第5話 1枚のメモを1億円にする方法

本企画は、儲かる発想(鳥井シンゴ著)を1話ずつ読んでいきその気づきを共有していくものです。

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kindle版は783円で売られています。既に単行本は絶版のようで中古しかありません。kindleはどこでもかつ在庫が切れづらいのでいいのですが、単行本は薄いので携帯できるし、パラパラやれるのはやはりおすすめですね。

目次情報は講談社ページにあります。

マーケットと儲けのネタをヒモづけよう! ビジネスマンのための「儲かる発想」

第5話

本章は、著者が日常の気付きとして得たものをどうビジネスアイデアに転換し、文字通り1枚メモを1億円というビジネスモデルにして実行したという例が出てきます。

つまり、「日常の不便や不満」をしっかりと確認して、他の人も困っているかもという問いを立て(仮説)、こういうサービスがあればいけるかもというビジネスモデルを考える。

大事なことは、これらはマーケットアウトという視点であり、生活者の視点で気づいた課題であり解決策ということです。著者の例では、たまたまサービスがプログラムであり、市場も確認でき、かつ営業方法もうまくいきそうだというパズルのピースが埋まるようにはまりました。とはいえこれが常に出来るわけでないですから、どうすれば出来るだろうかという準備が大事になりそうですね。

また頭の中で「アイデアをひねり出す」のでなく、現場で確認したり、聞いたり、調べると良いというアドバイスまで書かれています。

先回にもあったように「誰もが損をしない仕組みを作ること」ということが大事になります。このビジネスを実行して喜ぶ人ばかりということですね。そうであれば必ず広がるというところでしょう。

今回得られた気づき

  • 日常の中にあること、周りにあることをしっかり観察する。それを逃さないこと。
  • マーケットアウト視点で考え、その不便や不満が他の人でもあれば市場があるかもしれない
  • アイデアは外にない、ビジネスモデルもビジネスアイデアも外にない。自分の中や周りにある。

順に書いていきます。

日常の中にあること、周りにあることをしっかり観察する。

観察観察と本ブログでも書いていますが、結果的に自分の興味然り、体験しかり経験しかり、人の話しかり、見たニュース然り。そういう日常で構成されます。僕もですが、読者であるあなたもものすごく違った生活をしているわけではありません。

朝起きてご飯食べて仕事をして、昼はご飯食べて、仕事して・・・の中でどこに何かなかったか。予定調和であり、毎日同じにしていればさすがに駄目です。しかし、同じ様な毎日であっても「毎日同じ」はないわけで、そこから突破できるかでしょう。

観察して気づけるかどうかもありますが、こればかりは練習あるのみです。本書も最後の方にトレーニングをしようと出てくるのでそれらはぜひ本書を読んでみてください。

マーケットアウト視点で考え、その不便や不満が他の人でもあれば市場があるかもしれない

マーケットアウトは、エムアウトという会社も同じことを述べていて、「おお、ここでも!」と感じました。(興味がある方は、起業革命というエムアウトの出している本を読むといいかもです。)要するに生活者や顧客視点で課題を見つけるということですね。そしてそこから想像するなり、調べるなりして、同様のマーケットがあるかを調べる。検証できる範囲でですが、確実にありそうだといえれば心強いですよね。

プロダクアウトなどは逆です。例えば自分が「こんな便利なサービスを作ったんだ。誰か使ってくれないだろうか」というやり方です。もちろんこれも「便利だから使うよ」ということもありえますし、「自分が不便だったから」という意味ではマーケットアウトでもあります。ただ、そこにマーケットである市場があるかどうかだけなんですよね。

多分「文字をカウントするツール」はそこまで要らないはずです。ただし文章を書く人にとっては欲しいツールで、それらもどういうものがあればいいか。リアルタイムでみんな文字をカウントしているのが分かるものがあれば「面白い」かもしれないし、そんなエンタメサービスは要らないし使えないだけかもしれません。このあたりは課題をどう解釈してアイデアにしていくかによりけりでしょう。

アイデアは外にない、ビジネスモデルもビジネスアイデアも外にない。自分の中や周りにある。

ここでいうアイデアとは、自分の中に出てくるまで待つということでなく、日常で体験したことを起点にして「こうじゃないかな」と考えることです。まさにこれがアイデアです。

