無料のプレスリリースで価値を出すのは難しそう

今回はビジネス的な話です。
プレスリリース配信大手のPRTIMESが運営していたプレスリリースZEROがサービス終了していました。なぜ終了したかは不明なのですが、やる意義がなかったのだろうと考えました。
一方で未だにプレスリリースが無料でできるサービスはあります。調べれば出てくるので今回個別のサービスでなく全体をまとめてみて、どうかを考えています。
目次
結論
結論からいえば、無料プレスリリースサービスを使う意義は低いということです。
その上で、使う場合は理由がいくつかにまとめられると思っていて、費用がないか、なんでもいいから試したいか、それくらいかなというところです。
では有料プレスリリースが必ず価値を出せるかはまあ正直分からないです。少なくとも個人事業などで考えると見合わないので、実際にはもっと泥臭いやり方で代替したほうがいいかなというところです。例えば直接知り合いや窓口に送るほうがまだいいと。もちろんそれで見てもらえるかはまた別なんですけどね。
無料の価値
多くの無料プレスリリースが配信が無料ということでなく、Webサイトに掲載してそれを記者が見るかもねくらいです。多くは見ないでしょう。
数字を出していませんが、媒体数や記者数と、既にある有料プレスリリースサービスが3つくらいが有名所でしょうか、そのバランスを考えれば良さそうです。記者はお金をもらって情報を得ているわけではないはずですよね。なぜなら媒体に載せることでプレスリリースが完成するので。
よって、記者や媒体やメディア視点でいえば、情報量をさらに増やすことになります。無料プレスなのでより気軽になるので正直誤字脱字から、内容も良くわからないプレスも多そうです。それをあえて見るか?なのですが、僕が記者なら見ません(笑)あなたはどうでしょうか?
つまり、無料で出来ることで嬉しいのは企業側つまりプレスしたい側なんですね。それを無料プレスリリースはうまくついています。ですが、プレスリリースという性質から上の記者目線で考えるとまあきついんだろうなというところです。記者に裏を取ったわけではないですが、聞けるタイミングがあれば聞いてみたいですね(笑)
配信されるか分からない価値
配信とは、ここでは何かしらの手段で記者に情報が届くということです。メールでもサイトでもなんでも。記者は色々情報を探しているわけですけど、それでも見たものを取り上げるのでなく、自分のテーマや探していること、媒体の色や今の特集なりで決まります。
あるメディアの取材を受けて思ったのは、これは多分取り上げられないだろうということです。それでも20分くらいは話しましたが。実際に特集として記事は出たのですが、ネタとしては使われずでした。そんなものですよね。とはいえそこに何かがあるわけでなく、取材のフラット感からすると、情報を記者は得たけど時間をこちらも提供したけどってことですね。
記者の働き方は分からないですが、お金が出ているかどうかという点でこちらは何もお金を得ていないのでそれだけ損ともいえます(笑)そのあたりは考え方ですけど、取材=嬉しいっていいのですが、それでどうなる?と考えると結構微妙なこともありますよね。どんなメディアでテーマか次第な感じもします。
それで配信される価値、配信されているかも正直無料プレスリリースでは分かりませんから、やめておいたほうがいいというのが僕の考えです。
とはいえ、僕も使ったことがあるし、試したこともあるのですが、意味ないなーというダメ元ならありです。けど、駄目ならそのまま使わないので、多くの無料のプレスリリースサービスがどう成り立つかは広告か、何かは不明ですけど、新規の人が増えて累計利用者は増えるが、それだけという感じですかね。
ここまでダメ元でならいいけどって感じです。
廉価版のものでもきついと思う
あるサービスはワンコインで出来るものでした。それもきついだろうなと思っていたら、やはりクローズとなっていました。
結局プレスリリース自体が、その情報を記者が読むかどうか。あとはその記者が取り上げるかどうか。かなり定量化しづらいわけで、既にある有料サービスはそこを仕組み化しているわけで、ビジネスとして出来ています。
気になる人はPRTIMESなどは上場していてIRも見えるので見てみてください。成長率が高かったり、プレスリリース以外のサービスもやっていたりと面白いですよ。
よって、言い方は悪いですが、無料でしか出来ない人はそれでやらうけど果実は得られず、お金がある人がうまくできるみたいなディストピア(笑)みたいな世界観がありますね。
他の廉価なサービスも知っているのですがそれもきつそうです。きついというのはプレスリリースの代行でお金を取るサービスがきついということです。そこに何か組み合わせてオリジナルや独自のサービスとするしかないかなというところです。そこをうまくやれてないとプレスリリースサービスだけではきついかなと。
無料プレスリリース使わないアイデア
そのまま使わずに終わるだと有料プレスリリースしかないですよねとなるので、なんともです。そこでどういうアイデアが考えられるかです。
直接プレスする
