ユーレットで学ぶ始めます

ユーレットという企業価値検索サービスがあります。上場企業の業績分析サービスと言えますが、このサービスについて書かれた本(開発者=著者)が良かったのと、これは今やり甲斐というか学びたいところだなと思ったので、企画として立ち上げてみました。

以下企画の説明となります。

概要

ユーレットを用いながら、上場企業のビジネスや動向を知る。情報を知るだけでなく、業績やビジネスなどを公開情報から仮説を立てて検証して学んでいく。

一人でやるよりもアウトプットしていったほうが面白いということ(誰かの役に立つことがある)で企画してみた。

やること

主な学び手順は以下を想定しています。

  1. ニュースやSNSなどで気になるものを見つける(経済ニュース等)
  2. そこでの違和感や面白そうな企業にフォーカスを当てる
  3. 企業が上場企業であればユーレットで検索する
  4. 対象企業の情報をざっと見る。
  5. 2で感じた違和感や面白さから仮説を立ててみる
  6. それらをユーレットや情報から考察してみる

という流れです。

今でも、1,2はやっているのですが、ユーレットというサービスによって、上場企業の情報は可視化されやすく扱いやすいです。UIUX的にという意味です。例えばA社が気になってもIR資料の有価証券報告書を見るという動作は仕事や研究で時間やリソースを割ける状態でないとなかなか難しいからです。趣味でもありですが、そういう趣味はないというところでした(笑)

よって、今やっているリサーチ行動やアイデアストック行動というところに、「ユーレット」を入れてみてどうかというところです。当然この記事を書いている前にいくつか試しているのですが、視点が異なったり、今までとは感覚が異なるので良い(色々な視点が得られる)という手応えがあります。

ちなみにユーレットにない企業はどうするかですが、普通に調べつつもないなら諦めるというところです。ただユーレット自体で検索していく行動もしていきたいので、本企画では基本的にユーレットを一度でも調べたことにしておきます。そこらへんがブレていったら企画的に微妙ということでご容赦ください(笑)

アウトプット

調べたことをアウトプットします。

予定としては、

  1. ニュースや見た記事などのソース
  2. どこが面白いか、違和感か。ツッコミや仮説の提示
  3. ユーレットの情報やその他情報の提示
  4. 仮説の検証や考察

という4段階です。

観察ノック企画が近い気がします。ただ観察ノックは日常生活ベースでそこで分析や考察はしていますが、最後に切り口を持ってくるのが特徴です。

本企画では切り口もあるのでしょうが、仮説→検証として私がやることで、知識や経験、ストックが増えるのが狙いです。再度これはまとめます。

狙い・目的

この企画の狙いは、

  • ユーレットの習熟または企業情報から仮説検証視点を身につける
  • 企業ビジネスをより知る
  • ソースとして「上場企業」など代表するビジネスや業界が分かりやす公開されているので、ネタとして使いやすい(参照性、認知性、理解度アップ)
  • レポートやリサーチの仕事の質を高める
  • アイデアのストックとする

というところで、一石五鳥くらいを狙っています。

1つ目の仮説検証視点は自分にはあると思っていますが、とはいえこれは事実や情報として、上場企業の業績や動向というところはほとんどありませんでした。思い込みに過ぎないのですが、上場企業のビジネスを追う=株式投資でもする、くらいしかなかったんですね。これは代表的な見方かもしれませんが、上場企業にツッコミを入れていくことで、経済やビジネスの動向を把握することは純粋に面白そうということです。

2つ目は、上場企業の安定的なビジネスがつまらないなら、上場企業の新規事業をウォッチすればいいですし、また衰退している業界はどうかというのも観察としては興味深いです。上手く行っていることからは学べなくて、失敗からしか学べないなんて視点で見れば、やばい状態のほうが学べますよね。あえて追い込むことはないものの、既にそういう状態があるならしっかりと学んでいけばいいだけです。

また上場企業のビジネスとはいえ、4000社近くあるのと、かつ一社で複数ビジネスをやっているわけですし、その数は数百事業かもしれないとすると、膨大です。もちろん4000社を暗記とか(笑)するわけではないです。ただ各上場企業の関係性、つまり企業は人であるから、いかにコンプライアンスやルールや安定化していっても人であるという見方です。社会的な影響も大きい(中小企業のほうが数は圧倒的に多いわけですが)という点も見過ごせません。

それらのビジネスを知ることで、興味がなかった分野も「ビジネス」視点で知ることが出来ます。これは単純に美味しいですよね。

3つ目は、自分がウォッチしているサービスを提示してこういうのがあるというのは「あり」ですし、仕事でも使えています。一方でこれは分かりづらい、ニッチで通用する場面が限定的という印象も与えます。いかに「これは汎用的です」といっても、相手からは初見情報であればきついですよね。

