端数や余り物的な視点で発想ネタ

この発想わりと好きでして、ざっと思いつくものをあげてみます。この視点で、自身の興味がある分野に掛け算して「端数やあまりはないか?」という視点で考えることで広がったりヒントが見つかれば嬉しい限りです。

プリペイドカード等失効ポイントは運営元に

プリペイドカードの端数。例えばテレホンカード、今ならQUOカードとか。WebMoney系でも、スタバカード、他にはスーパー等のポイントカード、コンビニなどのTポイントカードとかでも。これらは皆が皆端数を使い切るかは不明ですが、端数である数十ポイントを使い切る人は少なそうです。

例えばあなたのカードに30ポイントあってそれは永久に使われないとします。そして多くは有効期限があるので失効するわけです。その30ポイントとして付与したものはクリアされるため、当初企業側のコストになった割引分(広告宣伝費?)がカットされて、費用が浮くことになります。

実際には消費者はポイントがつくから買うけど、その効果を受容できない人はポイントを結果的に破棄することになる。その破棄分が結構あるのではないかという話。このポイントが少ないなら意味がないがあれば「消費者」にとっては面白いフィードバックになりそう。ただあまりに多いと「そんな儲けてるのって嫌われるのかも」(笑)

有名な事例として、サイモンズのポイントーカード失効利用。サイモンズポイント自体はよくある地域のポイントカードシステムです。ですが、これは失効ポイントが上のように発生したら寄付するということです。寄付というのは一つのアイデアですけど、失効したものが結構な額になるし知らない人も多いというのがポイントになりそうです。失効ポイントについて

端数ポイント自体はビジネスにならないと思いきやこういうCSRなのか視点を切り替えることで生き残ったり、独自性を出せるんですね。実際にポイントを使うには管理コストがかかります。あなたは今もっているカードのポイントを管理したいですか?それとも使ってますか?

冷蔵庫の中身管理ぐらい難しいと感じますね。そこにチャンスがあるということで。

休眠口座を活用する

休眠口座は、休眠預金等活用法というものができて、10年以上入金等がないものを指すようです。2009年から取引がなければ休眠口座扱い。そうなるとこれらは公的活動に活用される資金になります。もちろん自分の口座は休眠でないなら引き出すことは出来るそうです。

それでこの休眠口座もまさに眠っている口座が多いからできた発想で、端数的といえます。金融庁のサイトでは、毎年1200億円程度発生し、500億円が払い戻しなので、700億円ものお金が休眠状態と言えそう。うまく使ってもらいたいですね。

こちらも社会や公益ということでビジネス的ではないものの、考える癖がついている人なら「おっ」と思うはず。例えば、当然その分のお金がNPO等に流れるなら、そのNPO等が使う予算が増えるのでそちらから仕事を得たらどうかとなります。

ばら撒き型と批判されないような、仕組みを作っていかないといけないでしょうけどね。

乗車駅数の少ない駅の価値

乱暴にいえば地下鉄とか、JRや私鉄の駅に乗降客数が少ない場合それは潰していいか?政策っぽいですけど、駄目ですよね。

例えば名古屋に名城線という環状線(ぐるぐる回る)がありますが、主要駅に比べて周辺の駅は当然乗降客数が少ないです。では無価値かというと、そうではない。

例えばそれは環状線を形成して大きな価値となるし、当然利用している人には大きな価値です。

むしろ社会のインフラというのはこういうバランスで成り立っているのではとも考えられます。

ビジネス的にいえば、チェーン店舗とかでは、売上が全部優秀であればいいけどそうでない開業前後とか、何か事件や災害があったりなど突発的なことで売上が下がり、赤字店舗とかになります。そういう場合赤字店舗をばっさり切るのも手ですが、それをあえて維持することでというやり方もあります。これを戦略的赤字という言い方があるようなないような、ただ何も考えずに戦略的といってはアウトなので、使い方次第です。

ここから言えるのは、単体で見た時に力が弱いなあと思われる時、全体で見ると価値につながっていることがあるといえそうです。

端数自体も、1億人から1円もらえれば1億円になるという夢(笑)を誰しも考えたことがあると思いますが、それと一緒ですからね。

自己満足アイデアの価値

自己満足を盲目的に「駄目だ」と否定する人はどうかという話です。では自己満足アイデアの価値ってなんでしょうか?

本ブログも顧客がいない上でのアイデア出しはかなり自己満足アイデアになりがちです。それでそういう出しっぱなしアイデアに対してはお客がいない以上「誰かが受け取る価値」というのを判断できません。

しいていえば、ブログ分析などでもしたように、コピー回数とか、アクセス数とか、キーワード検索数とか、クリック率とかしかないですよね。もちろん記事単体の評価感想もあるかもしれませんが。参照リンクとかもありですけどね。

そういう中では、分析をしなければすぐに自己満足になるとも言えますよね。逆に分析してつなげていけば、自己満足ではないなとも言えそうです。

他の価値とは、他のアイデアにつなげられる、発散のキッカケとなることです。例えば、無人コンビニがあると面白いじゃないかと思ったら、それって求められてないならただの自己満足です。でも、無人コンビニあったほうがいいよなあということで、自動販売機を調べたり、無人レジとかの事例を調べたりしていくことにつながったり、「無人」化というキーワードが来た時に、大きなストックになるし、そこから他のアイデアのネタになります。