個人開発なんかはこれでやってみましょう。つまりお金がなくても、媒体のリリース先や窓口を調べて送るというものです。ネットメディアは相性がいいかもですね。当然ここで媒体を選別するということをやらないといけないですね。
逆に非IT系だと辛いのかなというところですよね。
知り合いや知人などで記者に直接言う
これ夢物語でなくて、一回でも取材や何かがあれば名刺交換したりするので、そこからつながるということですね。けど、最初全く実績がないと出来ないやり方でもあります。けど、僕もイベントやったりしたときは結構記者やメディアの人は取材来て知っていたこともありました。
ただ、現実問題は、同じようなネタを提供し続けるかどうかもあるし、年数経てばポジションが変わったりで連絡つかないこともありますので、人の関係性ということでは生物ですね。
そもそもプレスが必要かどうか
プレスリリースは広報です。広告でないのでお金は有料サービスでないなら掛けなくてもいいというかかからないです。あくまで基本価値として、プレスリリースサービスはその手間を省くというだけですね。
実際にそれを自分でやれば数社ならいいけど毎回イベントや製品サービスが出来て毎回文面を作って・・・となるとめちゃくちゃ手間ですから。それを一回数万で出来るなら便利ですよねというのが見合っているから成り立つわけですね。
一方でプレスリリースが必要か、広報が必要かというところでは、多くはそこまで要らないのではないかと。もっとも情報をだすのは大事ですけど、あえてメディアに載せる意味があるのか。また計測できるなら載ったところでどうか。そういうことを冷静に見極めるのが大事かなと思います。載ったからなんだということもありますし、怪しいサービスがプレスリリースにあったけど明らかにこれ問題ではないかというツッコミをしまくったものもあります。
だからプレスリリースに載ってるからどうかという時代でもないんですよね。メディアに載る価値は何かとなるわけです。
自前のサイトやSNSで頑張る
草の根です(笑)実際にブログやSNSなど何でもいいのであったほうがいいでしょう。色々やらなくてもいいので固定とサブみたいな感じがいいかなと。人ってそんなに沢山できないのと相性があるかなと。
僕ならブログでお知らせしたりしますし、友人ならSNSでやったりはしますからね。でもそれくらいですよね。作るサービスや考えることで変わってくるというのが正直なところです。
結局ここまでくると、そのサービスや商品自体、何をお知らせしたいか。それがメディアに向けて載せていきたいのか。それが適切かということを考えていくことになりますよね。
おわりに
ざっと無料プレスリリースについて考えてみました。
もちろん使ったことがない人が試しに使うのはありです。が、載ったところで何かがあるわけでもないのが多くでしょう。そうなると、下手すると個人情報が残る(多くは削除受付をしていない気がします)ので、個人の利用は気をつけたほうがいいですよね。
それくらいしかないので、費用をケチりたいなら、無料プレスリリースでなく、直接媒体に送ればいいわけです。それが載るかとか目に留まるかはまた別ですけど。やらないよりやったほうがスッキリしますよね(笑)
一番微妙なのは、有料の代替として無料です。それはないです。全く非なるものと考えていいかと思います。
この話は結局仕事の価値と似てきます。つまり無料で提供して実績を作るとかはありですけど、安いとかを売りにするとまあ辛くなります。自分の価値を低くすることはないという話ですね。例えば無料プレスリリースを使ったユーザーが有料のものを使うか?かなり転換率は低いはずで、1%とかフリーミアムモデルの感覚でもそれくらいかもですね。ソーシャルゲームの課金率も1割位な気がします。それで成り立てばいいけれど、成り立たないなら、運営し続けられないか、サービスの品質が落ちたりということですよね。
最後に提案としては、無料プレスリリースで知ったものの価値が高くなるかです。これはならないということになります。有料情報で得たものと、無料情報で得たもの。どちらも一緒だとして、無料だからとなっちゃいますよね。時間がいくらでもあればいいのですが、有料=誰かの編集が入る=質が高くなることを期待するわけで、その通りになりやすいです。それだけなので、あえて無料の期待値が低いことをやることはないと。これ時間があれば別なので、文字通りあなたに時間があれば無料プレスリリースサイトの情報を見て、有料プレスリリースにないものと比較してみるといいかもしれません。多分質は高くないので、読みたくなるかもしれないなら、まあ本記事で書いた通りということですね。
価値を出したいなら価値を高めてくれたり価値を分かってもらっている人や場でやったほうがいいですね。そうでないと結果的に安売りとなるわけです。ここがポイントですね。
筆者プロフィール

- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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