まずい発注者ややばいクライアントを見極める

仕事相手の見極め方というわりと見極めという点ではエッジを利かしたのですが、改めて見るとそうでもないのかなと(笑)もっと切り込んで書いていかないと、同じ轍を踏んで悲しくなる方も多いと感じました。

もちろん万人と仕事が出来ることはないはずで、逆に踏まなくてもいいダメージというか受ける必要がない損害(メンタル含む)は様々あるはずです。

今回は、どう仕事相手、とくに発注側やクライアント側を見極めるかを書いてみます。受注側やフリーランス側、複業など受託側、案件規模に関わらずでしょうが参考になれば嬉しいです。

タイトルはやや釣ってますが、書いてあることはまともです(笑)

本気度を確かめる

相手の見極め方に明記してないかもですが、相手がその仕事をどこまで完遂したいか、本気度というのが感じられないならやるべきではないでしょう。少なくとも本気でないのに仕事を依頼するのか?と感じたあなたは初心だと言えるでしょう。

からかっているのでなく、仕事経験を詰めばどの程度の切り口や見せ方や労力やコミュニケーションで見えてきます。仮にこれが見えないのであれば、極度にその仕事が向いてないか、何かしら障害的なものを疑った方がいいくらいです。それくらい人は経験から学びますし、成長するからです。

本気度がないとは、あいまいな依頼のみでその誠意(状況を説明して分かってもらおうとするなど)がないなどです。タスクレベルのもの、つまり難易度が低ければ低いほど誰でもいいし、「あなた」だからという価値はない世界です。その世界に要ることは極力避けるべきで、話が出来る人と多く付き合う(お客さんもですが、あなたの周りでも)という戦略が妥当です。

本気度がない依頼を本気でやると何が起きるか?不幸です。どれほどやっても評価されないですし、依頼の継続などありえません。

調べられることは調べる

これは探偵とかを雇ってみたいな話でなくて、ネット検索でできるとか、そういうことです。

クライアントでいえば、発注実績の有無、今までの評価、ビジネス領域・分野、個人か法人か、などでしょう。会社名を開示しないケースもありますが、法人で会社名を開示してないのは、疑ってもいいくらいです。担当者個人が使う可能性も否定しませんが、会社で使ってやましい点(依頼しているのが公開されるのを避けたいなどもありえますが)がなければ公開しないと逆に怪しまれるリスクが増えるからです。

公開を避けるとは、非公開オプションなども多くはクラウドソーシング側であるため使えば良く、そこをケチるというところはどうなのかくらいで良いと思います。

この調べられることを怠ってしまうことを、怠惰といっていいと思います。怠惰であることを批判するよりも、そのために起こる不幸(ミスマッチ、低評価、クレーム、ストレス…などのネガティブなことです)を避けなかったとしたあなたの行動そのものということです。つまり、それらを受け入れるリスクや覚悟があるなら、怠惰で、調べなくても良いとなります。もちろん悲しいですが調べたから絶対安心安全なんて人はいません(笑)とはいえリスクを低くすることが大事です。

発注実績

実績がないから駄目ということはないです。一方で昔書いたクラウドソーシング本でも書いた気がしますが、実績がないクライアントの場合、クラウドソーシングサービスの使い方などもサポートするなども大事となります。あなたの仕事ではないですが、お客様のためならという範疇と考えています。

実績があれば、その実績からどういう仕事や依頼があったかで、明らかに本業以外なのか、それとも本業の延長か、それらから仮説を考えてみてください。

例えば、本業のヘルプなのか、新規事業をやりたいのか、それともというストーリーです。これらは推測で正解はないですが、クライアントがどういう考えかを理解する助けになるはずです。

今までの評価

評価が悪いのであればまあ辞めたほうが無難です。一部高評価だがたまに低評価というのは、まああることで、仕事内容や受注側などを見て勘案する必要があります。

低評価であれば辞めておいたほうがいいというのは、その実績数にもよるのですが、安定した低評価とはそもそも様々な点で問題を抱えているからです。一つだけでなく、沢山の問題を抱えている人と仕事をする意味はあるでしょうか?ないですよね。

