クラウドソーシングでクライアント側への発注アドバイス

クラウドソーシングにおけるクライアント向けの話です。

仕事を発注する側=クライアントといいますが、このクライアント側がどう仕事を出せばいいかについて書いてみます。

ワーカー側=依頼を受けて働く側については、自著を参考にしてみてください。

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仕事の依頼文の書き方

基本的に現状や考えていること、どういう人を想定しているか(職種、経験等)、どういうアウトプット(納品物)を期待しているかを書くことになります。

問題はここで、依頼が不明確、曖昧だと募集も集まらないということです。

クラウドソーシング黎明期など初期の頃で慣れている人がいないのであれば、「そういうものだ」で通ったかもしれませんが、慣れてきた人が多くなるとまずこれではいけません。

結果的に、

  • 短い文章なら端的に要点がまとめられていること
  • 長い文章なら想いが届けられること(だらだら書いているだけではない)

ということになります。

あとは、クライアントとワーカーのやり取りなので、どういう人かお互いに目利きしていくことになります。

広く浅く募集して絞っていくというやり方とか、色々やり方はあるのですが、結果的に募集が多いなら絞り込むのが手間になりますし、基本的に伝わる文章をさくっと書いてそれでどうかというやり方の方が良さそうです。

ピンポイントで釣れる場合もあるし、全く誰も来ない場合もあるからですね。

依頼文などオリエンを読み取れる人は半数程度

集客企画などの分野になりますが、おそらくそれだけではなく、依頼文などから読み取れる人はかなり少ないと考えています。

感覚値でしかないのですが、いくつかのプロジェクトで公開提案を見ていると、おそらく依頼文を理解してない人が結構見られました。応募者の半分程度はそんな感じです。

例えば、

  • 依頼に書かれていることを読んでいれば分かることを質問している
  • 依頼に書かれていることを理解してない提案が見られる
  • 依頼を無視して自分の考えたであろうものをただ垂れ流すように投稿する
  • 依頼にある状況を考慮するとまず現実的でない提案となる

などです。

例えば予算がXXX円しかないのに、XXX円では無理ですというのがわりと鉄板であります。この時ワーカー側が、「無理」というのは分かるのですが、これはかなり不毛です。ひどい案件だから晒してあげるという正義感は1mmくらいは分かるのですが、放置や運営側に改善というのも昨今では「普通」にあるので、その機能を使いましょう。

私の場合はそういった依頼は無視するか、ひどいものであればブロックします。そもそも仕事のマッチングサービスに於いてブロック機能があること自体が機能不全といえるかもしれませんよね。質がみんな高いとか、登録者は一定の水準であるというのはとりあえず保留して、実際に問題がある人がゼロではないという心構えが必要でしょう。

このオリエンが読み取れないというのは、読解力の問題であること、実際に読んでないというのがほとんどです。アイデアや企画においては、専門性がなくてもオッケーという人もいるので(スキルがブラックボックスで見えないからでしょう)、そういう点もあるかもしれません。

ここでの重要なことは、自身が書いた文章を見た人が同程度に理解できるとは思わないということですね。これは依頼でなくても同様です。

熱意や思いを伝えられる人は少ない

どのようにクライアントも、ワーカーも仕事を依頼するか、取りに行くかの温度は分かりません。ただ思った以上に、あるプロジェクトや仕事に対して想い=心が動く、何かしたい、貢献したいという、気持ちをもってやってる人は少ないです。

クラウドソーシングといっても結果的に社会の縮図です。例えばサラリーマンという形態でないから、真面目にやるかというとそういうわけではないでしょう。

つまり、ぶらさがる人がいれば、わりと適当にやっている人も多いということです。これらの人は当然、ライバルがいなかったりすれば成立します。しかし、多くは淘汰されます。適当にやって出来るほど甘くないということですね。

逆にこれは熱意を持ってやる人にはチャンスです。

あるクライアント側の人の話では、想定以上に思いを入れて現状を出したのに、全然読んでないと思われる人が多くてがっかりした、だそうです。これはクライアントにも共感しますが、一方で「期待値を高くしすぎた」ともいえます。

最近の体験からも明確なのですが、「見ず知らずの人」になぜ何かを提示できるのか。やる方が不思議じゃないでしょうか?相手が見えないのに、こちらも見えないのに。ここは、結局信頼の話です。何か魔法があるわけではないです。結局泥臭いやり取りなんですよね。

ワーカー側も然りです。例えばなぜ提案したかを書いておくだけでも他の提案者と異なる印象になります。それくらいで?と思う人は騙されたと思ってやってみてください。想いは人を動かしますから。もちろん嘘書いちゃ駄目ですからね。このあたりは本ブログ読者なら問題ないでしょう。

