ビジネスアイデアの相談のやり方

ビジネスアイデアの相談とは何か、そのやり方について書いてみます。視点はあなたが依頼者で、誰か専門家や詳しそうな人に依頼をする、相談するというケースを想定しています。

実際にご依頼いただく場合にはこの依頼の内容といいますか、コミュニケーションが肝になります。僕に依頼を頂く場合という個別的な話でなく、結果的にそうなるであろう汎用的な話ができればと思います。

現在の状況を説明する

まずあなたの状況を説明してください。自己紹介といってもいいのですが、自己紹介は固定的ですが、状況は流動的で変化しています。

パターンとしては以下のような感じです。ただこれ以外はあるし、同じようで実は異なることが普通ではありますが。

  • 今勤めているが、将来独立したいのでその起業アイデアが欲しい。考えたアイデアとしてはXXXというものがあるが、それらを含めてアドバイスを頂きたいです。
  • 起業しているものです。最近作ったビジネスとしてXXXがあるのですが、集客が上手く行っていません。色々原因は思いつくのですがどこから着手するか、または頭の柔らかそうな人から見てどう思うかご意見頂きたいです。
  • 学生です。他の同級生とはあまり話が合わないので、色々自分でやっているのですが、プロから見てどう思うか。XXXというのをやっていてわりと順調なのでより伸ばしていくアイデアがあれば欲しいです。

アイデアを求めているということと、今あなたがアイデアがあるかは別問題です。つまり、アイデアがあるけどアイデアが欲しい、アイデアはあまりないけどアイデアが欲しい。どちらかですよね。

あと、アイデアの粒度というのも出てきます。起業アイデアとはそれをアイデアの種として起業に結びつけそうな、つまりあなたの得意なことや学んでいることを活かすとなります。ただ「英語が得意」で起業アイデアといっても、多くの人は「英会話教室でもやればいい」というアイデアになります。これはそのまま考えればそうです。この場合に足りないのはリサーチか、世の中の人や社会への関心です。

つまり、英語が得意でやってきたから英語というのを仕事にしなくてもしていても、何か経験がありますよね。その世界の常識があると。そうするとそれだけでいくと狭いので、別の世界や社会を知る必要があります。これは起業に限らずです。

アイデアのプロや企画のプロであれば、または近しいことをやっている人であって相談に乗れる人であれば、「あなたの世界」の理解をしつつ、どういう世界が足りないか、または情報なのか視点なのか、思考なのか、行動なのかが分かるはずです。プロであれば解像度が高いのであなたの詰まっているところやアイデアを欲しているポイントが分かるということですね。

期待値を明確にする

何度も書いていますが、アイデアに対する期待値が高すぎると失望します。最も出す側からいえば、曖昧なものにお金を頂くので、そこはきちっと設計するというか、着地させたいわけです。そういう意味で満足してもらうようにするのですが、どうしてもそこは信じてもらうしかないということになります。信じられないなら依頼となりませんけどね。

そこであなたは期待値を明確にしてもらったほうがいいでしょう。

例えば起業アイデアを求めるという場合、当然そのアイデアの種を引き受けてどうするかはあなた次第ですから、「何かアクションするきっかけとしてのアイデア」があればいいのか、「今を変えるアドバイスが欲しい」のかどうか、「もっと課題解決のヒントが欲しい」のかどうか、「ただ相談に乗ってもらって解決などは後回しで、視点を見つけたいのか」どうかなどで大分違います。

これらの着地点はプロなら相談していく中で見極められます。あ、この人はここがもやっとしているなとか、課題解決したいとはいうけれど視点を広げたいのかなとか、起業したいとはいうけど3年後は先なので勉強的な視点かしら、などなどです。

あくまで受ける側としては、なんかアイデアですぐ短期で変わる、稼げるものと言われると「無理」なので、速攻断っています。逆にそういう依頼を受け付ける人は、裏で何か怪しいパッケージを用意しているかもしれませんので、お気をつけください。

ビジネスの仕組みを理解する

アイデアと行動の話は色々と書きましたが、実際にアイデアがあれば起業できるかというと、ちょっと短絡的です。あるWebサイトを作ってそこで集客して、あなたの得意なこと(ライターでもなんでもいい)をやるとします。では集客はどうするか、お客さんは誰を想定しているか、サイトの運用はどうするか、そもそもアウトプットはどういうものか・・・考えることがめちゃくちゃあります。やることも多くなります。

端的に言って、仕組みというと難しそうですが、仕事とすると、「お客さんの要望→あなたの仕事の提供→お客さんが喜ぶ→対価をもらう」がわりと仕事です。ビジネスであれば、あなたがビジネスオーナー的に仕組みを作りたいなら、最初はプレイヤーとしてライターとして動いて書いていくわけですが、誰かを育てて書いてもらうとか、依頼を受けてディレクションしていくということになります。とはいえさらにこれを自動化していくと、お客さんの要望が来た瞬間に見積もりと大まかな構成やプランが出来ていると面白いですよね。

それはさておき、あなたがどこまでやりたいか、どういう状態になりたいかは具体的にすれば即ち絶対いいわけではないですが、ある程度仕組みを知っておいたほうがいいでしょう。ビジネスの理解ですね。

例えば広告的な事業をやりたいのに、広告に関心がないとなるとそういうケースで何か出来るかはわからないのですが、学びたいとか、深めたいとか、仕組みを理解して学んでいくことが出来ません。最も恐れるのは、受ける側が説明をしても「良くわからない」となることですね。なるべく噛み砕いて説明しますが、それでもあなたの理解があまりなければ、それはそれで相談の価値が低くなるということでもあります。

これはなんでもそうですが、そういう意味でこういうことは勉強しているとか、ビジネスはこうだと考えるというある種の理解前提や共有をするといいのかもしれないですね。単なる金儲けをしたいならあまり僕は受けたくないので(笑)

言語化する

実際にオンライン会話でつないでということはそこまでないのですが、チャットであれば言語化が問われます。受ける側もですが、それはプロの話なのでスルーして、あなたは素人でありつつも、自分の状況、期待値、ビジネスに対する理解度をなるべく伝える必要があります。そうしないと着地がずれるからですね。

結局、プロに任せる、その依存度はおいておいても、やはりあなたの理解度、言語化がそのまま問われます。疑問点があればツッコミを入れたいけれど、それをどういっていいか分からないなどもありそうです。なんとなく違いますでは話が進まないからですね。これって専門家を活用する上で専門家自体の知識や経験レベルがいるわけではないんです。ただ会話や理解や勉強、または視点とかコミュニケーションを取れてどこをどうするか、その共有が出来ればおそらく満足度が高いものとなります。

そもそもここまで明確であれば、どんなアイデアを期待して、何を得られたらいいか(果実)、そしてこうすれば満足する、ということが組み立てられるはずです。起業アイデアは欲しいがいつも考えると詰まるとか同じところをぐるぐるしている人は少し変わったものを提供しようかとかこっちは考えられるわけですね。

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以上、ビジネスアイデアの相談などをする時は上のポイントを抑えてみてください。ヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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