「コンセプトのつくり方」本めちゃくちゃ良かった

山田壮夫(そお)氏の本がめちゃくちゃ良かったです。

簡単にいえば発想法の本となるのですが、頭で考えるのも大事ですが、身体的思考というところで、右脳と左脳をぐるぐる回しつつ、それを十字フレームで整理していくみたいな感じです。

もっといえば、実際のアイデアの出す現場は泥臭くてもっと身体を使っているというわけですが、その通りだと僕は感じました。

面白かったところ

十字フレームは秀逸

このフレームワークは整理という点はまず留意。つまり、発想するためにこの十字フレームを書いてはちょっとというか大分違う。使い方を間違えると火傷はしないかもですが、あれ?ってなるかもなので。多分ですけど。

例えば、課題をもらってどうするか、考えるかと言う時、実際に現場、ヒアリング、本書では食べ物が多いですが、食べるとか、そこで身体性をもって触れる必要があるんですね。クライアントの商品を手にとって見るとかもめちゃくちゃ大事ですね。

頭で考えてやろうとするとまず駄目なので。そこで想像ですよね。想像は頭ですが、「ん?なんでこのサービスが売れないのだろうか?他の似ているものもあるのに」とか、「あれ、これって勘違いしていたな。なんでだろう?」とか。そういう違和感なり、気づきを収集すると。

それらを発想のネタとして、検討してはぐるぐる回していくわけですね。

さて、十字フレームは、横軸でコミュニケーションとして、お客さんに対してどんなサービスや商品を売るかの軸。当然そこに課題解決があってここでコンセプトも同時にある。

縦軸はビジョンがあり、そこに同じように課題とコンセプトがあって、それを通過して最後に具体的にビジョンを具体化したものがある。商品と似ているんですが、実際はチョコとかでなく、世界一苦いチョコみたいなものだとすると、「本物を伝える」みたいなビジョンがあるとかです。これは完全に後付ですけど、実際はぐるぐる考えていくってのがポイントです。

この二軸をクロスさせたのは発明じゃないかと思っていて、それくらい良いなと思いました。とはいえ、この縦軸は今の僕の仕事でいるかは疑問でして(笑)なぜならマネジメントとか組織とかってそこまで話とならないし、また別かなと思うと。とはいえ、依頼者や組織が大きくなる時には必ずあるもので、つまり経営者とかの立場であれば自社ビジョンとかがあってそれを実現しないとまあやっている意味が薄いですからね。

そういうツッコミはあれど、優れたフレームワークだなと感じました。

十字フレーム自体は、著者が電通報で記事を書いているので見てもらうとイメージできるかもですね。

商品開発がうまく行かない原因は、結局ふたつしかない

ぐるぐる思考も良い

これは右が右脳的、つまりアート思考だなと。左半分が左脳でデザイン思考だなって理解です。まあその理解は人それぞれだと思うんですが、僕はそう感じたと。

ここで言えるのは、頭だけで考えたとか、直観だけで考えたとかではなく、それらを統合させて創発しているってことです。あと大事なのは何度もやっていること。1回で終わることはないよねってことです。

ここはくどく言うのですが、

一回回して終わるとかはまずない。それは勘違い!

頭だけでとか直観だけでとかもまずない。それはぐるぐるが多分足りない!

くらいでいいのかなと。すぐこういうぐるぐる思考もですが実践すると一回で終わるとかってイメージですがそれはないんですね。あと、あくまでそう分けているだけで、4フェーズでぐるぐるするところも多分言語化の限界があって、いきなり飛ぶこともあるし、というところがありそうです。ここは僕が言語化しても限界があるなあと思っています。

それが身体性の説明の限界で、それ故に著者も体験する、実践することを当然強調しています。

ぐるぐる思考もどういうものかは、著者が書いているのでそちらもご参考にどうぞ。

電通には一見メチャクチャな方法論がある

「単なるカネ儲けを超えた基本的価値観と目的意識」

この言葉はジム・コリンズさんという経営学者の言葉のようです。めちゃくちゃいい言葉ですね。

確かに単にビジネスアイデアとかいうと、お金が儲ければいいのだ!みたいになりがちですが、僕はそういうことを信条としては全くやってないです。むしろ、それはあるんだけど、一方でどうすればお客さんに喜ばれるのかというところです。これも間違えるとダークですけど、倫理的にまずどうかを考えるってのも微妙な世界ですよね。

よく企業は営利企業であり、営利活動をするので、それでいいのだみたいなことを言っちゃう人もいます。それは間違ってないですがそれだけであればキャッシュマシーンみたいなロボを作ってそこで稼いでもらえればいいわけで。途端に虚しくなりそうですね。とはいえならない人がいるのでその考えがまかり通る、そのお金でさらに再生産する生態系があるのかもと想像します。まあ近づかない方がいいですね。