上場企業でベンチャーなどは知られてないかもしれないですが、大手企業となると知られている可能性が高いです。だからどうということでなく、その知名度があるB社の事例でという方が「話がスムーズ」に分かりやすいです。また仮にお客さんや会話相手が「B社」に関連する知識を知っていることもあれば軽いディスカッションになりえます。良い意味で、そこでさらにB社の知見が増えるわけですね。この視点な「話すこと、教えることでより理解度が深まる」に近いとも言えます。

またこれは排反的、つまりニッチな情報を得るか、上場企業の公開情報を得るかという二択ではありません。両方見るからこそ、行き来することで、より解像度が上がる、アイデアの質も上がるということが期待出来ます。何より楽しい。

4つ目は、多くはないのですが報告的なリサーチやまとめをやったりするのですが、そこでもこういう思考する前のリサーチパターン、手順って決まっている方が楽です。論理的なやり方と、情緒や感情は分けたほうがいいわけですが、面白いから面白いよりも、面白い+こういう理屈で、というほうが説得力となるわけです。

ある種理論武装ということですが、間接的にレポートやリサーチの質や幅を広げてくれることになりそうです。

5つ目、最後は、調べていくうちにA社のB事業は面白いなあとか、ライバル社のC事業も面白いなあとか、そういう視点やストックが増えます。だからこそアイデアの幅も増えるので質にも転化します。

というわけで、どこから来ても学びになるし、仕事にもつながるし、良さそうというところです。

おっと、読者にとってもこのアウトプットは何かしら役に立つ、特に、仮説検証視点、リサーチ視点、上場企業を知るというくらいでは使えるはずなので、そこはふんふんって感じで着地するのかなと。

動機・きっかけ

著者の西野さんはユーレットの開発者でもありますが、その本が面白ろかったので、ユーレットを使ってみてさらにもっと使ってみようというのが本企画の動機となります。

この本は学生向けの講義をまとめたものなので、学生さんが聴講者となっていますから「新卒の就職活動」向けに「ユーレットを使う」という状況で書かれています。なのですが、「学生さん向け」は枝葉であり、本質は「企業を知るということをツールを用いて楽して知って、そこから思考をする、自分で考えるという癖をつける」ということでした。

つまり、ユーレットは便利なんだけどこれを使ってどうかということで終わるのでなく、使って自分で考えるということがポイントなんですよね。そういえば大学時代に論文を読む記憶は僕にもあるのですけど(笑)それって他者の考えや今にない問題提起など視点というのがポイントでした。研究とはまさに考えることですよね。

哲学的な思想でなく、考えるということは常に使えます。ユーレットである会社の業績を見ても「ふーん」で終わることもあるわけです。ですが、「ふーん」で終わらないためには、上にも書きましたが「なぜこの会社はこういう行動をしたのか」を考えたり、「自分はこの施策はうまくいかないと思う」と突っ込んだり、色々なギャップと反応を踏まえて、考えていくことが面白いのですね。

本にもあるように、学生向けでなくて、ビジネスをしているどんな人でも、経営者でも営業マンでも、スタートアップでも、上場企業の動向は影響を受けるわけですね。BtoCだから関係ないのでなく、調達仕入れなどの動きを受けるでしょうし、そこは本当に自身の社会への「解像度」がもろに出るところです。関係ないことはあまりなくて、多くは関係しているがそれが見えない。まさに上場企業の業績もそこに尽きますよね(手取り年収が減るから業績が良い方がいいとかは分かりますが、それは従業員的視点に過ぎないので、それだけではなくという話です)。

このような自分で情報を見て考えることはわりと大学時代からやってきたものの、複眼的に見る、批判的に情報を見ることは今も役立っています。また再度そういう視点を再確認しつつ、ユーレットという面白いツールを使って遊べると。というわけで、他の著作も買ってみたいところでした。この気付きが得られるだけでもありがたいわけですが。

おわりに

自身が学ぶ系のコンテンツとして企画コンテンツは多数やっていますが、これらは正直ロングテールでしかないかなというところです。一方で刺さる人には刺さるのだろうという感覚があって、IT系のTIPSもそうですし、そこらへんはあまり気にしてないです(笑)

上場企業とかの企業分析というと学生さんが課題を自分でやらずに人にやってもらうとかもありそうですけど、代行を否定しないのですが、教育視点ではBADなので僕はやってないですよ(笑)

さて、最後に宣伝というか本企画と連動するのが、ユーレットを活用させてもらってレポートや分析報告を出すサービスを考えました。実際にはほとんどこれも依頼はないかもしれませんが、本企画と連動して高めていくことで、面白い依頼があるかもしれませんので、分析を任せたいという人はぜひご検討ください。

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筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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