仕事の成果は、実行と振り返りに宿る
多分働き方関係なく、つまり色々条件無視して、やった仕事があったら、それ振り返ればまあ精度上がるっしょという話です。
振り返る時間がないですという人は、予め確保して(確保できないは結果でなって理由ではない(笑))もらえばオッケーです。
なぜ実行と振り返りがセットとなったほうがいいか、そのあたり書いてみます。
人は忘れるし都合良い解釈をする
つまり、人は欠陥だらけだからです。
振り返りなんてしなくていい世界があるとします。
例えばやった仕事なりやったことを勝手にエモく捉えて、しかもかつ勝手にそれを使えるようにしてくれるというような仕組みです。
ですがこれは聞いたことがなく、勝手に自動化しているような「無意識」の人は例外ですが、勝手に振り返りは出来ないんですね。
明示的な振り返りしか意味がないという立場ではないのですが、とはいえ、暗黙的な振り返りって何かというとあまりそれ自体の発生が期待できない気がします。
例えば誰かに怒られたりとか、何かトラブルがあったりとか。そういうのって仕事を見直すきっかけになりますし、もっと自然にいえば、ライバルに仕事を取られたみたいな世界観(もうかなり古臭く感じますが)であれば、そういう時に「どうすれば売上を上げられるか」なんてなりそうです。
そういう時、自己解釈や自分の考え、どうなっているかの世界を整理してどう戦うかを考えますよね。そういう感じです。というか、そんな時しか発動しないのでは使えないというか、トラブルを待たないといけないわけです。
忘れるというのは、やった仕事自体もう忘れちゃうんですね。もちろんやったこと全ては忘れないけど細かいことは忘れる。プログラマなら書いたコード忘れるのでコメントしておくわけでこれもそうだなあと思ったりします。
だから日記をつけるのでもいいし、何をやったかを振り返るか、メモしないと思い出せない。人間の弱さ、欠陥からそういった思考(ちゃんと記録しておかないと振り返ることすらできないのだ)がわりとおすすめです。無理にではないですけどね。
そして一番まずいのは、振り返りがあるなしでなく、勝手に忘れるわけですから、次もまた同じ繰り返しをすると。同じミスをしてその時に「あーたしかにこれやったな」と気づくと。学習や成長がないというところでは厳しいわけですけど、まあ人って繰り返しますからね。そこでその対策などを立てておけばいいわけで、それって事前に確定して学んでおかないと出来ないと。もちろんこれもすべて対策できるなんてことでなく、それくらいはしたいよねって話です。
やったことでも色々と種類がある
例えば、やったことでもやらされてイヤイヤなことと、やりたくてやったこととか、やった事実はあれどすべてそれを好みでやっているわけではないでしょう。僕もそうです。
とはいえ、やったことはある時、何がどう感じて何が起きたか、ある種の自己内省みたいなものですが、それがなければすべて「やったこと」になるんですね。
くどいですが、もう一度書くと、「やったこと」をある程度分類しないと、自分がやりたくなくてやったことも「やったこと」であり、何も区別がつかない「やったこと」になります。
これは脅しでもなく、単にそのように脳が認識するのかなと。よって、あなたの認知と自分がやったことの事実は常にずれます。
例えが微妙かもですが、言葉が強めの人は「控えめ」にしたくらいで丁度良いわけで、そのまま意識せず「これが普通だ」なんていっていると、「強い言葉で怖いです(泣)」となってしまうですね。つまりズレや意識ってそこにあると。
やったことの仕訳をしないと死ぬわけでもないですが、とはいえ次の仕事だったり、次にやることに活かしづらい。もっといえば何が自分の価値か、何を好むか好まないか、自己理解が浅くなりがちです。自己理解が浅くても生きられるし死なないですが、シンプルに人生って自分でQOLなり満足していきたいというところで、そのためにはやはり好む方向性を見出しつつそっちにいったほうがいいと。僕はそう考えるので仕訳はしたほうが良いってことです。
やりっぱなしでは身につくものがロスする
成長とか勉強とか学びの話です。
やりっぱなしだと、何が意図的にやったか、先の「好んでやったこと」とかですね、そして意図的でなくやらされたこと、先の「イヤイヤやったこと」とかですね。ゲームでいえば、敵の行動によってこちらが動かされたりとかが嫌なことでしょうか。逆に、チームを維持することで相手に好きなプレイをさせないというプレイができたは意図的ならグッドでしょう。
いずれにせよ、それらは意図があったか、狙っていたか、口でなく心から、または言語化して明示したか、さらにいえばその途中、ゲームならゲーム中、仕事なら仕事中ですが、その時リアルタイムで気付いて修正したのか、そうしなかったのかなど、かなり細かくすればいくらでも出来ます。