そうやって検証していってビジネスやビジネスモデルを構築していき、誰もが損しない仕組みを作るというわけです。固まれば提案して人を動かしていきます。

ここでは「外にない」という話です。これは最近の記事でいえば、

ここでもアイデアは外とかでなく、結局考えて行動というか、どこかにあるわけじゃないという話でもあります。どこかに正解があるというのは教科書的発想なのでそこはどうにか捨てていきたいところですよね。

つまり、自分が気づいたこととか、周りで見かけたことが真実となります。それを「小さい大したことがない、そこにはないのだ」でなく、そこを見てみてください。きっと見つかるはずです。足元から見る練習が必要というところですよね。

日常の体験で得たものを、リサーチとビジネスモデルを考え組み合わせるのがビジネスの作り方

本章で得たことをざっと書いてみました。ラフな図ですが、ここで明確になったことがあります。

日常体験から生まれた気づきを、行動して固めていく。

図の細かい説明は省きますが、日常体験からアイデアの種を見つけます。それが他の人にも言えそうか、想像だけではきついので調べたりして補います。例えば同じようなことを考える人がかなりの数いればマーケットとして成り立ちます。

そのターゲット、自分も含むなら自分視点で、考えていくのがマーケットアウトという考え方です。

ではそこですぐビジネスになるか?というと、不満や不便を感じる人がただいるだけでは駄目なので、それを解決する手法がないか。本章では「サービス」「市場」「営業方法」がリンクして成立したわけですが、それらが噛み合うことが大事です。

では、サービス開発や商品開発、または市場リサーチ、営業方法のアイデアはどうしていくか。現場に近い人に聞く、調べる、話すなどのこれもまた普通に出来ることになります。ただここで現場に近い人がいなければ何かしらお金を使って誰かから聞くとか、ツテをたどるとか、色々と試行錯誤がいるかもしれません。これも想像力であったり、アイデアが問われます。

例えば本を出したい作家志望の人にコンタクトを取りたいとした時、どう考えますか?これって人によって色々とアイデアがあったり、考えられると思います。出版社に言って作家リストをくださいといってもまず無理でしょう。だから、出版社にメリットになる、例えば作家の認知度が上がるような仕掛けであれば「出版社も話くらいは聞いてみるか」となりますし、仮にそのアイデアが微妙でもヒアリングした結果から「実はそうでなくてこれが問題なんだ」という新しい課題が見つかるかもしれません。このあたりはゲームというか、想像力テストに近い気がします。創造力の方かもしれませんが、「創る」わけでもないので、どちらかというと「情報収集と組み立て」という地味な感じな気がします。

これが面倒だとここで諦めると思うのでやらない人が多いはずです。

そうやって、ビジネスモデルとしてそれぞれの関わる会社や人が「損しない」し、儲かるというのが本書でいう儲かる発想であり、アイデアをマーケットに紐付けるということになります。紐づけ方がわからないという場合はこれも何度もトレーニングしていけばある程度出来るようになるはずです。

アイデアに対して過剰な期待をする人やアイデア一発で何かをやる人(それが悪いわけでないのですが、確率が低すぎる)は、アイデアが外にあると考えている人が多そうです。また一発でやろうという人は「リサーチ」「調べる・聞く・話す」、「マーケット規模を想像する」「どうすれば営業がしやすくなるか」などを考えずにそのまま「アイデア」を「商品開発」だけをしたり「サービス開発」をしたり、開発だけしてしまうのではないかなと思います。

開発って楽しいんですよね。だから作った!けど、マーケットと営業や伝え方、ターゲットが得するのか(もしかして使うと損する?)も分からないと厳しいわけです。

多分ですが、がんばってアイデアを見つけて開発しても、マーケットやそこに何があるか、仕組みとしてビジネスモデルを創るというところで非常に悩む人が多いのだろうと感じました。