もしあなたが甘い考え=初心であれば起きやすいのですが、話せばなんとかなるだろう、曖昧だが整理すればいけそうだろう、予算が多いからちゃんとしているだろう、法人だからいいだろう・・・は正直甘いです。これらの「仮説」は確かに仮説になりえるのですが、自分寄りの受注したいありきです。そこを一旦外して、問いとしてはもっと突っ込んでみてください。

「予算があるが、この仕事にこの金額は・・・ないのでは?を知っていて提示するのかどうか、わからんな」「曖昧な内容だが、そもそもその内容や感覚では受注者を選定することすら難しいのでは?」「依頼実績はあるが簡単な仕事が多く、ややレベルが高い仕事だと管理できないのでは?そもそもどう進めるかが見えないのは不安だ」「法人だが会社自体が怪しすぎる。件名がスパムメールにしか見えないぞ」

というように冷静にツッコミを入れてください。勘違いをしないでください。これはあなたが仕事を受注しないようにしているのではなく(笑)実際は冷静に見極めることが大事だからです。

ビジネス領域

クライアントのプロフィール等、会社サイトがあれば熟読してください。

これはあなたの仕事受注率を上げることにもなるのですが、一方でどういう考えの会社か、何をしているかを把握することができるので、悪いことはないはずです。そういう会社もあるのかと知見を広げられるわけですね。

感覚では社名が開示されていれば良いのですが絶対ではないです。

分野として建設業だとします。では建設業のクライアントが何を依頼するかです。本業から外れていれば新規事業かもしれません。逆に本業のヘルプなら人手がほしいということが言えます。

ここで分野が安定している業界だからとかそういうことはおいておいて、あと知名度がある会社かどうかもスルーして、会社サイトを見て基本的なことが「ビジネス」を出来る相手かという点で評価してください。

具体的には、会社概要があり誰が代表者か創立は何年か、資本金や取引先はどこか。事業は何をしているのか、それらにおかしな点はないか。問い合わせや情報の更新はされているかなど、見る観点は多数あります。

シンプルにあなたが受注者の立場を脱しきれてないというか、その枠組で見てしまうなら逆視点で見てみてください。あなたが発注する側だとします。その会社と仕事をしたいですか?というそれだけです。それで「なんかやりたくないな」と思ったらまず辞めてください(笑)

これは重要なことなのですが、論理的に良いよりも、「なんか嫌な感じだな」と一瞬でも思ったら、論理で補正せずにそのまま「これはやめておこう」でオッケーです。なぜかといえば、仮にその嫌な感じが誤解でもその誤解を抱えたまま仕事をすることになるからですね。その誤解を相手に聞けばいいって?いや、仮に初対面ならめちゃくちゃ失礼ですし、ありえないと僕は思いますから、この懸念って結局払拭できないんです。払拭する意味がここで既にないので、あなたの感覚を研ぎ澄ましたほうがいいわけです。

仮想通貨が全て怪しいわけではないですが、まず怪しいと思っても良いと思っています。例えば仮想通貨に関する記事って何を書くんですかとなるわけです。その仕事が絶対悪ではないですが、仮想通貨事業で収益を上げるなんて並大抵のことではないはずです。仮にクライアントのビジネスが想像しづらい、わからないなら、分かる範囲で調べたほうがいいです。相手が何者か分からないほど怖いことはないんですね。

こういうことは多くのマニュアル的なものには書かれてないです。怪しい人とは取引しないは当たり前で、丁寧に読み解けばそういうメッセージをまともな会社は出しています。が出してないということは言わずもがなですね。

法人かどうか

会社形態という意味の法人ですが、法人だからまともという時代ではないです(笑)中小企業以下小さい会社ならどこも名もなきですから、知らない会社になるわけです。むしろ知っている会社かどうかで選んでいる時点でここも初心だといえます。その点を踏まえつつ調べていきましょう。

法人はもちろん個人よりも安心感があります。しかし、それは一瞬です。個人でもまともな人は多数いますし、法人でもそうではない人もあるわけです。

この魑魅魍魎が跋扈する世界を乗り越えてくためにはというと恐ろしいかもしれませんが、多くはまともな人や会社です。ただ、出している開示されているところですでに「まともではない」ことが見え隠れするわけで、そこを感じたらやめろというのがこのエントリの主題なわけです。

