単価自体をどう決めるか

こうすればいいとかって正解ではなくて、こう考えるといいかもっすね、という話題提供マンです。

前提

まず正解はないので。

その上で独自ロジックでいいという方針です。独自とは、自分で考えて試して、ここに書いてあることも真似、参考できるならそうしてもらって。

その上で自分なりの身体性があるのが大事です。あの人はこうだけど自分はこうだなとか。それがめちゃくちゃ大事です。自信を持つのは大変ですが、あなたならやれる!多分(笑)

人が言ったからそうしたとかもまあおすすめはしないです。ダメならどうします?自分がやったことですからね。

業界や仕事の相場

クラウドソーシングサイトなどは相場上げてますがまあ合ってないようなものですね。単価は当然低くなる傾向がある。で、高めで取れる人はそれなりの実績や営業をやっているので、そこを見ずにして高くやれるとか低くなるとかは枝葉末節ですね。

ライターなら1円とかからかもしれません。それが安いとか高いかはおいておいて、主観的には安いです。ただそれなりの仕事だと思っていまして、要するに価値が低めなんですね。なんかの感想文とか、なんかのレビューとか。その専門性があれば抜け出せますが、そうでないならそれなりの価値という妥当かと感じると。

じゃあ1文字5円以上になりたいなら?っていうと、それなりの根拠や実績がいります。ないなら、示してもいいですが、コミュニケーション難ありと言われるかもですね。当然それで分かってもらえれば話は進みますが、厳しいでしょうね。

依頼者の予算

  • 財布にお金がないのに払えない。3万円なのに10万円とか、1万円とかでズレるのもどうかと感じる。
  • 当然安い方が良さそうだが、3万円くらいかかるのが1万円というのは理由があるはずで。多くは実績がないから安くするなどがあるが、それはアウトプットが期待出来ないので、仮に1万円×3人に依頼=3万円で当初予算であるが、クオリティがそれぞれ見合わないなどはありそう。だからこそ、予算に適切に応じたものでいい。
  • 10万円がだめではない。ただその根拠を言えるか、相場が適切か。そこで違うというイメージを与えればやはり厳しい。これも正解がない。

金がないのに金を出せは最もきつくて。とはいえ予算が低すぎるならそれもきついですよね。なので、予算は一つの大きな変数という気がします。予算があるのに出さないとかもあるのですがそこはもうしょうがない話なので、自分が納得できる情報や信頼度とかで見極めるしかない。

正解は当然ないですよ!

自身の単価

  • 時給でお金をもらうわけではなくても時給は目安となる。目安でしかないので時給でお金をもらう感覚ではないので留意が必要。当然契約によるが。
  • 例えば20時間かかるなら、3000円/時なら6万円となる。その場合、工数の見積もりがそこそこ正しいか範囲内にないと厳しいため、工数予測がかなり大事になる。

単価設定を適当にせずに適切に決めるのは結構難しい気がします。僕も適当には決めてません。実績ベースです。当然上がるようにしていますが、それで通るかは別問題です。

自分の単価としてこれくらいなら気持ちよくやれるぞとか、やりたいし、お客さんに貢献したいぞって思えるラインをなんとか見つけていきましょうと。

これも正解はないですよ。あと比較として自分と他人を比較しても意味がなくて、単価3000円だから、1000円の人の3倍価値があるとかそういうことはあまり意味がないですね。その人と色々違うので。

ここでは単価を設定したらそこから見積もりしやすいです。あと、単価が絶対でもないので、一つの変数とするくらいがいかもです。

費用感ベース

  • いわゆる仕入れ、費やす材料などからの計算。IT系とかはあまりないのでここでは割愛。
  • イラストレーターなど材料が多くいる、取材がいるなどであればやはりその費用も入れたい。

ここではあまり言うことはないです。とはいえ僕もアイデアは無料仕入れでなく、最低時間はかかりますよね。見るにしても。本は買うので費用です。そういうところでのインプットを常にしないとネタがなくてアイデアは出せないですね。

価値観

  • ぶっちゃけ、見えないものにお金を払わない人もいるし、企業もある。その企業が成長できるかは別問題であるが、そういうところとあえて仕事をしたいかとなる。お互いが見合うかなので、媚びるとかでなく大いに目利きしていこう。

これはもう相性です。なんか違和感があるお客さんと無理に付き合うことはないです。嫌なら辞めましょう。良さそうなら続けましょう(笑)

