「何をしている人ですか?」問題への解答

マルチポテンシャライトであれば何をしている人ですか問題があるはず。本書にも書かれていたはずで、これについて簡単に説明し、その解答(なんてないんだけど)を示してみたい。

何をしているか問題

これは単に発話者=相手が、あなたに対してどう見ているか、どう評価しているか(見たり評価がどうでもいいと思えど)という発露である。それをシンプルに口にしたということである。

具体的なものとしては、

「あなたの主な仕事は何ですか?」

「何をして食っていますか?」

みたいな問いかけだ。

マルチポテンシャライトであればこれらは戸惑うはずだ。なぜなら主な仕事というのが複数をまたがるものであり、一言では言えないからだ。自分に忠実になればなるほど(そういう人が多いと思う)、これらは答えづらい。

「リサーチしたり事業企画したりしています」

といっても相手はあまり納得してくれない(笑)

何を、を答える意味がない

相手との関係性によるし、どうこちらが立ち回るかもある。

例えば交流会など相手を知らない場で話す時、初対面の人が多い。こういう場が得意な人はあまりいないだろう。マルチポテンシャライト的な人もよりそうだ。

「どんなお仕事をされているんですか?」

この問いかけは超きついし、今でも僕は得意ではない。

「リサーチしたり事業企画したりしています」

この反応は先程と一緒だ(笑)

ここで思うのは、シンプルに「相手」は「何かを知りたい」のではないということだ。どういうことかというと、「おはよう」「はじめまして」みたいな挨拶と同様で、「おはよう」と返せばいい。

つまり、

「リサーチなど調査業務をしています。あなたはどうですか?」

が典型的な返しだ。

ただ問題が色々あるのは、相手が話さない場合だ。つまり質問ばかりしてきて、こちらが答えるターンというのがある。これは交流会でなく尋問(笑)ではあるが、会話とはそういうものになりがちだ。

さらにいえば、相手は「何かを聞き出す」ためであればさらに聴いてくるであろう。「調査業務ってどんなものを調べるのですか」などだが、そこまで相手が知りたいかはどう相手の知りたいことやこちらが伝える術を持つかだと思う。

収入源を開示することで相手は信頼するか

何で食っているかというのも、仕事を何をしているかというのもある。

これはプライベート性がある問題だと思っていて、仮に年収や稼ぎを公開すると、非常に胡散臭いことになる。公開というのはやりすぎだが、これくらい稼いでいますというのも、胡散臭い(笑)なぜなら、そういう年収ベースや売上ベースは「数字」「具体的」だが、それは何を意味するのか。

考えていくと分かりづらい。それによって会社や個人の規模を示したいのか、威圧の材料なのか、相手になめられないためなのか、承認欲求なのか、このあたりは発話者次第だろう。

一方で、この収入源を示したり言う必要があるかだが、僕はほぼないと思う。関係性によるが、関係性がない人にそれらの話をできるかだけど、そもそも抵抗がある。それだけだ。あっても、それを知りたいとかは、礼儀がないと僕は思ってしまう。

もっと詰めると、その話を聞きたい知りたい人は、「金づる」とはいわないが、「お金」の「稼ぎ」で人を見るのだなと僕は感じてしまう。よって、そのような質問には懐疑的で、それを発する時点で「ん?」と思ってしまうのだ。

言ってしまえば、二重の意味で、親しくなりづらく、また価値観が異なるということだろう。

相手を納得させるためにこっちは生きているわけではない(笑)

さらに詰めていくと、仮にどんなXとして伝えたところで、相手が納得しない限りこの問答は続くことになる。この問答の意味はもはやわからない。

Xとはこういうことですか?Xって知らないですがどんなことですか?

なんでもいいのだが、Xについて深める場ならいいが、そういうことではないからだ。

当然単位相手にとってXが珍しいということもある。それはわからないでもないが、こういう知りたい場合のルールというかやり方として、どうして知りたいか、なぜ分からないかというところを示す必要がある。

ある交流会で「そうくるか」という経験をしたことがある。その人は駆け出しのライターというか「僕がXをしています」というと、食いついてきてなかなかの食いつきようだった。その場にいたいという感じもなかったので軽く振り払ったが、珍獣(笑)を見るようにされればそれは失礼であろうとなると。

相手は単にXを知りたかっただけなのだろうが、シンプルにこちらは時間を使うメリットが見えなかった。これは前提が違っているのでしょうがない。

関連するところでは、相手が女性や言ってもいいものだと上から目線以上の神目線(笑)となってしまって、「ノウハウを教えて欲しい、金はない、無料で質問に答えてくれ」というのが実際にありそうだ。これは知り合いの起業家、それなりにやっている人の話だ。悲しくなるが、そういう輩と遊んでいる時間はない。上のライターさんが同じとは言わないが、同じような印象を受けてしまう。