僕の失敗談

僕が失敗をしていないか、つまり見極めのミスがないかというとそんなことはありません(笑)恥ずかしいというよりも、そういう対策をしている人ですらミスるという感覚を共有できれば幸いです。

逆にいえば、対策なきところでは、かなり厳しい結果でしょう。もっといえば、まともな人がいないとすら思うかもしれません。事実かもしれませんが、僕の感覚はこうです。

まっとうな人はまっとうな人と仕事や関係を作る。そうではない人はそうでない人と作る。

これで世界は回っています。尊敬する経営者が言った言葉です。勝手に僕がそう解釈しただけですが(笑)実際はそうです。例えば弁護士。士業で弁護士なら正義のヒーロー・・・なんて思った方は初心です。別に初心が悪いわけではないんです。そういう純粋かつみずみずしい見方は良いと思うんですね。でも、弁護士が詐欺なんてあるわけですし、本当にその人の倫理や信条であって、「弁護士」だからではないんですね。会社の社長なら?公務員なら?政治家なら?(笑)もういいでしょう。それくらいそれらの職業ラベルの意味はないといってもいい。

むしろラベルでみている癖がついてるなら、はずしたら何が起きるか?なんてのもありです。何もないならやはりそれまでの人だったわけです。

では、僕の失敗談をいくつか書いてみます。ちなみに失敗の確率は、大失敗は100あって1あるかくらいで、軽いミスはもっと高い感じです。そのミスは防げるかというと、正直きついんですね(笑)

1つは、コミュニケーションミスからのトラブルでした。これについては先方との理解は得られず悲しみは残ったのですが、救いだったのは同時に別件でコミュニケーションしている方が非常に話の分かる方だったということです。つまり、同時に複数案件を僕が進めていたからこそのリスク回避という感じでした。しかも、やっている仕事はほぼ同様でした。細かくは言いませんが、ここでいうコミュニケーションミスも仕事が出来る人であればやることというレベルでなく、僕が普通はやるであろうという想定作業が共有できなかったことでした。別の例えでいえば、「これはやってくれるだろう」という甘えがミスとなったわけです。とはいえその甘えは、わりと厳しくいえば、やってくれといったものをやってくれない、見てくれといったものを見てくれないレベルの話です。このレベルで想像出来る人は言わずもがなですよね。

つまり、偉そうにいっていますが普通にこのような失敗はしています。こういう失敗から次の対策はしたほうがいいのですがこの感じだとまあ対策問題でなく、モンスターに近いですよね。

他のケースもあげましょう。

もう1つは、ほぼ因縁に近いのですが、納品後のコミュニケーションで、立腹したというケースです。立腹というレベルはどの程度かはおいておいて、相手からすればこちらが要らぬことを言ったのでしょう。ただ、これについてもそれを言い出したら仕事も営業もできないというレベルという感覚でした。これも対策しようがなく、落ち度という感じも見られないのに、そういう感じになるんですね(笑)

ここまでくると笑うしかないでしょう。

安心してください。こんなケースは稀です。ただ、起こる事はある。それくらいでいいんです。数をやっていれば色々な人がいます。それ自体は僕は楽しんでいるのですが、そういう気質の人でないとわりと人間不信にもなりかねません。

コミュニケーションのコツはあるのか?

あります。性善説でいきたい気持ちは分かりますが、そうでない世界です(笑)この認識でずれたとしても、基本的にコミュニケーションが取れて考慮しあって成果物を作っていくならわりと平和です。

ではどうして問題やトラブルが起きるのか?それはモンスターもありますが、余地や共有のズレというのがほとんどです。言った言わないでもいいですし、やったやらないでもいいですよね。

仮説を立てて見極めの精度を上げる

あくまで僕の提示するコツですが、上の見極め方も含めて論理や材料を調べておく。これって仮説の精度を高める意味でしかないです。なんとなく判断しないってことです。「なんとなくいいかなー」→「だめだった」では、精度が上がらないってことです。その時、「こういう理屈がある、こういう仮説もある。変な感じはない」→「良かった」というなら、それを試していくということです。くどいですがそれでも「全然駄目だった」(笑)はありえます。仕事が絶対そうだとはいわないですが、これってクライアントを新規開拓したりという意味ですので、既存クライアントでしっかり回ればやらなくていいことなんですよね。または新規でもあなたを必要としてコミュニケーションが良好にできるところとやるべきとなります。これは長期戦略として常に考慮したほうがいいでしょう。

