ソニーの新規事業創出プログラム(SAP)はどんな事業があるか調べてみた
今回はソニーの新規事業創出プログラムについて調べてみました。ぱっと思い浮かべるのは自分が使っていたみんチャレくらいですが、他にもあるようです。
取材記事は多いのですが、SAP自体の一覧とかが意外になくて手こずりましたね(笑)
目次
ソニーの新規事業創出プログラム
イノベーションを生み出すために作られたプログラムのようで、Seed Acceleration Program、略称SAPと呼ばれています。ソニーと言えばカッコよさ、国産みたいなところよりも、旧態依然みたいな印象が強いです。実際はおいておいて、こういうプログラムを出して何か変えていこうという動きなんだと感じますね。
SAPは2014年4月からスタートしているので、現時点で3年半くらいとなります。
クラウドファンディングサイトがある
First Flightというサイトがあり、これはSAPで生まれたプロダクトを見せたりそこでクラウドファンディングを募ったりという実証ができるという仕組みです。
全くこの存在は知りませんでしたね。海外市場向けのHatsuhikoは英語サイトですが、MESHしか案件がないため、これからって感じでしょうか。これは2017年2月からやっているようです。
Creative Loungeというスペースがある
SAP自体ただビジネスコンテストがあるよというだけではあかんということで、社員が自分で作りたいときに作れる、アイデアを練って形に出来る、そして人がつながっていくという場があるそうです。“放課後” の研究開発を促進する企業内メイカースペース「SAP Creative Lounge」─ソニー株式会社 田中章愛さんインタビュー(前編)
これもスペースがあればいいわけでなく、コンテストと連携していくことでより新規アイデアが生まれやすい環境を作ったといえそうです。
SAPはどんな感じでやられているか?
社内起業プログラムは大体うまくいかないイメージですが、ソニーはどうやっているのか。
SAPは、3ヶ月に1回程度ビジネスコンテスト形式で開催。今まで9回ほど開催、累計で600チーム、1600人ほどの参加で、一次二次最終の三段階。一次で100→30チームに、二次で30→10チームに、最終はプレゼンを役員などに出来るという仕組みのようです。3年半で12の事業が誕生!新スマートウォッチを生んだ、ソニー流・新規事業開発の裏側が詳しいです。
1回で必ず何かいいものを出すというよりもあればやるというスタンスのようです。そして優勝して通過しても検証フェーズで試していくときに躓くパターン(そこで打ち切り)もわりとあるみたいです。
大企業のやり方がどうかはおいておいて、大企業でもやりたい事をもってチャレンジする人が一定数いるのには驚きですね。ソニー全体では従業員数が約13万名もいるので、そこから考えれば1%程度の人達ということになりますよね。
SAPから生まれたプロダクトやサービス
プロダクトは7個(Qrioは1でカウント)
- HUIS REMOTE CONTROLLER マルチリモコン
- FES Watch 電子ペーパー時計
- wena wrist 腕時計のバンド部分がスマートウォッチ
- MESH プログラミング出来る電子ブロック
- Qrio Smart Lock 電子鍵
- Qrio Smart Tag(外部サイトhttps://qrio.me/smarttag/) 忘れ物防止タグ
- toio 子ども向け玩具
- AROMASTIC モバイルアロマ
見たことないなあとか思っていたら、大体知っていました。ただ買ってないですね。モバイルアロマなんか結構面白いなあと思っています。個人的にはプログラミング系というかメカ系が多くそれをどう時代や社会の少し先に「これがソニーじゃ!」みたいなものを見せていく。イノベーションっぽさを感じますね。
だからこそ社会のニーズに応じてこれというよりも、カッコイイ何かが詰まっているのは分かりますね。ただ当たり前ですがお値段はそれなりにします。それくらいの価値はあるぜってことですね。
あとは小さいものというか、小型化されている印象も受けますね。マルチリモコンとかはわりとアイデアは出せるけど製品化とかまでいくのが辛そうです。既存リソースを活かせるということも大きいですよね。
サービスは6個
- nimway オフィスソリューションサービス(社員の位置管理)
- みんチャレ 三日坊主防止アプリ(現在エーテンラボ株式会社として独立に成功)
- isuca マルチカメラ撮影編集サービス
- PROJECT REVIEWN ライブ動画購入サービス
- Aerosense ドローンサービス
- ソニー不動産
どこに書かれてたかというと、2016年でのStartupSwitchの説明の中のSAPとはでありました(笑)が、そこで11とありました。ソニー公式とかではCSR扱いなのが意外ですねー。まあそんなものでしょうか。
nimwayを入れるかどうかはわからないですが独断で入れておいて、あとtoioが入ってなかったのは2016年時点だからでしょうね。
というわけで、全体で13事業創出されたといえると思います。
エアロセンスはドローンサービスですが、エアロセンス自体を預かってという話があるのでSAPを通してなので社内からという感じではないのかなと思います。ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」・自社クラウドファンディング「First Flight」はどのように生まれたのかとはいえ、公式で入っているのでSAPなのでしょう。
ソニー不動産はそうだったのかなと思いましたが、どうやらSAP第一号案件のようです。「常識破り」を連発するソニー不動産 成功の秘訣は「顧客目線」
おわりに
SAP自体何をやっていたかがざっくり分かって満足しました。プロダクトはソニーっぽいというかこれからの時代を作る意気込みは感じられるしいいのではないかなと思います。
サービスもみんチャレのように独立したりと面白い方向になっていくのも出てくるといいですね。
また今後もSAPから色々な事業が生まれると思うので、機会を見て更新していきたいと思います。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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