というわけで、これもコミュニケーションっぽいですけど、価値観が合わなさすぎるのはやはりストレスですから、そこも大事ですね。

需要と供給

  • あなたのサービスや商品が需要が多くて供給が少ないなら人気者。よって単価は上げられるはず。逆なら低い。それだけなので、レアだから強気に出ても良いかも。とはいえ、それも限度はあるだろう。ただ正解はない。人のやり方が真似できるわけではない。
  • 安い方、つまり供給過多だと簡単に叩かれやすい。よって、安くしていこうというのは不幸になるので、自分もだが、相手もそして業界も。あまり安い価格でやろうってベクトルは僕は感心しない。実力を試す意味でのそれは仕方がない。よって、それは一時的でしかないという期限付きを頭の片隅にいれておかなければならないと思う。

これって供給過多の方が言われやすいですよね。ライターならライターが色々いるので別に誰でも良いみたいな。そうなるときついので、どこかで独自性や価値を見直していく必要があります。

当然ですが、そこで同じようなライターなので価値がないと思っていてそれでもやるみたいなのは筋があまり良くないですね。誰でも良いけど私を取ってって結構きついというか。

変数が多い

  • ぶっちゃけ色々な変数があるので、総合的にやって矛盾することもある。ので、個人的には3つくらいの目安をもっていって、経験値とか、やりたいテーマとか、やりたくないテーマとか、相場とか、そういう自分データを得ていくと良い

ここまで見てきて、変数が多いですよね。

なので、全部総合的に見てこれっていうのは直観的にやりづらいので、3つくらいとかで絞って見ていくといいのかなと。

当然、仕事を取るところでは、価格だけとかでなく、内容、納期、工数とかは押さえたいですよね。その上でどうかって感じです。色々な判断をするのがフリーランスの醍醐味なので楽しんでいきましょう。

僕のやり方

  • 僕は案件の金額と稼働時間を記録しており、仕事の単価も出しているため、極端に安いとか高い(ほぼないが)とかも数字で分かるようになっている。
  • 当然見積もりは近しい仕事になるなら、それを示す。確実性があるし再現性も高い。やったことがあるものであればあるほどそうなる。そこを磨き込みつつとなる。

僕のやり方です。

既に色々仕事をしているので新規の仕事とか新しいチャレンジだと精度は悪いです。とはいえ、今までの蓄積を使うには、やった仕事が何で、何をしたか。時間を記録しておくことが必須です。フリーランスを始める人なら最初から取っておいたほうがいいですね。くせにしたほうがいい。

僕は途中から取った感じです。そうすると、仕事によって、例えばアイデア出しとリサーチどっちのほうが単価が高いかとかも出せるし、稼働量とかから稼ぎの算出もできます。案件が少ないなら増やそうと、多いなら控えようとかって出来ますよね。

これも、お金や工数や価値を見極めることで、記録しているから出来るので、おすすめです。

そういうのが面倒な人は・・・コメントを控えます(笑)

単価を上げるには?

みんな大好き単価アップ話題も書いておきます。いや別にこうすればいいとかはないですよ!

  • 既にやっている仕事やこれからやる仕事などを見てやすいと感じたら、価格交渉か、次の仕事で上げた単価でやることが現実的。それで取れないなら、価格だけで取れないことは多分稀。
  • なぜなら「価格」はその提供価値とセットなので、「チョコレートの値段」が「20円」か「1000円」かだけでは判断できない。チロルチョコとパティシエが作るバレンタイン手作りチョコみたいなことだが、それを比較する意味がない。チロルチョコ的に安くて楽しみたいならそういう人や依頼者もいるだろうし、後者もある。回転寿司と回らない寿司屋もそうだが、顧客が違う。
  • なので、単価を上げたいなら、手作りチョコとか回らない寿司としていく必要がある。
  • または効率化して安い価格でも稼働時間を下げるとかもありえる。100円ショップは結局数円でも利益がでても圧倒的な店舗数とそのロット数でカバーできるというわけ。
  • とはいえ、個人やフリーランスで安くて1円を沢山稼ぐモデルは「ありえない」とはいわないが、かなり難しい。なぜなら人の時間は動きが限定されていて、1日12時間働ける人がいても、2時間しか寝ないとか、稼働時間の差はそれほどない。つまり時間あたりの単価をある程度高める方向になるのだと思う。
  • 組織や企業でリソースがあってとか、人を雇ってとか投資が可能だとまた違うだろうが、それでもそこには効率性があってポイ活みたいに一人から500円ずつ得て500万人で250億円みたいなモデルかどうか。これも当然プログラムや自動化ができているから出来る話で、それくらいの効率性が求められて出来るなら個人でもありえる。自動化の鬼にならないと出来ないかもしれないが、不可能でもない。