というわけで、コミュニケーションとして深い意味を出してない、考えてない人もいるわけだが、そこを踏まえても、相手のために話す必要ってのはまあないと。

シンプルに自分がちょっと不快だな、なんか失礼だなと思ったらさっさと去るのが紳士たるものだと思ったりする。そのライターさんとは一生会わない可能性が高く、またこちらも興味がないからだ。

模範解答を示す

とやや脱線してきたが、簡単に模範解答を示す。その際の相手の反応を考慮しつつ、あとはあなたがどうしたいかによる。仲良くなりたいなら、相手の真意を聴けばいいし、そうでないなら去るというように。

1.業界や業種などで大雑把に答える

マルチポテンシャライトだと自分がやっている個別の仕事をいってしまいがちだ。僕ならリサーチも業界が様々で、事業企画もITやそうでないこともある。よって、これらをかなりざっくりだが「マーケティング」といってもいいし「広告業界」「新規事業」などといってもいいだろう。これらは相手の理解度による。知らないならばそれで通るが、知っているとすると話が厄介になる(笑)

2.工程やフローなどの簡易説明をする

中学生などにも分かるシンプルな答えをする。例えば「お客さんから依頼がある調査を請けてそれらをまとめて報告書を作ります」などのように。事業企画なら「新規事業となりえることをお客さんと一緒に企画書でまとめています」などのように。

もっと抽象化してもいいが、あまりやりすぎると伝わらないかもしれない。

3.組み合わせ自体を言ってしまう

これはマルチポテンシャライトである開示となるため、相手はマルチポテンシャライト的な人を知らないとまあ伝わりづらい。相手の印象に残らないということだ。ただここで相手の印象に残したいかどうかは考慮してない。これはどちらかといえば、自分がシンプルにこうだと言いたい人向けだ。でも、これを関係性を作りたいなら嘘を言うわけではない(別に怪しいことをしているわけではないのだけど)ので、どこかで言う必要がある。

「IT、リサーチ、企画などを組み合わせて仕事をしています」という時に相手は混乱するだろう。どう組み合わせられるかが見えないからだ。よって説明が長くなるのが難点だ。

「リサーチなら、例えばプログラミングなどの調査では着手が早く、正確なものが出せるかもしれないですね」みたいなことになるが、長くなっていくことが分かるだろう。

もっとスッキリさせるには、それぞれの分野をさらっといって、それを組み合わせた仕事をしているだけでもいいと思う。

「IT業界やリサーチ業界の経験があるのでそれらを組み合わせた仕事をしています」みたいなものだ。先程より分かりやすいかもしれないが、あとはどこまで説明するか、相手の反応次第で調整するのがこのパターンだ。

4.どのレベルで知りたいかを聴き直す

こちらが説明してもいいと思うなら質問に対してある種解答をして、さらに聴き直すというセットとなる。

例えば「調査業務を行っています。あなた(仕事)はどうですか?」というように。

こうすれば、調査業務を知りたいなら相手が聴いてくるかもしれないし、あなたはどうですか?はあなたの仕事はなんですかという意図であるので、その展開になるかどうかとなる。

これは相手のテンション、こちらのテンションによるが、相手の発話もあるので、相手が「私は営業をしています」となっていって、仕事の話になるかどうか、またはどうなるかとなるだろう。

関係性は作りやすいが、会話は長くなりがちで、あまり相手の話が魅力的でない場合はやや退屈となるのが問題だろうか。

マルチポテンシャライトの人は他の仕事が理解できるのか

模範解答を示したところでもはやあとは蛇足だが、少し気になったことを書いてみたい。

まず、マルチポテンシャライト的な人、例えば僕が他のマルチポテンシャライトの人の仕事を理解できるかだが、実はそこまで理解できない。なぜなら、それは組み合わせがあり、その人の独自のやり方であることが多いからだ。

最近ある伝統工芸に関わる人のプレゼンテーションを聴いたのだが、しっかりと説明しているのだが「分かった」とは言い難かった。そして、僕もそうだが「リサーチや事業企画で」といっても伝わらないのだろうと(笑)そんなものだと思っているので、それはいいとしよう。

ここでは、他のマルチポテンシャライトな人も別にすぐ理解できるわけではないが、なんとなくだが、いわゆるひとつのことやある種のレールに乗っているわけではないってことが分かる。それだけで十分であるし、その仕事を理解できるかは、もはや僕次第、つまり自分次第なのだと思っている。理解できないのでなく、自分の仕事のように分かるわけではないということだ。

では、逆にマルチポテンシャライトでない人は、マルチポテンシャライト的な人のことを分かるかどうかだ。これはやはりそのままで、僕よりは分かりづらいだろう。つまりより分からないはずだ。

