アイデアをいくらで売るかの設定がめちゃくち大事

シゴトクリエイターの大橋です。

アイデアに関する話題は大好物です。ただ、個人的な嗜好をいえば、鉄火巻が好きなんですが、この鉄火巻が好きな人ってなかなか出会わないんです。

不思議だなと思っていると世の中の理解としては、「トロとかのほうが高いしうまい」「子どものおやつとしてスーパーに売ってる定番、でも子ども向け?」「マグロの赤身でなくて鉄火巻なんだ」

という悲しい(笑)理解で溢れています。いや、別に好きだからなんでもいいんですが、鉄火巻きってうまくないすか?

そんな話は枕として、さて今回はアイデアについてその価格について考えてみます。ビジネスアイデアはいくらで売れるのか?というのを前書いたので、そちらも関連して読んでもらえると面白いかもですね。

アイデアの単価は一体いくらか

これは結論としては、0円から無限大です(笑)こういうと話が終わりなのでもっと書きますが、基本はそんなものです。

電子書籍の価格を考えてみても、99円でも350円でも、価値は人それぞれで、価格=価値ではないんですね。仮に、無料でも「読んで損したという人」もいますし、「無料なんて著者に申し訳ない」という人もいます。

350円で「高い」という内容であったり、薄いと思えば、値段相応という人もいます。1,000円の本を買う習慣がない人は1,500円の本を買うことは稀なので、おそらくそういう人にその値段で売るのは困難でしょう。

要は正解はないというのが前提となります。

単価1,000円のアイデアは安いのか高いのか

さて僕自身は今、アイデアの価値として1アイデア1,000円という単価で提供をしています。これについてはメタ的、つまりもっと引いて見たり、上から見えれば安いと思います。

ですが、商売である以上「高くすれば売れる」というものでなく、お客様の相場観、またそれが「高くないよね」「安い買い物だ」と思ってもらえないなら成立しません。

これが商売の妙であり醍醐味だと思うのですが、安ければ売れるわけでもないし、高ければいいというわけでもない。というよりも、数値として価格を設定するのだけどどれが高いか安いかも分からない。

また、1アイデアだけでいいので1,000円でお願いしますというのはこちらの仕事ボリュームと単価的に見合わないのでやっていません。要は最低1万円として10アイデア程度はセットでということになります。これがベストかどうかもありますが、ベストプラクティスというか今までのやり方ではこれが最善というところでしょうか。アイデアの数も少なすぎても多すぎてもいけない。そんなことを思っています。

ちなみに、仕事ボリュームとは、例えば1アイデアを考えるのと10アイデアを考えるのは時間的に10倍かかるわけではありません。ただ1アイデアだけでもアイデア・スイッチとか思考するということをアンテナを張るのであればほぼほぼ一緒です。つまり、極論すればアイデアを考えるのはコストとして同様。であれば、わりと多めのレンジを一回で取ったほうが良いという感じでしょうか。

これは提供する仕事によりけりですが、例えば飲食店を1時間だけ開くのも3時間やるのもあまり「開くコスト」は変わらないので、どうせなら1回で数時間はやるほうあ効率的というところでしょうか。もちろん完全にそうなるわけではないでしょうが。

お買い得と思ってもらえるところを目指す

将来的ということほど遠くないですが、1件1,000円をどんどん単価アップとして高くしていく方針です。これは安いので高くなるのは当然です。

安いとは僕が単に思い込みでやってるのでなく、売れることで相場性やお客様のリアクションから確認していくこととなります。一方で僕のアイデアが数十万になることもあるので、いや事業としてはもっと高単価なので、何度もいっていることですが「アイデア」というものだけを売るのでは限界が見えています。

よって、お客さんが欲しがるように付加価値をつける、アウトプットとして見える形を変える、それはごまかしではなく形として最適で欲しいものにするということですが、そういうことを考えています。

おそらく予想ですが、アイデアの単価で10万以上はつらいでしょう。僕もちょっとと思います。ただ、そういうアイデアも事業アイデアとして成果を出してきてかつそこそこ高い確度でいけるものであり、またそもそも個人向けでなく、1億円以上の事業に対して10%程度の改善、つまり1000万円の売上げアップとなるなら、10万なんて安い(1%程度)ということになります。

これが個人で単に10万だとサラリーマンの月給のどれくらいだよ!となってなかなか買えるものではありません。ローンしたり月賦で払うかというとこれもまた現実的ではなさそうですね。

よって想定としては、数万円例えば3万円から5万円が天井だろうと想定しています。もちろんこれを超えられればいいですが、今のやり方やアウトプットやターゲットを変えずにということであればこれくらいかなというところです。

アイデアのアウトプットでシゴトを作る

既にコンサルや相談という形での受注は全く異なる世界となります。それらは数万円からはじまり、数十万円も余裕でいけるでしょう。

アイデア単体だけでの評価だとぶっちゃけ分かりづらいです。しかし、相談や相手とのリアクションという中だとやはり場数が出てきますし、あなたと相談したい、あなたの考え方を聞きたいというラブコールもでてきます。こうなれば顧客に価値を生み出したことになり、それは大きな価値となるのでグッドですね。