さてシンプルに、意図的にやり成果があったならそれはそれでいいと、でも意図的でなく偶然に成果なら、これは偶然でしかないのでカウントできません。他にも意図しても成果なし、偶然成果なしとか色々ありますが、意図性がないところがすべて「学びにはならない」とはいえないですが、意図してないものを再現する自信がある人はよほどの人でしょう(根拠のない自信は、根拠がないため意図性、再現性が低い感じはしますが、根拠がなくても自信があるためある種の性質とも言えそうです)。
やはり、意図したらそれを、成果があればそれをというわけで、明示的になった、意図や成果をどう自分の思考や態度に紐付けるかがポイントとなるわけです。そうでないと何もなかったことになるからですね。
そして、何事もやりっぱなしでいれば、そのまま何が起きたかどうかがわからないので、全くやらないよりはいいけれど、身につくものがかなり減る気がします。体感では半分以下でしょうか。
実行し振り返りことで土台を固める
ある種土台とは、固める行為と言えます。
つまり、実行して土台がぐらついたら、また振り返って土台を固めると。逆にいえば実行とは、土台がぐらつくことで、確実な土台にいて動かないことは実行とも言えないと。安全圏ってそのままの言葉ですが、やはりそれでは得られるものは非常に少ないわけです。リスクを犯さないとも言えます。
振り返りとはそういう土台がぐらついたり、ぐちゃぐちゃな未整理のものがあるとも言えます。実際にその未整理のものを見ることがなければ「やりきった!」で終わりますが、多くは未整理であり、それに気づく人は「やりきった!んだけど、かなり未整理だな」と気づきます。そしてその未整理があるから、整理して学べること、次に生かせること、または偶然性が高く次への課題があることなんて分けられます。
そうすると、次の実行=土台をぐらつかせることも、ある種の意識ややり方が見えるので何もないより楽になるはずです。これはトレーニングしてどうにかなる類かと思います。
逆にいえば、ぐちゃぐちゃでなければ実行していないし、ぐちゃぐちゃのままなら整理や振り返りをしていないともいえるし、実行でぐちゃぐちゃなままで走り続ければまあ学習効率が悪いというところでしょうか。あとは振り返りをしたくても実行がなければ整理されたカチンカチン(笑)のままですから、これも意味がないですね。
ただ多くの人は、実行はするけれど振り返りはないので、振り返りをしすぎるという人はまあ稀でしょう。よって、実行して振り返るを意識するだけでもかなり学習や学びとなるわけです。
これらはPDCAなんていってもいいし、自分なりの理解や分かりやすい言葉で固めておく方が賢いです。そうでないとなんか違うなーという意見を下手すれば愚痴をいって仕事をして終わる形になりますから。
振り返りによる精度向上をする
僕の場合で考えてみます。
ある仕事において時間をつけて時間管理をしようと考えました。つまり稼働時間がどれくらいで報酬がどれくらいか。業務委託だと、時給というのはあまりなく、その契約した作業や仕事成果を出して納得してもらって成果となるものが多いです。
この時やり方をどうするか、そして何をしたかまではいつも書いていますが、さらに時間を書くことで、精度が上がった気がします。具体的にはペースを意識することで、時間に縛られるということはないのですが(時間がなくて出来ないというケースではないので)、それによって時間を意識して動くこととなりました。
これによって、ある仕事は想定ペースの2倍となったりしました。またこれらの効率性も限界があるのでこれをさらに上げるにはどうすればいいかという視点が生まれます。
時間をおいておいても、何をしたかが書いてあるので、作業工程として無駄なこと、実は無駄そうで大事なことなども見えてきます。これらを意識するとまた次にこういった点が活かせるぞみたいな話が出てくるわけです。
これを僕は一人振り返り=セルフレビューと名付けて定期的にやっています。
すべての仕事の時間をつけるかどうかは人によるのと、やる仕事やケースによると思いますが、継続的かつ持続的にやるならやはり自分がどの仕事にどの程度時間を使い、あとは何をやりどうしているか、ある種自分の作業マニュアルですよねがあって損はないでしょう。こうすると、ちょっと空いた久し振りの仕事も「こうやってやればいいのか」と先ほど書いたように「忘れる」のが当たり前なので、その対策にもなるんですね。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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