もっといえば、自分で仕事を作ったり自分で何か生み出したりそれを商売やビジネスとしたりする経験が一つでもどんなことでもないと、それらは「空想世界」の、それこそどこぞの有名人の戯れ(笑)みたいな感じでしかないからだ。これは多分うまく言い当てていると思う。

そういう人に伝わるようには辛い話なので、あとはその雰囲気や状態によることになる。だから、そもそも伝わらない前提となるのだと思う。僕もだしマルチポテンシャライトの人にとっては、仕事の説明がまさに求められるのだけどそれが常に「分かりづらい」のだ。とはいえ、分かるからいい、分からないから悪いのだということはなく、分かりづらいからこそマルチポテンシャライト的ともいえる。

もちろん、ある種サービス顧客に対して「分かりづらい」のであればやはり顧客は付きづらい。それを踏まえた上でどうしていくかということを常に考えることが求められるのは、ハードシングだろうかそれともそれだからこそ面白いのだろうか。あえてとはいわないが、そうであってもそうやってマルチポテンシャライト的に生きる、組み合わせで生きるからこそ僕は面白いのだと思う。逆にこれ1本でが出来ないからこそ、そうなると。それはもう性質なのだから受け入れていくしかない(笑)

仕事の解像度が異なる

マルチポテンシャライトとそうでない人は仕事の解像度も異なるが、その自分の仕事を説明できないパラドックスというか問題があるが故に、解像度は高くなる。そういう意味で理解はできなくても、何か違う仕事だとか、似ている仕事とかそういったことはよく分かってくる。僕がそうだからだ。

仕事の解像度が異なるということは、仕事の価値観にもよる。仕事が大事でない人がどれくらいいるか分からないが、仕事が絶対ということでもない。仕事に対してどのレベルで考えているか、そして人生とは何か。ある種哲学を出したいのでなくでてきてしまうレベルといっていい。これがあるから良いとか悪いとかでなく、結果的に染み出してくる。

そういう人が仕事は何かという問いかけもだが、問われ方も先の考察を考えるとすると「仕事とは何か」における受け答えの重さが全く異なるわけだ。

マルチポテンシャライトでは重く、そうでない人は軽いという絶対解ではないが、その傾向は強くなるだろう。そして自分が知らない仕事があると発見して珍獣(笑)となるとこれはなかなか大変である。あなたがマルチポテンシャライトならよく分かる話だろうが、そうでないなら珍獣ハンターから逃れるということも分かるのかもしれない。

解像度が異なることで、弊害としては、マルチポテンシャライトの解像度で話をしても分からないのだろう。なぜならそうでない人は仕事は一つで一本でそれをやっているから分かるし、シンプルだから。もっといえば、仕事はストレスであり愚痴をいって、またはうまくちょろまかす(笑)というひどいイメージやフレームワークがある可能性もありえる。

なぜそう言えるのか(すべての人ではないが)、やはり自分で仕事を作るとなると、ある種環境を見据え、自分でどうかを試行し、考え、動くことになるので、結果的に意図しなくても磨かれるからだ。そうなると、別にマルチポテンシャライトだけの人が面白いとかってことではないが、なかなか物足りなくなるのも至極当然となる。

この解像度差をどう埋めるかはかなり大変というか、高い側が基本的に粗い側に調整をすることになるからだ。ここが難しいが、基本的に知らないことやお互い違う領域でいるからこそ面白いわけで、何もそれは仕事だけではないはずだ。教養的な話でもいいし、そういうところに活路がある気がする。

おわりに

結論的には、マルチポテンシャライト的でない人と合う事が多いとすると、適当に答えてあとはよしなにとなる(笑)説明しても伝わらないのであとはよしなにとなる(笑)

一方で僕の疑問としては、そんなに人が何の仕事をしているか知りたいということはないのだと思っている。つまり、自分が知っているようなことでないと単に「怪しい」のだろう。例えば「不動産業で食ってます」というとき、大家などのビジネスを知らなければ意味がわからないし見えないだろう。でも「不動産業」ってあるなあという理解があれば分かる。それだけだ。

逆にいえば怪しいかどうか、悪いことをしていないかどうかという反社チェックみたいなものになるのだけど、それをあからさまにすればまあ失礼なわけで(笑)そういうところが介在するのはフカヨミとも言える。

しかし、意図せず意図する、つまり意図しない読みが入ることがコミュニケーションのズレであり楽しさであり、また同時に「また来たか」というストレスにもなりえる。僕にとっては最適というか、良い感じの着地となればいいと考えているが、なかなかそうはならないのかもしれない。

そして模範解答をやってもまあ駄目なものは駄目で、そうしなくても良い関係を築ける人はいるわけで。世の中ってまあうまく回っているかもしれないなと(笑)

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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