何度も読んでいく「儲かる発想」での気づき
本カテゴリ企画は終わっていますが、再読として久しぶりに読んでみました。スローリーディングという意味での、再読的な切り口でもありますね。
目次
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マーケットと儲けのネタをヒモづけよう! ビジネスマンのための「儲かる発想」
再読してみて気づいたこと
なんで再読しているかというと、この手のアイデア発想系の本は、企画的な視点を説くものとして多数出ています。なのですが、アイデアに関して真正面から行くものって少ないです。自分なりのアイデア術というと、かなり鍛錬して鍛えて「アイデア道」までいかないとならないですね。
ビジネスで成功した人は当然このアイデアに優れている可能性は高いですが、解像度を高く見ると、アイデアが優れているとか、アイデアはどちらもでいいとか、その先には行動として何を試したかとなりそうです。あとはそのアイデア自体をフォーカスするものがあるかというか。例えばエジソンとかだと発明品が顕著で分かりやすいとかってありますけど、そういう分かりやすさがないとまあ伝わりづらいだけかなと思っています。
何にせよ、アイデアに正面から向き合っている、それを担保する時間というのがとても大事だと思っていて、たまに再読するという感覚です。
誰もが損しない仕組みをつくる
この指摘は本書のキーワードやフレーズでもあるのですが、ここをやれるかどうかです。関連することとしては、自分だけの利益を考えていたり、課題解決になっていたいとか、顧客(売り手パートナー、エンドユーザー)のことを考えていなかったり、ヒアリングせず皮算用だけとか、そういうことも全て関連してきます。
現場で確認する
必ずその現場で確認します。僕なら今選書サービスのヒアリングをして明確なのは「選書をして欲しい」というのは意外に内発的に出てこないという発見です。誰かに選んで欲しいは、自発的というよりも、何かしらの必要性であったり、サービス自体を紹介して知って使うという感じですね。
こういうのも確認しなかったら見切り発車で無駄になりそうだあなというところを回避できたと言えます。当然ヒアリングによって、違う知見も得られるので割と無駄がないんですよね、ヒアリングって。
マーケットアウトで考える
これは守屋さんの本でもありましたが、ここでは困っている人の数とかそれらにどれだけ払うかなどの金額などです。それがあるから解決アイデアを考えるという顧客の課題ありきで、かつそのサイズやボリューム感ありきです。それがないならやらないといってもいいわけですね。
ではこれらの顧客の課題はどう考えるか。シンプルにいって観察です。日常に観察して気付けるか。それを著者は電球であったり、切手だったり、Tシャツだったり、傘だったり色々な事例を持って紹介しています。ここで大事なのは個別の事例でなくて、その視点です。
記念切手の話
プリペイド残高などはどこにいくのか。提供会社にはいるのでそのまま利益になるんですね。実際はどうかを考えて調べていく。著者はそれをビジネスの仕組み、とくに見えないものについて理解を深めると言っています。記念切手はいわゆる切手=郵送代ではないということの証明というか考える切り口にもなっています。
例えばコーヒーが100円で本格的なマシンで飲めるコンビニが今は多くありますよね。それって本当に100円で飲めるのでしょうか?実際にコンビニコーヒーだけを買う人もいるとは思いますが、ついで買い、またはその時はコーヒーだけど、別の機会に別のものを買う。そういう購買機会を増やすので仮にトントンでもオッケーなんじゃないかと僕は考えています。実際には大量に買うので安くなり見合うはずなのと、店員の作業時間は増えつつもその価値があるんでしょうね。
そういう考え方、見方のことを指摘しています。それがたくさん出来ればいくらでもアイデアはあるということなのと、それをどうすればいいかも自ずと見えてくるというわけです。
一方でビジネスの仕組みを知ろうとしない人には、これらの話は難しすぎる気がします。また知りたいならそこを学んでいく必要がありそうですね。
顧客の価値観は自分に合っているか
これはそうでないなら解像度が低いので成功しづらいという話です。逆に合っていれば解像度が高いので見えるということでもあります。
選書サービスだと本好きというところで合っているのでその感覚は分かるというのが僕の強みです。逆に払うなら一定程度払うのだろうとも言えるので、これは強みというか検証しやすいなあと感じています。
このズレた価値観をもって無理に進めても出来るわけがないということですね。価値観があったところでまずはやってみるのが良さそうだなと痛感しています。
解像度が低いところでもやりたいなら、高めていけばいいというだけですね。
身の回りのものをお金に換算してみる
例えば着ている服のコストとかです。どういう原材料でいくらかかって、どういう価値を付けて、いくらで売られているかなどですね。これを分解するといいわけですね。上のビジネスの仕組みと合わせる感じですね。学んでいればより解像度が高いので色々と見える気がします。
選択肢を一つにしてまずやってみる
選択肢が一つの方がいいというわけでなく、迷うというか色々やりたくて出来ないなら、一個まずはやろうというニュアンスですね。いきなりたくさんは出来ないのでまずやってみる。かなり大事ですね。
見つけた課題のマーケットを考え、そこにアイデアを当てる
マーケットアウトは顧客の課題から始まりそれを解決してくれることを考えそれが受け入れられるかを調べていくやり方といっていいでしょう。
そうではない、自分が考えたアイデアが受けるはずだとか、これが流行っているからいけるとか、データがあるからいけるということでなく、まずは顧客の課題が何か、それは何を解決しているか、お金を払う価値になっているか。それらを検証することとなります。
課題=マーケットサイズがある程度見えていれば、焦らずアイデアを検証していくとなります。ここでいう課題はどんな小さなことでもいいわけで、ブログを一人で続けられない、みたいなものも、ブログ数や挫折する人を調べればかなりのマーケットになりそうです。ただこれも皮算用では意味がないので、そういう人がお金を払ってまでアドバイスを受けたいか、添削をして欲しいかという話です。簡単ではないでしょうが、全くないわけでもないかもしれないぞと。そうなれば試していけばいいでしょう。
起業やビジネスというと、どこからかアイデアが生まれてそれが勝手に受け入れられてと考えがちです。しかし、そういうことはなくて、泥臭く考えて検証してどうか。あとは誰もが損しないこと、皆それによってメリットがあることが大事なんですよね。それなくして、動く人はいないわけです。
本書にアイデアトレーニングがあるのはそういう意図で、まずはやってみてどうなるか。そういうのを繰り返していくと見えるようになるよ、という著者のアドバイスかと思います。実際にアイデアを出して形にすることが難しいわけですが、それも何度も何度も何度もやっていけば見えるものがあるかもしれません。その時一回限りでなく粘ってやりたいこと、実現してみたいことをわりと深くかつ抽象的に押さえておけばより持続可能な取り組みができそうですね。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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