オーナー向けサブスク自販機サービス

利用する購入者がサブスクで払うのでなく、設置するオーナーがサブスクで置ける、つまり手軽に月額固定というアイデア。

実際にこれがあるとしてメリットや成立イメージがそこまで湧かないものの、思考実験として考えてみる。

ちなみに、利用者サブスク自販機ならeverypassなどがあるが、これって広がるかは実際のところ「どこの自販機で、何が変えるか」を意識するのでそれが面倒や手間とならない人がどれくらいいるかなんでしょうね。

自販機業界やオーナー視点の課題

利用者視点はここでは一旦脇に置きます。

多分そこそこ合っているはずですが、オーナー側はスペースがあれば設置してもいいと思っているはずです。とはいえ、電気代3,000円/月くらいはかかり、売上もベンダー丸投げだと手数料が2-3割なので、売上が1万円でトントンです。よって、当たり前ですが、3万/月くらいの売上(つまり150円ペットボトルだと200本程度)は売れて3割で1万円のオーナーの手取りで、さらに電気代を引くので7,000円です。

この1万円前後感はメイン事業でなく、「お小遣い」的なイメージになります。事業としてとなるともっと拡大したり、設置する場所があったり、良い立地ならメーカー側とも交渉できるでしょう。

一方で業界としては飽和状態で一部の新規施設とかは置いておいて、まあ増えないでしょう。

そういう中で、お小遣い的アプローチがどこまで出来るか?そこでサブスクというアイデアです。

トライアル設置→計測→シミュレーションパッケージ

最近見かけたのはある種野立看板のような路上や屋外にある看板でのデータ計測です。いわゆるA/Bテストができるような仕組みです。登録者のGPSなり、マイカースポンサー(調べた記事:マイカーを広告化するマイカースポンサーについて調べてみた)みたいに一定程度その広告物を見ているという仕掛けでなんか出来るイメージです。

そういう流れで、サブスク自販機とは、上の流れをワンパッケージとします。つまり、

  1. サブスク申し込み
  2. トライアル設置(自販機を設置する)
  3. 設置後、利用者の利用状況をカウントする
  4. 一定程度データを取り(1ヶ月程度)、売上シミュレーションする
  5. 投資価値があれば継続、なければ撤退する

というものです。

最も自販機メーカーはこのノウハウが豊富であり、とはいえそもそも人通りがないところに自販機があっても売れないというのは明確なので、その一定程度、見合うライン居ることは前提です。とはいえ、積極的に出すか消極的かというところで、不採算ラインがあるはずです。具体的には、月間300本程度売れなければやらないというルールがあるとき、200本でもウチはやりますよというものです。

これは赤字戦略とか(シェアを握るために)でなく、実際に200本で利益が上がる仕組みとならなければ意味がありません(ビジネス的に)。

このアイデアのポイント

そんなうまくいくの?ということですが、まあきつそうですが、実験ということで考えてみましょう(笑)

まずオーナー側はお客様という状態ですがここではお金を払う投資パートナーという位置づけです。仮に月1万円出すとしましょう。もらえるのでないです(笑)支払うんですね。

自販機メーカーまたはベンダーやオペレーターという会社が自販機を設置します。自販機自体は中古でないと割に合わないので、中古自販機を使うことになります。とはいえ数十万円はしそうですので、仮に30万の自販機を使うとしましょう。外はピカピカに磨いて見た目は新品くらいしたいですよね。

設置するにはトラック、クレーンまたはエレベーター等がついているもの、あとは、運転手とスタッフがいるのでそのあたりでコストが高くなりそうです。また設置場所の地形によって工夫が必要です。1日で設置するとして5万から10万程度はかかると想定します。

次に設置後のオペレーションとして、計測です。これはIoTではMtoMみたいにマシン間でやり取りする仕組みがあるはずですが、それが使えるかはおいておいて、基本的に売上が利用客単位やカメラなどで情報を得る(当然統計的なものに)ようにします。ここも許可されているかなどの規制は要チェックですよね。監視カメラは監視目的であって、マーケティング的には使えないはずですから。

1ヶ月としましたが設置後どれくらい売れたか、どういう人がいそうか(これはカメラでなく、オーナーや誰かが張り付くイメージです)でシュミレーションをします。

ここまでやっていけるなら継続してきついなら撤退です。

ぱっと考えると、自販機と搬送費が高すぎて見合わない(1万円もらって35万円使っている(笑))のですが、考え方や視点を変えるとありかもしれません。サブスクは基本的に資源のシェアということですから、サブスク利用者(くどいですがオーナーです)が、他の人も使えるとするわけです。

例えば、自販機設置ポイントAとして、このポイントAに対して、35人のオーナーが登録して使うとなると、35万円でトントンです。ではなぜ1万円払ってまでデータやトライアルを見たいかですが、実際にどういう人が使っているか分析であったりが「手薄」だというところです。ある種のレポーティング業務で付加価値をつけるところです。

とはいえそこで得たデータやレポートが1万円の価値があればそれでいいのですが、実際にはそれでは面白くないので、オーナーは適宜商品を入れられるように「自己管理」自販機とできるとします。ある種のボックスオーナーですよね(クラフト系アイテムのビジネスがありますね)。

実際に自販機はカオスになりそうですが(笑)、本から餃子まで様々なものが売っているバラエティ自販機というのは昔あったような、とはいえ今は非接触というところでわりと「あり」かもしれません。問題はその補充が大変なので、オーナーに任せるというところがネックかもしれません。(参考記事:面白いユニークな自動販売機紹介。ビジネスアイデアの素に、発想を柔らかくするネタに。で頭を柔らかくしてみてください。自販機も色々あるということが分かればこのアイデアが荒唐無稽でもないかなという印象を与えるはずです)

まとめ

上のアイデアはある点を変えています。つまり、今の自販機ビジネスでは、オーナーは手数料を減らすか増やすかで基本メーカー主導となっています。またメーカーは自販機で売上が上がるというところが前提です。まあ分かるんですけどね。

でも、それでは突破口がないので、ここでは「ある種の自販機を箱」として、それを共同設置するオーナーで成り立つものとする。そしてその自販機の自由度を高めることで、お試し体験や売るものを変える箱として試せる複業型的なものとする、ということです。

月1万円を出して自販機のシェアオーナーになりませんか?みたいな切り口です。実際に1万円をペイする売上をつくるのは簡単ではないでしょうが、何が売れるかは場所と土地と状況次第でしょう。自販機で売っていて怪しいものから面白いものまで様々でしょうから、実は立地が良いところで飲料でなくこういったバラエティ自販機を置くことで新しい需要が開拓できるかもしれないですよね。

少なくともここまで考えてきて、ターゲットは既存の土地オーナーや賃貸マンションオーナーや場所や土地を持ってる人ではなく、サラリーマンや何かチャレンジしたり、複業にチャレンジしたい、とはいえ怪しいやつではない、という人がターゲットになりそうです。当然これは投資みたいに利益が上がるとか、そういう性質のものではないです。どちらかといえば、古本屋シェア店番オーナーのように週1店番してかつ場所代も払う(棚代など)という仕組みに近いです。そこを間違えてはいけないので、もしやる場合はターゲットとその価値をきちんと設計して届けられるようにしたほうがいいでしょう。

というところで、当初考えた時よりはわりと現実感が出てきたアイデアでした。

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筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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