「どうすれば成功しますか?」という質問が絶えないのはなぜか

これ結構あるんですけど、実際には「そんなのはない」んですね。成功する方法というのは文字通りなくて、また仮にその成功したと思われる人が言ったことも一部か、それを質問者が理解できない可能性が高い。

現時点ではこの質問類は「質問者が成功者に謙遜を現す修飾語」的なことだったり、「成功者には素直に聴くことが大事」的などこからか借りてきた自己啓発本アプローチだったり、成功した人はどうでもよくそのノウハウを盗みたいというような気がします。

つまり、あまりお互いに良いモノが得られないたぐいの質問なのではないかということです。

ここではなぜそれがなくならないか、沢山存在するのか、そのあたりを考えてみます。

質問する側は常に初心者だから

初心者というと馬鹿にしているわけでなく、初学者といったほうがいいでしょうか。例えばビジネス初心者、ビジネス初学者。同じことを指すとしてここでは使います。

もちろんプロスポーツ選手として成功とかでもいいですし、人生での成功でもいい。なんでもいいのですが、その時人生の先輩から聴く、ビジネスで成功した人から聴くみたいなことがありますよね。

それで、その時点、つまり質問をした時点で、自分は成功していない→相手はしているので、どうしても心理的に「立場が求める」側となるわけです。というか、そのために質問をしているというか。同時成立的ってやつですね。

ではこういう人が初心者でなくなり、自分で考え動いてどうかをやっていったとすると、その人は初心者ではないわけですよね。だからこんな質問をすることはないでしょう。ある種茶番として、インタビュワーがすることはありますが、深い質問というか浅い質問の類ですし、それって結構危ない感じもします。

では、初心者とは誰かですが、例えば未成年とか、新しい社会人とかそういう若い人。または会社員をしていて独立したいとか、副業でもいいですし起業したいとか、そういう新規でやってみたい人ってことですね。

もっとロジックでいえば、日本の人口は減っています。最新では例えば60万くらいは1年で減っているわけです。一方で人は成長するので正確には例えば18歳人口がどれくらいいるとかになるわけですが、それらの人が新社会人になったとかすると、それらの人は「初心者」的ではあるわけですね。人口推計(令和3年(2021年)9月確定値,令和4年(2022年)2月概算値) (2022年2月21日公表)

何もそういう人を食い物にしろとかではなく(している人はいるわけですが)、そうやって人は新たなことをやろうとすると。これは食い物でなくて(笑)新たな取組みっていいことじゃないですか。リスクはあるわけですが、リターンもありえるわけですから。

まさにここで、この意義があるからこそ、常に初心者、初学者はあるわけです。これって何でも新しいこと、やってみなかったことをやるときに誰でもあるわけです。

例えば僕も「スノーボードをうまくなりたいなら、コツはなんですか?」とか聞いちゃいそうですから(笑)例えばですけどね。そうやって経験値が低いと、初心者あるあるとして「何かコツ」があると思ってそれを聞きたいと。めちゃくちゃ分かるので、無下にできないのもあります。共感というか分かるので。でもコツ的なことはいっても、それは分かり得ないのではないかという断絶もあるわけですね。

成功した人はそんなものはないと思っているから

仮に質問者がいてその時成功している人が真にいて(笑)その人はどう思うかですが、「別に答えてもいいけど、それが信頼されるか」「伝わるか」って結構怪しいわけです。怪しいビジネスをしていても同様ですから、ここがブラックボックスであると。

つまり分からないんですね。だから、質問者が、成功者がどちらもその中身は見えないので、いわゆる成功者バイアスってやつになりがちです。成功したから成功したのであって、これをやったから成功というのはわりと怪しい。運もあるし、好きだからもあるし、継続したからもあるし、変数が多すぎると。

ただ、色々共通で言えるのは、当たり前ですけど、やらないと結果にならないし、諦めたら終わるし、成長しないとしんどいし、喜ばれないとなんか嫌だし(笑)というわりとごくごくごく当たり前のことになりませんか?というか、多分多くのまともな人はそういうわけで。

逆にこれが具体的に腹筋100回を毎日にやれというアドバイスが「圧倒的に間違っている」としても、その成功者がボディビルとかでなくて、別にある種のビジネスをやっていて成功していたとしてら「信じますか?」となるわけです。これってもう信じるなら信者じゃないですか。理屈とかではない。となると宗教的ですらあるので、これは違うと。

でもですね、腹筋100回やったから成功したと思っている成功者がいるとします。その場合は本当にそれは「真」なわけです。なぜならそう思っているから(笑)そして、それを証拠として取り上げるかもその人次第。これが成功者バイアスというやつですね。故に誰も本当の成功要因というのが分からない。

これはわりと妥当な話で、なるほどなと思っている人がいれば、「参考」程度、つまり色々な意見の一つでしかないかなくらいでいいのではないかって話です。

誰もこうすればいいなんて分からない

つまり、初心者的な立場の人であれ、成功した立場の人であれ、こうすればいいなんて分からないんですよね。そしてわかるという人がいるとしたとき、技術的な意味で仕組みやスキルの伝達がどこまでできるか。あとは適用の課題です。つまりその人ができるかどうかとなると。そうなると、うまくいくことがないわけではないですが、うまくいくかも相当程度怪しい。サードドアって本を思い出すのですが、これもある種最終的にうまくいったから「有り」になるけど、駄目だったら本にすらならないわけで。その過程に僕は価値を置きたいですが、見られる状態=つまり出版にないなら価値以前だといって切る事もできると。この思考はありですが、これだけの視点だと世の中つまらなくなりそうです(笑)