理屈ではそうですけど、そう考えないとやってられない点ももちろんあります(笑)別にやけくそやっているわけじゃないですが、アイデアを出すと楽しくなるのは事実ですね。

時代的には無人化の流れですから悪くない例題でしょう(笑)

ついで感に乗っかるネタ

以前紹介した気がしますが、短縮URLリンクでお小遣い稼ぎというサービスは、短縮URLで広告をついでに載せるからという仕組みでした。これも人がリンククリックで移動する間を利用しています。もちろん単に広告ネタと見ることもできます(以前紹介した時はそうでした)。

NPOを応援クリックでお金を支援できるgooddoというサービスは、広告スポンサーの広告費を活用したモデルです。これも応援という流れの中でクリックをしてくれたらというついで感があります。もちろん、寄付したいところのお金になるからクリックするというのを込みで広告を出されているとは思います。アプリにあるリワード広告に近いかもしれませんね。

ついでというと批判と思う人もいるかもですが、そういうことでなく、うまく人の行動導線、心理を観ているなあという感じです。ついついやってしまうならそれは乗せられたともいえるし、はまったともいえますからね(笑)

端数的にいえば、URLクリックは本当に何千クリックでいくらあるかというレベルですから実際はクリックが相当されるような仕組みまたは大量のサイト数(そもそもGoogleなどからするとバッドなので辞めたほうが良いでしょう)とかがないとありえません。あと短縮URLをあのサイトからクリックすると広告が出るというのは、広告抑止ツールが出てくる昨今ではバッドかもしれませんね。一方で広告があるから無料で使えるサービスが多数あることも忘れてはならないですけどね。

gooddoもポイントを蓄積してそれらが一定数になると応援先にお金となるという形です。チリツモの世界ですね。

端切れを売る

端切れってたまに売ってますよね。スーパーなどでいえば見切り品。あなたは見切り品買う方ですか?それとも?

手芸店などでは布の切れ端が置いてあってそれらをうまく重ねたり工夫して服やらバッグやらを作る方がいるはずです。良いアイデアですよね。

日常生活で欠かせないのが、トイレットペーパーです。トイレットペーパーの芯が売られていることをご存知ですか?これらは、例えばラクマの検索結果で1本10円以上で売られています。面白いと思いませんか?

ここでは端切れ的なものはゴミとか使えないものと思いがちです。ですが、当然これらもクラフトに使いたい、夏休みの工作とかで使いたい、トイレットペーパーの芯を欲しがる人もいるはずでだからこそ売っているとも言えます。

これらをビジネスとして成立させるのは難しいかもしれませんが、仮にトイレットペーパーの芯を手軽かつ無料で手に入れることが出来ればプラスになるだけですよね。もちろん販売の手間とか売れるかどうかもありますが。

訳あり商品だから安いというのは知っている人も多いハズです。値引きに対して成熟しているからかもしれません。しかし、値引き自体を構造的に入れる、つまり見た目は悪いからそのまま売らずに加工品として出して安いわけでなく、加工品としてゼリーとかジャムとかで売ると普通の値段で売れる。これはトリックでも何でもなく、「素材」をどうすれば価値を高められるかを考えた結果に過ぎません。農家や生産者など何か作る人ならこういう工夫を必ずやっているんじゃないかと言えます。

おわりに

端数とか余り物的な視点のアイデアネタをいくつかまとめてみました。

これらをどう使うかですけど、どちらかといえば日常生活の中で「余り物ないか」というところをまず見る。次に「それを生かせないか」と考えるという視点の方が面白いかもしれません。

もちろん、失効ポイントとか休眠口座はそれだけでも知識レベルに近いですが、そこから何が起きるかを考えていくと、多分何かのヒントになるんじゃないかと。

なんでこういった端数的アイデアが好きなんだろうかと思ったのですが、多分弱いとか小さいものがまとまると力になる様が好きなんじゃないかと(笑)チリツモが好きというよりも、一つ一つは弱くても束ねると強くなることありますよね。もちろん烏合の衆ということもありますからなんでもそうだというわけではありません。

トイレットペーパーの芯もまとめて売るという発想やアイデアが重視されるというか、ものとか端数的なもの、余り物自体は「価値がない」けど、買いたい人がいる、売れるマーケットがある、より売れる工夫を入れる。そういうアイデア面が面白いからというのもあります。例えば、トイレットペーパーの芯だけで売れなくなったら、今度は「かっこいいロボット」(だけどトイレットペーパーの芯で出来てる)を作って売るとかも考えられます。ぱっと思いついたのは、カッコいい輪ゴム銃です。クラフト系イベントで観たことがありますが、結構な値段がしました。でも人がよく群がっているのは分かります(笑)例えば、タカラトミーのおもちゃですが、Gショットやばいですね。こういう方向に持っていくこともできるわけですね。楽しいですね。

人が思いつかない発想というよりも、思いつくけどそれをやるかというのもまた好きです。トイレットペーパーの芯を集めたりすると貧乏くさいとか(笑)、そんなの売らなくていい恥ずかしいという人はいそうです。それらが障壁となって、参入者がないというのは面白いですよね。まあなんでも障壁はあるわけですけど、真似してみようと思ったら意外に手間とかもありますけどね。

何かヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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