近いアウトプット、つまりビジネス化することに集中されたほうがいいような印象です。

6)真似を前提でよりよいサービスをする

5と似ていますが、防ぐとかハードルを設けるのは最低限しておいて、実際は真似をしてもオリジナルが自分であれば、よりよいサービスアイデアにすることが可能です。例えば、ライバルが真似したらさらに良いアイデアを入れます。

例えば真似をされたら全て終わるのであれば、言い方は悪いですがその程度のアイデアということになります。多くは真似をしてもオリジナルとは違う事のほうが多いです。真似は難しいですね。

7)英語講師向けコーチングとして販売する

メルマガ等で有料化したり、Youtube等の動画セミナーを販売したりなど、ビジネスとして、英語講師向けにして講師向けの教材とします。この場合講師は真似していいわけですが、免許や教材、コーチングなどのフォロー、サポートを
ビジネスとしていくイメージです。

課金方法はオンラインサロンのようなものもありますし、結構色々出来ます。
https://synapse.am/

8)システム利用料等で売る

例えば、7のようなシステムを作って、マイページログインとか、英語講師のお客さん管理システムとかとして売ります。
この場合システム開発などが必要ですが、最初は最低限のものを作って試すのが良いです。これであれば、システムに課金して使う形なので、解約したらそのメソッドを使うとダメだよなど、契約書を取り交わすことで一定のハードルにはなりそうです。

または逆に独立して使いたい場合はその分お客さんを紹介してねなどの卒業制度を入れるのもいいかもしれません。

要は仕組みとして独立を支援するというのもありだということですね。

9)NDA契約などの秘密保持契約書を結ぶ

企画系の仕事であればこういうものも多いです。要は使ったネタを使い回すなということですし、他に漏洩するなということですね。
これらを見込み客のクロージング時には確定していくことで防ぎます。

10)サポート等サービスを充実させる

コーチング等もそうですが、講師向けだとして、それらのかゆいところに手が届くようなサービスを充実させる、または講師で話し合いが出来るSNS的なものを創るなども考えられます。

11)ターゲットをシニア等、絞り込む

例えば英語学習を趣味でさらにやりたいなどのシニア向けに行うなどで、若い人向けの英語でなくシニア向けに特化します。
シニア向けは一例ですが、例えば在宅で仕事をしているが翻訳家になりたい人向けなど、色々とターゲット×英語で考えると広がりそうです。

12)目的別コーチング

既にやられているかもしれませんが、留学したいのか、旅で使いたいのか、仕事で使いたいのかなど人に応じてなぜ英語を学習するかがあるかと思います。それに応じて最適なプランを作成する、企画部分を提供することで、末端の英語指導は登録した講師にしてもらうなどがいいかもしれません。

13)アプリなどで展開する

英語学習アプリでは、mikanというアプリがあります。
簡単に英単語をフリックして覚えていくというものです。
http://mikan.link/

このようにメソッドをアプリにして一部使っていくやり方もあるかなと思います。

14)まとめ

ビジネス化のコツとしては、メソッドをどう出すか。いきなり出さないで、英語×アイデア×ターゲットなどで、
どういうアウトプットができそうかを考えていくことです。

例えば、外国人訪日客が多くなっていますが、飲食店の英語対応はどうなっているのか。
または日本文化は英語でどこまで伝わっているか。
英語指導者ならではの感じる部分を最大化すると面白いサービスになりそうです。

一つでも参考になれば幸いです。
面白いビジネスになったらまた教えてくださいね!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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