アイデアをどの粒度で固めるのが最適か

これについてはこれという決定打はなさそうです。というわけで、ここで提示するのは実は流動的ですらあるけれど、でもこうやって示すことで色々と見えてくるものがあるのねという話です。

アイデアの粒度、解像度、企画のレベルなどを見直すとか、考えている人とか向けかなというところです。

アイデアの粒度を考える

まずアイデアの粒度です。これについては思いついたが原始的というか、最初でそこから、条件や要件に満たすかなどの一定の関連、または収束があって、さらに肉付けしていく感じで企画化というところです。

簡単にいえば、

思いつき→アイデア→企画

というのが近いですね。このあたりは、加藤さんのアイデアパーソン入門がとても参考になると思います。確か、アイデアが土台でそっから企画とか事業だった気がしますが、そんなイメージですね。アイデアはそういう意味では構成パーツに過ぎないんですね。

ただ、そういうパーツがないと成立しえない、同時成立か相互作用というところですが、だから重要という意味なんですね。

アイデアのアウトプットの仕方を考える

では、思いつきをどうアウトプットするか?

ざくっとやってみましょうか。例えばコーヒーとして、あったらいいなこんなコーヒーを考えてみます。

思いつき

思いつきとしてさっとでてきたのは、

  • 最近コーヒーゼリーになるパックを見かける。流行りかしらん。手軽に出来るのでいいので、コーヒーゼリーパックと簡単な器(ゼリー的なやつ)があると売れそう
  • 苦いコーヒーが少なくて、甘いとか加糖しちゃうのも多い。渋いコーヒー欲しいなあ。と思ったら、タリーズのカフェボトルはノンシュガーで素晴らしいことを知る。
  • 世界のコーヒーを味わうとか色々あるけどそこまではいかない。色々な主張がありすぎて、好みもあるので。だから、どういうストーリーがあるとか、そういうバックグラウンドを聴けると面白い。そういえば思わず買うのってそういう物語を発見できた時じゃないかなと。

こんな感じが思いつきです。これってアイデアかというと、アイデアの手前くらいか、またはちょっと路線がずれているとかもあります。なのですが、僕としてこれくらいの原材料がないと何も作れないので、ここがある程度出せることがポイントです。別に一瞬でなくていいので、色々な刺激を得て出していく感じですね。

この思いつきはわりとブレストレベルとか、わいわい雑談で面白いことをとりあえず言うとかって感じに近いです。僕も友人にとりあえず言うことはありますがこんなレベルですね。これいいですねー!くらいのノリが大事です。

アイデア

上の思いつきを少し整理したり、整えたり、肉付けしたりするとって感じです。

  • コーヒーゼリーパック販促アイデア。コーヒー店に置くのはもちろん、ギフト用にも良さそう。
  • ノンシュガーを売りにしたコーヒー。ブラックなんだけど、その表現を変えるだけで違う。濃縮コーヒーはわりと流れにあってそう。めんつゆしかり、濃縮カルピスではないけど、合わせてみると面白そう。
  • 珈琲物語。ストーリーから選べるコーヒーの選び方。ありそうだけど、どういう物語かで変わりそう。ファンタジーとか、バトルものとか、色々つけられないか。

みたいな感じですね。主観に過ぎませんが、少しだけアイデアの方がまとまっている、または具体性があったり、方向づけされたりしたかなというところです。

とは言え実際にこんなコーヒーあったらいいなというところでは、コーヒーゼリーパックはあるわけで、そこまで飛んだアイデアではないですよね。ノンシュガーも然り。最後の珈琲物語もありそうかなというところです。

こうやって収束すると消えるか、評価しづらいものもありますよね。それは承知でそうなるのが多いです。

思いつきよりもちょっと加工しているので、披露する人は少し選ぶイメージです。興味ないとか想像すらできない人に振っても「?」となる感じですね。あと、アイデアを否定しまくる人もいるのでそういう人には言わないと。一方で、このレベルで「それ面白そうだな」ということであれば、アイデアシートとかに1枚でまとめると、わりと使えるネタになりそうです。

僕が壁打ちしているところでは、思いつきはもちろんですが、それだけでは弱いので思いつきを入れつつ、お客さんのフィードバックをしつつ、そこからさらに膨らませつつ、別に連想展開させつつ、アイデア的に少し固めつつ、すでにあるものを示したり、なさそうもなものを提示したりというところをやっています。なので、ここのアイデアレベルはわりと使える感じですね。

企画

最後にアイデアを自体を企画とします。これはアイデアを実現性の部分で考えるってことですね。

  • ギフトとして置くならどこにおく?場所は?価格はどれくらいか。ターゲットは女性向け?それとも男性向けにする?ゼリーって地味じゃない?色映えしないとSNSではできなくない?
  • 濃縮って普段作ったりする、料理するとかアレンジするコーヒー好きとかでないと刺さらないかも。それでいい?スーパーにおくのか、ECで売るのか。
  • 物語案がまずいるよね。これってそういうストーリーとコーヒーを無理に合わせると全く面白くないからそこでないものできる?

