言葉に対する解像度を高めるように意識してみる

例えばですが、ビジネス、アイデア、企画。これらは僕が好きな言葉です。人によっては嫌いとか苦手とかもあるかとは思います。

ビジネスは、お金を稼ぐ仕組みのことという理解であったり、自分にはない考えとか、上っ面はいいだけ(笑)みたいな定義をする人もいそうです。ソーシャルビジネスって言葉もありますが、ビジネスはソーシャルではないのか?という疑問も浮かびます。

アイデアも見てみましょう。アイデアって新たな取組というニュアンスがあると思っていますが、人によっては才能でひらめく手段みたいなことと思っている人もいそうです。

企画は、様々な企画があります。企画をする人ほど「企画」って言葉を使わないはずです。企画といっても伝わらないので、どう現実化していくかのプロセスと言えるからですね。まあ使うシーンをあえていえば、企画をしてない人向けに使う時ですかね。それでも伝わらない事が多いので、違う言葉になります。

ここで3つ見てみただけですが、僕が考えるこれらのイメージとあなたのそれは全く違うか、ズレがあるはずです。これについて解像度という言葉で説明すると、解像度が高いとより細かいレベルで見えるので差異やパターンをよく発見出来るということです。解像度が低いとぼんやりしてどれも一緒ということです。例えばビジネスはアイデアがあればいいという人はビジネスもアイデアも一緒だというように。もっといえば、ビジネスアイデアがあればビジネスはできるし、アイデアは実行出来るというのは、やはり解像度が低いわけです。

逆にいえば、これらの解像度が高いと思うとか、思われるという人と関わると当然解像度は高まりますし、成長しやすいと言えそうです。

今回は、この解像度を高めていくことで色々と見えるし、学べるのではないかという話を書いてみます。

自分が詳しい、知っていることは解像度が高い傾向がある

まず学ぼうみたいな話をすると、勉強しなきゃー!みたいになってどうも楽しさがなかったり、追われる感覚になりませんか?

それは筋が良くないのでおいておいて、まずは今を認識します。具体他的には今の時点であなたが一番くわしいこと、好きなこと、やってきたこと、学んだなーと思うこと、得意なこと。なんでもいいんですけど、時間やお金をかけたりしたことですかね。

その分野で仕事になるとかそういうことはおいておいて、まず詳しいわけですね。正確にいえばあなたの中で詳しいものを探そうってことです。

例えば、それがコンビニお菓子だとしますよね。每日色々新作があるから食べているって人がいるとします。それならコンビニお菓子の解像度が高いと言えます。というか高いですよね。

ちなみに僕はコンビニにそこまで行かないので、解像度は低いですね。昔は頻繁に行っていた気がしますが、こういうのも変わるものです。

そうやって解像度が高いものがあるということをまず自覚、自認しようってことですね。詳しいので、違いがわかります。

例えば、コンビニも色々あるということを実は知らない人もいます。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが大手3社ですが、例えばこれらは知っている人は多くいるでしょう。しかしコンビニを使わない人にはこれらの違いが分かりません。

コンビニを使う人が多数と思っているかもしれませんが、実はコンビニを使わない人もいるということを知るだけでも面白いわけです。解像度の高さは、自分が従事している専門だから他もそうだろうということではないはずです。知っているが故に、知らない人も想像できる。これが教養的だと僕は考えていますが、そういう要素もあります。

ややこしいですが、コンビニお菓子に詳しい人でコンビニお菓子を食べている人だけを知っているよりも、それらを食べない人を知っている方が、視点や視野は広いです。文字通りですが、そういう人であれば比較も色々できるわけですね。コンビニお菓子を食べている人だけしか知らないと、解像度についてはあまり自認しづらいですしね。

解像度の高さをもって判断する

ここでの判断は人の能力でもいいし、知識でもいいし、コミュニケーションでもいいし、判断基準としてみるのはどうかということです。

コンビニお菓子に詳しい人ならそれらについて関連事項が言えるはずです。その専門家、または詳しいということが多くあるはずです。少なくとも詳しくない人が知らないことを知っているということだけで、単に差分が大きいわけですね。

例えば、

  • コンビニ大手3社以外にコンビニ店舗やブランドがあることを知っているかどうか
  • コンビニお菓子の新商品のラインナップをどれくらい知っているか
  • コンビニの棚の位置などそれぞれの店舗によってどこまで違うかを知っているか
  • コンビニの出店数や閉店数、新規店舗などの情報をどこまで押さえているか

などなど、挙げればキリがないのですがその専門家ならではの視点があるってことですね。

解像度が高いとはそういうことになります。

高ければ絶対ではないですが、概ね専門家と言えます。

絶対でははないというのは、コミュニケーションがあるからです。それを専門家然として素人に分かりやすく伝えない、または伝えられない時点でやはり厳しいでしょう。上の事項でなぜそうなっているかを素人レベルに応じて説明出来ること、それが解像度の高さは前提で、かつコミュニケーションが求められます。知っているだけでは駄目ということですね。

専門家=良いわけではない

良いとは、いわゆるここでは倫理的にということです。

例をあげれば、悪い弁護士、悪い税理士、悪い会計士・・・はいますよね。これって結局、その仕事だけで良いなんて判断はイメージに過ぎません。もっとも真面目にやっている人にとってははた迷惑ではあるのですが、実際はそうでしょう。