僕がやりたいのはアイデアビジネスということで変わりはないのですが、アイデア単体を売るというプロジェクトはわりと終わりというか限界が見えています。それはわかっているので、どう違うアウトプットで闘っていくか。それがポイントになってきます。

例えが違いますが、業界的にパイが小さくなっていくところにいる方は同じ気分かもしれません(笑)今やってる書店が儲かるわけではないが続けていかないわけにはいかない。非営利や文化的な側面とか想いはひとまずおいておいて、ビジネスとしてはどうかという点での話ですね。

とはいえ今やめてしまえば売上はなくなるので辞められない。これが他のビジネスややることをやめる理由となりそうです。しかし、実際はそういう時こそ新しいステップやアクションをしないと一生何か新しいビジネスは生まれないし、そのまま現状維持策を取ったということになりますよね。

アイデアをどう加工すればいいか

アイデアという話でいうだけですが、これを他の例でも応用できると思っています。ぜひそういう視点で考えてみてください。

例えばそろそろ告知しますが、サロン企画を始めました。このサロン自体はサブスクリプションモデルで、月額課金制です。そして、このサロン自体何か特殊なことをするかというとそういうことではありません。もちろん、サロンメンバー向けのコンテンツがあります。例えばシゴト相談ができる、シゴトアイデアがブレストできるなどです。

これを僕が単体で受注すればもっと高くなるので割安という見立てをしてもらえれば嬉しいところです。もちろん月額課金の単価が高いよねとなればそういう人はお客さんにはならないわけです。それは当たり前なので、どうすれば割安、買ってもいい、入ってもいいと思ってもらえるかのアイデアは考えないと駄目ですし、そういうことを考えるのは好きなんですね。

サロン自体はアイデアを形を変えて相談的なものに近いです。あと、メンバーからは大橋とコンタクトが近いところで取れたり、一対一でやるよりは気が楽とか、そういうコミュニティがあれば近づきたいという人は一定数いると踏んだので始めました。ここは必死なので告知にはどんどん力を入れてやっていきますよ。

もっとも、これをアイデア→サロンというシゴトにしたというのが僕の理解ですが、他の人からみれば、アイデアはアイデアだし、サロンはサロンだしという見方をするかもしれません。ただ僕の中では、アイデアをアウトプットしたり、シゴトをしてきた中で経験や体験をうまく共有しつつ、学びの循環やコミュニティ的なものを作ることが価値となります。これはお客さんやサロンメンバーの価値にもなると想定しています。でないとおそらくサロンが成立しない結果になるかなと思います。他にも要因があるかもしれませんが、基本的にそんな形で検討できそうです。

アイデアを電子書籍化するのはどうか?

他にも、電子書籍とするのは、アイデアを本とするケースです。これも単に見た目を変えただけではないかという人もいますが、本質としては全く同じものを変えるだけではそうですが、ターゲットやどういう売り方をするか、売上をどれくらいにするか、ということで全く違うものになります。ザ・プロフィットを思い出す人がいればこのブログの相当な読者です。ありがとうございます。

つまり、コーラをスーパーで買うか、自販機で買うか、コンビニで買うか、ホテルのラウンジで飲むか、で値段が違います。おそらくコーラ自体は変なコーラ?ではないということで同じコーラであっても変わります。なぜでしょうか?それは簡単で付加価値が異なるからですね。

例えばホテルのコーラは安心して話せるとか、落ち着いて会話できるとか、他の人の会話が聞こえるわけではないとか、そういうことが保証されています。それが価値です。あと自分でコーラを買うとかでなく、店員さんが持ってきてくれるフルサービスも価値です。

これらのサービスにお金を払う、または見合う価値がある人がそのサービスを買います。それが商売だからですね。

つまり、形を変えるのは最適なシゴトづくりと思いますし、むしろ形を変えていってどうお客さんに届けるかはわりと商売的には普通の話かなと思います。むしろそこが見えないので、遠くから形式的にいうだけだとそういう話になりがちですね。

つまり、アイデア×アウトプットする形=商品の数となります。

もちろん商品の数があればいいとかそういう話でもないのですが、とはいえシゴトを作るのであれば本質は変えないし価値は変わらないが、ターゲットや訴求ポイントを変えて「体感」が変わるのは良いことかなと思います。

ホテルのコーラと自販機コーラの体験が違うということは明らかです。逆にコーラ飲めれば一緒だよねという人は自販機コーラに流れるというかそちらを買うでしょう。そのあたりもある程度ノウハウが分かればなんでも良い人はこのブログや電子書籍がベターです。ですが相談することでよりアイデアや違うインプットを受けたいという人であればシゴトとしてのコンサルやアイデア出しを依頼されるはずです。つまり、お客さんが求めているものによって価値が異なるという鉄則があるということです。

おわりに

アイデアの単価を今回は考えてみました。シゴトクリエイターとしてはいかにこのアイデアを加工して良い商品を作り売上を作っていくかが問われています。問われているのはそういうニーズがあるわけでなく(笑)僕がやりたいというだけのシンプルな話です。アイデアがいくらで売れるかって純粋に楽しそうなので、気になる人もいくらかはいそうだということはありますが。

ただ、そのプロセス自体やアウトプットは知的生産系の話でありどこまでニーズがあるかは不明です。よって、アイデアが買いやすい形や商品づくりなどがメインになっていくわけですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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