よって自分に忠実な人、素直な人、つまりごまかさない人は「分からない」っていうのではないかと。それを言われて「分からないのは成功者ではないよね」ということで断じたり結論を出すと、結果的にですが、「成功者」として実績があり、「成功方法が分かる」と断じる人が、成功者となるわけです。

これはシンプルでして、プロ野球選手で活躍した人が、監督でプロになれるかは別というのと同様で、結果を出すことをメタ的に認知して伝えて自分でない人を育てることができるかは別なわけです。実際に自分が出来る人が何か誰かに動いてもらおうとすると「面倒くさい」となって「俺がやったほうが速い」みたいになるんですね。まあその時点ではそのとおりですが、多くは自分が動かずに学んで動いてもらうというのが教育であり成長ですからね。

一方で分からないっていうのも課題があります。例えば初心者で経験がないので「分からない」のは文字通り分からない。成功者が言う「分からない」とは意味が異なります。でも、分からないのは変わらない気がするので、どちらにしても、分からないくらいでいいんじゃないか説を唱えておこうって感じで着地します。

どうすればいいか?を問う自分を疑う

最終的に、なぜか?の答えなどは難しいですが、僕の考えを書いてみます。

まず、一番なのはメンタル、精神についてです。それを誰かに求めて聴いてる時点で「素直」ですが、「素直」だからいいとも思わないし、そのまま「言語化」したのだなと思います。

例えば似たような問いかけに「うまくいってないのでうまくいく方法を教えて下さい。実績がある人からのアドバイスがいいです」は分かるのですが、これは色々な問題がありますよね。つまり、上の話を踏まえると、その質問者が本当に分かるとは思えないし、仮に伝えても「私がうまくいくやり方を教えて下さい」となります。頓珍漢という言葉にふさわしいですが、ロジックも話も噛み合わないわけです。

そうここに必要なのはメタ認知だと僕は思っています。「なぜ自分はそのようなことを聴くのか」です。答えとしては、不安だからとか、色々あるんでしょう。それは当たり前で、不安がゼロの人はいないですからね。また情報商材ではないですが、ある種ノウハウがあるとしてそれを「買って」成功するならば、その人の資質もあるのですが多くはウハウハしていると(笑)でもそうならないのは、そんな法則はないからですね。単に価値提供として見合うものを作り出す、仕事を生み出していくことで貢献できた結果に過ぎません。

その貢献を出来れば成功かもしれないですけど、この手の質問をする人はまずそこまで思考が追いついてない。単に自分の痛みを緩和したいだけなんですよね。これは対処療法としては、誰か友達に話をして、それこそ「相談者」がいて、不安を共有して落ち着くレベルでしょう。だから真の意味で「どうすれば成功するか」なんて答えではないんですよね、求めるのが。言い換えれば「私は不安です、不安を解消するために話に付き合ってもらえませんか」が正しい言語化だと思っています。絶対そうではないですが、往々にして、メタ認知できてないので、言語化も失敗してズレているという印象です。

他の点は、先に挙げたように人の言葉を理解出来るかです。これも馬鹿にしているのでなく、例えばですが「続けることが大事ですね」といっても「続けてるので成功しないのはなぜでしょうか」みたいになりそうです。つまり、この質問者は「成功したい」よりも「不安をなくしたい」という根本があるので、このような問いかけが生まれ続けるのですね。多分それは精神面にあるわけですが、これも物理的な怪我を治すみたいに治らないわけで、それが駄目なわけでもなく、わりと普通ですから、むしろそういうもんかもねーとゆるく受け入れることのほうがいい気がします。が、これらはメンタルに関わるので、こうすればいいなんて言いづらいんですよね、本当に。

最後に、この手の質問をすると、結果的に初心者側である質問者も、成功した相対的でもなんでもいいのですが受ける側も、分からないブラックボックスを分解していくわけですよね。でも、初心者側はより分からないので見えないですし、むしろ分からないことに怒りだすかもしれません(笑)成功者側も見合わない、一部教育したいとか、そういう人を増やしたいなんて「善意」がありえますが、これも続くものではないでしょう。よって、残るのは、質問者側のメタ認知として自分が何をしたいのだろうかという真の意味での不安とかメンタルに向き合うことくらいなのかなと。あまり応える側はメリットが見出しづらい感じもします。それこそ善意だけではないですが、というところでしょうか。

そしてそれらの人は一定数、人間ですから同じようなことを思うと。そして聴ける環境があると聴いてしまうと。でも、聴いて解決するかというと、そういうことでもないわけで、聞けばいいわけでもない。とはいえ一人で唸って考えればいいわけでもない(笑)となるとどうしていいか分からない=不安=助けてみたいになると。

分からないわけでもないですが、一つだけ言えるのは、分からないこととか、解決できないこと、または良くわからない状態なんて一杯あるわけで、僕らが見えているのは「ごくごく一部」ってことなんですよね。そうすると、不安もですが色々とそういうものかもねで「受け入れて」、それで終わりにせずそのまま持っていけることも出来るかなと考えています。

逆に、そうやって受け入れている人はそんな質問しないんですね。仮に同じことを思っても、違う言語化をするはずでしょうから。

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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