弁護士が言ったからでなく、その弁護士という人がどういう人なのか。人柄でもいいし、考え方でもいいし。そこを大事にしたいですね。

つまり、専門家だからすなわち全て同じサービスではなくて、全然違うわけですね。また専門家でも解像度が違うわけで、それは素人でも考え方でカバーできますし、やるべきでしょう。

例えば弁護士でも、労務に強いのか、弁理士と組んで特許に強いのか、税なのか、会社組織なのか、M&Aなのか、まあ得意分野って違うわけですよね。医者と一緒で、心臓外科医に心臓の手術はしてもらいたいですよね、間違っても歯科医に求めませんよね。そういう違いがあるので、専門家であればあるほど領域の見極めが大事になりますよね。

これは僕についても一緒ですし、見られ方や見せ方というところとしても考えることができますね。

ここで明確にしたいのは、お金を稼いでいる人は色々な人に貢献していれば良い人とも言えます。なのですが、詐欺まがいのことをして稼ぐことも実際は可能でしょう。それで得ていれば良い人とは言えないと。まあ当たり前ですが、それをうまく隠す手法に長けた人がいるのが実際なわけですよね。

解像度が高いのであれば言葉が気になるはず

僕の話をしてみます。

まず、アイデアという言葉はやはり気になるんですね。気になるのは、その解像度であったり、言葉のズレですね。つまり、アイデアといっているが、それは手段や手法であるとか、「奇抜なネタ」ということもあるし、「自分にはない概念が欲しい」でもあるわけです。これを全部まとめて「アイデア」というのは無理があるかと思うんですね。そう思わない時点で解像度が低く、その差が専門性となるわけです。

つまり、ある種リトマス試験紙として「言葉」があって、その特定のテーマや領域や関心に対して「ん?ちょっとまった」というような違和感が出やすいとか、それは「一般的にはそうだけど」というような切り分けをしているとか、そういうことは多分あなたにとって解像度が高い。

そんなことをいいながら「アイデア」について深めていくと、発想法という思考法から、企画やその事業アイデアを実行するところまでカバーしていくとまあほぼ全部ですよね。これがめちゃくちゃ面白いわけですね。というか面白かったので、僕はやっていると。そうなると、解像度がますます高まるわけですね。

ポイントはこの解像度でもいいし、気になるでもなんでもいいのですが、循環として好循環とすることです。

つまり、気にするから→より高める→なにかそれで楽しい→アウトプットする→人に喜ばれる。

端的にこれらのループを作り出して自分でやれる人が多分フリーランスや自営業ということが可能な人かなと思います。それがまったくない人は多分やれてないから向いてないので別のやり方が良いと思います。

なので、言葉を起点にして、「この言葉」言われたら気になるなあというのがあればそれはやはり解像度が高いんですね。

解像度を高めていくと色々な仕事になる

まずは専門性があるので、一般とはズレてきます。そこで説明が仕事になります。具体的には初心者向けへの説明が仕事になります。よって、説明が専門性がある人が分かるものでなく、それらを知らない人にも分かるものが求められます。もちろんこれも正解でなくそういうニーズがあればということですね。アイデアの専門家ってレアだと思いますが、実際にアイデアに関して考える人ってなぜか特許か発明家みたいなイメージがあるくらいですから、潜在的にはいても顕在化してない気が質得ます。

他にも、当然その差分が分かるので、専門的なコンサルティングが可能です。つまり、説明するだけでなく、様々な人や状態を見てそれこそ組織なら企業であったり、個人なら学習でもいいですが、その人の課題を見つけることが可能です。というか専門家はそれが出来るからこそ専門家ともいえる。例えば心理カウンセラーはそのプロですから、分かるわけですよね。ペンキ屋さんや看板屋さんもプロだから看板を見て色々分かる。電気工事士も配線みれば色々分かる。面白いですよね。素人には分からないものが多い。

専門です!と言い切るのはある種胆力がいるのですが、その胆力って待っててもあまり出てこないというか生まれづらいので、「なんか力みすぎだな」というならそこまで掲げなくても良いかと。ただ、掲げなくてもいい=解像度を高めなくても良い、というわけではないので、自分で勝手に高めつつ、それを言語化しないのはありかもです。とはいえ、最終的には自分の中で言葉なり何かでまとめたものが要るはずでそれがキャッチーな言葉にはなっていくのかなと考えられます。

分野によっては他の人とコラボしたり、説明の仕方も様々なやり方があるので色々できるわけですね。例えばYouTubeで動画でもいいしVTuberなんてのもあります。音声のポッドキャストでもいいし、テキストのブログでもいいし、画像やTwitterなどでもいい。色々ありますからね。

以上、ざっと解像度と言葉の関係について考えてきました。言葉をトリガーとして刺激として考えて見ましたが、解像度も一つの見方だったり視点になります。人に比べてどうとかはあまり筋がよくないものの、例えば「アイデアについて1時間くらい話してください」と言われてできるかどうか。僕は出来ます。アイデアといっても色々なものがあるので、ネタはあるわけですね。それをやれということでなく、準備なしでフリーで話せるかは一つの目安になるかもしれません。もちろん、話せるから良いとか話せないから悪いとかでなくて(笑)

好きだったり、勉強したり、考えたり、関心があるところはやはり勝手に学んでいくし解像度が高くなるし、悪いことがまあないわけですよ。だからこそ、最初は意識していてエネルギーを使う感じもしますが、慣れてきて無意識レベルになると、まあエネルギーを使うよりも高めるというか、より磨いていくことになるので全然違う感じになりますよね。そういうフェーズや学習意識感も異なるのも面白いところかもしれません。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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