例えば、シゴクリでも「アイデアリスト」なんていう相談からのアイデアアウトプットを惜しみなく出しているわけですけど、そうではなく「ビジネスアイデア集」みたいなものがネットにもあります。それが悪いとは言わないし面白いこともあります。例えば、「せどり」をやりましょうとかですよね。でも「せどり」というビジネスをやるのはいいけれど、それって儲かるかどうかだけでは全く面白くないでしょう。また既にやられている先行者やライバルがいるところであればやれることも限られます。(構造的に成長していて奪い合いでないなら誰がやっても営業のところが出来ていれば回るはずですが、まあ仕入れとかもありますから絶対じゃないですよね)

これも「アイデアが外」にあるから、リストを眺めて出来ないかな、成功しそうなものをやろうとか考えると罠にハマります。ビジネス経験が少なく全く分からないならそういった「既にある教科書っぽい」ビジネスもありでしょう。しかしそれはあくまで人が考えたものをやっているのであって、シゴクリ的には非奨励です。もちろん誰もやったことがない「ビジネス」を考えるのはまずアイデア的にありません。

順番の問題だけかもしれません。日常でせどりの価値というか、そういうものがあれば買いたいというのがあってそれで始めるなら別です。例えば、絶版本で手に入れられないが「売ってて助かったよ」というケースです。こうすればせどりは「単なる裁定取引」でなく、「絶版で困った人を助ける」ビジネスに変わるわけです。このコンセプトはいいのですが、実際にそういうコンセプトを掲げてなくても「絶版本」でかつ「需要」があれば高値になりやすいですから、そこでビジネスをするライバルも沢山出てくるでしょう。そうなるとまた新しい課題が生まれそうですね。

一つだけいえるのはそういった「ビジネスアイデアリスト」には、ヒントがあるかもしれないですが、自分や周りにあるものを観察して種を見つけてそこからマーケットを探したり考えて、ビジネスで関わる人をつなげていくという類のものでは全くないでしょう。もちろん、そういうビジネスアイデアリストの「アイデア」がそうやって考えられれば立派な起業家ですが、おそらく眺めるだけの人は行動はしないはずですし、何も動かないと思います。その状態がまさに「アイデアが外にある」と思い込んでいる状態なんですね。これがまずいというだけです。

そうでないならば、リストも眺めてどんどん解釈して形にできるはずですし、アイデアリストなんて関係ないんですよね。僕が提示するアイデアもまさにそうで、形に出来るなら解釈してやればいいという形です。できない理由が色々あっても、どうできるかを考えて試していくしかない。

本章のように、すぐにぱぱっとまとまることはないはずです。簡単に書いてあるから「すぐ」できそうですけど、そうやるには考えて実践して、ひとつずつアイデアを出して課題を解決してという地味なことを繰り返さないといけないわけです。これも本書に後で出てきます。そこでそういう地味なことを出来るかどうかです。

できないからこそ、「アイデア」が外にあって「それをやればいい」という発想になってしまう。それは浮つきというか、心理として浮いてます。そこを詐欺師や罠として騙されるわけです。「ああ、なんかいいビジネスないかな」とか「どっかに面白いアイデア落ちてないかな」という時、まずそれはないですし、そういう心理状態でなく、まず足元や目の前を観察したり、それこそ何をすると人は喜ぶかみたいな哲学っぽいことを考えたほうが多分ぐっとビジネスになりやすいかと思います。

おわりに

最後長くなってしまいましたが、1枚のメモが1億円って情報商材っぽいタイトルですよね(笑)実際に全くそういうことでなく、怪しいノウハウでもないです。ぜひそれは本書を読んで考えてみてください。ふーんで終わるのでなく、試したり、自分で考えるのがポイントです。例えばよくありそうな「1枚のメモをあなたが1億円で買えば1億円ですよね」みたいなアウトなものではありませんから(笑)

著者が言っている一枚のメモとは、日常の体験や調べたことの簡単なメモという意味でしかありません。それを形にする、ビジネスにするには相当動いて検証していく。この時それが楽しいとか、こうだったらどうかなと楽しめる人が、こういう0→1に向いている気がします。

全ての人が起業家になれとかそういうことも僕は思いません。ただどういうアイデアを考えて、どんな風に行動して、どう考えると筋が良さそうか。それはあるかなと再確認できた内容でした。

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