社長のおごり自販機は雑談3分をいい感じで整えてくれるアイデアっぽい

サントリーの社長のおごり自販機って面白いなと思っていて。ただ、これ自社施策PRとかだと思ってたんですが、この仕組み自体を普通にビジネスとして売っていると。そういう勘違いというか、知らなかった話です(笑)

詳細コチラをどうぞ。
「社長のおごり自販機」2年目の急伸 雑談生み出すだけじゃない

本題としては、軽いアイデアネタとして使えるかどうかってところですね。

一応ソースを確認していく

社長のおごり自販機ってなにかというところを改めて説明すると、文字通り社長が会社の費用として出すので、その従業員が自販機の前で二人ですね一緒に買えるという仕掛けです。

なんでこんな面倒くさいものを?って人は、顧客心理(笑)とか、人の心理を考えましょうと。つまり、勝手に誰か話してっていってもそりゃやりづらいですよね。社内でさえ、知らない人ばかり(大手ならなおさら)というわけです。

よって、これは「自販機」=飲み物を売るのでなくて、ドリルの穴みたいな話ってことですが、「コミュニケーション機会」を作るのが狙いってことになるんですね。ジョブ理論のジョブはそこだと。

「社長のおごり自販機」はなぜ誕生した? 自販機に“渇きを潤す”以外の価値をなんかを見るとまさに、提案とはいえ「置いてください」でなくて、「コミュニケーション改善の提案」となっているのは流石ですね。あとデータ取れるのも地味にすごいですよね。

雑談に通じるものがある

この流行ってきている、というところでやはり雑談と通じるものだなと。つまり、この自販機は雑談を誘発するわけですね。

上の記事にもありますが、適度な時間で、1本飲むくらいの間に少し話す(立ち話でも座ってでも)、何気ない話題で(仕事の話だけってこともないでしょう)、あと誰かを誘って少し話すきっかけになる(お茶とかご飯とか飲みとかではない選択肢になる?)というところが秀逸だなと。

一方でこれは自販機でも出来るので何でも出来るわけです。例えばネスカフェのやつとか(笑)そういうなんでもできると。それをするかはおいておいて、できるけどやらないか、合わないってのもありますからね。

とはいえ、雑談感が生成されるこのコミュニケーション誘発装置としての自販機は面白いなと。一方でこれは自販機だけ置く=飲み物が欲しいとしていわゆる欲求解決は飽和しているとも言えるわけです。そうでない意図でまたはすでにあるものを「リプレイス」する意味で提案していくと、他と違うからやるかーとも「なる」もしれないと。実際にコミュニケーションが活発でないとか、風通しが悪いなんていくらでもそういう組織があるわけで。

雑談をしようなんていっても出来ないのでこれがまさに「仕組み」として、自販機置いたら「活発」になることはないでしょうが、この仕掛けがあることで出来ることがあるかもと。

バリエーションも面白いですよね。

あと近未来のタバコ部屋という言葉もあるようで、これは言い得て妙なんですね。おやつ休憩とかあまり聴かないのでこれは市民権を得られるといいなあと(笑)

公式のレポートも面白い

サントリーがリリースを出していてこれ結構面白い気がします。

社員同士のつながりを重視する企業が増加
設置企業360社超え、雑談のきっかけをつくる「社長のおごり自販機」が“雑談”がちょっと生まれやすくなる条件を調査!

設置企業は2021年から、どんどん増えて2023年では約480台まで伸びたと。調査をしていて、そこで雑談時間は3分程度で、長いと感じる雑談時間は9分ほど。なるほどなあと(笑)

無料もありますが(従業員にとっては)、気軽に誘えるし、誘われても応じられるというのは、SNSなどのネットワーク効果ではないですがお互いに良いってことなんですね。

僕自身は組織に属してないので使う機会はほぼないですが、3分って面白いなあと。意外に短くていいし、それくらいだからこそ次の機会もあるというか(笑)

あと、これカヤックが企画・制作したんですね。SUNTORY 社長のおごり自販機にあるプロモ動画が面白いですねー。

おわりに

このネタは軽めですが、前から知っていたけど勘違いしていたと。まあ当初は確かに社内実験で、コクヨと共同でとかだったので、実験から始まったという認識で止まっていたかもしれないですね。

何かアイデアのヒントになれば嬉しいです。アイデア自販機みたいなので、アイデアが出てくるとかもあれば面白いかもですね、売れなさそうですが(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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