延長はしないほうがいい

これはワーカー視点でもありますが、クライアント側にオレオレと言う印象を持ってしまいます。

延長とは、2週間のコンペ期限を終了間際に延長する、ということです。1度くらいはあり得るのですが、何度も再延長したケースを見たことがあります。

延長自体が必ず駄目とは言いませんが、

  • ワーカー側の心象は悪い。期間が決められた中でのバトルなのでそれが伸びると間延びする。
  • 考える期間で有利不利が出る。もちろんコンペ期間全部を考えているわけではないが、例えば必死に期限を想定して納品したアイデアや提案について、それらが無視され期限が延びることになる。これはやられるとかなり悲しい。
  • クライアント側も冷静に見られてない、決めきれてないだけということも多そう

ということで、バッドな印象です。

これは仕事なら期限があり、その中でどうするかだけかなと思います。仮に2倍伸びれば2倍良くなるか。まずならないでしょう。

逆に同内容の依頼も、一度プロジェクトが終わり、次の再依頼であれば印象があまり変わりません。

これは一回やったら完了させるという、だらだらやらずに決めるということに尽きます。

万一延長したい場合は、丁寧に追記なり理由を書きましょう。これも適当だと次はもう関わりたくないという感じになります。お互いに不幸です。

募集が上手くいかない場合は依頼やそもそも想定していることが不理解や無理解、不可能などもありえます。適当に投げれば適当に集まるというのは愚かなことだと考えてもいいでしょう。そういう人はまずこのブログを読んでないというアナウンスミスでもありますが(笑)

内容によっては募集者に未経験者が多い

未経験者とは、実績0という人です。もちろんこういう未経験者を悪くいうわけでないのですが、クラウドソーシングにおいては、そのサービスを理解してないという可能性も示唆します。

つまり、システムの使い方がわかってないパターンです。

これは、クラインアントもワーカーも両方ありえますが、クライアントの立場にたてば、あえてそこまでワーカーのケアするかは分かりません。ワーカー視点でいえば、クライアントが不慣れでも仕事につながるのでやりきれる気がします。そういう意味でワーカー未経験者はなんでもいいのでシステムを理解するというのは大前提という気がします。

典型的なのはコンペとプロジェクトの違いです。これはそれほど難しいという概念でなく、やれば分かりますし、説明でも分かる程度ですが、それを理解せずにやる人も大勢います。

  • コンペなのに、実績アピール+ご相談くださいというプロジェクト的な提案をしているケース
  • プロジェクトなのに、「このアイデアでどうですか」とコンペ的な成果物を出してしまうケース

ということです。

コンペでそういう提案があればクライアントは戸惑うのと判断が難しくなります。多くは、提案に見合わないのでNGでしょう。

プロジェクトでも、具体的な成果物を出されても困るということで、何者かを示すことで、良きパートナーになれることを書くべきとなります。

では、未経験者についてどう考えるかですが、実は未経験者=ユーザー拡大であるので、運営側は絞ることはないでしょう。つまり未経験でも経験を積みたいわけです。あるコンペでは経験者のみという絞り込みがありましたが、それらが外されてより広く募集しているケースがありました。

このように未経験者も多く入るので、まず仕事依頼とマッチングについて土俵に経ってないケースも出てくることが考えられます。

割合は難しいですが、数割は必ずいると言えます。クライアント側であれば、未経験だから駄目とは言わないけれど、そもそもシステムの使い方を理解してない人とはコミュニケーションコストが高すぎてまず外すというのが普通でしょう。

クライアントとしての心構えは、そういう未経験者が一定数いるのだという理解が必要です。運営側も教育等していると言ってもこの手の話は自主努力という言葉になってしまうのが実際でしょう。

応募が集まらないケース

結構あります。ただケースごとに違うので応募がないから駄目というわけではないでしょう。

依頼内容が困難など相場外

例えば、ある業界経験X年以上とかです。しかも報酬額が安いという場合です。

パターンは色々ありますが、その経験者の経験自体をその額で買えるなら苦労しないし、買いたたき過ぎとなります。仮にそれで応募が来ても、経験を偽っているとか、かなり質が怪しくなります。

クライアント自体がブラックと言えるわけですが、この場合そもそもブラックなので集まらない、依頼がブラックなら集まらないという分かりやすいケースです。

そういうクライアントが本当にブラックでなく、作法を知らないとか、相場を知らないならいいのですが、本当にブラックなら何度も同じ依頼をしてくるわけですね。

依頼内容が怪しい

怪しさとは、情報不足や具体性がないなど様々です。

そういう怪しさでなく、本当に説明が出来ないケースもありえますが、相当レアです。多くは単に怪しいだけで、怪しいままです。

その場合怪しいので、誰も応募しないか、騙される人が応募してしまって、不快な思いをするだけでしょう。怪しい案件は応募せず、そっと改善要求を運営に出すだけでいいでしょう。

制約が多すぎる

インターネットの特徴なのか、相手が見えないので言いたい条件、言える条件を羅列するケースがあります。結局そういうスーパーマンはいないはずで、いてもそこにはいないだけです。