相手の対応や考え方で見極める

提案後のコミュニケーションが雑とか、手軽に追加作業を費用負担なしでお願いしてくるとか、扱い方が雑であるとか、想定している納期ではないとか、仕事の質への期待値が合ってない(ずれている)とか、それらを総合的に見極めてください。

ちなみにこれをやれない人でかつフリーランスをやりたい人は、それが出来る人と組めばいいか、素直に会社に所属してその前線に立たないほうがおすすめです。これも馬鹿にしているのでなく、向いたことをやったほうがいいという話です。僕が向いているとは思ったことはないのですが、向いてない人からみればそりゃ向いてるように見えるくらいで、僕がコミュニケーションが得意だという感じはないんですね。むしろ手段ですから、仲良くなりたいからコミュニケーションする、でないならしないくらいです(笑)

疑問点や不明点があったらすぐ聞いてみてください。まとまな人なら応答します。あと不明点の応答でそこまで考えているかどうかも見極められます。反応がないとか、対応が微妙なら、もちろん想定している仕事内容でないなら辞めていいでしょう。

くどいですが、発注者だから偉いとか立場が上という人は初心だという自覚を持って、経験を積んでくしかないです。その時に騙されよというわけでなく、むしろその認識を薄めつつ、対等に付き合えるという感覚を持っていく、増やしていく。そうすると、より見極めも磨かれます。そうすると、良い人が周りに増えてくると。結果的に数が少なくても大丈夫です。良い人が紹介する人は良い人なのでいい仲間が増えるんですね。

感覚を大事にしていく

感覚重視というと論理を無視と思われがちですがそれはないです。両方大事で、さらに感覚はストレスや精神の話なので、譲れないという感じですね。

仕事をお願いする場合って色々なケースがあります。発注の立場として、同僚と相談して分担する、部下的な人に仕事を振る、または上司などにも突くなどですよね。クライアント側にも資料が欲しいという連絡もそうでしょう。

この時当たり前かどうかは分かりませんが、僕は「お願いしやすい人」が仕事を受けられると思っています。これは愛嬌が良いとか、反応が早いみたいなこともあるのですが、それはおいておいて「しっかりと考えてくれる」「丁寧に整理してくれる」みたいなことも同様です。

僕の場合は、整理して客観的にどうかが慣れているので、自分の仕事も振り返る時にかなり冷静に出来ます。自分の仕事だから「良い」でいいじゃないってのも分かるのですが、自分がどうなんだろ?と思ったことをあえて伏せることで、感性が衰える方を僕は危惧します。最も常に自分は駄目だとか全然だなんて言うことはなくて、振り返ったり見直したり、評価をする時ということです。

論理と感覚を二択とかって人も初心なので、そこはもっと経験や勉強をしましょうという元も子もない話です。ただ、この時点で勉強や成長などを軽んじる人で、良い成果、良い方向性にいけるかというときついとは思ってます。

まとめ

結論としては明確ですが、調べられることは調べておく、常に疑いや批判的にまず見て良い、その上で感覚を大事にする。ということでした。

僕の中では仮説の精度を磨くとか、色々とコツを提示しましたが、もっと別の見方で仕事相手を探したり見極める人も多いかもしれませんね。

くどいくらいに書いたのですが、再度書いておくと、良いクライアントや発注者だと思った方がいるとします。ずっと仕事ができればいいですがそうではないことも多いでしょう。その時大事なのは、そういう人たちはどういう人だったか。逆にいえば、もう付き合いたくないとか、まずいなとか、やばいなという人はどういうまずさがあったでしょうか?そこを考えて、両極端を整理するだけでも見えてきます。

そして良い人は良い人とつながっているというのも真実だと僕は考えています。逆もまた然りです。

あくまでこのエントリは良いクライアントと出合うために、罠となっているものを避ける話です。理不尽ですが避けられないこともあります。ただ一方で認知しておけば、初心なら初心なりに、初心でないなら甘い部分を、そして僕も失敗して「・・・」という黙って見極めていくことを淡々としていくわけですが(笑)ぜひ、まずい轍を何度も踏まないようにということで。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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