みたいな問いかけとなっていますが、そういうツッコミを入れて耐えられるものが、企画となってきます。

思いつきやアイデアに比べてこの企画化は工数がかかります。上の一つ一つ考えるだけでもちょっとげんなりしませんか?

だから、頭からこれを全部やっていることはなくて、概ねいけそうだみたいな肌感、直感を駆使することになります。チェック項目でイチイチやってたら間に合わないからです。

つまり、思いつきレベルやアイデアレベルで「あれこれ駄目なパターンだな」と思えばそこで終わらす。そうでないなら「いけそう」なら、膨らませて実現化の企画としていく感じです。これはとても感覚的なことになりますが、なぜなら、ここで論理チェックで一個ずつやって「はい全て良いです」というのが、実現できるかは別です。あと実現してそれが売れるかとか企画として目的を果たせるかはかなり別ものです。

一番まずいのは企画のための企画で、ただ固めただけというか、固めるだけで固めたので、コアな思いつき、コアなアイデアが抜かれた、トンガってないものとなることですね。ならば、別にそれでよくない?ってやつです(笑)こういうことになりがちですけどね。そう思っててもやるんですけどね。

この企画レベルだと、1シートで表現しづらくて、いわゆるパワポであれば、数枚は必要で、それこそ、ターゲットが誰でどんな解決アイデアで、どういうところで実行して、それこそ市場規模なりって感じで固めていくものがアウトプットになります。

最適なアウトプットの仕方がある

ここで気づくかもしれませんが、思いつきの粗いものを、企画レベルで固めてもスカシを喰らいます。つまり、全然マッチしません。そもそも思いつきだからそこまで検討してないからであって、検討したら消失するものも多いわけです。

アイデアを企画として出すのも同様です。すでにあるとか、実行されているならそこを踏まえたものでないと、現実化する意味が薄いからですよね。そのアイデアが求められるわけです(笑)

つまり、思いつきは思いつき的なアウトプットが、アイデアはアイデアとして最適なアウトプットが、企画は企画として伝えるアウトプットがある感じです。

これを僕はアイデアの粒度と言っています。もっと言えば仕事ならば相手の期待値です。相手がアイデアを期待しているのに、思いつきだともっと編集なり加工して欲しいなるし、企画を期待しているのにアイデアだとこれも物足りない。

また思いつきでいいのに、企画だとちょっと重すぎます。重い方がいいかといえば、この場合色々可能性を探りたいという意味で拡げるのが狙いなら、固めるのは真逆です。

このあたりの期待値=アウトプットを調整することができるか、またはそれを最適なアウトプットに出来るかがポイントです。これができればおそらくそのアイデア、思いつき、企画なんでも良いのですが評価されます。でなければ、評価されづらいって感じですね。

さらに企画は事業となります。あくまで僕のイメージではその企画が再現性が高く展開出来る、または規模が大きいなら事業といっていい。だから、ある人のアイデアがある人の企画であったり、ある会社の思いつきがある人の事業となるとか、そういう結び付きはぶっちゃけ定義次第かなと。むしろそのズレが面白いかなと思います。

当然ここでは言葉の定義ではないですが、アイデアといったらこれくらいという認識が共有できたほうが良いです。いいのですが、とはいえそれを押し付けても意味がないので、顧客が言う「アイデア」はどのレベルかを見極めることがポイントです。なぜなら解像度が常にこちらのほうが高いので、調整をするのが企画側と言えるからですね。

1枚アイデアシートはどこまで有効か

最近意識しているのは、アイデアを文字だけでタイトルとアイデア概要というのも面白いしそれでいいと思ってきました。なのですが、それもうちょっと論点や視点を入れる方がいいかなと思ってきたりします。

ここでなぜそんな事を言っているかというと、例えば1枚シートみたいなもの、1枚アイデアシートってやつですね、これ例えばビジュアルイメージみたいなものがあることが多いです。正確にはそういうものを作る事が多い。なくてもいいのですが、多分ですが人は「文字」だけでイメージを作れないこともある。またはイメージの方が情報量が多いので適切に伝えられるってわけです。

例えば先の3つ目のアイデアでいえば、「マンガ」みたいな「物語」が書かれた「コーヒー物語」としますよね。この時、マンガって何かになります。マンガを読まない人は、「ジョジョの絵柄」はわからないし、「ハンターハンター」の世界観は見えないです。これは映画でもなんでもそうですよね。だから、ここで伝えたいマンガは、「4コマ」的なもので、シンプルな絵だとしましょう。ならばその「4コマ」マンガ、例えばコボちゃん的なものなおんか、ちびまる子ちゃん的かとかはイラストの作風ですよねが大事で、それをイメージとして置けば伝わります。それを書かずに「マンガ」ではブレがあるわけです。