制約が多すぎると難しいので応募は減ります。しかし簡単にすればカジュアルすぎて微妙な応募が集まるかもしれません。このあたりはバランスが問われますね。

公開相談掲示板は不毛になりやすい

サービス毎に相談ボードのようなものがありますが、かなり不毛な印象です。例えば相場はどれくらいかなどもですが、これらはアドバイス以前に自身で調べれば分かるからです。

検索して案件を見て類似なものをいくつか見れば分かります。過去の案件からどの程度集まるかも見えます。直接ワーカーを検索して相談するほうが効率的ですね。まともな人なら何が課題でどういうことが出来るかは相当不躾でないなら対応してくれるはずです。直接依頼をしたほうがいいかもしれません。

不毛というのは、そもそもクライアント側の課題をワーカー側が解決できるとは限らないし、立場が違いすぎたり情報として持っているものが異なるからですね。空論という印象です。

聴くなら運営側に直接のほうがまだいいかなと思います。

総合的に見て妥当な提案は2割程度

相当低く見積もっているわけでなく、10の提案があれば半数は理解をしてないので5。そのうち未経験者が半分なので、システム的な理解をしてないので2.5。さらに依頼個別の内容を加味した上で正しく捉えて、それに対して会話になっているかというものは・・・2程度というのはわりかし妥当な数字だと思います。

もちろん、クラウドソーシングでは、システム開発、デザイン、ライティングという3ジャンルが多くこれらに関してはもっと特化しているのでもっと「提案が妥当」かもしれません。

今回であげたケースは私が主にやってきた企画提案として集客や新規事業アイデアなどのアイデア領域での話です。これはレアやニッチケースということで、普段アイデアを考えていないけどという人が結構多く提案しているという背景もあるでしょう。そういう人のアイデアは思いつきレベルが多く、ブレストとしては面白いけれどというものが多いです。もちろん私が言うアイデアが全てで使えるわけではないですが、一定のツッコミを自身で出したものに入れられるかだけでも「アイデアのレベル」がぐんと高まる気がします。

これらの確率的な数字を踏まえてクライアント側で発注される人は出してみると、無駄に期待値をあげすぎないし、とはいえ下げすぎないのでいい塩梅になるのではないでしょうか。

まとめ

クラウドソーシングでクライアント側=発注者が依頼において成功させるコツとしては、

  • 短い文章で端的にまとめるか、長い文章なら想いをしっかりと届けるように書く
  • 依頼内容が理解出来る人は半分くらいと割り切る
  • 無機質なインターネットだからこそ想いを届けるとぐっと質が上がる
  • 依頼の延長はしないほうが良い。万一するなら追記にしっかり理由を書く。やっても一度まで。
  • クラウドソーシングサービスの未経験者も多いので不慣れな人もいることを理解する
  • 応募が全然集まらない、少なすぎる時は、内容面で課題があることが多い
  • 依頼における疑問点は既にある案件を調べるか、運営側に聴くほうが効率的。公開掲示板は不毛。
  • 総合的に使えそうな妥当な提案は2割り程度と心得て依頼する

ということになります。こうまとめると、かなり悲しいのか、妥当なのか分かりませんよね。

おわりに

結果的に自著でもまとめたワーカー側の視点と、今回のクライアント側の立場からみたというもので両者の視点が補える形となりました。

これを見てクラウドソーシングをやりたいというか、クライアント側でやりたい人はいるのかというと、かなり疑問となります。

あまり質の良くないところに、悪いかもしれないと覚悟を持っていくみたいなことになります。多くはそういうストレスがないところで、お互いをリスペクトしつつやれるというのが理想というか本来あるべき姿ですよね。

現状はそれが多分廉価というお得感がまだある、つまり価格の割にパフォーマンスがいいというよのは、ワーカー側が見合ってない、経験が浅いから、まだ未経験だから、副業だからなど、色々と理由があるからだと思います。

もし本当に良い人に出合いたいとか長期的にという意味なら、あまりおすすめできるプラットフォームではないというか、仕組みだなと感じています。なぜなら廉価になりやすく、結果的にワーカー側が酷使されるからですね。もちろん例外もあるかもしれませんが、現状では理想のプラットフォームというのは結構つらいでしょうね。

これを打破するためにどうしていくか。これはもう2択の世界です。そういう不満や批判をしつつも他に仕事が得られないから沼につかるか、それとも違う道を考え試すか。間の選択は結局、沼に引き寄せられるため選択肢にはありません。

ここでは当然後者です。それが成功しているわけではないですが、ここを踏ん張りつつ、うまくシゴトクリエイターとしての突破口を示したいと思っています。

0から仕事をつくる実践記

クラウドソーシングでアイデア出しをメインにシゴトづくりを3年してきた気づきをまとめました。

企画やアイデアをシゴトにしたい人の一つの参考にしてもらえれば嬉しいです。

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