「りらくる」本がめちゃくちゃ面白かった

りらくるを創業して270億円で売却したという竹之内氏の本をやっと読んだのでメモしておきます。結論的にはかなり面白かったので圧縮してメモしておきます(笑)

面白かったところ

最初から多店舗展開を考える

これは僕は多店舗展開とかって概念自体がないのでそこはおいておいて。多くの人は1店舗目やって2店舗、3店舗という感じでやると。でもですね、仕組み化しないと大量にやるのって無理じゃないですか。一個ずつカスタムなんて気が遠いと。

だからエピソードとして、最初の店舗自体も店に行かずに当然スタッフは別にいてその人にやってもらい、Webカメラで状況を撮ったと。リモートってことですね。

これを見て一店舗は自分でやらないとっていう反射的意見でなくて(笑)仕組み化として、これが100店舗になっても成立できますよということを実証するイメージです。ここはすごいなと思いました。なかなかその多店舗って発想にならないのと、仕組み化の意義にたどりつかないですよね。

真似しまくる

何度も本書では語られるのですが、高校時に勉強できる加藤くんのエピソードがしっくり来ます。常にNo.1だった加藤くんにその勉強の秘訣を聴いて、それを真似てかつ超えてしまったみたいな話です。ここだけきくと元々勉強できるとかって感じに著者に対して思いがちですが、そうでなく勉強に追いついていけなくて落ちこぼれみたいになっていたのでそこなんですよね。すごいなあと。

ここでも、加藤くんに聴く事をする人がいないと。勉強ができないのはそういう才能だと思っている人が多いわけですね。あとは真似する。真似ぶ=まねぶ=まなぶ=学ぶということなんですが、その通りですね。

だから、ビジネスをやるとしても、うまくいっているものを見つけたらそれを真似する。そして取り込んでしまうわけですね。

お客が集まったらビジネスをやろう

お客が来るかな?といってビジネスをやるのはそこで失敗していると。そうでなく来ていることが確認できたらやるわけですね。順序を間違えてはいけないと。

借金して投資してとかってことも「来るのが分かる」ならいいんですが、わからないならギャンブルといってもいいかもと。

立て付けというか、見栄えとか、なんかそういうものでなくて、実際にお客がいる、望む人がいる。そこに集中するってかなりシンプルですが、そこにいけない、そこに集中できなかったりするのは分かるので刺さる、痛い言葉だなと(笑)

実際に何を持って立ち上げたかともなりますが、検証してうまくいかない=ビジネスに失敗とはあまり言わないかもですね。検証ってどこまでいうのか問題となって、非常に分かりづらい話ですね。

ただいきなりラーメン屋とか学習塾とかを立ち上げてうまくいくかなは博打ですからね、そういうことは最低いえるかなと。

仕組み化は多店舗展開では必須

りらくるは、2週間で新人=未経験を出来るセラピストにして、店長は不在=いない、スタッフは業務委託のスタッフなんですね。一気に展開できたのはセラピストがいたからでなく、セラピストを育成出来る仕組みがあったからといっていいと。これもすごいですね。

当然2ヶ月くらいはなにか学ぶのにかかるし、もっと実際はかかる。でも、そんな手の込んだものはいらない。竹之内氏が自分でやってマスターしたというところで、素人でも出来ることを証明しつつ、それをマニュアル化して仕組み化したと。できない理由がなくなるんですね。

Webカメラで客入りはチェックできて、かつお金などはスタッフに手当をつけてやると。これも仕組み化ですね。

店には店長がいるという「固定概念」を飛ばさないとできないですし、お金などは責任者がやるというのは固定概念ですよね。管理はリモートでできるとかも、やってみないとわからないわけですし。

こういう当たり前を疑う、どうすればできるかを考えるというのが非常に工夫されていていいなあと。

その人のふりをする

アシスタント時代にスタイリストのふりをする。スタイリストのときに店長のふりをする。経営者や起業家のふりをする。これは詐欺とか、騙すって意味でなくて。実際にそのようにやるということです。

だから、実際は、アシスタントなのにめちゃくちゃ提案したり、スタイリストから勉強したり、よく出来る人になるんですね。当然店長ぶると先輩が怒ってくるとかもあるんですがそこは胆力で乗り越える。結果を出すとか、違うことで競うと。まあ絶対再現できるかはおいておいて。

ただこの「ふり」はそうだなと思っていて。ある程度強制的に管理職になった人はその管理職的な立ち回りをやらざるを得ないのでそうなっていくってやつですね。社長もそう。僕も起業家なのか、フリーランスなのか分かりませんがまあそういう思考で生きています。会社員なら会社員のふりをしがちなので、なかなか経営者視点とか身につかないのかなと。

でも、それって一人一役でもないですから、副業で経営者のふりをすると、かなり視点が変わる経験がある人もいるはずです。面白いですよね。

そういう振る舞いって意識だけすれば勝手にできるものでなく、当然意識&行動になると。そのために、スタイルを提案するために勉強したり、お客さんに提案しまくったから予約がついてとかってまさにボーナスというか、きっちりとした見返りなんだなと読んでて思いましたね。

FIREしても面白くない

270億を得た著者はどうしたかというと休んでのんびりしていたら面白くなかったそうです。これは笑いました。挑戦もないし、成長もないと。ただ消費する感じだからなんでしょうね。若いですししね。

だから著者はビジネスプロデューサーみたいな仕事を今やっているというところにつながるのはなるほどなと。韓国での高級食パン売るとかの下りも面白かったですね。

FIREだけを否定するわけでなく、自分がどうかって何を生きがいや面白さを感じているかってかなり大事ですから、それ別に成功者にならなくても検証できますよね。

20分に1回のアナウンスで売上アップ

りらくるのネタで、スタッフがお客さんに「延長希望どうですか」というのが嫌だと。売りつけみたいなことですね。それだから、アナウンスで自動的にやるようにして売上アップしたと。これ面白いなと。ナッジですね。

客視点でいえば、そこまで気にならないですが、セラピスト的な技術者的な人は嫌なんでしょうね。気になるというところですね。

そこを仕組み化して超えたのは素晴らしいですね。これは真似したいんですが、どうやろうかなと(笑)

FCの話に興味を持つ人はライバル?

この話は面白かったです。FC展開はやってないものの一時期だけしていた話があって。そこで電話してくる人を目利きして、明らかに「やっている」経営者だけど、ライバルというかやり方を盗む感じで来るんですね(笑)そのやりとりから、ウチは儲かってないっすわーという感じで対応していたのがツボでした。著者もそれは分かるし自分もやるってことでしょうから、駆け引きが良いなあと。

確かに情報戦として、真似できるならするし、仕組み化できているならチャンスってことで捉えると。まだ目新しい時になんで安く出来るのか、どうするのか。そういうのを根掘り葉掘り聞きたいのは分かります。

以上、面白かったです。

真似できそうな視点は、仕組み化ですね。多店舗ではなくて、どう仕組み化するか。そこをタスクとか分解すればより動けるようになると。もちろん自分で全部完結したい、関わりたい人は不要なんですが、全部自分がやらなくてもいいことってあるような気がするので。それってうどん屋の出汁みたいに大事なところでなく、大事ではないところとかそういうことですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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