この感覚でいくときに、色々な面白い商売人というか起業家というか、クリエイターが僕の目にかなり浮かんできたんですね。自分を持っているというか、こういう思いでやってるよと。稼いでいる額とかそういうのはどうでもよくて(商売であれば必須ですけどそこを知らないで言っているってことが大事かなと)、むしろ売れているし、続けているから確実に顧客がいる。その世界観や世界線がめちゃくちゃいいなあ!と。

僕ももしかしたらそういう世界線を少しでも出せていたらというところですが、まだまだ足りてないというところを感じつつですね。もっとやれそうだというところをこの価値観、フレーズでビビビッと来た感じですね。ありがとうございます(笑)

狂気とか偏愛とかっていってもいいですね。愛おしい。結局商売は愛ですね。ビジネスが愛とかって考えがハマるかどうかで大分分かれそうですね。なんとなくですが。

生活者視点も流行りだけどそれも一方通行

そこまで書いていたかはおいておいて、結局ある種の視点的思考というのですが、提唱するとそれだけでいいのだとなるんですね。なりがちというか。思い込まされるというか。

僕がいう違和感発想もそうです。違和感だけ見ていたらいいと。でもそれ本当にそうか?と思うのでそれも一つですと。違和感だけではつらいので論理でまとめたり、アイデアを誰かに聴いてもらうのを否定してないんですね。というかやればいいんですよ(笑)

雑食というか色々やればいいので、なんちゃら思考とか僕も言ってますがめちゃくちゃ受け手は気をつけたほうがいいです。批判的に捉えてくれと。

そして顧客視点とかもそうですよね。それで全てが解決するわけではないです。実際に事業者視点も大事ですからね。その折り合いとか向き合ってバランスなり藻掻いてどこで着地するか。そこが正解がないので、面白いと思えるかどうかはかなり大事ですね。

課題とコンセプトは同時に決まる

これはなるほどなと。実際に課題→どうすればいいか?→解決策というキレイになるか?ですよね。ならないですね。コンセプトもこれでいいか?違うなーとかなので、その検証を色々やる、身体、頭でやる。そういうことですね。

確かに同時は言い得て妙です。一個ずつやろうとするとここでハマるかもしれないですね。まずは実践あれですね。

コンセプトは複数ある

これもなるほどなと。コンセプトは1つのサービスに一個だと狭いかもしれません。ある種のお客さんにとってはこの便益がある、価値がある。のを別のお客さんでは違う時、まとめる必要はあるけど(コピーとかがうるさいとか)、でもやはり色々あることは変わりないなあと。

一つしかないと思い込んだり一つにしなきゃって正解はないですからね。

ただ、十字フレームとかぐるぐる思考もそれを平面で示すことになるので、沢山の十字フレームが出てくると混乱する(読者が)ので、少ししか示してないという配慮がありそうだなと感じました。

最後のアーカイブも良い

アーカイブは著者の事例をいくつか。そして逆引きはかなりオススメです。宣伝ですが、アイデアパークもまさにそれなので。巷の面白そうなニュースをもってきてそれでコメントする。それだけのシンプルですが、ここでいう逆引きをやっているものだなと。コンセプトとかよりも、ビジネスモデルとか、誰向けでどんな課題をどう解決しているかを考える訓練って感じですよね。

自分のアイデア出しを磨く

読後感として、アイデア出しはインプット→思考→アウトプットというところで大分統一されてきているのですが、そこにあえていえば、

ネタや視点があって、問いかけでぐるぐる考えて、気づく。の繰り返しでやはりミルフィーユというか、重層的多層的になっているなというところでした。ここは再度確認できた感じで良かったです。

小さいアイデアとか最初のアイデアはこの回転数が小さいか、速いというか。ぐるぐる度が足りないかもしれませんね。とはいえぐるぐる度がどれくらいすればいいとかもぶっちゃけないので、回数多ければいいとかってことでもないかなと(笑)ここが難しいので定量的とは相性が悪いのは確かですね。

なので小さいアイデアをまず作る。そこで橋頭堡というか足場を作ってそこからさらにというイメージです。最初の最初の小さいアイデアはやはりくだらないものでいいので作らないと、なんでもいいのでって感じですよね。

抽象と具体をぐるぐる行き交う話は何度もしていますがそれも同じことになりそうです。

つまり、具体と抽象もぐるぐるですが、お客と事業者の立場をぐるぐるでもいいし、人の考えと自分の考えをぐるぐるでもいいし。本当にぐるぐるするんですね(笑)

おわりに

本の難易度としては平易に書かれているんですが、とはいえ内容自体はわりと実践が難しい系かと思います。アイデア出しとか企画とかをやったことがない人が読むなとは言わないですが、読んでも実践がないので具体的経験と参照できないと思います。という感じを受けた人はちょっと早いかなというところですかね。

そういう意味である程度企画やアイデアを出したり、事業を作ろうとかチャレンジした人とかでないと楽しみは薄まる気がしました。

一方である程度やっていれば、頷けるところが多く、非常に学びになりました。ありがとうございました!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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