そういう意味で、情報量が増えるので文字情報のみよりは正確であり有効です。

ここまではポジティブな話でした。では、これをどう評価し判断するかの問題です。実際にアイデアシートであっても、抽象化してしまえば似たアイデアになったりします。例えば社会貢献切り口としてまとめられるのに、そのアイデアシートが3枚あって、3アイデアあるみたいなことです。それって切り口変わらないじゃんで終わるので、求められるのは多分ですが「切り口」が違う「アイデアシート」なのかなと。

そうなると、より「アイデアシート」に対しては、切り口があるかどうかとなります。ここがポイントですが、そのために「切り口が違う」ことを表現するために、アイデアシートがあるのは良いです。ですが、「アイデアシート」となっているのに、切り口は変わらないのであれば、アイデアシートでアイデアを量産できるので、まあこれって意味がないというか、広がってないので、アイデア評価としては僕は薄いかなと思います。

紛らわしいのはそういうアイデアシートがあったときに数としてそれを好む人もいるかもってことです。ただそれってビジュアルとか、アイデアシートいらないのでは?って本質の話になってきますから、ここは実践とのズレや理屈とのズレを感じるところです(笑)

総合的にいって、1枚のアイデアシートである程度まとめたものが、1つの切り口を提示している。では他のアイデアシートも別の切り口であれば良いわけです。そうなってないなら、アイデアシートってアウトプットに「食われている」ので、そこは見直したほうがいいかなってところです。そういう意味でアイデアシートも有効性があるところもあれば、そうでないところもあると。

ルーチンでアイデアを出し続ける

ルーチンとは日々の習慣くらいの意味です。これはどこまで日々アイデアを出せるか、思いつきやアイデアストックとかがどうかってことになります。

実はこれは僕の場合、ずっと出し続けてそれを実行レベルに磨いていくことってあまりないんですね。多くは期間限定でそこで考え尽くして、出しまくるというほうが向いている。当然、長期プロジェクトでそれでやるのもいいと思うんですが、多分その場合長期プロジェクトの中でアイデアをだす部分でないと多分、色々と持ち味が活かせなくて死んでしまうんですね(笑)不向きってことです。

新しい冒険や新しいプロジェクトにはなんかオラオラって元気いいけど、すでにあるものを改造しましょうとか、これ長いので運用していきましょうとかみたいなところだと弱いというか(笑)

なので、アイデアを出し続けられる理由とか、そのモチベーションも実は、変化する、新しいとか、一旦区切りがあるとか、そういう見通しがある、当然役割分担がある程度決まっている、こちらの期待値が見えていることも大事ですけど、そうなってくるなあとふと思いました。

例えば、思いつきを投げまくってもいいですが、そのフィードバックって結構大変ですよね。アイデアや企画であってもいいんです。でもこういうのはコンペが多く、すぐ結果が出る(駄目かどうかも分かるわけですよ)のでそれってやっぱ面白いんですね。では、次のものを考えるということをやり続ける。これは楽しいなということを再確認しました。

これが例えば、会社に入ってあるプロジェクトだといって、そのプロジェクトのためのアイデアを考え続けるとなると多分きついかなと。それが最初だけとか、数回ならいいですが、ずっとやり続けるとなると、その仕事やプロジェクトが面白いってコミットがないとだめですよね。面白がれるかというところになると、プロジェクト自体は人、やること、何を形にしていくかによるので、そこが大事です。会社ならパーパスとか、リソースとか、やっていることがずれてないとか、お客さんのためになっているとか(笑)そういうことがでてきます。そこはコアな部分ですがそういうのが捨てられるというか、「それは会社員だからやらないといけないですよね」みたいなのが多いときついなあとふと思ったところです。

おわりに

アイデアの粒度やアウトプットのケースを少し整理してみました。現在意識しているところ、需要がありそうなのは、思いつき以上で、企画未満のアイデアのところでしょうか。これは思いつきからも出せるし、企画(すでにある事例)からもリバースできるし、どちらからもアクセスできるから出しやすいんですよね。

でも、思いつきは自分の体験とか気づきからなので、そのインプットにかなり左右されます。慣れもありますからね。あと企画はやはり数を打てるものでなく、打っても現実化することって時間がかかるのでっというところで、実際にはすでにあるものを参照することでヒントを得ることになると。

このあたりかなり整理できてスッキリしました。

アイデアの粒度の話を、アイデア出し、アイデアをまとめるとかいう人ができないならそれはモグリではあるので気をつけましょう(笑)

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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