SF思考が面白かったので、違和感ワールドを生成してみた

樋口さんのSF思考本が面白かったです。SF思考自体にたどり着くまでにちょっと長めですが、著者の考え方がよくわかって面白いのではおすすめです。

で、SF小説みたいなのを書いてそれで吹っ飛んだ妄想を物語化するのが肝ですが、SFもですし小説もですし、妄想もそれぞれ細かく見ていくと大変な印象も受けます。仕事としてそれが出来るかとか、SF思考やSFプロトタイピングがどうというのは一旦おいておいて、まずは出来るところでやってみてどうなるか。昔書いた、ショートショート発想法で遊んでみた。不思議言葉づくりに共感。とかに近い感じですね。

というわけで、違和感発想法をネタにして、少しSFネタを考えてみました。物語としては完成しているわけでないので、こんな感じで作っていくといいかも、または楽しめそう、というところでなんか発想のヒントになれば嬉しいです。

IWAKAN-2040の世界

あくまでプロットというか、僕が勝手に創作したものですので(笑)

テーマ

2040年発想シーンや人々の考え方が変わっているみたいな切り口。

SF思考本のアパレルスキルのダウンロードから着想。違和感データのダウンロードみたいなことで、
スキルを得られるとする。

世界観

・イワカニストという職種がいる。イワカンを発している。
・ただし、違和感取締部隊(イワトリ)が監視しており、イワカニストは弾圧を受けている。
・イワカニストは、市井の人が学べるプログラムを提供しており、オープンソースとなっている。これらの寄付により、イワカニストは暮らしている
・イワカンのダウンロードにより、脳内に直接イワカンを取り込める。人々はイワカンから学習を促進している
・世界はイワカンなどの秩序がなくなるものをクリーンルームのようにクリアにしており、イワカンゼロワールドが跋扈している。クリーンだが何も引っかかりがないものを物足らなくする懐古主義的な人々と、現状のクリーンで良しとする層と大きく2つに分かれる

・イワトリが最も恐れるのは、イワカンから新たなアイデアや活動が生まれて秩序が乱れること
・そのために、代表的な活動をするイワカニストを撲滅しようとしている

・イワカンが失われた世界に対するレジスタンス運動が継続されるが、イワカンという感覚を失った多くの人にとっては、もはやイワカンがなにかがわからなくなっている。

・イワカニストの勢力は思ったより増えていない。なにか新しいことをするという人々の気力は失われており、イワカンが絶滅危惧種のような扱いとなっているからだ。

・伝統的なイワカニストから学んだ少年がレジスタンス運動を促進し、大きくイワカン勢力を増やした。その秘策とは一体。

華氏451度ではないですが、ディストピア的な感じよりもある程度抗争がありつつも、イワカニストがレジスタンス活動で成功していくみたいな世界観がいいですよね。まあ華氏451度も対応策が救いなわけですけどね(笑)

面白い視点

著者の樋口さんの記事があって、ITコンサルとSF作家を両立する樋口恭介に訊く。自分の時間軸で生きる方法とか面白いかもですね。棚ぼたでいいからとか、正しそうなことでなく自分がドカンとぶつかっていく感じは意外にマッチョな感じがしますね(笑)

とはいえ、本業というかコンサルで結果を出しているからこそ言えるというバイアスもあるはずなので、まあそのあたりは参考程度ということで。

それはいいとして、面白いのはやはりコンサルとSF小説家という2つのバランスですよね。端的にいうと、著者は「バランスをしっかり取っている」わけですね。「コンサルだけだと最高に人生つまらない」と断言しています(笑)

SF思考を読んで思ったのは、世界観を示すでもいいし、共有するでもいいし、未来に向けて取り組むという(過去は関係ない)希望でもいいし、色々あるかなと感じるわけです。それくらいストーリーの力って想像力、創造があって面白いですしね。

違和感発想法WSもやってますよ

で、違和感の話としては、謎のプロットを書いたわけですが、違和感自体は人間の最後の砦(笑)になるかもしれないです。雑談とかでもいいですけどね。それらも最後の砦というか。意味もないことをやるとか、延々と遠回しに言いたいことを言わずに話しているとか。または意味がない会話とか。

意味性ってものがそもそもずれるわけで、日本語はハイコンテキストですから、やっぱ伝わりづらいことも多いですよね。暗黙の了解なんてうっちゃって、自分が感じたことに蓋をしないこと。そこからまずは百姓一揆ではないですが、これかもしれないって自分の思考、自分の足や脳で考えること。みたいなある種のレジスタンスという意味で僕は考えています。

なので、SF小説だからレジスタンスとかでなく、なんか良いようにやっているけどなんか気に入らないなとか(笑)それってどうなのっていうのはどんどん感じてもらうと。まああとはどう出すかですね。誰に言うかもありますから。そういうところを考えていくと、多分身体や精神とのバランスが取れるというか、「仕事に自分を合わせる」のでなく「自分に仕事を合わせる」感覚まで持っていけるのではないかなとか思ったりします。

それを違和感発想法とか学んでもいきなり出来るとは思いませんが、最初のトレーニングまたはトレーニングしていけば見えていくぞと感じられるのは、嘘でもなんでもなく、やはりトレーニングで鍛えていくのが大事ですね。宣伝ですけど、気になればぜひご参加を(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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