と書いていますが、つまり、自分一人の稼働しかないなら、ライターでいえば1円ライターで多数書いて稼ぐ!なんて無理なんですね。根拠は、稼働時間が取れない、疲れがある、あと根本はそれでスキルが付くか?という仕事の価値自体です。感想を書き続けても感想を一杯書いた!なんてしかないですからね。そうでない視点が出せる?ならば、それを次に活かしてみてください。とはいえ、ここでの価値が違うところで出せるという視点に気づくのと同時に、それはほぼイコール「回転寿司」からの脱却というイメージです。回転寿司自体を否定しているわけではないですよ!僕も行きますし(笑)

最終的には個人とか小規模なら、やはり自分の単価を上げるしかなくて、その上限はあれど、そっちでしかないなあと思います。それで稼ぎ続けられるかはぶっちゃけやってみないとわからないです。会社員でも同じですから。会社が雇ってくれるからお金をくれるのではないんですね、ええ。そこでアウトプットや何かやるから出していると。多くはその売上や出した数分の1のはずですから。そこですよね、そこをどう見るか。

なので、会社員の手取りとフリーランスの手取り比較はあまり意味がないと思ってて、その数値比較が「自分に刺さる」ようであれば、多分実践や体験が不足しているのかなと僕は思っちゃいますね。

単価を示して反応を伺う

  • 単価や価格を示して交渉するのは、何か相手の足元を見ているようだとか、色々なことを考えてしまう人が多い。とくにクリエイターなどがそうだと思う。作品である自分ものを売価をつけるということに抵抗があるのもとても分かる。しかし、そのアーティスト的な視点と、商売はやはり完全ではないが切り離しつつというところが必須。商品を作る人と商品を売る人は、同じ人でもできるが、おそらく同じ人でも違うOSや考え方を使うものだと思う。その切替ができないなら、訓練して慣れていくしかない。
  • 単価を示して高いとは言わることはなさそうだが、安いと言われることもない。妙な詮索も依頼者もしないだろう。返信がないだけかもしれない。よって、手応えをそこで得ていくのがいい。間違っても同業者に聴いてもその人の仕事価値とクライアント次第なので、比較はしづらいのだと思うので、やるなら同業でなく別の業界で見る方がまだやるにしても価値がありそう。
  • その手応えを自分で研究していって自分のロジックでつけていく。
  • 別につけたらそれが一生使われるわけでもないので、まず示してみる。話はそこからなんだと思う。
  • それが出来ている人は、さらにそれをブラッシュアップしていく形でいい。自分が動きやすいやり方や指標を見つけられていくかがポイントとなりそう。
  • 例えば、やりたい仕事だから安くてもいいはあるし、そうやって判断するのは悪くはない。
  • 一方でやりたくないが高いものは、お金にはなるが成長しづらいので、ほどほどがいい。やりすぎると自分のアイデンティティを失うため。面白くないだろうし。
  • お金が高いか安いかだけで見ているとここで限界を感じると思う。仕事はその自分の考える面白さとかの価値もあるし、それがどういう人からか(良さそうな人か、面白い人なのかなど)であって、その人がブスっとしていて無愛想ならやはりこちらもやる気が起きない。AIではないのだ、人間なので気持ちよくやりたいだけだから。そこのムラはある程度あってもいいと思う。

実践としては、もう最初はエイヤでいいので示すと。相場とか変数1つでもいいですよね。経験ないとわからないし。そこで経験積んでいって修正するって感じです。その繰り返しです。これが基本一生ですよね。相手から問い合わせがあるとかそういう立場にならない限りこっちが提案して取り続ける。それに疲れる人がいるのも分かりますよ。実際にそれってかなりルーチン的な話なので。

だから違うやり方やアイデアを検討していくと。そういうのを一緒に考える事もできるので気になればお気軽にご相談くださいね。

おわりに

多くの人は想定ですけど、

  • 自分の価格や軸を設定できない
  • 交渉が苦手だったり、手応えを見るのが苦手
  • そのために実践が足りない、経験が足りない
  • その前に色々考えすぎてしまう

ということで、その前にやることが出来てないかもしれません。偉そうにいってますが僕も自戒を込めてですよ。

つまり、色々考えるのは良いが考えすぎてアクションを行いは筋が悪い。悩んで考えてやらなかったは英断もあるが、単に動いてないだけの言い訳ともなる。

そこの正解はないし、人によって異なるのでそこは「あなたの心」と向き合うしかない。アクションすれば全て解決できるみたいなアクション教でもない(笑)

なので、最初の一歩としては、考え過ぎ傾向があるなら少しの行動をまずやること。そうすると行動って意外にできないので、その量を増やしていくこと。そこができて初めて、価格設定とか交渉が見えてくる。まずはそこまで歩いても走ってもいいのでやっていくことなんじゃないかと思う。

というところで話は着地します。

多分価格設定がわからないのも色々な経験や粒度があるはずなので、正解はないです!ですので、色々粘ってみるといいかなというところでした。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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